2015年12月24日木曜日

50歳を過ぎたら微小梗塞に注意

50歳を過ぎたら微小梗塞に注意

50歳を超えると、多くの方に微小梗塞がいくつか見られるといいます。
更年期を境に、男女ともにホルモンのバランスも変化し、体の浄化システムにも衰えがきますので、気持ちは若くても、体をいたわることをおろそかにしないでくださいね。
特に過労や精神ストレス、睡眠不足は要注意!!!
起床時に洗面台で、ベロをベーと出して、舌がまっすぐ出るかどうか、左右どちらかにいがんだり、プルプル震えたりしていないか確かめてください。
また、口元や目元の高さが左右対称でないのもよくないです。
これらの兆候があれば、すぐに養生を始めてください。

50歳をすぎると、睡眠不足は本当にキツイです。
血中に余分な糖分、脂質、代謝の上で生じる乳酸をはじめとする代謝産物、化学物質などすべては、寝ている間に肝腎に血液が集まり解毒されてゆきますが、年齢とともにこれらを解毒してゆくための酵素や、酸化を防ぐ為の酵素が激減し、なおかつ多忙で睡眠不足となると、解毒がおっつかなくなり、血液が汚れて粘性を帯びてきます。

特に精神的なストレスや頑張りが持続するのは厄介です。
ストレスが続くと、食養生していても血中の糖濃度が高くなります。
通常、赤血球は丸くツルツルした形をしていますが、血糖が高くなると、表面に突起が出てきて、お互いがぶどうの房のようにくっつき、毛細血管の手前で目詰まりします。
実は、毛細血管の入り口よりも、赤血球の直径の方が大きいのですが、赤血球には変性能があり、円盤をくるりと丸めて筒のような形になって血管に入ってゆくことができます。
しかし、これも又、糖の濃度が高いと、赤血球は硬化して変性能を失い、毛細血管の手前で渋滞を起こしやすくなります。

ですので、まずは仕事等での過労を避けて、十分な睡眠を優先させてください。
また、食事では空腹時の甘いもの、食べ過ぎ、油脂(植物油も、動物性の油脂も)を控えてくださいね。
そして、お野菜やお魚の料理をなるべく取入れてください。
ウォーキングもよいです・・・筋肉を動かすことにより、糖が筋肉に消費され、肝臓の負担を減らします。

漢方では、解毒のタンポポ茶の他に、田七人参や地竜が入った製剤(循環元)がお勧めです。
これらの活血漢方は、赤血球の変性能を高め、お団子状にくっついた赤血球をパラパラに離してくれる働きがあり、その結果毛細血管の目詰まりをとって通してくれます。
さらに、ストレスが多い方であれば、新ノーゲンの併用もよいかと思います。
急場には、養生の上に3~6ヶ月は漢方を併用されることをお勧めいたします。

2015年12月15日火曜日

夏より危険!冬の脱水

夏より危険!冬の脱水

脱水症は夏に起きるイメージがありますが、空気が乾燥する冬場も要注意です。
冬場は湿度が低くなる上に、エアコンやファンヒーター等の暖房でも乾燥しやすく、皮膚や呼吸から知らないうちに水分が蒸発します。
その他にも冬場は
1,寒くてトイレに行く回数を減らしたいから水分をとらない
2,寒い外に出たくないので、運動の機会が減り、筋肉量が低下(水分は筋肉内に蓄えられる)
3,風邪等による発熱、下痢、嘔吐でも脱水しやすい
4,飲酒の機会が増えて、脱水しやすい
等の要因があります。

脱水の初期症状は以下のとおりです。
1,食欲がなくなり、空腹感がない
2,疲れやすく、体がとてもだるい
3,熟睡できず、昼間もトロトロ眠い
4,肌がカサカサ、髪がパサパサして、皮膚に弾力がない
5,排尿の回数と量が少なく、便も硬い
6,口がネバネバして、痰が絡む

このような症状があれば、要注意!
加湿器等でお部屋の乾燥を防ぐ工夫、番茶や野菜スープ、果物から水分補給、適度な運動で筋肉量を落とさない等を心がけてください。
また、寝不足や活動のしすぎにも気をつけて!
漢方では、タンポポ茶(ショーキT1)、生脈紅景天、しほよもぎ等が脱水を予防します。
元気に冬場を乗り切りましょう!!!

2015年12月2日水曜日

心の風邪も多い季節です

心の風邪も多い季節です!

