2016年12月14日水曜日

養生の仕方

養生の仕方

養生というけれど、具体的にどうすればよいのかわからない・・・
と多くの皆様が言われます。

人が病気になるのは、
1自然に反した生き方・・・朝起きて体を動かし、頭を働かせ活動し、夕方になったらリラックスして、日が落ちたら体も頭も休めるのが自然
2心に反した生き方・・・心は悲鳴をあげているのに、その声を無視して頑張る生き方、自分らしさを忘れた生き方
3人の体に適していない食事
等が原因なので、まずその点を振り返ってみましょう。

1・・・運動不足の上、夜更かしをしていた生活であったなら、まずお昼間に体を動かす陽の手当てを取入れ、夕方以降は温浴や温灸類などじっとして、解毒や作り替えを促す陰の手当てを取入れ、早めに就寝することからはじめましょう。

2・・・★~しなければとか、~してあたりまえ・・・と思って頑張りすぎているとき、本当にそれが今しなければいけないことか?少し間をおいてみましょう
★周りに振り回されて、自分らしさを見失っているとき、1人になって自分の立ち位置に戻ってみましょう
★嫌な気持ちや不快な気持ちが訪れたとき、それが自分でなければ、励ますことができますよね?
例えば、事故を起こした友人に、”それはショックだったけれど、命に別状なかったから幸いだと思おうよ!”って
これはその状況を客観視できるからです。
自分のことも客観視してみて、前向きな感情に置き換える訓練をしましょう
★寝る前に良いこと日記をかきましょう
★寝る前と起床時に、治るイメージ、元気なイメージを描きましょう

3・・・★甘い物や油物を食べ過ぎて、ドロドロとした痰湿が溜まっている状態、あるいは薬品治療等で毒が体の中に蓄積されているような状態であれば、白米を玄米にするなどして解毒の食事を取入れましょう。
★貧血、リンパ球の低下、アルブミンの低下、急激な体重低下等で、体力が損なわれているときは、気血を補う食事を取入れてゆきましょう。
★体力が著しく低下すると、さらに慢性炎症が助長されますので、このようなときは、解毒と益気養血の養生を併用しましょう。
自分が今、どのような状態かは、舌診、望診、問診等で簡単に知ることが出来ます。
★朝の食事で、脾胃を養い、昼の食事で夕方からの免疫低下に備え、夜の食事で気血、筋力、体力を補いましょう。
★漢方薬は、さらにこれを強化するものなので、ここ一番!で上手く利用しましょう

2016年12月7日水曜日

督脈の温灸手当て

督脈の温灸手当て

寒い季節になると、特に体は緊張しやすくなりますね。
首筋~大椎にかけて冷えが入ると頭への血流が低下しやすくなり、体は血圧を上昇させて脳に血を送ろうとします。
そうなると交感神経がますます緊張し、体は戦闘態勢に入ってしまうので要注意です。


大椎からブラのホックがある位置くらいまでの背筋を温灸器、服の上から低温アイロンがけ、仲の良い人同士でさすりあう・・・などの手当てがお勧めです。
その部分は、特に副交感神経を刺激するラインですので、不安や緊張がとれて気持ちが穏やかになり、血流も良くなります。

猫ちゃんが、ビックリしたときに、自分で毛繕いするのがちょうどその部分です。
そこを自分で舐めて刺激することで、不安解消の神経伝達物質・・・セロトニンが放出されリラックスすることを本能的に知っているのですね♪

消化器、泌尿器にトラブルがある方は、さらに仙骨のあたりまでの、背筋も丁寧に温めてゆくとよいです。
ご自分で、気持ちが良い~楽やなぁ~と思われる部分が冷えて滞っている場所です。

お手当ての時間は、冷え具合や体の具合により、人それぞれですので、心地よい程度が目安です。
何分間、義務のようにやる・・・のでなくその日の気分や具合により、体の声を聴きながら各自調整してみてくださいね。

2016年11月24日木曜日

ウォシュレットの落とし穴

ウォッシュレットの落とし穴

我が国のトイレ事情は世界に誇るものらしく、ウッシュレット付きの便器を丸ごと持ち帰る外国人もいるのだとか・・・。
確かに、和式トイレから洋式トイレに切り替わり、ご自宅や職場、スーパーから公共施設に至るまで、ウッシュレットがない方が、”えっ?”と思うほどの普及ぶりです。
勿論我が家にも設置してあります。

けれども、このウッシュレットが原因になる膀胱炎、腟炎、習慣性流産という悲劇も年々高まっていることをご存じの方は少ないのかもしれません。
何でも潔癖性なくらい綺麗好きの日本人ですので、ばい菌・・・と考えただけで、徹底して排除したくなる気持ちはよくわかりますが・・・。

実は女性のデリケートゾーンには、外からのばい菌をやっつけて、膣内を清潔に保つディーデルライン桿菌という守りに働く菌がいて、膣内を酸性に保ち免疫力を維持しています。
尿道などの粘膜にも、このような守りに働く免疫物質が配置されているのですが・・・・。

トイレで用を足す度に、デリケートゾーンを念入りにウッシュレットしていますと、大切な守りの免疫力がその度に洗い流されてしまい、デリケートゾーンの自然な自浄作用、免疫作用が弱まってしまい、かえって感染症を起こしたり、炎症が再燃したり・・・という状況が起こることがあります。

また、大便の際に、ウォッシュレットを勢いよく用い、大腸菌、インドール、スカトールなどの炎症物質をデリケートゾーンに吹き付けてしまう・・・という現象もよくあるそうです。

膣内の自浄作用が低下することや、水圧によるデリケートゾーンの刺激で、流産、早産も引き起こす例もあるというので、妊娠中の女性は特に注意なさってください。

お尻を洗う事は、紙で拭くことよりも清潔ではありますが、水圧をかけすぎないように加減なさってください。
また、ビデの方は、お小水の度にする必要はないと思います。
帯下などがよほど気になるときに適宜・・・ということで、洗浄のしすぎにご注意ください。

また、ウッシュレットのノズルなどの定期的な掃除、メンテナンスも大切です。
大切な場所が、カビだらけの水で洗われたら・・・逆効果ですよね?

特に疲れやストレスが溜まっているときには、容易に感染しますので、ご注意を♪

2016年11月5日土曜日

気虚と骨盤臓器脱

気虚と骨盤臓器脱

急激に寒くなり、膀胱炎のご相談が増えてきました。
女性は体の構造上、男性と比べると膀胱炎に罹りやすく、慢性の膀胱炎に移行しやすいので注意が必要です。

今日は、慢性の膀胱炎と似た症状で、意外と知られていない骨盤臓器脱についてご紹介します。
骨盤臓器脱とは、子宮、膀胱、小腸、直腸などの臓器(中医学でいう腑・・・袋をなすもの)が骨盤内で下垂し、ヒドイ場合は膣から外へ飛び出してくるものをいいます。
特に何度も出産を経験した経産婦に起こりやすく、閉経して女性ホルモンが減少し、骨盤基底筋等を支える力が低下してくると、下垂が起こります。

骨盤臓器脱は、子宮脱、膀胱脱、直腸脱、脱肛など、下垂が原因で起こる病気で、中医学でいう気虚(エネルギーが足りない状態)の証のひとつです。
つまり、過労、寝不足、度重なるストレス、運動のしすぎ、歩きすぎ、立ち仕事、座り仕事、ダイエットによる栄養不足、病中病後の体力低下、激しい咳の時などに、気のエネルギーが内臓を留める力を失うことで起こります。

臓器の下垂が起こると、膀胱炎様の違和感があり、頻繁に尿意があったり、陰部が重だるく、歩きにくい、座っていて違和感がある、陰部がジリジリ痛む感じがある・・・などの症状を訴えます。
臓器の下垂が激しいと、感染も起こりやすく、抗生剤を必要とする場合もありますが、感染のない例では当然、”膀胱炎かな?”と思って抗生剤を処方されて服用しても全くその違和感はとれません。

これを直すには、益気補陽升提し、気の力を強めることが大切です。
養生の仕方

1,ダイエットは止めて、きちんとした栄養を補います。特に貧血やアルブミンの低下がある方は、しっかりと補気補血の食材や、良質のタンパク質をとります。
漢方では内臓下垂を補う補中益気湯、升降丹、補気補血のコルマータQ10,良質なアミノ酸を補うエネスポなどを用います。
2,疲れると、気の力は失われるので、過労や寝不足、無理のしすぎ、精神ストレスは禁物です。・・・体をしっかり休めてください。
3,運動のしすぎもいけませんが、長時間の立ち仕事や、座り仕事も内臓下垂の原因になります。こまめに体位を変えることが大切です。
4,メタボのお腹周りの方が、強いコルセットや矯正下着で内臓を締め付けるのもいけません。
5,骨盤基底筋を持ち上げる体操をご紹介します。・・・猫背は禁物!!!猫背を解消して、内臓を引き上げます。

*机の前に立ち、左手を机について体を支えながら、右足を左足の後ろへクロスさせ、そのまま右手を大きく上後方に反らせ、お腹を持ち上げるイメージ
息を止めずに深呼吸5回・・・逆も同様に行う

*右足をバレリーナのように、一歩前外向きにした状態で、両手を上に上げる、左右にねじる・・・それぞれのポジションで深呼吸5回・・・逆も同様に行う

臓器が持ち上がり、非常に楽なはずです。
毎日の運動に是非加えてみてください!!!

