2012年11月28日水曜日

養生の基本


養生の基本

よく噛むこと、食事を感謝の気持ちでいただくことは、養生の基本になります。
一口を噛めば噛むほど、唾液の恩恵を受けることが出来、胃腸に優しいばかりか、唾液の抗ガン作用、解毒作用を受けることが出来る。
そして、食べ物は、他の命をいただくことでもあり、その命がまた、自分の命を育んでくれる・・・感謝の気持ちでいただくと、体も心も養われます。
今日の体は、昨日までの食べ物で作られています。
化学的な人工食材ではなく、命のある食べ物を是非召し上がってくださいね!!!

以下に、熱心に養生されているお客様からのメ~ルを引用させていただきます。
皆様も、味わって読んでみてください!

・・・・今日のお昼は親子丼、味噌汁、漬物、サラダ。
普段仕事している時は、このくらいなら10分くらいでさらっと食べ終わって昼寝でもしようかってとこだけど、今日はよくかんで食べてみる。
春名さんにならい「あ、り、が、と、う、ご、ざ、い、ま、す。」と一文字ずつ頭で唱えながら食べる。
森田療法にならい「わたしはたべています」「わたしはかんでいます」と言い替えてみたりする。
最近とても忙しく、たくさん負担をかけてしまっていた胃に手を当てて「ごめんね、いつもありがとうね」と感謝する。
同時に、「わるいんだけど、もうしばらくだけ頼むよ」とお願いする。
一口ずつ、口いっぱいにほおばらず、少しずつ口にはこび、箸は一度置いて、口のなかが空っぽになるまで、箸は手に取らないことにする。
春名さんは100回噛んだというが…数えてはいないけど僕は50回くらいだったかな。
食べ終わるまでに約30分かかる。
20分すぎた頃から、身体がぽかぽかと温まってくる。
普段なにも考えずに、ただ早く食べることを考えていたが、なんか、感謝の念が頭に浮かんできてうれしくなってくる。
とてもいい感じだ。
この感じを、奥さんにも伝えてみようと思う。

2012年11月21日水曜日

流行病に気をつけて


流行病(はやりやまい)が出ています!

現在、マイコプラズマ肺炎、おたふく風邪、胃腸風邪等が流行しています。
マイコプラズマ肺炎は、昨年からピークを迎えており、これから冬場に向けてさらに増加することが予測されます。
おたふく風邪も今年は年間を通じて多い状況です。
そして11月に入り、一気に増えてきたのが胃腸風邪です。

感染症から身を守るのは、肺(喉の粘膜、気管支、肺の他皮膚、大腸も含む)の力です。

今年は、夏が暑くて長かったために、全ての人が陰(体を潤す体液、血液、免疫細胞)を消耗していると考えられます。
陰を消耗すると、感染症に打ち勝つための免疫細胞や、ホルモン、神経伝達物質、サイトカインなどもそのバランスを失調して、扶正力が弱まるので注意が必要です。

喉、気管支、肺、目、消化管、膀胱、性器等の粘膜はちゃんと潤っていて(陰が満たされている状態)、粘膜にでこぼこや炎症が無いことが大切!
1,夏に汗をかきすぎて、夏バテした方
2,熟睡出来ない状態が続いた方
3,現在、皮膚がザラザラと乾燥したり、髪の毛がパサパサしている、喉が乾燥しやすい、空咳がでやすい、
便秘の方
は要注意です。

陰を養うためには、次のことにきをつけてください!

1,夏に比べて活動のペースを8割に抑える
2,午後10じには就寝して、たっぷり睡眠をとる
3,サウナや激しい運動で汗をかかない
4,食べ過ぎを避けて、腹7分で解毒を助ける
5,魚介類、昆布類、根菜、茸類の鍋に、胡麻、枸杞子、百合根なども入れて
6,タンポポ茶(ショーキT1)による解毒と、通竅で粘膜の抵抗力を高める

2012年11月14日水曜日

柿の効用


知って得する!柿の効用です♪

今年は柿が小粒で甘味が強く美味しいですね。
柿は、寒性で体を冷やす働きがあり、特に、肺、大腸、心に作用してその部分の熱を冷まします。
中医学の言葉に天人相応というものがあり、人も自然界の一部であり、自然の原理と人間の原理は相応していることを示します。
このことから、柿が美味しく沢山実る年は、熱を冷まさなくてはならないような疾患が多いことが予測されます。

この予測どおり、今年の夏は暑さが長く厳しかったために、体の中に熱が籠もり、炎症を起こしやすい状態にある方が増えています。
さらに、空気が乾燥してきたことにより、咽頭痛やイガイガ感、空咳、咳嗽、血痰、口渇、口内炎、便秘などの症状がここのところ増えてきています。
柿は、肺と大腸を潤し、清熱する働きがあるので、これらの症状の方には救世主となる食材です。

このように、柿は体に熱が籠もった方に適した食材ですので、冷え性の方は多食なさらないでください。
冷え性の方が柿をどうしても召し上がりたい場合は、お日様が出ている昼食後に、2切れまでです。
空腹時や、夜に食べれば、胃を冷やして傷め、体の芯から冷えてゆきますし、熱性体質の方もカニと一緒に召し上がってはいけません。(腹痛と下痢が起こります)
その他の食べ合わせとして、柿とさつまいもを同時に摂ると、結石を作りやすいので注意が必要です。

もう一つの柿の作用に、利尿と解毒の働きがあります。
二日酔いの解毒には、酵素を含んだ熟し柿がお勧めです。
血圧が高い方も熟し柿がお勧め♪

さらに、今度は干し柿の効能ですが、干し柿の場合は天日に当てて、陽の力を引き込むので、柿の冷やす作用は弱まります。
干し柿は、肺を潤し、止血作用を持ち、しつこい痰を切ったり、咳を止める働きをもち、慢性の肺疾患の方の体力を増強します。
 
柿のヘタは、別にとっておき、しゃっくりが止まらないときに煎じます。
干し柿のヘタ5~10個をカップ4の水で半量になるまで煮詰めて、1回150CC程度を1日2~3回服用します。これで、ツライしゃっくり(タンニンが横隔膜の痙攣をとる)や、心臓の弱りからくる、手足のむくみを和らげてくれますよ。