ここのところ、心の悩みや考え方が原因で、喉の詰まり、食欲不振で劇やせ、緊張や頭痛、吐き気がとれない、息苦しくて死にそう、不安でいてもたってもいられない・・・などのご相談やメ~ルが毎日のように届きます。
気候の変化が激しいことも要因ですが、冬は陰に向かう季節で、心のベクトルも内向きになり、寒さにより交感神経が緊張したり、不安や恐れが高まりやすい時期になります。
このような状態を”心の風邪引きさん!”とよんでいます。

これらの症状は、交感神経の過緊張により起こるものですが、その交感神経の極度な緊張を作っているのは、ご自分の性格パターンや、ものの考え方のクセであることが多いです。
例えば、悪い結果が出たときにご自分を責めたり、あれもこれも、完璧にやらなくちゃ・・・~しなければ!、まだあれもこれもできていないのに、体がついてこずに焦るとか・・・生活の中で~せねばならない、という感情や、辛抱せねばならないという感情が多いのではありませんか?

これらの考え方は、常に”もっと頑張らなくちゃ!”と体に指令を送り、交感神経をとめどなく刺激してゆきます。
体は、ご主人様の指令どおりに動こうとしますので、”イヤだな、もう休みたいし、ぐうたらしたいし、疲れた!”と体が悲鳴をあげていても、ご主人様が”頑張らねば!”と言えば、イヤイヤでも頑張らざるを得ないのです。

そして交感神経がいつも刺激される結果、血流が細くなり、筋肉が冷えて硬くなり、各臓器の柔軟性を失って、
”首が回らない、喉が詰まる、背中が痛む、息苦しい”などの症状が現れます。
体が”辛いよ~もうこれ以上頑張れない、ご主人様助けて~!”と症状になって悲鳴をあげているのですね。

これを解決するためには、~せねば!という考え方を、~やりたい!という脳が楽しみワクワクするような考え方に置き換えてゆく必要があります。
はじめは難しくても、無理矢理にでも”楽しいな、有り難いな!”と思って行動を起こしてみるとよいですね。
そうすれば、体はその感情に反応し、気の巡りがよくなり、血流が良くなり、体も柔らかくなってきます。
これさえできれば、8割完治です。

残り2割は、副交感神経を刺激し、リラックスする養生をします。
1,精製白糖(甘いモノ)を止めて、玄米を中心にした和食を取入れ、腸管を刺激する

2,不安に襲われたら、お腹まで深く息を入れ、細くて長い息を吐く、深呼吸を行い、大丈夫!と瞑想する
3,督脈沿い、特に大椎付近と仙骨付近(副交感神経に通じている部分)を、ビワ温灸やコンニャク湿布などを取入れてお手当てする
4,夜はものを考えず、寝る時間!頭で堂々巡りすると、極度に消耗してしまいます。

5,最後にこれらを後押しする、脳を養う漢方・・・新ノーゲン等を補うこともよい・・・・等ご参考くださいね。

2015年11月18日水曜日

食欲がないときの玄米クリームドリア

食欲がないときの玄米クリームドリア

食欲がなくて、何を食べてよいかわからないときにお勧めなのが、玄米クリームドリアです。
お粥よりも栄養価が高く、玄米だけど消化もよいです。

作り方は、玄米を洗い、ミキサーに入れてミキサーが回る程度の水を入れてクリーム状にします。
これをお好みの柔らかさに水を足して、10分ほど煮詰めると玄米クリームが出来上がります。
このまま、漬け物やゆかりなどど合わせて召し上がっても勿論良いですが、これをでドリアを作るととても美味しいです。

材料はお好みでキノコ、玉葱、下ゆでしたブロッコリー、かぼちゃ、人参などを食べやすい大きさにして、無調整豆乳で煮込みます。
塩胡椒の他、コンソメ、カレー粉などを加えてもよいです。
これを、玄米クリームと合わせ、良い感じに煮立ったら、溶き卵をします。
このままでもおいしいですが、とろけるチーズをのせてトースターで焦げ目をつけると、さらに美味しく仕上がります。
食欲が無いときでも、消化もよく栄養価が高い養生食になります。

2015年11月5日木曜日

冬を元気に乗り切る補腎の養生

冬を元気に乗り切る補腎の養生

腎臓の機能が低下すると、老化抑制遺伝子(クロトー遺伝子)が不足するために、老化が早まることがわかっています。
中医学でも、腎機能の低下は”腎虚”といい、(夜間頻尿、残尿感、足腰の弱り、抜け毛、耳鳴り、目のかすみ、生殖能の衰え等)老化現象を現わします。
そして、腎虚は寒さが厳しい冬に最も進みやすいことから、冬を制する者は老化を制するとも言われ、冬の補腎養生が生命力を蓄えます。
冬に補腎養生をすると、春先に温病(インフルエンザ等の流行病)に罹る率がぐっと低下します。