2016年10月18日火曜日

血圧の変動に注意

血圧の変動に注意

寒暖の差がとても激しい季節は、血圧も急に上がりやすく注意が必要です。
両親ともに高血圧があると、高血圧になる確率は2分の1,片親が高血圧であると遺伝する確率は3分の1,両親ともに血圧が低い場合は、その子供が高血圧になる確率は20分の1と言われています。

血圧が遺伝的に高い方は一般的に元気で、不具合を感じない場合があります。
それは、もともと高いポイントでセットされているためです。
しかし、寒暖の差が激しくなると、血圧のセットポイントも揺れ動きやすく、後頭部~首~肩へかけてのコリ、眩暈、耳鳴り、手足のしびれ、吐き気、動悸、のぼせなどを感じやすくなります。
 
血圧が高い方は、以下のことに気をつけて養生してみてください。

1,標準体重をオーバーしている方は体重を減らす

2,寒暖の差を衣服等で緩和する

3,過労と睡眠不足は厳禁

4,足の筋肉を使い、上下の血流を巡らす・・・ウォーキング、ストレッチ、筋トレなどを取入れる

5,気功や深呼吸などで、息を整える

6,瞑想など自分に合うストレス解消法を取入れる

7,塩分、甘い物、油物は控え、生野菜、果物(リンゴ、バナナなどカリウムを含む物)、酢などの酸味を利用した味付けを取入れる

8,タンポポ茶による解毒、おけつの大掃除の循環元、ストレスを緩和し首より上の血流を改善する新ノーゲンなど、必要に応じて補給する

2016年10月4日火曜日

逆流性食道炎

逆流性食道炎

夏の間、冷たい物や水分を摂りすぎたりしたことで、胃腸の弱りが見られる季節です。

一夏の間に、胃腸はかなり冷えて弱っています。
胃腸が冷えてくると、胃の血流を回復させようとして、胃に熱を持ちやすくなります。

すると、異常にお腹が空き、何だか胃の調子が悪いのだけど、食べると少し楽になり、空腹になるとまた、胃液が逆流したり、喉が焼けるような感じ、ムカムカする、お腹が張る、口が苦くてまずい・・・などの症状が現れやすくなります。
胃腸が疲れると、筋肉の締まりが悪くなり、普段は閉じている胃の入り口が緩んで、胃酸やガスが上昇しやすくなります。

秋は食欲の秋といわれるように、胃酸の分泌が増える季節ですので、もともと逆流性食道炎がある方、胃、十二指腸潰瘍、胃炎などのある方は、再燃しやすいじきですので要注意です。

上記の症状でお悩みの方は、
1,空腹時の甘い物を避ける・・・胃酸が増えて逆流しやすい他、胃腸の働きも止めてしまう

2,油物を避ける・・・胆汁などが増えて逆流しやすい

3,温かい、お粥、うどんなどに季節の野菜を入れて、消化に負担をかけないようにする

4,長芋、おくら、大根おろし、すりおろしりんごなど、粘膜の荒れを修復する食べ物をとる

5,漢方では胃粘膜の炎症を修復するマスマリン、胃酸の逆流に対応する鬼菊、粘膜を整える通竅等を用いる

等の養生で、しっかり整えてくださいね。

2016年9月20日火曜日

春のアレルギーと秋のアレルギー



春のアレルギーと秋のアレルギー

春秋ともにアレルギーが起きやすい季節ですが、その発症機序はまるで違います。
春には杉や桧の花粉、秋にはイネ科の草花・・といったアレルゲンの問題ではなく・・・アレルギーを起こす体の状態の違いです♪

春は、冬場に溜めた食毒、痰湿毒が、春の陽気とともに雪解けの水のように溢れ出てくる事が原因で、肝機能に負担がかかり、肝熱をもつ状態になります。
肝熱をもつと、気が上昇しやすく上半身に熱が籠もりやすくなり、目赤、鼻炎、喉の痛み、上半身の発疹等の症状が出やすくなります。

このときの治療は、解毒が中心です。
タンポポ茶で疏肝し(肝の働きを助ける)、余分な毒素をどんどん解毒排泄して、血液を浄化してゆきます。

これに対して秋のアレルギーは、夏の疲れ(汗のかきすぎ、睡眠不足、栄養不足、胃腸の冷え)による肺脾腎の虚損と消耗が原因です。
夏の終わり~秋にかけては、三臓が大変に疲れているところ、急な寒さや空気の乾燥が引き金となり、体を守る力が低下しているために、アレルギーを起こします。
喘息などの慢性病に移行しやすいのも秋のアレルギーの特徴です。
春にはアレルギーが出ないけれど、秋にアレルギーが出る方は、体力や免疫力が低下している方と言えます。

したがって秋のアレルギーの治療は、肺脾腎を通竅(紅参、冬虫夏草、紫蘇の合剤)でしっかりと補うことです。
そして、食材としては山芋や長芋(肺脾腎の三臓を助ける食材)、蓮根、大根、百合根などの肺を補うもの、そして、オクラ、納豆、なめこ、もずくなどのネバネバ食品が粘膜の荒れを防ぎ、免疫力を増強します。
その他に発酵食品(万寿酵素、味噌、納豆、漬け物等)もよいですね!

♪メニュー紹介♪・・・ぴょん一家温泉巡りの食事から

三峰温泉(岐阜県可児市)・・・月見御膳 (月見とろろ、お刺身、きのことわかめの味噌汁など、陰陽を補うのにバッチリの定食)

花の里温泉(大阪府高槻市)・・・つるすべうどん (なめこ、おくら、もろへいや、長芋、大根おろしなどが乗った、ネバネバ滋陰うどん)

猪の倉温泉(三重県津市)・・・つるつる釜揚げ (とろろ、コラーゲンボールたっぷりの滋陰うどん)

2016年9月7日水曜日

冬瓜の解毒利水スープ

冬瓜の解毒利水スープ

体に溜まった水毒(浮腫、腹水、胸水など)は、ただ単に利水するだけでは、返って体力を無くしてしまいます。
水毒が起こる原因は、
1・・・実の原因 体のどこかに炎症がある (疲れや無理のしすぎ、ストレスにより生じた炎症反応、そして不正な食べ物の摂りすぎによる血液の汚れ等)

2・・・虚の原因 無理のしすぎによる五臓の疲労、栄養の不足による浮腫(タンパク質の不足によるアルブミン低下等)

水毒をとるには、清熱解毒利水をかけながら、同時に益気養血し、解毒の力を高めます。


★冬瓜の解毒利水スープ・・・足の浮腫、腹水、胸水、体が重くだるい・・・等の時に解毒利水を促進して、体をスッキリさせるスープです★

材料
冬瓜・・・解毒利水、糖の排泄強化
セロリ・・・清熱利水、血圧降下
パセリ・・・芳香化湿、気を巡らせる
ぶなしめじ・・・益気、免疫力増強
トマト・・・清熱利水、養肝、消化を高める (トマト缶でもOK)
ほたて・・・滋陰養肝、解毒代謝を促進 (イカやタコでもOK)
にんにく・・・強壮、補陽、気血を巡らす
ごま油
塩胡椒 (お好みでコンソメ、醤油味、カレー粉等で調味してもOK)

