2016年12月14日水曜日

養生の仕方

養生の仕方

養生というけれど、具体的にどうすればよいのかわからない・・・
と多くの皆様が言われます。

人が病気になるのは、
1自然に反した生き方・・・朝起きて体を動かし、頭を働かせ活動し、夕方になったらリラックスして、日が落ちたら体も頭も休めるのが自然
2心に反した生き方・・・心は悲鳴をあげているのに、その声を無視して頑張る生き方、自分らしさを忘れた生き方
3人の体に適していない食事
等が原因なので、まずその点を振り返ってみましょう。

1・・・運動不足の上、夜更かしをしていた生活であったなら、まずお昼間に体を動かす陽の手当てを取入れ、夕方以降は温浴や温灸類などじっとして、解毒や作り替えを促す陰の手当てを取入れ、早めに就寝することからはじめましょう。

2・・・★~しなければとか、~してあたりまえ・・・と思って頑張りすぎているとき、本当にそれが今しなければいけないことか?少し間をおいてみましょう
★周りに振り回されて、自分らしさを見失っているとき、1人になって自分の立ち位置に戻ってみましょう
★嫌な気持ちや不快な気持ちが訪れたとき、それが自分でなければ、励ますことができますよね?
例えば、事故を起こした友人に、”それはショックだったけれど、命に別状なかったから幸いだと思おうよ!”って
これはその状況を客観視できるからです。
自分のことも客観視してみて、前向きな感情に置き換える訓練をしましょう
★寝る前に良いこと日記をかきましょう
★寝る前と起床時に、治るイメージ、元気なイメージを描きましょう

3・・・★甘い物や油物を食べ過ぎて、ドロドロとした痰湿が溜まっている状態、あるいは薬品治療等で毒が体の中に蓄積されているような状態であれば、白米を玄米にするなどして解毒の食事を取入れましょう。
★貧血、リンパ球の低下、アルブミンの低下、急激な体重低下等で、体力が損なわれているときは、気血を補う食事を取入れてゆきましょう。
★体力が著しく低下すると、さらに慢性炎症が助長されますので、このようなときは、解毒と益気養血の養生を併用しましょう。
自分が今、どのような状態かは、舌診、望診、問診等で簡単に知ることが出来ます。
★朝の食事で、脾胃を養い、昼の食事で夕方からの免疫低下に備え、夜の食事で気血、筋力、体力を補いましょう。
★漢方薬は、さらにこれを強化するものなので、ここ一番!で上手く利用しましょう

2016年12月7日水曜日

督脈の温灸手当て

督脈の温灸手当て

寒い季節になると、特に体は緊張しやすくなりますね。
首筋~大椎にかけて冷えが入ると頭への血流が低下しやすくなり、体は血圧を上昇させて脳に血を送ろうとします。
そうなると交感神経がますます緊張し、体は戦闘態勢に入ってしまうので要注意です。


大椎からブラのホックがある位置くらいまでの背筋を温灸器、服の上から低温アイロンがけ、仲の良い人同士でさすりあう・・・などの手当てがお勧めです。
その部分は、特に副交感神経を刺激するラインですので、不安や緊張がとれて気持ちが穏やかになり、血流も良くなります。

猫ちゃんが、ビックリしたときに、自分で毛繕いするのがちょうどその部分です。
そこを自分で舐めて刺激することで、不安解消の神経伝達物質・・・セロトニンが放出されリラックスすることを本能的に知っているのですね♪

消化器、泌尿器にトラブルがある方は、さらに仙骨のあたりまでの、背筋も丁寧に温めてゆくとよいです。
ご自分で、気持ちが良い~楽やなぁ~と思われる部分が冷えて滞っている場所です。

お手当ての時間は、冷え具合や体の具合により、人それぞれですので、心地よい程度が目安です。
何分間、義務のようにやる・・・のでなくその日の気分や具合により、体の声を聴きながら各自調整してみてくださいね。