1,まず、冬にやってはいけないこと
*日の出前や日の入り後に散歩したり出歩くこと
*夜更かしや早起き
*大汗をかくような激しい運動、サウナ、活動のしすぎ、過労
*ダイエット
*恐れや不安をもたらすような思案をしない、そのようなテレビや映画を見ない
*加工食品、インスタント食品の摂りすぎ
*こたつに入って、アイスクリームなどの甘いものを多食する

2,冬にお勧めの温裏助陽補腎の食材
*寒さにより、陽気が傷つきやすいので、体を温める食材をとる・・・栗、くるみ、生姜、ネギ、海老、鶏肉、羊肉
*冷えにより腰痛、関節痛、腹痛等を生じやすいので、深部を温める温裏の食材をとる・・・にら、鮭、鱒、乾物、カレー粉、スパイス
*冷えによる免疫力(リンパ球)の低下を補う・・・キノコ類、乾燥ワカメ、キャベツ、ブロッコリー、山芋、ニンニク、キウイフルーツ
*補腎力を高める黒い食べ物・・・黒豆、山芋、黒胡麻、小豆、黒米、玄米、なまこ

3,お勧めの簡単補腎レシピ
*玄米に、黒豆、栗、から煎りした胡桃、黒胡麻を入れて、軽く塩、お酒を加えて味ご飯を炊く
*キャベツ、タマネギ、人参、かぼちゃ、長芋、ブナシメジ、干しエビを鍋で煮込み、カレー粉のみで調味したスープ
*納豆、長芋のネバネバコンビに、黒胡麻をたっぷり加える

4,お勧め補腎手当て
*起床時に手足の指、両耳を刺激しながらゆっくり起きる
*八の字体操で筋肉をほぐす
*温めると良い場所・・・大椎、督脈、首、手首、足首、内股、手足の付け根、両耳
*腹巻きと耳当てで眠る
*家族で背中のさすりあい

5,お勧め補腎漢方
*疲れやすい、尿の出が悪い等の解毒力の低下に・・・タンポポ茶(ショーキT1)
*体力低下、すぐに風邪をひく、アレルギーで悩む等の虚弱な方に・・・通竅
*精神不安、気力が充実しない、物忘れ等頭と心が充実しない方に・・・新ノーゲン
*足腰の痛み、骨関節の痛みに・・・骨砕補
*耳鳴り、難聴・・・耳響草
*目の疲れ、めまい、まぶしさ・・・シャエンシ
*冷え性、月経不順・・・子羊袋

2015年10月28日水曜日

きのこの効能使い分け

きのこの効能使い分け

香り松茸、味シメジと言われるように、きのこが美味しい季節になりました。
きのこは、腸内免疫を高め、解毒に働いたり、リンパ球を増やしたりする働きの他、気力を養う力ももっているので、1日1食は食べたい食品です。
今日は代表的なきのこの効能別使い分けをご紹介します。

まず、きのこの性質(温める、冷やすなど)についてですが、温性(温める働き)の一番強いきのこは、マッシュルームで、ついで微温性のものが舞茸です。
この2つのきのこは、特に冷え性の方にお勧めです。
マッシュルームは、肝、胃、肺、腎を養い、気血を増やしてゆく働きに優れます。
鮭(お腹を温める働き)などの温裏作用のある食材と合わせて調理するとよいですね。

豆乳を用いて、クリーム煮などにしたときは、胡椒やクローブなどのスパイスと合わせてください。

ついで、平性(温めも冷やしもしない)のきのこが、椎茸とえのき茸です。
椎茸は、脾胃を丈夫にして気血を養う働きに優れます。
また、えのき茸は、肺、大腸に作用し、解毒力を高めたり、リンパ球を増やす働きがあるので、免疫力を養いたい方にお勧めのきのこです。

最後に、のぼせたり火照ったりしがちな方にお勧めするのは、微涼性のしめじ、ぶなしめじです。
しめじ類は、養血力にも優れており、かぼちゃ、人参、ブロッコリーなど色の濃い野菜と同時に調理することで、赤血球を増やし、貧血傾向の方にお勧めのきのこでもあります。
がん治療等で、白血球も赤血球も少ない方は、しめじとえのきを併せて調理してください。

自分の体質に合ったお好みのきのこを、オリーブ油で軽く炒めて酢漬けにしておくと、副菜としてお手軽にきのこを摂ることができますヨ♪

2015年10月20日火曜日

昼夜の解毒食

抗酸化(発ガン、血管老化防止)と解毒の昼夜食

朝カレースープの記事を載せましたら、昼夜はどうするの?
など様々なお問い合わせがありましたので、昼、夜食の提案をいたします。

最初に、朝のカレースープですが、解毒を促進したい方やメタボ体型の方などは、スープだけでOKですが、育ち盛りのお子様や作業労働が激しい方などは、スープの後にご飯も召し上がってくださいね。

