2014年11月12日水曜日

お腹の食箋・・・りんごの葛練り

お腹の食箋・・・りんごの葛練り

これから宴会やパーティーのハイシーズンに入りますね。
普段、食養生している方も、ついつい飲み過ぎ、食べ過ぎで体調を崩しやすい季節です。

食養生している方ほど、動物性のタンパク質や脂にたいする消化酵素が作られなくなっていますので、一般の方と同じように一人前食べてしまうと、お腹を壊す原因になります。
気持ちよく下ってしまうならまだ良いですが、逆に消化できずに詰まってしまうと、腸閉塞に一歩手前になり、大変苦しく、一気に体調を崩すこともありますので、十分にご注意ください。

消化できない未消化のタンパク質は、腸内で悪玉菌の餌となり、腸内環境を乱す他、腸壁が傷つけられて、腸粘膜に炎症を起こしてゆきます。
分子量の大きなタンパク質が、壊れた腸壁から吸収されると、アレルギーや慢性炎症の引き金になります。
これを防ぐには、通竅で、消化管粘膜の慢性炎症を癒すことと、お手当て食として、”りんごの葛練り”を食べることです。

りんごの葛練りは、保温と保湿、そして腸の新陳代謝を回復させる、お腹の特効薬です。

葛粉のデンプン質のきめ細かな粘り気が腸壁を覆い、腸の荒れを防ぐと同時に体に必要な水分や養分をとどまらせて下痢やお腹の張りを回復させ、解熱やけいれんを抑える効果も期待できます。

材料・・・1回分
りんご1個、水大さじ3
本葛粉大さじ1.5 水大さじ3

作り方
1,1~2センチの銀杏切りにしたりんごと、大さじ3の水を加えて火にかけ、ふたをして蒸し煮する
2,りんごが透明になってきたら、2倍の水で溶いた葛を流し入れ、練り混ぜる

★食べ過ぎた翌日は、お腹が回復するまで、この食箋でお手当てしてくださいね。

2014年11月11日火曜日

睡眠学習

睡眠学習

私が受験生の頃、睡眠学習というのが流行っていました。
暗記物をQ&A形式に録音して、それをテープレコーダーでかけて眠ったり、英会話を流したまま寝たり・・・。
睡眠学習は、寝ている間に潜在意識に刷り込ませるというもの・・・。
学生時代は、かなりこれで効果が上がっていたように記憶しています。

これを思い出して、ここのところ毎晩JAZZのスタンダードから1曲を選んで、夜通しその曲をリピートさせて、あまり耳障りにならない音量で曲を流して寝ています。
又、同様に車での通勤の行き帰り各20分も、同じ曲をリピートさせて、それに合わせて一緒に鼻歌で歌ってみたり、適当にオブリガードを入れたりしながら通勤しています。
あまり真剣にやると、そちらに気をとられて事故するといけないので、軽い気持ちで・・・これが潜在意識の回路を開いてくれると信じてやっています。

私はいつも2時間程度の講演をするときは、大筋だけ組み立て、後は聴いて下さる方の顔ぶれや反応に合わせて、殆どアドリブでお話しています。
これは、毎日何十年も、こんな仕事をしているから、頭の引き出しに資料がたくさんあるから、苦労なく出来るのだと思います。
日々の原稿を書いたり、患者さんに質問されて疑問な点などは、徹底して調べる作業をしていると、おのずと引き出しに内容が詰まってきます。

ところが、2年前から興味をもってやり始めているJAZZに関しては、全く引き出しがからっぽです。
スタンダードの曲のいろいろな演奏を聴いて、潜在意識の中にアドリブフレーズを刷り込ませることで、少しづつJAZZ語の引き出しを増やして行けば、いつかきっとそれがつながり、同じコード進行のときに、覚えたフレーズが、自分のものになって自然と飛び出してくるだろう・・・と信じて楽しみに、引き出し作りをしています。

脳にはネットワークという素晴らしいシステムがあり、あるところまで詰め込んでゆく作業をすると、どこかでパチンと回路が開き、昨日まで出来なかったことが、今日になって出来るようになる体験は、努力家の方なら誰でもあると思います。
昨日出来なかったことが、今日出来る・・・それは大きな喜びです。
いつか私も、どんな曲でも自由自在にアドリブできるJAZZフルーティストになる!!!
とワクワクしながら、毎日睡眠学習に取り組んでいます。
どこまでいっても生涯学習ですね♪・・・ボケ防止に頑張ります(笑)

2014年11月5日水曜日

忍法細切れの術

忍法細切れの術

忍法細切れの術とは、正式名を”菊地忍法細切れの術”といい、私のJAZZフルートの師である”菊地康正師匠”から教わったメソッドを、私が勝手に銘々したものであります。

これは、仕事や家事でなかなか楽器の練習に時間が回らない事情をお話したところ、”1日10分でかまわないから、今日は音出しだけの練習!とか決めて、10分間のタイマーをかけて集中するんだよ!時間が来たら、さっさと止めて、それ以上はやらずに、次のことにとりかかるのがコツ!”
と教えていただいたことに始まります。

なるほど、これは私にとってはとても新鮮な方法でした。
というのは、自分はけっこう凝り性の性格で、例えば原稿を書き出したら、できるまでとことんやらないと気が済まない・・・休みの日になると、フルートを8時間くらい吹いている、部屋の模様替えなどを始めると、終わるまでご飯も食べずにやっている・・・等々
その結果、当然、決めていて出来なかったことがいくつか生じてきて、自分自身に嫌気がさしてくるという結末。
この全てか無かの一極集中型が、歳と共に体力と時間を消耗し、思うような効果があがっていない・・・ということに気がつかされました。

それ以来、原稿を一つ書いたら、次は体を動かす、そして患者さんの相談が終わったら、10分練習する、その後原稿を書く、そして料理を作る・・・等
なるべく頭を使ったら、次は体を動かす、気を遣ったら、音楽をやって気を巡らす、また頭を使ったら、次は手作業をする・・・と細切れにその場その場を集中する訓練をしています。

これは簡単なようで、意外と難しいことです。
とくに物事に捕らわれやすい性格の持ち主にとっては、厳しい修行なのですが、これを身につけると多くの利点があり、生き方達人になることができます。
すなわち、

1,今、目の前のことに全神経を集中することができる
2,過ぎたことを悔やみ、先のことを心配する癖が改善される
3,気持ちの切り替えが上手くなり、ストレスが溜まらない
4,自分の観念にとらわれて、いたずらに時間が過ぎ去ることがなくなる
5,毎日の細かい積み重ねが、意外な上達や効果を生んでいることに気がつく

そしてその結果、ガンをはじめとする老化予防にもつながり、自然体で人生を楽しんでゆけることにも通じると思うのです。

あれもこれもやらなきゃ・・・でも出来ていない、あ~でもない、こ~でもないと考え、1日が過ぎ去ってしまった、嫌な出来事があるとひきずって、気が滅入ってしまった、ライブでアドリブ失敗したら、硬くなって次の曲が吹けなくなった・・・(苦笑)・・等の経験がある方に、”菊地忍法細切れの術”を是非お勧めいたします♪