2016年8月3日水曜日

悪阻に似た夏バテ症状

悪阻に似た夏バテ症状

ここのところ、暑さにより食欲がない、胃が重たい感じ、口が苦く何を食べても味が苦く感じられて美味しくない、口が淡い(水っぽい唾液が多く、味がよくわからず美味しくない)、何となくムカムカして喉が痞える感じ、お腹が空くと気持ちが悪く、何かを食べると収る・・・などの症状をよくお聞きします。

私自身も先日、エアコンの調子が悪い屋内で演奏中に、顔から流れるような汗をかき、目眩が始まってこれはヤバイ・・・と思うような出来事がありました。
それ以来、口が異常に苦くて、大好きなコーヒーも飲みたくなくなり、空腹になると吐き気がして、喉が焼けるような感覚。
何かを食べると少しの間収るけど、しばらくすると口が苦くなり気持ちが悪い・・・という状況を経験しました。
何かに似てるな・・・と思っていたところ、悪阻のときの感覚と同じだと気がつきました。

悪阻の原因のひとつが、妊娠すると体液が酸性に傾きやすくなること。
これはおそらく、妊娠中は胎児を安定させるために、解毒力が弱まることと、胎児が細胞分裂して成長するためには、解糖系が優先的に働くために乳酸が大量に産生されることなどが関係しているのでは?と思われる。
悪阻はヒドイ方とそうでない方がありますが、悪阻のヒドイ方の唾液は酸性に傾いているという事実があります。
このようなときに、ムカムカ、吐き気、口が苦くまずい等の症状が出やすく、クエン酸を含んだ酸味のある食べ物(レモンなどの柑橘類、梅干しなどは体内に入るとアルカリとなり、酸性体質を中和する)や、塩気の強いものが酸を中和するために美味しく感じられます。

一方、汗をかきすぎたときの熱疲労で起こる吐き気も、
★脱汗による水分とミネラルの流出により、体液が一時的に酸性に傾くこと
★体表面の末梢血管が開かれ、消化器の血流が低下することにより、嘔吐反射が誘発されること
等が原因になる。
特に、更年期を迎える方は、自律神経の機能が狂いやすく、温度調整がうまくいかなかったり、大汗をかいたりするので、なおのこと症状が強まりやすい。

で、このようなときの対処法は
1,きゅうり、マクワウリ、スイカなどの瓜類に粗塩を少々かけてガリガリかじる
2,レモン水、梅干し水、酢の物、柑橘類などの酸味をとる
3,漢方では、生脈宝や麦門冬湯を服用し、津液を増やす
4,甘い物、油物は症状を悪化させるので禁忌
5,涼しいところで、十分な睡眠をとって陰を養う
6,温かい塩味の野菜スープで、胃腸の血流を回復させる
7,漢方では万寿酵素や発酵紅参のお湯割りを用いる
8,食欲がないときに、冷や麦等ばかりを食すると胃液が薄まり冷えて体力が低下するので、玄米餅をサイコロに切って、トースターで焼き、味のりを巻いて食べると食欲が回復する

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