お昼は定食物やお弁当を普通に召し上がっていただくとよいと思います。
麺類や丼物を召し上がりたい方は、お昼のタイミングがよいです。
抗酸化+解毒を勧めたい方は、朝カレースープと同様に、スープ+両手に納る程度の玄米おにぎりがお勧め♪
スープは乾物などをたっぷり入れたお味噌汁や、具だくさんのスープ、野菜と豆乳をミキサーにかけて、温めて調味したポタージュなど、お好みで!
玄米おにぎりは、黒豆+ひじき、牛蒡+人参+切り干し大根の味ご飯、香味野菜にカレーパウダーを入れて炊いた玄米のおにぎり・・・などいろいろなバリエーションでお楽しみください。
尚、おにぎりは、チンせずに自然に冷えた状態で食べていただくと、難消化性澱粉に変化しているために、血糖値の上昇を抑えてくれますよ。

夜にお勧めの定番2品をご紹介します。
★酢タマネギ・・・薄くスライスしたタマネギを、軽くサッと水にさらして煮沸したガラス瓶に入れ、りんご酢(お好みの酢でよい)などにつけたもので、3日目~食べ頃(保存期間は10日程度)
酢タマネギは、高血圧、めまい、耳鳴りのある方、筋肉疲労、脂肪を分解したい人、肝臓の疲れなどに良い食品です。
常備しておくと、サラダの付け合わせ、メイン料理のお供、炒め物などに入れても美味しく食べられます!!!

1,酢タマネギ納豆・・・究極の血液サラサラコンビ
大豆には、脳や筋肉、骨を養う働きがあり、酢と合わさることでその働きがより円滑になります。
夕食にいただくことで、就寝時の血流不全を防止します。
塩分や砂糖が多い市販のタレを入れずに、酢タマネギを合わせると美味しくいただけます。

2,キノコとコンニャクのマリネ・・・腸管免疫をしっかり刺激
キノコにはリンパ球を活性化する多糖体が含まれており、夕食にいただくことで夜のリンパ球パトロールを強化します。
ブナシメジ、マイタケ、エノキタケ、シイタケ、マッシュルームなどお好みのキノコ3種類程度+短冊に切ったコンニャク(腸の大掃除)
を用意します。
フライパンにオリーブ油をしいて、ニンニクで香りを出し、キノコたちを炒めてしんなりしたら、酢タマネギを合わせて調味します。
お好みで塩胡椒など用いてもOK!
仕上げに、パセリやハーブを散らしてマリネするとよいですね。(冷蔵庫で3日ほど保存可能)

1,2を常備すると、あとはメインのおかず1品でOKです。
解毒を促進したい方は、夕食の炭水化物は抜くか、お仏飯程度にしてかみしめてください。
晩酌をなさる方は、炭水化物はやはり抜きにします。
私は1,2などの肴で週に2~3日赤ワインを飲んでいます(笑)

朝のお勧め・・・カレースープ

朝はカレースープがお勧めです。
正午までは、体が解毒モードなので、これからの季節は、温かいスープでお腹をほっこり温めて下さい。
玉ねぎ、キャベツ、人参、カボチャ、ブナシメジの5種類の野菜を小さめに切って水から一煮立ちさせます。
これらの野菜は、抗酸化、解毒作用を持つファイトケミカルが非常に多く、この調理法は有効成分を壊しません。
味を付けずに、大きめマグカップに入れて、小さじ半分ほどのカレーパウダーを入れていただきます。
カレーパウダーには、強力な抗ガン、抗酸化、解毒、血流改善、鎮痛作用があり、交感神経を緩やかに刺激するため、朝元気が出ない方にもオススメ^_^
さらに、リンパ球を増やしたい方は、小さじ1の乾燥ワカメを加えて下さい。
朝から、この作業が面倒な方は、マグカップにお湯を入れて、小さじ半分のカレーパウダーを入れて飲むだけでもよいです。
辛味が苦手な方は、ガラムマサラでお試し下さい。
タンポポ茶をお持ちの方は、同様にパウダーを加えてお飲み下さい。
冷えている方、体に痛みがある方は、驚きの効果を実感できますよー(^^)

2015年10月14日水曜日

寒い季節にお勧めのファイトケミカルスープ

寒い季節にお勧めのファイトケミカルスープ

養生で野菜ジュースなどを作られて飲んでおられる方は多いですが、寒い季節にはジュースよりもスープがお勧めです。
私も、夏場は野菜やフルーツをミキサーにかけて豆乳を加えるスムージーを定番にしていましたが、寒くなってからは、スープやポタージュに切り替えています。