作り方
1,冬瓜は皮をむき、一口大に切ります
2,鍋に1リットルの湯を沸かして、冬瓜の皮を20分ほど煎じます
3,トマトは一口大、セロリとパセリは細かく刻みます
4,フライパンに、ごま油をしいて、にんにくで香りを出し、ほたてとトマト、ぶなしめじを炒めます
5,火が通ったら、2の冬瓜の煎じ液と、1の冬瓜を入れて煮ます
6,冬瓜が柔らかくなったら、セロリとパセリの刻みをサッと入れます
7,塩胡椒で調味して出来上がり
 

2016年8月23日火曜日

ラドン温泉

ラドン温泉

ここのところ湯巡りして感じたことは、汗の出方が違うこと。
お湯に浸かって間もなく体が温まり始め、全身から発汗してくるように・・・。

ホルモンのバランスが乱れていたり、ストレスで気が詰まっていたりすると、上半身からイヤな汗をかき、(特に後頭部、側頭部、額、首周り、胸回り)
下半身は冷えていて、足がだるかったり浮腫んだりしやすい。
温泉療法をはじめて、1週間も経つと、汗腺がうまく開き、全身の血行がよくなってまんべなく発汗。

特に、5分もしないうちから急激な発汗が始まるのは、ラドン温泉。
その効果は絶大なので、長時間入りすぎないように要注意でもある。
ラドンは呼吸器と皮膚から吸収されて、全身の血液にのり、各細胞組織を刺激します。

脂肪細胞に取り込まれやすいので、メタボを気にしている方や、解毒を促進したい方にはお勧め♪
余分なコレステロール、中性脂肪、糖、化学薬品や添加物等の毒、痛み物質などの解毒排泄が盛んになります。

ラドン温泉は5~10分程度の入浴により、代謝がとても盛んになるので、2時間ほどあけてまた5~10分ほど入る!
を1日3~5回程度繰り返してゆっくり湯治されるのがよいとされていますが、1回の入浴でもその後の発汗は1時間程度続くこともあります。

汗は大切な津液であり、汗のかきすぎが続くと貧血が生じたり、体を消耗するので、発汗の後は気血津液を補うことも大切なポイントです。
入浴の後に、体がだるくなり眠くなったりするのは、発汗により副交感神経が働き、解毒が促進されている最中ですので、無理をせずに体を休めてください。

私は、入浴前には解毒を促すタンポポ茶、入浴後は万寿酵素を薄めた酵素ドリンクで体を補っています。
温泉に浸かると、とにかくよく眠れるのが嬉しいですね♪


2016年8月16日火曜日

味覚異常について

味覚異常について

今年の夏は、味覚障害を起こす方が目立っています。
例年よりも、湿気が多くて気温も高い、蒸し暑い日が続いていることが原因だと思われます。

暑さに湿気が加わると、汗が蒸発しにくく気化熱による体温調整が上手くできないために、体に熱が籠もりやすくなります。
心、肝、胃などの臓腑に熱が籠もると、口が苦く感じられ、何を食べても苦みがあり美味しく感じなくなります。
また、胃腸の働きが弱っていても、口が淡く味がよく感じられなくなり、美味しくありません。

おそらくこの蒸し暑さにより、食欲も低下して正しい栄養が摂れず、胃腸が弱っていることや、熱籠もりのために口が苦みを帯びていることなどが原因と考えられます。
夏場特有の、この口のまずさに対応する食品は、マクワウリやキュウリなどの瓜類、緑茶等です。
これらの苦味の食品は、体の熱を冷まし味覚を正常にする働きや、水をさばき、脾胃の働きを助ける作用をもち、夏の食欲低下によい食品です。

また、西洋医学的には亜鉛の不足が味覚異常の大きな原因になります。
亜鉛の不足は、インスタント食品やファーストフードなど添加物の多い食品の摂りすぎによる、亜鉛の吸収の低下や、夏場の食欲低下による栄養不良が考えられます。
亜鉛は、以下の食品に多く含まれます。

<魚介類> 牡蠣、煮干し、タラバガニ、数の子、サザエ、明太子 など

<肉・卵類> 肉類全般、卵

<豆類> 納豆、味噌、きなこ など

<海藻類> のり、わかめ、ヒジキ 寒天 など

<種実類> ごま、カシューナッツ、松の実 など

<乳製品>プロセスチーズ、パルメザンチーズ など

<嗜好品>抹茶、ココア など

野菜ばかり食べrている方も亜鉛不足に陥りやすいので、一度食生活を見直してみてくださいね。

2016年8月3日水曜日

悪阻に似た夏バテ症状

悪阻に似た夏バテ症状

ここのところ、暑さにより食欲がない、胃が重たい感じ、口が苦く何を食べても味が苦く感じられて美味しくない、口が淡い(水っぽい唾液が多く、味がよくわからず美味しくない)、何となくムカムカして喉が痞える感じ、お腹が空くと気持ちが悪く、何かを食べると収る・・・などの症状をよくお聞きします。

私自身も先日、エアコンの調子が悪い屋内で演奏中に、顔から流れるような汗をかき、目眩が始まってこれはヤバイ・・・と思うような出来事がありました。
それ以来、口が異常に苦くて、大好きなコーヒーも飲みたくなくなり、空腹になると吐き気がして、喉が焼けるような感覚。
何かを食べると少しの間収るけど、しばらくすると口が苦くなり気持ちが悪い・・・という状況を経験しました。
何かに似てるな・・・と思っていたところ、悪阻のときの感覚と同じだと気がつきました。

悪阻の原因のひとつが、妊娠すると体液が酸性に傾きやすくなること。
これはおそらく、妊娠中は胎児を安定させるために、解毒力が弱まることと、胎児が細胞分裂して成長するためには、解糖系が優先的に働くために乳酸が大量に産生されることなどが関係しているのでは?と思われる。
悪阻はヒドイ方とそうでない方がありますが、悪阻のヒドイ方の唾液は酸性に傾いているという事実があります。
このようなときに、ムカムカ、吐き気、口が苦くまずい等の症状が出やすく、クエン酸を含んだ酸味のある食べ物(レモンなどの柑橘類、梅干しなどは体内に入るとアルカリとなり、酸性体質を中和する)や、塩気の強いものが酸を中和するために美味しく感じられます。

一方、汗をかきすぎたときの熱疲労で起こる吐き気も、
★脱汗による水分とミネラルの流出により、体液が一時的に酸性に傾くこと
★体表面の末梢血管が開かれ、消化器の血流が低下することにより、嘔吐反射が誘発されること
等が原因になる。
特に、更年期を迎える方は、自律神経の機能が狂いやすく、温度調整がうまくいかなかったり、大汗をかいたりするので、なおのこと症状が強まりやすい。

で、このようなときの対処法は
1,きゅうり、マクワウリ、スイカなどの瓜類に粗塩を少々かけてガリガリかじる
2,レモン水、梅干し水、酢の物、柑橘類などの酸味をとる
3,漢方では、生脈宝や麦門冬湯を服用し、津液を増やす
4,甘い物、油物は症状を悪化させるので禁忌
5,涼しいところで、十分な睡眠をとって陰を養う
6,温かい塩味の野菜スープで、胃腸の血流を回復させる
7,漢方では万寿酵素や発酵紅参のお湯割りを用いる
8,食欲がないときに、冷や麦等ばかりを食すると胃液が薄まり冷えて体力が低下するので、玄米餅をサイコロに切って、トースターで焼き、味のりを巻いて食べると食欲が回復する

2016年7月21日木曜日

ぴょんの生活訓

ぴょんの生活訓

先生は元気でいつも楽しそうやね?
と多くの皆様から言われますが、本当にこのように過ごせることを有り難いことや!と思っています。
一緒に過ごせる家族やスタッフ、猫たちに恵まれ、好きな仕事をしながら、ちょっとした趣味も仕事につながって、喜んでいただけるので幸せ者だと思っています。

でも、以外と楽しむ為の努力もしてるんですヨ♪
毎日を楽しく過ごすために、53年の間に周りから影響され培ってきた、大切な言葉や方針、考え方の生活訓をご紹介します!

