2016年8月16日火曜日

味覚異常について

味覚異常について

今年の夏は、味覚障害を起こす方が目立っています。
例年よりも、湿気が多くて気温も高い、蒸し暑い日が続いていることが原因だと思われます。

暑さに湿気が加わると、汗が蒸発しにくく気化熱による体温調整が上手くできないために、体に熱が籠もりやすくなります。
心、肝、胃などの臓腑に熱が籠もると、口が苦く感じられ、何を食べても苦みがあり美味しく感じなくなります。
また、胃腸の働きが弱っていても、口が淡く味がよく感じられなくなり、美味しくありません。

おそらくこの蒸し暑さにより、食欲も低下して正しい栄養が摂れず、胃腸が弱っていることや、熱籠もりのために口が苦みを帯びていることなどが原因と考えられます。
夏場特有の、この口のまずさに対応する食品は、マクワウリやキュウリなどの瓜類、緑茶等です。
これらの苦味の食品は、体の熱を冷まし味覚を正常にする働きや、水をさばき、脾胃の働きを助ける作用をもち、夏の食欲低下によい食品です。

また、西洋医学的には亜鉛の不足が味覚異常の大きな原因になります。
亜鉛の不足は、インスタント食品やファーストフードなど添加物の多い食品の摂りすぎによる、亜鉛の吸収の低下や、夏場の食欲低下による栄養不良が考えられます。
亜鉛は、以下の食品に多く含まれます。

<魚介類> 牡蠣、煮干し、タラバガニ、数の子、サザエ、明太子 など

<肉・卵類> 肉類全般、卵

<豆類> 納豆、味噌、きなこ など

<海藻類> のり、わかめ、ヒジキ 寒天 など

<種実類> ごま、カシューナッツ、松の実 など

<乳製品>プロセスチーズ、パルメザンチーズ など

<嗜好品>抹茶、ココア など

野菜ばかり食べrている方も亜鉛不足に陥りやすいので、一度食生活を見直してみてくださいね。

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