野菜スープはファイトケミカルの摂取に最適です。
ファイトケミカルとは、植物に含まれる天然の成分で、抗酸化作用、抗ガン作用、免疫増強調整作用の3つの大きな働きがあり、体内で生じた燃えかすやゴミを除去してくれる役割があります。

お勧めのファイトケミカルスープの作り方(1人分・・・1日のうちに分けて飲む)

定番材料・・・人参、玉葱、かぼちゃ、キャベツをそれぞれ100グラム(それぞれ握り拳大ほど)、それに乾燥ワカメ、きのこ、蒟蒻のどれかを入れるとさらによいです。
上記は非常に味も良く美味しい組み合わせですが、キャベツの変わりに白菜やセロリ、かぼちゃの変わりに長芋とかであっても大丈夫です。
これを1リットルの水で煮詰め、濃い味(塩気)をつけずに食前にいただきます。
豆乳などを入れたり、カレーパウダーでアクセントをつけても美味しいですよ。

♪高血圧、糖尿、コレステロールが高い、肝機能が落ちている、リンパ球が少ない・・・等の悩みを持つ方に特にお勧めします。


2015年10月7日水曜日

レッツトライ!老化防止習慣5,5,5

♪レッツトライ!老化防止習慣5,5,5♪

歳を重ねれば重ねるほど、不適正な生活習慣による生活習慣病(ガン、血管疾患、認知症、骨折、筋肉萎縮等)にかかる率が高まります。
生活習慣病を予防することは、即ち老化を予防し、老いても健やかに生きることにつながります。
老化を防ぐ習慣を、クセにしてしまえば、怖いものなしですね?
そんな5つの食習慣、5つの生活習慣、5つの精神習慣をご案内します。
名付けてゴー、ゴー、ゴーで病知らずで10歳若返り!!!

食習慣(よくかんで、決まった時間に腹七分)
1,血糖の急上昇を抑え、ガン予防!・・・炭水化物は食事の後半、甘いお菓子は空腹時を避けて食後少しのお楽しみ
2,老化の原因になる慢性炎症を防ぐ!・・・揚げ物、日持ちがするお菓子に含まれるトランス脂肪酸を摂らない
3,脳髄(脳と骨)を補う健脳食!・・・納豆、大豆食品、青身魚、乾物、ナッツ、アボガド、脂身の少ない肉で主菜
4,血液サラサラ食!マリネ料理(酢の物)オリーブ油サラダを常備
5,腸内免疫と解毒力強化!・・・新鮮な野菜、きのこ、海藻、蒟蒻、乾物、発酵食品などで解毒スープ

生活習慣(昼は巡らす、夜は休む)
1,午後10時~12時までに睡眠し、解毒力アップ!
2,激しい運動、義務的運動を止めて、楽しみ発見散歩で脳を喜ばせる!
3,好きな音楽をかけて3分間8の字体操で筋力強化!
4,シャワーよりも湯船につかって体温アップ!
5,首(大椎)、手首、足首と耳のポレポレ捻りで、若返り!

精神習慣(病は気から、考え方次第で寿命も変わる)
1,無いものねだりを止めて、あるもの、出来たことを喜び、免疫アップ!
2,やらなアカンを止めて、やりたいと思うとストレス解放!
3,不平、不満、怒り、我慢、愚痴は猛毒、その日のうちにさっさと解毒!
4,ありがとう!お陰様、良いこと日記をつけると、自分の人生良いことばかり!
5,年齢問わず、トキメキ、お洒落心を忘れない!

2015年10月6日火曜日

寝たきりにならないために

寝たきりにならないために

高齢化が進んでおり、どこの家庭でも介護は大きな問題になっています。
これから若い人よりもお年寄りが増える世の中を迎えると、介護施設を利用できるのも、限られた人にならざるを得ないかもしれませんし、先の見えない介護であるだけに、金銭的な蓄えも必要であることが痛感させられます。
私の周りも現在介護中の友人やお客様が多く、その度に色々なことを考えさせられます。

50歳を超えるあたりから、各々が将来寝たきりにならない努力をしていかないと、自分が辛いだけではすまされなくなりそうです。

先日、不自由になっている方の声から学ぶ、寝たきりにならないための勉強会に参加しました。
そんな中で、大きく浮かび上がってきた4つの生活習慣がありました。

1,甘い物が大好きで、これだけは止められない (洋菓子、和菓子、菓子パン等)

2,好き嫌いの偏食が多い (嫌いなものには、箸をつけない)

3,若い頃から運動習慣がなく、体を動かすことが苦手

4,人への依頼心が強く、自立した生活習慣がなかった

ナルホド、この4つの生活習慣は、いずれも足腰の筋力を萎えさせてしまうことに通じます!