1,困ったときはお互いさま、お互いに助け合う・・・亡き祖母より

2,年寄りは自分の行く道!弱った人を大切に・・・亡き祖母より

3,便所掃除など人が嫌がるところを率先して受け持て!・・・亡き父より

4,手に職をつけて女性も自立して生活できなアカン!・・・亡き父より

5,与えられてやるのではなく、自分で率先してやることを見つけよ・・・小学校5,6年の担任より

6,自分OK,他人OK・・・心理学の師匠より

7,行き過ぎは失敗の元、常にバランス感覚、中庸を大切に・・・亡き叔母より

8,実るほど頭を垂れる稲穂かな・・・亡き母の好きな言葉

9,泣いても一生、笑っても一生・・・当時90歳で現役の薬局の常連さんより

10,小さな楽しみみつけて、今を生きる・・・83歳現役の叔母の生き方より

11,寝るほど楽がこの世にあろか!知らんタアケは起きて働く、体が大切、無理するな!・・・亡き祖母より

12,嫌なことは我慢せず、サッサとケツまくれ!自分の思うように行け!・・・亡き父より  (苦笑)

とまあ、こんな風に色々と知らない間に刷り込まれ教育されてるんですね。
辛いと思えることも、沢山ありましたが、どれも無駄にはなっていないんですね・・・・感謝の毎日です♪

2016年7月15日金曜日

湿気と熱中症

湿気と熱中症

今年の夏はとても湿気が多くてしんどいです。
湿気が70パーセント以上あると、気温が22~23度でも熱中症になることがあるので要注意です。
外湿が高いと、体の内部の湿が飛びにくくなり、汗がかけずに熱が籠もり、それにより水分や電解質を消耗し、脱水を起こしやすくなったり、熱中症を生じるということです。

熱中症になりやすい気候条件は・・・気温が高い、湿度が高い、輻射熱が高い(地面からの照り返し、エアコンのコンプレッサー等の熱)、気流が弱い(風がない)

熱中症になりやすい体の条件は・・・寝不足、過労、精神的ストレスが重なる、運動習慣がなく汗をかきにくい体質、更年期でのぼせやすい、月経前、妊娠中、その他アルコールやコーヒー(カフェイン類)等の過剰摂取
があげられます。

湿気が多い日は、エアコンの除湿機能、除湿剤等をうまく利用することと、部屋に扇風機を回して気流を作ることも大切です。
熱中症になったときや、脱水による夏バテにお勧めの飲み物は、スイカジュースです。

スイカをミキサーにかけた100%スイカジュース(汗をかきすぎた場合は、少々塩を入れる)は夏の疲れを除くのに、最適な飲み物です。
その他に、ハチミツレモン水や、梅?番茶も有効です。

2016年6月23日木曜日

心の免疫

心の免疫

ガンをはじめとする病を治すにあたって、最も大切なのは心(気持ちのリラックス、安定度)だと私は考えています。

先日NHKで、ストレスとガンのしくみが放映されていましたが、いくつかのストレスが重なってきたときに、ストレスホルモンが蓄積し、暴走したストレスホルモンが、リンパ球の中に潜むATF3遺伝子のスイッチをオンにしてしまう。
ATF3遺伝子は普通眠った状態で、リンパ球はどんどんガンを攻撃するらしいけれど、これがオンになるといくらリンパ球があっても”働き停止!!!”という指令が行くそうで、ガンをみても攻撃しなくなってしまうということ・・・。

日常、あっという間にガンのしこりが大きくなる人、そして逆にあっという間に小さくなる人・・・を経験していますが、そのしくみがどうもここのところのようです。
ガンの養生には、良質な睡眠、適切な食事、少し負荷がかかる程度の運動、加温手当て・・・等がありますが、これらを半信半疑で迷いながらやっている方、辛いと感じながら治すための義務感でやっている方が最も効果が上がりにくいと感じています。

つまり、心に不安が生じたり、焦ったり、迷ったり、イライラしたり、辛いと感じたりする不快な感情が沸いている状態では、ガンをやっつける役割のリンパ球が働くことができず、治癒力が抑えられてしまう・・・ということです。

病を治す治癒力を高めるためには、今を楽しむことが最も大切です。
ワクワクする気持ち、楽しい気持ち、今日という日を有り難く大切に思う、自分が自分らしく生きる・・・そのためには重い荷物、持たなくても良いのに背負っている荷物を軽くしてゆくことも大切です。

人には無意識ストレスというのがあります。
つまり、”~するのが当たり前”と思っていると、それがストレスであることには気がつかず、知らない間に体に負担をかけています。
これには小さい頃に受けた教育が大きく関係しており、”辛くても歯を食いしばって頑張れ!”とか”働かざる者食うべからず!”とか”仕事は辛くてもやるのが当たり前!””嫁に行ったら泣き言を言うな!””愚痴や泣き言をいうのは見苦しい!”・・・等々で頭が洗脳されていると、ストレスを受けているのに、それを無意識的にしまいこんでしまうため、ストレスに気づくことすらできません。
そのように閉じこめられてしまった心を解放してあげる作業・・・・それは今の生活が楽しい、ワクワクすると感じれるかどうか?
をチェックすることです。

人は病気治しの為に生きているのではないですよね?
病気が治っても、治らなくても人は必ず死にます。
そう思うと、今やりたいこと、今を楽しむことが見えてきます。
未来は楽しい今の延長にありますよ。
このワクワクする気持ちが、結果的にリンパ球(治癒力)を働かせ、知らない間に病から回復させるのです。

漢方、食事、睡眠、運動、手当て等の養生は、この気持ちがあってこそ、後押しするもの・・・最も頂点にあるのが心です!

2016年6月7日火曜日

男性の酢嫌い?

男性の酢嫌い?

個人差もあるようですが、男性は一般的に酢の物が苦手な方が多いようです。
お寿司やマヨネーズなどは大丈夫でも、本当の酢漬け(マリネ)になると、あまり好んで多くは食べられない方が多いです。
何故、男性が酢を好まないのか調べてみたところ、遺伝子的にそのような要素が組み込まれているようです。

酢をいただくと、糖分の吸収が抑えられ、血糖値の立ち上がりが抑制されます。
血糖値の立ち上がりが緩やか・・・ということは気持ちもリラックスして穏やかになるということ・・・。
男性は古くから狩猟本能がある生き物ですので、獲物を追ったり、戦うためには血糖を上昇させ交感神経を奮い立たせないといけない・・・ということ。
ですので、血糖の立ち上がりを抑えるような食べ物は潜在意識的に好まない・・・という見解があるようです。
そういえば、酢に限らず、玄米や野菜、海藻なども同様の働きがありますが、男性は好まない傾向がありますね。

また、自然の生き物は、苦み、酸味は毒であり受け付けようとしませんが、人の場合はこれらが経験的に大丈夫な物、美味しい物・・・と認識して食べられるようになるといいます。
ですので、子供の頃は苦みや酸味を美味しいと感じませんが、歳と共に食べられるようになってくるようです。
ですが、子供の頃に、これらが”マズイ”と強烈に思うと、やはり大人になっても受け付けないことが多いようで、このような感覚の持ち主も、自己主張型の男性に多いと言われます。

男性に敬遠されがちな酢の物ですが、成人病の予防には多大な効果があるので、美味しく食べていただければ・・・と思います。
次回は、酸味の効用と美味しい食べ方についてお話します。

2016年5月31日火曜日

少陽経を強化して異常気象をのりきる

少陽経を強化して異常気象をのりきる

今年は1日のうちの気温の変化、湿度の変化などがとても激しく、体がついていかない・・・と訴えられる方が多いです。
これは、西洋医学的には自律神経の反応がうまくついていっていない状態です。

1,血圧が変動して、めまい、不安感、たちくらみなどが強い
2,下痢をしたり便秘をしたりを繰り返す
3,体が熱くなったり寒気がしたりして、常に風邪をひいているような感じ
4,咳が長引いて止まらない
5,体の深部が冷えているのに、表面は熱い感じで、温めると湿疹が出る
6,神経痛が体のあちこちに生じる


自律神経の反応を良くするには、ストレスと化学薬品、添加物の多い食事などを改め、早めの睡眠を心がけて肝の働きを養います。
さらに、少陽経を詰まらせない工夫が大切です。

これには
1,甘い物(極冷)、油物(極熱)の極端な食べ物を避けていただくこと

2,内臓や骨の冷えには、生姜、砂糖なら黒砂糖、鮭、ます、鯵などの魚、ねぎ、にら、海老などの食材が温裏作用でお腹を温めます。

3,自律神経の反応を良くするために、乾布摩擦や温冷浴をできる範囲でとりいれてください・・・(入浴の最後に足や腕に冷水をかけるだけでもちがいます)
乾布摩擦は、もしも刺激が強いのであれば服の上からでもOKです。

