2011年11月29日火曜日

大雪からの養生法

耳の温灸

寒くなると朝起きるのが辛いですね・・・。
いつまでも布団に入っていたかったり、朝はテンションが低くしゃべる気になれない方、
そして朝ゴキゲンが悪い方は、陽気不足です。
簡単に言えば体が冷えていると元気がなくなるわけです。
陽気が不足していると、陰であるご飯をあまり食べたくありませんし、食べてもかえってしんどくなったり、動悸やめまい、吐き気が始まることもあります。

往々にしてものも食べずに出勤したりするわけですが、エネルギー枯渇状態にあるので今ひとつ元気が出てきません。
このような状態でストレスを受けると鬱々したり怒りっぽくなり、夕方になるともう立っていられないほど疲れてしまいます。

このような方は腎が弱っている可能性があります。
腎は体の生命活動を維持するエネルギーを蓄え、五臓が健全に働ける役割を担っているので、腎が弱ると気力、体力、免疫力が低下し、体が冷えて動けなくなるのです。

そこで毎日やっていただきたいのが耳の温灸です。
耳は腎に通じているので、耳を温めることは即ち老化を防ぎ、生きる力をみなぎらせる養生になります。
足が冷えて眠れない方も、耳の温灸をすると足が温まってくるのがわかります。
もちろん膝腰も温まり、尿の出がよくなり、体の余分な水気が排泄されるために、気持ちが晴れて活動的になりますよ。

耳の温灸は就寝前のリラックスタイムがお勧めですが、朝が辛い方は朝にやってもOK!
朝は大椎温灸と併せてくださいね。

2011年11月22日火曜日

大雪までの養生法

大雪までの養生法・・・陽気を上手に巡らせよう

いよいよ本格的な冬がやってきて、寒さのために体も縮こまっています。
寒さで体が硬くなるのは、陽気が巡らなくなっているためです。
特に、朝は胃腸も冷えていますし、陽気が昇ってこないために体もカチカチです。
冬の朝は温かい梅醤番茶やシナモンティー、生姜黒蜜湯などでお腹を温めてください。
そして、早朝の散歩よりもお日様が昇ってからの散歩をお勧めします。
特に抵抗力が落ちている方、体が弱っている方は、風が強い日の散歩は止めてください。
朝よりも陽気の盛んな午前10時~遅くとも午後3時までの時間帯で散歩されるのがよいです。
特に食後しばらくしてから15分ほど軽く散歩すると、全身に陽気が巡り、体を丈夫にしてくれます。

食前の散歩はダイエットに効きますが、冬は積極的な減量は禁物です。
食事で体を温め、栄養が満たされてからの散歩は体力を落としませんし、気血の詰まりを防止して解毒も盛んにしてくれるので、冬の散歩にお勧めなのです。
悪天候の日は無理に外に出ず、屋内でストレッチやシンデレラ体操を行えば十分です。
忙しい現代人にとって、1時間も続けて運動することは負担になって続かないことが多いですね。
そこで、食後に15分や、仕事のキリがついたところで5分などの、小刻みな運動でリフレッシュして気を巡らせてください。
軽い運動でも十分に陽気は巡り、免疫力を強化してくれますよ♪

2011年11月14日月曜日

小雪からの養生法

免疫アップ五色鍋・・・養血解毒抗ガン作用バッチリの鍋ものです

青・・・ブロッコリー (胃腸を丈夫にし、五臓の力を強めます。抗ガン作用の強い野菜)
赤・・・人参 (血液を作り、五臓を調和させます)
黄・・・高野豆腐 (胃腸を丈夫にする働きと解毒を促進する働きがあります)
白・・・白菜 (消化を促進し、浄血作用があります)
黒・・・黒木耳 (養血止血作用と浄血作用を併せもった野菜です)
味付け・・・味噌、ごま油

作り方
1,ブロッコリー、人参は食べやすい大きさにして軽く下ゆで
2,高野豆腐と黒木耳はもどしておきます
3,フライパンにごま油をしき、ブロッコリー、人参、黒木耳、高野豆腐を軽く炒めます
4,火が通ったら水と白菜を加えます
5,煮立ったら味噌を加えて調味します
★お好みで、ネギ、白菜キムチ、胡麻などを加えると一層美味しさが引き立ちます♪

2011年11月9日水曜日

小雪からの養生法・・・あなたの免疫力チェック

これから約3ヶ月は、風邪はインフルエンザに感染する機会が非常に高まります。
例えば満員電車の中で、インフルエンザに罹った人が乗っていた場合、感染する危険性は皆同じのはず。
ところが、同じ条件の環境にいても、発病する方とそうでない方がいるのは、体の中の状態が違うためです。
感染しても発病しない免疫力の強い体を作るポイントは
1,解毒で体内浄化
2,体温を高める
3,腸内免疫を高める
の3つでしたね♪

それでは、皆さんが今、免疫力の高い状態にあるかどうかを診断してみましょう。
1,舌がきれいなピンク色で、べったりした白~黄色の苔が生えていない
2,寝起きが快適で、目の下にクマがあったり、まぶたが腫れぼったいなどの症状がない
3,半身浴をしていると、10分以内に汗が出始める
4,起床時と就寝前とで、体重差が800グラム以内 
5,平熱が36度5分以上ある
6,掌の魚際がきれいなピンク色をしている
7,指先が黒ずんでいたり、赤く鬱血していない
8,大椎が温かく、後谿や足の踵をつまんだとき、激痛がない
9,便は明るい茶色で、切れが良く、臭いがきつくない
10,トイレの滞在時間が短く、お腹がスッキリしている
いかがでしたか?

7つ以上丸がつけば、かなり免疫力が高い体ですヨ♪
丸印が少なかった方は、メルマガ本編・・・インフルエンザに負けない体作りをマスターしてくださいねっ♪

2011年11月2日水曜日

立冬からの養生法

立冬に入り、これから3ヶ月間は陰の盛んな季節です。
動物たちはお腹を一杯にしてエネルギーを蓄え、体温を下げて心拍数を減らして無駄な消費を避けて冬眠(休息モード)に入ります。
人は寒さに対して体温の維持ができるために、冬眠することはありませんが、寒さから身を守り、免疫力を強化するためには、これからの3ヶ月は活動量を抑えて十分に休息をとることが大切です。
したがって、この3ヶ月間にダイエットをすること、活動量や運動量を増やすこと、過労、寝不足、サウナ等で汗をかきすぎることは、自然の流れに反することになり、心身を傷めるので注意が必要です。
散歩やウォーキングも日中の暖かい時間に、そして風のない日に行いましょう。

冬場に無理をすると、寒さから身を守るためのエネルギーが枯渇して著しく体力が低下します。
体力の低下は、免疫力の低下、自律神経の反応の悪さ、ホルモンバランスの乱れとして、来年の春以降に現れやすくなります。
具体的には、
1,免疫力の低下・・・インフルエンザ、流行病などの感染症に罹りやすい、アレルギーが出やすい
2,自律神経の乱れ・・・めまい、動悸、不眠、のぼせ、食欲不振、下痢、便秘等が起こりやすい
3,ホルモンの乱れ・・・月経周期が乱れる、赤ちゃんが出来にくい、更年期症状が強まる

冬場の過労は、命の電池の放電状態と同じで、老化を促進し、大病を抱えている方は命取りになることもありますので、十分に養生なさってください。