1,過剰な糖分は、タンパク質を変性させ糖化により筋肉の弾力性を失い硬くしてゆきます。
また、脾の働きを弱め、栄養の吸収や免疫力にも影響します。

2,今日の体は、昨日までの食事でできています。偏食が多いと筋肉や臓器は栄養されずその機能が低下します。

3,運動習慣がある方は、少し運動を始めただけで筋力が回復しますが、運動習慣がない方が骨折したりして、リハビリを怠ったりすると、1週間で歩けなくなると言われています。
たとえ15分程度でもお散歩する習慣があるとよいです。

4,幸か不幸か、お一人暮らしの方は、身の回りのことを工夫しながらやらざるを得ませんが、手助けしてくれる方があると、自分でできることまで、頼んでしまいがちです。
介添えがある方も、なるべく自分で出来ることは、自分で時間がかかってもやることが、筋力と頭を活性化し、寝たきりを防いでゆきます。・・・・等々

★私も座り仕事で、意識をして歩いたり体操したりしないと、本当に運動出来ない日が多くなります。
体を壊しては何もできないので、仕事よりもまず歩くこと!キチンとした食事を作ること!に優先順位をシフトしてゆきたいと思います。

2015年9月15日火曜日

イネ科のアレルギーが出てきました

イネ科のアレルギーが出てきました

ここのところ、ツルツルした透明の鼻水が出だした方、水っぽい痰が絡む方、喉がイガイガしたり、耳のリンパ節が腫れてきた・・・などの症状の方が増えてきました。
特に、たんぼ道を歩いて通学しているお子さんや、畑仕事している方にも多く、イネ科の花粉の影響かと思います。

このようなアレルギーの養生として、解毒を高める養生+粘膜を潤し丈夫にする養生の2つが大切です。
解毒は夜寝ているうちに進みますから、寝不足や過労がないよう心がけてください。
また、食事において、甘い物、油物、動物性タンパク質などの摂りすぎに注意していただき、お腹いっぱいになる少し手前で食事を終わらせていただくのがコツです。
気候が良くなりましたので、本来ならウォーキングなどで軽く汗が出る程度の運動をしていただくのがよいですが、たんぼ道を歩いてツライ方は、自宅で養生体操、半身浴をしながらリンパマッサージなどの養生で解毒を促進してくださいね。
入浴前のタンポポ茶(ショーキT1)は解毒を高めるので、お勧めです。

粘膜を丈夫にするには、納豆、オクラ、長芋、もずく、蓮根や大根のおろしなどのネバネバ食品を取入れてください。
過度なストレスや甘い物も、大切な粘膜を傷めますのでご注意ください。
漢方では、冬虫夏草、紅参、紫蘇が配合され、粘膜の荒れを修復する通竅がお勧めです。

お早めの養生を心がけてくださいね♪

2015年9月8日火曜日

季節とともに、食事も見直し♪

季節とともに、食事も見直し♪

ここのところ、急激に冷えてきて、あれほど暑い暑いといっていたのがウソのようです。

食事は、美味しく有り難くいただくのが一番ですが、常に体の声を聴いてあげて、体が必要としているものを入れてあげてくださいね。
それは、時には心の欲求と微妙に違うかもしれませんが・・・(苦笑)

私は夏の間は、朝食にミックスジュースを飲んでいました。
朝はあまり消化管に負担をかけたくないので、季節のフルーツ+季節の野菜+無調整豆乳+ココナッツオイルをミキサーにかけて作ったジュースを、薬局スタッフが出勤してきたらいただくのが日課でした。
けれども、寒くなってきたので、これからの季節は、お昼~夕方までに頂くようにします。
この手作りジュースは、ビタミン、ミネラル、食物繊維、タンパク質、必要なカロリーのバランスが良く、日によって体調に合わせて果物や野菜もチョイスできるので、飽きも来ずに気に入っています。

寒い季節の朝食には、お味噌汁や、玄米雑炊、お粥などにバリエーションを持たます。

夏内は、麦味噌を使っていましたが、これからの季節は玄米味噌が定番です。

お昼になると、仕事の疲れも出てくるので、きのこ、海藻、こんにゃくなどの腸内免疫を促進して免疫力を高める一品に、野菜やタンパク質のおかず、そしてこれからの季節は小麦の麺よりも、体を冷やさないご飯の回数が増えてきます。

夜は、血肉を補うタンパク質メニューと、それを効率よく代謝させるために、お野菜と酵素類を合わせ、炭水化物の量は少なめ・・・です。
私は血圧が高く、脳卒中のサラブレット家系なので、夕食に酢タマネギ、マリネ類や納豆、青魚を良く摂ります。

