2013年6月27日木曜日

夏野菜の解毒スープ

夏野菜の解毒スープ

パプリカ、ピーマン、ズッキーニ、ナス、トマト、キュウリ、トウガンなどの夏野菜は、体の火照りや熱をとり、体を潤す働きがあります。
夏場はたくさん汗をかきますし、皮膚呼吸からもかなり津液が失われています。
夏野菜にはカリウムが多いので、体液のバランスを崩さないためにも、塩味で調味されるのがよいです。

体の熱を冷まし、体液を補う夏野菜ですが、熱を加えて調理すると、解毒と利水作用が高まります。
クーラーの効いた部屋で過ごしている方や、冷え性の方は、夏野菜を加熱調理して召し上がると、水分代謝を促進し、むくみや疲れを防止してくれますよ。
今日は、夏野菜を用いた解毒スープをご紹介しましょう!

材料
生姜、ピーマン、玉ネギ、ナス、トマト、高野豆腐、パセリ、トマトジュース、塩、カレー粉、サラダ油

作り方
1,生姜を皮ごとすりおろし、他の野菜は食べやすい大きさに切る
2,フライパンに少量の油をしき、生姜、ピーマン、玉ネギ、ナス、トマトを炒め、カレー粉を軽くからめる
3,別の鍋に、高野豆腐をもどし、汁ごと2と合わせる
4,トマトジュースを入れて、一煮立ちさせ、塩で調味する
5,みじん切りのパセリを振りかけて盛りつける

♪冷え性の方は高野豆腐を、暑がりの方はとうふ、油抜きした厚揚げ、別ゆでした春雨にスープをかけてもOKです。
♪解毒をかけるために、朝・・・おかゆ、昼・・・日本蕎麦、夜・・・夏野菜の解毒スープにすると効果的、3日間続けると体がスッキリ軽くなりますヨ!!

2013年6月19日水曜日

痺証、痿証の方が急増中!

痺証、痿証の方が急増中

痺証とは、風、寒、湿、熱などの邪気が人体を侵襲し、経絡を閉阻し、気血の運行が阻滞されるために、肌肉、筋骨、関節等に痛みが生じるもので、麻木や屈伸不利を伴い易い証。

痿証とは、肢体の筋脈が弛緩、軟弱無力となり、このため久しく随意運動を行えず、肌肉が萎縮する病証で、歩行困難や、まっすぐに立っていられないなどの症状を伴うが、痛みはないもの。

どちらも梅雨場の湿気の多い時期に症状が悪化しやすい。
湿気が多いために、体の内湿が抜けにくく、体内に溜まった湿が、気血の運行を塞いだり、体を冷やしたりする。
また、湿をさばく脾の力が弱っていると、その影響は肌肉に現れ、体がだるい、重い、手足に力が入らない・・・・等の症状が現れる。

痺証、痿証を重症化させないためには、脾の健康を保つことが大切!
脾は肌肉(筋肉)を主るので、一日中、座り仕事などの、運動不足は脾を弱め、水分の代謝能力を低下させます。
また、甘い物の摂りすぎ、動物性食品や、油脂の摂りすぎも、脾に負担をかけ、肌肉に影響が出るので注意が必要です。

痺証、痿証の方には、主食は小麦(粉食)よりも米(粒食)がお勧めです。
お弁当箱の半分にご飯をつめ、残り半分の3分の1に豆をはじめとするタンパク質、3分の2を野菜、海藻、きのこなどのおかずにして、よく噛んで召し上がってください。

2013年6月12日水曜日

梅雨時期の冷やし中華

梅雨時期の冷やし中華

スーパーでは、すでに冷やし中華、冷や麦、素麺などが出回っていますね♪
これからの季節、お昼は簡単に麺類になる方が多いのでは?
暑い季節に、体を冷やす食材である小麦を摂ることは、理にかなっているのですが、家の中で涼んでいる方には要注意です。

冷や麺は、外仕事等で体に熱が籠もった方の為の食べ物で、そうでない方が毎日召し上がると、胃腸が冷えて湿が溜まり、一夏越えるごとに、冷え性の体を作って体力を失ってゆきます。
冷え性の方でも、冷や麦や素麺を美味しくいただくためには、沢山の薬味を付け合わせてください。
生姜、ねぎ、茗荷、かいわれ、青じそ、胡麻などを麺の上にたっぷりと盛り、少量のつゆをかけて召し上がると、余分な湿をとらずにすみます。
またこれらの薬味は、辛味がある芳香化湿類で、体の湿気を飛ばしたり、解毒を促す働きがあり、胃腸機能を落としません。

冷やし中華の具の代表は、卵焼き、ハム、きゅうり、トマトなどですが、こういった定番に捕らわれずに、バラエティーに富んだ具材をのせてみてください。
梅雨時期には、乾物をもどした具材が、お腹を温め、湿気をとってくれるので重宝しますよ♪
切り干し人参、黒木耳・・・養血補陽 ホウレン草・・・養血 パプリカ・・・芳香化湿  もやし・・・清熱解毒去湿 黒ごま・・・滋補肝腎
その他に、厚揚げや細切りの高野豆腐、乾燥ワカメ、プルーン、らっきょうなどもお勧めですヨ!

2013年6月5日水曜日

梅雨場の食養生

梅雨場の食養生

日本は海に囲まれた島国なので、湿気が溜まりやすい環境です。
その上に、刺身、サラダ、南国のフルーツ、素麺や冷や麦などを食する習慣は、体に不要な水分(内湿)を溜めやすくします。
胃腸が冷えると、脾の働きが低下して水分をさばく力が弱くなるためです。

この季節の養生としては
1,しつこいもの、味の濃いもの、甘い物、油の多い物は、脾を疲弊させ湿をますます溜めるので、摂りすぎない
2,辛味で発汗を促進させる
3,冷たい物や生ものを食べ過ぎず、平性の食べ物に温性の食べ物を少々合わせて、胃腸を冷やさない工夫をする
4,食中毒に気をつける

それでは、梅雨場にお勧めの食材をご紹介しますね♪

1,辛温解表類・・・体を温め発汗を促すもの
(生姜、ネギ、紫蘇、茗荷、三つ葉)

2,芳香化湿類・・・香りの性質で湿を飛ばすもの
(さくらんぼ、うど、紫蘇、バジル、パセリ)

3,利尿去湿・・・利尿作用により、湿の排泄を促進するもの
(ハトムギ、冬瓜、とうもろこしのヒゲ、小豆、黒豆、大豆、そら豆、こい、ふな、はも、しらうお、茯苓、車前子)

4,乾温燥湿・・・体を温め、湿気を吸って乾燥させるもの
(高野豆腐、切り干し大根、湯葉、乾燥わかめ、はるさめ)

*冷やし中華や冷や麦等を、食べられる時は、薬味や上記の食材をたっぷりと載せてお召し上がりください。