4,湿気が多いこの季節、体の内湿を飛ばすために、みょうが、バジル、パセリ、紫蘇などの芳香化湿類、ハトムギや瓜類などの去湿類、そして乾物を料理に取入れてください

★漢方では、新ノーゲンが自律神経を養います。
長引く不調がある方は是非お試しください。

2016年5月18日水曜日

つくおき生活

つくおき生活

毎朝の日課は、朝ヨガ+朝勉強+朝練フルートです。
朝のストレッチと万寿酵素で体を目覚めさせ、日々のコラムや講演原稿の元となる文献や書籍を、30分ほど早朝速読・・・この積み重ねが仕事に大いに役立っています。
そして、体と頭が目覚め午前8時を過ぎると、音を出すことが可能なので、やはり30分ほどフルートの音作り、12音階スケール、フレーズなどをさらいます。
介護生活も長くなると、細切れの短い時間ででも自分の時間を捻出しないと、気持ちよく過ごせないので、短時間集中方式で!(苦笑)

そして、ここのところストレスとなっていたのが、調理時間と食事時間の捻出です。
薬局に鍼灸院を併設し、業務量が増えて、どうかすると昼食(薬局で手作り)が午後4時~5時しかとれない。
夜は閉局後にメ~ル相談に追われ、帰宅が9時を回ってから、買い物、調理・・・・これでは食事時間もバラバラで健康に最も悪いし、かといってやはり、出来合いでなく、家族の口に入る物は、なるべく自分で作りたい・・・・・そ、こ、で、夜の手透き時間や、1時間早起きして、つくおき(作り置き)生活を導入しました。

ぴょんのつくおきポイントは
1,タンパク質が中心のメインのおかず・・・3分の1が動物性、残り2が植物性くらいのバランス
2,酢の物、サラダ、マリネなどの代謝促進おかず・・・酢はクエン酸回路に入り疲れをとるので欠かせません
3,乾物、海藻、きのこ、こんにゃく、野菜を利用した解毒おかず
4,季節の野菜を中心としたスープや煮物
の4種類が1日のうちに摂れるように考えています。

ちなみに今日のつくおきは
1,ささみの醤油漬け焼き
2,玉葱ときゅうり、人参のマリネ
3,切り干し大根と人参、揚げの炒め煮
4,じゃこと水菜のカリカリ炒め
5,たらこと季節野菜のペンネサラダ・・・・でした!

そして、お弁当は
1,ささみの漬け焼き
2,こんにゃくと季節野菜のマリネ
3,さやえんどうの卵とじ
4,じゃこと水菜のカリカリ炒め
5,小豆玄米ご飯
6,豆腐とワカメのスープ

★これをやっておくと、本当に楽っ!
食は健康の基本だから、忙しくても大切に考えたい♪

2016年5月10日火曜日

朝の胃症状について

朝の胃症状について

今朝一番のご相談は、朝の胃もたれと吐き気で悩んでいる・・・という方
毎朝、お腹がもたれていて、透明の生唾を伴う吐き気がするが、実際戻したりはしない。

舌は白い苔があり、舌質も青白い。
何か食べなくては・・・と思い無理矢理にヨーグルトとバナナを食べるけれど、その後症状はますますひどくなる。
その後、体を動かしたりしている内に、症状がなくなり、昼食や夕食は美味しく食べられる。
甘い物が大好きで、ストレスがあるためついつい食べ過ぎてしまう。
お通じの方はかなり頑固で、便秘薬を飲まないと出ない。
というものでした。

この症状は、胃の冷えです。
甘い物の多食は、消化管の働きを止め、消化管を冷やします。
前日に食べたもの+夜中のうちに胃腸が冷やされ、朝起きても消化管が動いていない状態です。
食欲がないのでと、バナナやヨーグルトを食べればますます冷えて具合が悪くなります。


まず、甘い物を控えていただくと、一連の悪い連鎖が止ります。
消化管が動きだすと、便秘も改善されます。

漢方では、胃腸を温めて胃の血流を良くする大熊柳と万寿酵素の併用がお勧めです。
お腹をしっかりと温めてあげると、気力も湧いてきますよ♪

2016年5月6日金曜日

口腔アレルギー症候群

口腔アレルギー症候群

花粉症の人が特定の食品を摂ってアレルギーを起こすことを口腔アレルギー症候群といいます。
最近耳にしたのは、花粉の時期にトマトを食べて口唇の粘膜が腫れたり、下痢や嘔吐をしたという事例です。
トマトはナス科の植物で、その他にもナス、ジャガ芋、唐辛子、ピーマン、パプリカなどがナス科の野菜なのですが、野菜の中で食物アレルギーを起こしやすいのが、これらナス科の野菜です。

普段は異常がないのに、花粉の時期にこれらの野菜でアレルギーを起こす人が増えるのは、杉や桧の花粉の成分(アレルゲン)と同じ成分がトマト等ナス科の野菜にも含まれているからです。
口腔アレルギー症候群は、多くの場合、果物や野菜を食べた後15分以内に、食べ物に直接接触した口唇や舌、咽頭が痒くなったり腫れたりします。
その他に、蕁麻疹が出たり、涙目、鼻水、喘息様症状、吐き気、腹痛、下痢などが現れることもあります。
重い場合は、呼吸困難が生じたり、ショックに至ることもあるので要注意です。
以下、花粉症の原因となる植物と、その時期に要注意の食べ物をご参考ください。

ハンノキ、シラカバ(1~5月)リンゴ、桃、メロンなど
杉、桧(2~5月)トマト、ナス、ジャガ芋、唐辛子、ピーマン、パプリカなど
カモガヤ、オオアワガエリ(4~10月)メロン、スイカ、キウイなど
ヨモギ(8~10月)セロリ、ニンジンなど
ブタクサ(8~10月)メロン、スイカなど

これらのアレルギーが心配な方は、粘膜を丈夫にすること、腸内環境をよくすること、酵素力、解毒力を高めることがポイント!
薬局では、
通竅・・・肺、脾、腎を整え粘膜の免疫力を高める
腸活生・・・ナノ型乳酸菌で、善玉菌を増やし腸の環境を整える
万寿酵素・・・脾胃と腸の働きを強化し、食物が大きいままの分子量で腸から吸収されるのを防ぐ
ショーキT1タンポポ茶・・・アレルゲンを糖鎖に巻き込んで解毒
等の漢方食品を取りそろえ、皆様の状況に応じて養生アドバイスをしておりますので、是非ご利用くださいませ♪

2016年4月21日木曜日

8の字体操の勧め

8の字体操の勧め

健康のために毎日ウォーキングをされる方はとても多いと思いますが、中医学の養生からいいますと、雨の日、風の強い日、台風、風雪の強い日、そして逆風の日は、無理をして歩くと体を損傷する・・・と教えられています。
風、雨、雪などが強い日は、風湿寒の邪が体を襲いやすく、風邪をひいたり、関節や足腰の痛み、頭痛、神経痛、脳梗塞等の引き金になりやすいと言われます。
又、逆風とは季節に合わない風が吹いている日です。
春・・・東風、夏・・・南風、秋・・・西風、冬・・・北風が順風♪
体は季節に対応しているので、逆風の日は自律神経等のバランスを崩しやすいのです。


そこで、このような日は無理せず室内での8の字体操をお勧めします。
8の字体操は、ストレッチ効果、有酸素運動効果、筋トレ効果、血流促進効果そしてリラックス効果の5つを併せ持つ、誰にでも出来る簡単な体操です。

♪8の字体操の行い方♪

1,足を肩幅に開き、両手をバンザーイと天井に向かってあげます。
両手を上に上げたまま、天井に大きく横8の字・・・(無限大の形)をゆっくりゆっくり描きます。
足を屈伸させながら、なるべく遠くへ遠くへ大きな横8の字を描き、息は深呼吸の要領で細く長く吐いてゆくのがポイント!

2,今度は自分の顔の前あたりで、大きな横8の字を描きます。
足の屈伸をさらに大きく

3,次は中腰になって、地面に向かって大きな横8の字を描きます。
太ももの筋肉がプルプルします。

★1~3を適当に繰り返しますが、このときご自分のお好きな曲をかけて、音楽に合わせて行うと、より楽しくできます。
1曲がだいたい3分~5分ですので、1曲かかっている間この体操をするだけで、ウォーキング15分くらいをやった効果が期待できますよ♪
なるべくゆっくりの曲を選んでくださいね!

2016年4月15日金曜日

風邪を素早く治すには?

風邪を素早く治すには?