食養は、各々の体により違ってきます・・・それが体の声を聴くということですね。
皆さんも、必要な食材で、心と体を養ってあげてくださいね♪

2015年9月2日水曜日

夏の終わりに現れやすい五臓の虚労について

夏の終わりに現れやすい五臓の虚労について

今年の夏はとても暑さが厳しく、そしてここのところ急激に朝晩冷えてきました。
地上の気温は、日中30度近くありますが、5000メートル上空にはすでにマイナス10度の寒氣が流れてきており、その差がなんと40度もあります。
ここのところの異常な雨、湿度、突風などの不安定な気候はこの温度差からきており、これらの異常気象は私たちの体に想像以上の影響を与えています。
ここのところ店頭で増えている、代表的な5つの虚労のタイプと漢方食養生についてお話します。

1,心虚労タイプ・・・Aさん 30代女性
★夏の内は、とにかくダラダラと流れるほどの汗をかき、1日に何度も着替えても追いつかないほどで、夜中も熟睡することができなかった。
少し涼しくなったら、疲れが出たのか、少し動いても動悸がして、立ちくらみなども起こるようになった。

♪この方は、汗のかきすぎと睡眠不足により、心を傷め、気(元気、気力)と陰(血液や体液)ともに消耗しました。
この場合は、心を養う漢方(コルマータQ10,生脈紅景天)などとともに、食べ物はらっきょう、棗、ぶどう、ハスの実、ハツ、小麦などを取入れます。

2,肺虚労タイプ・・・Bさん 60代男性
★会場を移動する仕事のため、1日に何度も暑い車の中と、冷えた会場での座り仕事を繰り返していた結果、喉が乾燥したり、そうかと思えば痰が絡んで息苦しくなったりを繰り返すようになった。いつも風邪をひいている感じで、低気圧が近づくと喘息になりやすい。

♪この方は、激しい温度変化と、クーラーによる湿度の変化、そしてクーラーのカビなどの影響もあるかもしれませんが、肺の粘膜を傷めています。粘膜を潤して炎症を収める、オクラ、納豆、長芋、もずく、大根おろし、里芋などのネバネバ食品、そして肺を養う豆腐、銀耳、ゆりね、梨などの食材を補います。状態がひどい場合は、漢方(通竅やスーパー紅景天など)を併用するとよいです。

3,脾虚労タイプ・・・Cさん 40代女性
★夏場は、食欲がなく冷や麦や、素麺などばかりで過ごしていた。やっと涼しくなって楽になるかと思いきや、手足がだるく、疲労倦怠感が強くて、何をやる気もなくなってしまった。

♪この方は、夏場の食事のアンバランス+冷や麺の摂りすぎにより、脾を傷めてしまったようです。
鶏肉のささみ、いんげん、長芋、棗、かぼちゃ、ねぎ、生姜などを具材にして、温かいお粥を作っていただきましょう。
胃腸が冷えて重症のときは、お腹を温める漢方(大熊柳、発酵紅参、補中益気湯など)を併用します。

4,肝虚労タイプ・・・Dさん 50代女性
★ここのところ、運転しているとやたらと目が眩しい。強い光を受けたあと、目眩や立ちくらみ、のぼせ感を感じて気分が悪い。
目が異常に疲れる感じ

♪ここのところの太陽光線はとても強いです。強い光や長時間のパソコンの画面の光などは、肝の穴である目を傷めます。
肝血を補う、レバー、しじみ、ウナギ、枸杞の実、黒木耳、小豆、プルーン、ブルーベリーなどを取入れ、夜間のパソコンやスマホは制限しましょう。気候の変動が激しい時期は、それだけで肝に負担がかかるので、要注意です。解毒を促すタンポポ茶(ショーキT!)等で肝の働きを助けてあげましょう。

5,腎虚労タイプ・・・Eさん 60代男性

★夏うち、あまりの暑さで熱中症がこわくて、毎日クーラーの中ですずんでいたら、ここのところ足腰がだるく、おまけに夜中に3回くらい、お小水に目がさめて、熟睡できない

♪一夏の間に、冷えが生じて、腎を傷めた症状です。
つま先の上げ下げで、ふくらはぎや太ももの筋肉に刺激を与えましょう。
エビ、くるみ、黒豆、黒胡麻、山芋、小豆、松の実、栗など補腎の食材を取入れ、腰まわりを温めます。
漢方では、(地黄丸製剤や骨砕補)などを用いてゆきます。