風邪をいち早く撃退するには、初期が肝腎!
寒気がする、髪の毛や皮膚表面がチクチク痛い、透明の鼻水が出る!
この段階がウイルス侵入の水際です。
この段階なら、タンポポ茶を4時間置きくらいに服用し、大椎を温めて体を休めることで、ウイルスの増殖を防ぐことができます。

しかし、この段階を通り越してしまうと、鼻が詰まってきて、うまくかめずに水鼻がタラ~と落ちる!
熱っぽい、頭がぼんやりする・・・などの症状委が出てきます。
これは、侵入してきたウイルスを何とか薄めようとする体の防御反応で、その後ウイルスを認識してやっつけるための抗体ミサイルが作られ、戦いが起きて、最後に黄色いドロドロの鼻水が大量に出る(ウイルスと戦った白血球の死骸)と一連の反応は収束します。
しかし、この期間が約1週間・・・抗体産生の為の律速段階をなるべく早めるためには・・・?

とにかく起きて活動せず、なるべく横になって体を休めることです。
そして、解毒を高めることと、タンパク質から有効に抗体を作る反応を行わせるために、私は納豆を食べ、万寿酵素のタンポポ茶割を服用します。
そしてお布団に入って、体を温め酵素反応を楽しみに待ちます(笑)

これは、風邪やインフルエンザに限らず、ヘルペスや他の流行病についても同じ事が言えます。
デング熱などの伝染病も、患者さんを1週間持たせることができれば回復すると言われています。
ウイルスを撃退するためのミサイルを体で作るのに、どうしてもそれだけの期間がかかるので、その期間、輸液療法等で脱水を防ぎ、体力を持たせる事が出来た方が生還するとのことです。
この体の反応を少しでも助けてあげるために、養生は大切ですね♪

2016年3月30日水曜日

気滞の痛みと養生法

気滞の痛みと養生法

元気で前向きに養生しようと頑張っていても、体のどこかに痛みがあると誰しも不安になるものです。
特に今の季節に多いのは気滞による痛みです。

気滞とは文字通り気の滞りで、ストレスや思いこみにより気が詰まり、巡りが悪くなっているために起きる痛みです。
その特徴は

1,痛い日と痛くない日がある
2,痛みの場所が変化する
3,ガスが溜まって張りがある痛み
などです。

気滞の痛みは、気の流れに詰まりがあるために起こるもので、例えば腸の動きが悪いと内容物からガスが生じ、腸管のある部分が風船玉のように膨れ、これが神経を圧迫して強烈な痛みが生じます。
けれども、しばらくして気の位置が移動すると痛みの場所が移動します。

このような痛みは、胃、大腸、小腸、膀胱、胆、子宮、三焦などいわゆる袋状の部分(腑)に起こりやすいです。
袋は常にものを一時的に受け入れ、順に送ってゆく働きがあるために、停滞してはいけないのです。

強いストレスで悩んだり、頭を使ってばかりいたり、同一姿勢を長く続けると、気の流れが悪くなり痛みが生じやすくなります。
ですので、気滞痛である場合は、気功、ヨガ、ストレッチ、ウォーキングなど体を動かすことや、入浴で体を温めること、マッサージなどの刺激を加えること、柑橘類を食することなどで、気をうまく巡らせることが養生の基本です。

2016年3月24日木曜日

肝血虚に嬉しい蔵血レシピ

肝血虚に嬉しい蔵血レシピ・・・目がピキピキッと見えて、頭がシャンとしますよ!

我が家では、お盆のバーベキュー、お正月のすき焼き、くらいしか牛肉を食べる機会がないのですが、目がかすみ見にくいなどの肝血虚症状が出たときは、牛肉の出番です。
たまにしか食べないので、贅沢にも飛騨牛のA5等級の赤身の多い肩ロースの部分をこのレシピに使用します♪

★メイン・・・飛騨牛の赤ワイン&トマト煮込み (養血活血・・・血を作り、流れも良くする)

材料・・・牛赤身肉、玉葱、人参、じゃがいも、パセリ、赤ワイン、完熟トマトジュース、コンソメ、塩胡椒、オリーブ油

作り方・・・1,野菜と肉を好みの大きさに切って、オリーブ油でしんなりするまで炒め、赤ワインをカップ1ほど入れる

2,完熟トマトジュース1本(720ミリ)を加え、野菜が柔らかく、まろやかになる程度まで煮込み、コンソメ、塩胡椒で味付けて、パセリを散らす

★付け合わせ・・・人参と大根のしりしりサラダ (酵素力を高める)

材料・・・人参、大根、胡瓜、りんご、ごま、赤ワインビネガー、えごま油、

作り方・・・1,大根、人参、胡瓜、りんごをしりしりおろしでおろし、混ぜ合わせる


2,すりごま、赤ワインビネガー、えごま油をお好みの分量で調合し、1とあえる

★食前酒・・・万寿酵素のサングリア割り (益気養血し胃腸を養う)

材料・・・サングリア(赤ワインにかんきつフルーツ、りんごなどを1晩以上つけ込んだもの)、万寿酵素25ミリ

作り方・・・ワイングラスに万寿酵素25ミリをそそぎ、8分目までサングリアを入れる

2016年3月22日火曜日

春先のトラブル1・・・春先に腫瘍マーカーが上昇しやすいのは?

春先のトラブル1・・・春先に腫瘍マーカーが上昇しやすいのは?

今まで順調であったのに、2月~5月にかけて腫瘍マーカーが上昇傾向になる方が続出します。
腫瘍マーカーは、組織において炎症があるために代謝されてくるものの値と捉えることができるので、ガンの勢いばかりでなく、炎症の助長により上昇することがわかっています。

春先は、冬場に脂肪組織に溜められた化学物質や、解毒されきれていないものが、雪解け水のように一気に溢れだしてきます。
それに加え、花粉や黄砂も飛び交い、毎日の食毒も入ってきます。
また、1年の内で環境の変化が最も激しいのもこの季節で、そのストレスにより肝臓は様々なものを解毒せねばならずに、オーバーヒートしがちです。
この解毒が追いついていかないと、組織に汚れが生じて、炎症を起こしやすくなります。


体調は悪くないのに、マーカーだけが上昇するとき、一喜一憂せずに解毒の養生を丁寧に行ってください。
具体的には、
1,タンポポ茶や切り干し大根茶、玄米のような解毒メニューをとりいれてゆく
2,甘いもの、油物、添加物の多いインスタント食品をなるべく入れない
3,大根おろしやりんごおろし、味噌、万寿酵素など発酵食品で解毒を助ける
4,リンパ節の温灸手当てや、経絡リンパ体操を取入れる
5,座浴により、肝腎に血を集中させる
6,ビワの葉を肝腎に湿布したり、ビワ温灸を取入れる
7,午後10時には床につく・・・・等

春は気も上に昇り、体の上半身に炎症が起こりやすく、様々なトラブルが生じやすいです。
マーカーが上昇している方は、解毒が手一杯になっていると捉え、これ以上の無理のしすぎ(次々に予定を入れる、気持ちが頑張りすぎるなど)をやめて、体をいたわることで、梅雨の声をきくあたりに値が落ちてくる傾向にありますので、養生に専念なさってくださいね。

2016年3月18日金曜日

ホルモンバランスを整える新習慣

ホルモンバランスを整える新習慣

私事ですが、46歳から始まった俗に言う更年期の不調も、2年前に月のお便りが途絶えていよいよ大詰めといったところです。
今年で8年・・・様々な症状とお付き合いしてきたことは、同じ悩みを抱えていらっしゃる皆様の相談役として、とても有り難い体験でした。

私の場合、産後に骨盤がうまく閉じず、帯脈が緩んでしまったことや、ストレスとなるライフイベントが40代前半に集中してしまったことが、このような長期間のトラブルを引き起こしたと考えているので、これから出産する方や、40前の方々に、無理は禁物を呼びかけています。

さて、閉経とともに女性ホルモンが急激に減少し、その代替えのホルモンが整うまでを、なるべく自然にソフトランディングすれば良いわけで、私が実行していてとても効果が上がった5つの習慣をご紹介しましょう。

1,早寝早起き(11時前睡眠、7時前起床)
寝入りばなを熟睡することで、解毒も免疫パトロールも再構築もされ、体が生まれ変わります

2,朝ヨガ
起床して1杯の白湯、又は白湯で薄めた酵素を服用し、朝食前にヨガやストレッチ、養生体操などを行うことで、体に酸素と血液が行き渡り、適切なホルモンが分泌されます。

3,納豆や高野豆腐など大豆製品を1日1~2食取入れる
ホルモンや酵素、セロトニンを作る原料となるほか、女性ホルモンの働きを補います(漢方では新ノーゲンがこれにあたります)

4,味噌、納豆、大根やりんごなどのすりおろし等、食物酵素を食前にいただきましょう(漢方では万寿酵素をお勧めしています)

5,1日の終わりは、ローズのアロマオイルやボディーミルクで、首筋や肩などをマッサージして、自分に1日のご褒美をあげましょう
ローズオイルには、女性ホルモンを整え、気持ちを落ち着けたり、免疫に働きかけ治癒力を高める働きがあります

どうぞご参考ください♪

2016年3月8日火曜日

インフルエンザの予防養生

インフルエンザの予防養生

★今年のインフルエンザ
*例年よりも流行の立ち上がりが遅く、現在猛威をふるっているようです。
例年、A型が流行りだして、収束したころにB型も出てくる傾向ですが、今年はA型、B型ともにはじまり、現在学級閉鎖等が出ているほとんどがB型のようです。

*今年のインフルエンザは、高熱や強烈な喉の痛みなどの典型的症状が少なく、37度代の微熱が続き、関節などが重だるく、何となく体がしんどい・・・というような症状の方を検査してみたらB型だった・・・というような例が多いようで、まさかインフルエンザとは思わずに出勤していたりする方が多いようです。

*手洗い、うがい、マスク、こまめな換気によるウイルス侵入予防を徹底しましょう

★インフルエンザを体の内から予防する方法・・・粘膜の免疫を高めてあげる養生(解毒+酵素力)が決めてです。

1,風邪は寝て体を休めることが一番・・・体調がおかしいと思ったときや、職場等でインフルエンザが流行しているときは、なるべく午後10時には床について体を休めましょう

2,暴飲暴食を避けて、バランスよく腹7~8分が鉄則です。
食べれば食べるほど、消化酵素が消耗され、代謝や免疫を司る酵素が品薄になります。

特に、空腹時の甘いおやつ、揚げ物の摂りすぎは、酵素を消耗しますのでご注意ください

3,胃腸が弱い方は、特に味噌、納豆、漬け物などの発酵食品、食物酵素で胃腸の働きを助け、腸内の環境を良好に保ちましょう。
皆さんが食べた食物から、酵素の働きで解毒や免疫力の活性化が働きます
*デンプンの消化を助けるもの・・・大根、山芋、長芋、かぶ、りんご、レモン、アボガド等
*タンパク質の消化を助けるもの・・・バナナ、パイナップル、セロリ、パパイア、キウイ等
*脂質の消化を助けるもの・・・納豆、とうもろこし、落花生、きのこ

4,ネバネバ食品と甘酢の料理で、粘膜の乾燥や荒れを防ぎます
*納豆、おくら、わかめ、こんぶ、なめこ、長芋、里芋などのネバネバした食品を常食しましょう
*蜂蜜レモン、梅醤番茶、八宝菜などの甘酢料理は粘膜の免疫力を高めます

5,タンポポ茶や切り干し大根茶で解毒力を高めよう

6,ストレスを感じている方は、頭ばかり使わずに、体を動かしてセロトニン力を高めよう
*朝起きたら、お日さまを浴びて15分程度の散歩
*雨の日は、屈伸、足踏みなどのリズム運動でもOK
*親しい人とペアで、背中をさすりあう

7,お勧めの漢方は?
*ウイルス解毒力をもつタンポポ茶・・・どなたにもお勧め
*胃腸を助け、消化と代謝、免疫を助ける万寿酵素・・・特に胃腸が弱い方
*腸内環境を改善するナノ型乳酸菌、長活生・・・便通が悪い、便が臭う方
*粘膜の荒れを改善する通竅・・・アレルギー等がある方

2016年3月2日水曜日

酸化油脂中毒に気をつけて!

酸化油脂中毒に気をつけて!

先日、古い油に当たって、一晩中、腹痛と気持ち悪さ、下りに苦しみ翌日も丸1日ダメ!
という情けない事態を経験しました(苦笑)
もともと、炒め物にはごく少量のオリーブ油しか用いないし、天ぷらは盆と正月にやるかやらないか程度の頻度のため、お中元か何かでいただいたヘルシー何とか・・という油が少量残っていたようで、家の者がそうとは知らず、パスタのゆで麺に小さじ1ほど絡ませたようでした。
後からその油をみたら、強烈な酸化臭がしていたのですが・・・鼻が詰まっていたらしく・・・(涙)
症状は、その12時間後くらいから出て、食べた人間だけに限定されていたので、まさしくその油が原因です。

酸化油脂は化学性食中毒の一種で、過酸化物分解生成物であるヒドロペルオキシアルケナール等がアミノ酸と結合して
1,生体内の酵素を不活性化
2,血球を破壊
3,肝臓、腎臓、肺、脾臓、胆のうなどの臓器の細胞を障害、ひどければ壊死
4,腸管内壁を障害
等、ごく少量でも猛毒となる化学反応を体で引き起こします。
酸化油は本当に怖いですよ!!!
皆さん、換気扇に付着したベタベタの油が消化管や血管壁に作用する怖さ・・・容易に連想できるでしょう。

天ぷら油等の使い回し、期限がきていなくても日光の当たる場所や、暖気にふれやすい場所においてあれば、自然酸化が加速されています。
その他に、インスタントラーメン、揚げ菓子、みりん干し、乾物製品、ナッツなどの製品の酸化にも要注意です。
また、中毒が多いのは、冷凍食品の酸化です。
冷凍食品には、トランス脂肪酸、植物油脂、ラード、各種添加物が大量に使われており、冷凍してあるから大丈夫!という考えは甘く、長期間の冷凍により、中の油脂が劣化して中毒を起こすことがあるので、油断してはいけません。

私がこの二日間で使用した薬剤は
1,葛根湯、五苓散、桂枝加芍薬湯、鬼菊・・・主に下痢、腹痛、吐き気に
2,タンポポ茶・・・解毒促進
3,万寿酵素・・・酵素失活のための補給
4,腸活生・・・腸内細菌の整え
5,DHAアルガトリウム・・・酸化抑制、中和・・・・・・等
薬が我が家で処方できてよかったです(冷汗)

2016年2月12日金曜日

薬物乱用防止講演

薬物乱用防止講演

今日は学校薬剤師担当校にて、6年生の皆さんに、”薬物乱用防止講座”の講師を務めてきました。
最初に、麻薬、覚醒剤がどのように脳を破壊し、体に影響するかのビデオをみていただき、そのしくみと恐ろしさを知っていただきました。
その後20分間の補足講義をお願いされましたが、短い時間で何をお話しようか悩むところですが、今年は
★誰もが絶対にダメだと思っている薬物に、どんなときに手を出してしまうか?
についてお話させていただきました。

すなわち、”学校に行きたくないな” ”最近面白くない” ”自分をわかってくれる人がいない” ”毎日がつまらないし不安” ”イライラする” ”自分なんてどうでもいいや!”などのマイナスの感情に支配されているときに、魔が差してしまいます。
それを防止するための提案を2つ!

1,脳にとって正しい栄養を入れてあげる・・・脳の神経伝達物質の指揮をしているセロトニンは、トリプトファンとビタミンB6が、脳内のほうせん核に取り込まれて作られます。
トリプトファンは、赤身の肉、赤身の魚、青魚、レバー、乳製品、卵、大豆食品等に多く含まれますが、偏食があると十分なセロトニンが作られず、気持ちが不安定になりやすくなります。
特に、甘い物やスナック菓子等の間食で、本来の食事が食べられなくなってしまわぬよう、注意しましょう

2,”ありがとう”を言いましょう・・・ありがとう!は、人も自分も気持ちよくさせ、その場が和み、嬉しく幸せになる言葉です。
1日になるべく沢山の人に、ありがとうを見つけて口にしてみましょう。
ありがとうの言葉は、マイナスの気持ちを一気にプラスに逆転させる魔法の言葉です

6年生の皆さん、とても真剣に聞き入り、絶対に危険薬物を断る誓いをしてくれました!
素直で夢と希望を持った皆さんが、順調に歩んでくださるように、祈ります!

2016年2月10日水曜日

分けもなく落ち込むとき

分けもなく落ち込むのが続いたら・・・

昨日まで元気だったのに、今日になったら原因不明の落ち込みに襲われた・・・・というような現象を体験された方は少なくないと思います。
特に女性は月経周期による急激なホルモン変動や、更年期のホルモン変動により心に必要な指令を送る神経伝達物質が影響されるので、男性に比べてこのようなことが起こりやすいです。
過労や、必要な栄養素に不足(気血の虚損)があると、神経伝達物質そのものが減少して影響されやすくなるので、食事内容の見直しも必要になります。

問題はこのような状態が長く続くとき・・・。
特に落ち込みの原因になるようなコレといった直接原因がないのに、何かしらやる気が起きなかったり、漠然とした不安を感じたりするときは、知らず知らずのうちに潜在意識が傷つけられて、自分に自信をなくしていたり、自己否定していて、本来の自分らしさを消失していることがあります。

でも、これには必ず原因がありますよ。
例えば、地震や津波等の報道番組を見た!若くて元気だった有名人がガンで亡くなった!順調だった友人が病気を再発した知らせを受けた!老いを感じる何かを見た!哀しく辛い映番組を見た!最近仕事が暇になった!・・・等々のマイナス要因が、こっそりと潜在意識に入り込み、マイナスの潜在意識があたかも自分にも同じ事が起こるがごとく、心を操っているわけです。

心当たりがあれば、それらを理性的、建設的に捉えて、~すれば大丈夫!私なら~できる!とプラスに置き換える作業をしてみてください。
解決策がみつかると人は楽観的になれます。
すると今まで心を覆っていたイヤイヤホルモンが晴れて、心にお日さまを呼び戻すことができます。
心にお日さまが照っているとは即ち、自分が自分らしく生きている!ということですネ♪

2016年1月26日火曜日

三つの楽のお話

先日、亡き叔母の三回忌の法要で、ごえんさん(住職)から御説法をいただきました。
とても感慨深い内容で、生き抜くための養生につながると思いましたので、ご紹介いたします。

お釈迦様は、外楽、内楽、法楽という三つの楽を説いて、私たちに生きる術を教えてくださっているそうです。
外楽とは、見る物、さわる物全てが新鮮でワクワクする、子供の頃のような外からの楽しい世界
内楽とは、自分の中で向上する楽しみ・・・例えば努力により、楽器が弾けるようになったり、成果が出る喜び
ところが、老いを迎えると、全てのことに新鮮みがなくなり、外からの楽しみも減り、内なる向上もなかなかままならなくなります。
体力も低下し、若い頃にできたことが、だんだんとできなくなる。
さらには、長生きすると昨日できたことが、今日できなくなる悲しみを体験せねばなりません。
当たり前にできたことが、できなくなる・・・けれどもこの当たり前と思っていたことこそが、奇跡の連続であり、いかに有り難いことであったかに気づくことで、日々真なる楽しさが得られるというものです。

年を重ねても、子供の頃のようなワクワクした気持ち、向上する気持ち、そして辛いときにも、今の自分にできることを前向きに捉えて楽しめる自分であれたら・・・と思います。
私の年老いた時の目標は、ほんわかとした可愛いおばあちゃんになることです!

2016年1月19日火曜日

一月終盤の体の声を聴いてみて♪

一月終盤の体の声を聴いてみて♪

ついこの間、新年を迎えたと思いきや、すでに一月も終盤ですね。
ここのところ、病院に定期検査に行かれたお客様から、
”血糖値が上がって叱られた”
”コレステロール、中性脂肪が増えて、脂肪肝と言われた”
”γーGTPが上昇した”
”腫瘍マーカーが上がってしまった”
”肝機能、腎機能の値が悪くなっていた”
などのご相談が続いています。
年末年始は、いつになく飲食の機会が増えて、いつもは養生している方でも、ついつい食べ過ぎてしまうのが人情です!

私も、お節やお雑煮が続いた三が日の明くる日は、目の下がピクピクと痙攣しました。
炭水化物の摂りすぎで、ビタミンが不足したのだと思い、ビタミンB複合剤を大量に服用したところ、三時間後に痙攣が止りました(苦笑)
また、年末から腱鞘炎を起こしてしまっていたのですが、頂き物のチョコレートを1個食べたところ、急激にジンジンと痛み出し、炎症があるときに血糖値が上昇すると、こんなにも痛みが出ることを体験しました。
毎日甘いモノを食べていたら、炎症は本当によくなりませんし、甘いモノのせいで痛んでいることもわからないと思います。
その他にも、私の場合、揚げ物の油が酸化していると、必ず体が痒くなったり、速やかに下ったりします。
体は、本当に、治し方をよく知っていますね。

検査の値が今回悪かった皆様は、良い機会を捉えて、体の声を聴き、治る力を信じてそれを後押ししてあげてくださいね!

2016年1月13日水曜日

異常気象時の養生

異常気象時の養生

ここのところ異常な気象が続いています。
数年前から春や秋の快適な季節がほとんど無くなり、暑さ寒さが急激にに入れ替わるようになっています。
1日の気温差が10度以上ある日が増え、冬なのに日中は春の陽気、日差しは初夏のように紫外線がきついなど、考えられない気候です。
そして、来週からは急激な寒波がやってくるとのこと・・・今から用心しましょう。

このような異常な天候が体に与える影響はとても大きく、まず体温調節のための自律神経が大きく揺さぶられ、それに伴い免疫系やホルモンバランスの調整にも大きな負担がかかっている状態です。
昨年の夏過ぎから、胃腸の働きが芳しくない方が増加しており、この冬には、血圧の変動が激しい方、めまい、ふらつき、息切れ、耳鳴り、不安症などでご相談に来られる方が増えています。
また、持病の再発や突然の悪化というようなものも、天候と大いに関係しています。

まず、このような気候のときには、過労、睡眠不足、暴飲暴食、リズムとメリハリのない生活は厳禁です。
持病を持っておられる方は特に頑張りすぎや、無理な計画を立てないようご注意の上、少なくとも食事の時間と起床、就寝の時間がほぼ一定になるよう心がけてください。

★自律神経の調整能を高める方法★

1,起床時に手足のストレッチを十分に行う
2,朝日を浴びて散歩、夕日が沈む前に散歩
3,過剰な暖房よりも、着るモノで調節
4,乾布摩擦や温冷浴(湯船から出て、足先に水をかける)
5,耳と督脈の温灸マッサージ
6,生もの、アイスクリーム、甘い食べ物、冷たい食べ物などで胃腸を冷やさない
7,肝の疏泄を高めるために造血力のある食材(黒い食べ物、色鮮やかな食べ物)をとる
8,免疫力、ホルモン調整力を高める、大豆食品、ネバネバ食品、海藻、きのこ食品を取入れる
等心がけてくださいね♪

2016年1月6日水曜日

薬膳葛根湯

手軽にできる台所漢方・・・葛根湯の効能スープ(薬膳葛根湯)

年末年始は何かと飲んだり食べたりする機会が増えて、胃腸がとても疲れていますね。

特に糖分を沢山とっていると、肩や首の筋肉が硬くなり、寒さの邪気に対する守りも弱くなっています。
皆さん、ご馳走を食べ過ぎた後や、首肩の凝りが激しいときは、風邪やインフルエンザを拾いやすいのでご注意ください。

外感風寒証(首筋の寒気、項背部こわばり、鼻水等)に日本で最も使われるのが、葛根湯です。
葛根湯にタンポポ茶(ショーキT1)があれば、ウイルスの解毒に鬼に金棒ですが、葛根湯の持ち合わせがないとき・・・
自宅台所で、手軽に作れる薬膳葛根湯をご紹介します。

材料(2人分くらい)
白ネギ1本と生姜小1・・・葛根と麻黄にあたる辛温解表薬味、体を温め発汗解表促進、消化を助ける、鎮痛作用
白菜の根本の方2枚・・・滋陰清熱、熱や咳によい、腸の熱を解毒し、腸内免疫アップ

切り干し大根ひとにぎり・・・温裏解毒、お腹を温め、食物繊維が多く腸内毒素の解毒を高める
干しぶどう又はプルーン・・・発汗による消耗を防ぐ (白菜、切り干し大根、干しぶどう又はプルーンで、桂枝、大棗、甘草、勺薬を代用)
水1000CC

作り方
1,鍋に水を入れ、切り干し大根と干しぶどう又はプルーンを水が半量になるくらいまで煎じる
2,白菜を千切り、生姜をぶつ切りにして、切り干しが煮立ったあたりで加える
3,最後に、白ネギの斜め切りを加えて出来上がり

基本そのままスープ(お薬湯)をいただきますが、味噌や?油少々で味をつけてもOKです。
また、このスープを出汁に、様々な料理に利用してもかまいません。