冷えと虚弱体質は、夏に作られやすいです。
早めの養生とお手当てで、臓の力を回復させ、寒い冬に備える体を今から作りましょう。

2015年8月12日水曜日

季節のお勧め漢方(2)スーパー紅景天

季節のお勧め漢方(2)スーパー紅景天

紅景天は、チベットの二大秘薬といわれる貴重な薬草です。
赤血球と酸素の結合を増やし、血液中の酸素濃度を増加させることが、研究で明らかにされています。
また、臨床においても紅景天は良く使用されており、末期ガンの患者さんにおいては、肺の機能不全等が改善され、心不全や喘息の患者さんにおいては、心機能が改善されることが確認されています。

チベットなどの高山地(海抜4000メートル)では、酸素不足から高山病になり、その代表的な自覚症状は頭痛、食欲不振、吐き気、嘔吐(おうと)、疲労、脱力、めまい、ふらつき、睡眠障害。 そのほかに客観的に判断される
所見としては、精神状態の変化(すぐに眠ってしまう、日時や場所がわからなくなる等)、運動失調(まっすぐに歩けない、立っていられない等)、顔や足のむくみがあげられます。 また高山病の重症型として注意し
なければならないものに、高地肺水腫と高地脳浮腫があります。

ここまでで、何かに気がつかれた方ありますか?
それは、この季節の熱中症の症状、そして台風が近づく前などの急激な気圧低下に伴う、台風前症状と、高山病症状が類似していることです。
これらは、いずれも心臓のポンプ力を弱らせ、血液循環を鈍らせます。
紅景天は、肺と心臓における酸素運搬や心臓のポンプ力を助けるので、動悸、息切れをはじめとする、上記高山病症状に対応することができます。
熱中症に不安を感じている方、夏の疲れ、台風前の緊張と不快症状にお悩みの方、是非救急箱に紅景天を常備ください。

2015年8月11日火曜日

季節のお勧めサプリメント・・・(1)コルマータQ10

季節のお勧めサプリメント・・・(1)コルマータQ10

今年の夏は暑さ、湿気ともに厳しく早くも夏の疲れが出ている方が多いです。
暑さにより、ダメージを受けるのは、心臓と肺の血液循環コンビです。
体温が上がり、血管が拡張し、気圧の低下によっても血管、筋肉ともに緩みます。
コレに加え、湿気が多いことから、水はけが悪くなり、手足の末梢はむくみやすくなり、とにかく手足が抜けるようにだるい・・・と訴えられる方が増えています。
これは、血液の循環力が弱り、栄養の巡りも悪く、老廃物の引けも悪いという悪循環に陥っているためです。

また、このような方に多い特徴としては、水分を多く摂りすぎていることです。
麦茶やアイスコーヒー、冷や麦、素麺、冷やし中華・・・等胃腸を冷やし、胃腸の水はけが悪くなると、四肢のだるさとなって症状が現れます。
水分により胃液が薄められてしまうと、ますます食欲が低下し、血肉になるタンパク質が食べられなくなってしまいます。

このような状態にお勧めが、コルマータQ10です。
コルマーターQ10は、心臓の補酵素であるコエンザイムQ10と高麗紅参の処方で、

1心筋のパワーをアップし、駆動力を高める
2脾胃を補い、胃腸を温め、血肉を作る力を強める
働きを担います。

特に
1,手足が抜けるようにだるい
2,夕方になると脚がむくむ
3,階段を上がると息切れがする
4,めまい、立ちくらみがする
5,吐き気、食欲不振で元気が出ない
6,ぼんやりして、仕事がはかどらない
等の症状でお悩みの方にお勧めです!!!

2015年8月4日火曜日

冷や麺に芳香化湿具材

冷や麺に芳香化湿具材

今年の夏は強烈な暑さと湿気で、早くも夏バテ気味の方が続出の模様・・・。
1,のぼせる 2,体が火照る 3,動悸、息切れ 4,めまい 5,食欲不振
体に熱が籠もってしまって、上記症状を呈している方に、冷や麺をお勧めします。

麺類の元になる小麦は体の熱をとる性質があるので、のぼせや火照りでしんどい方にお勧めです。
ただし、冷たい水分をとりすぎていたり、胃に水が溜まってぽちゃぽちゃと振水音がするような方は、つけ麺よりも、かけ麺がベター。
トマト、バジル、パプリカ、生姜、茗荷などの香りの良い食材には、気を巡らし、湿を飛ばして胃腸をスッキリさせる働きがあります。
また、きゅうりやトマトなどの夏野菜は、体に籠もった熱を清める働きがあります。
これらの具材を彩りよく、麺の上にトッピングして、お好みのつゆを少量かけて、和えるようにしてお召し上がりください。

本日は、トマト、大葉、オクラ、そしてハムと卵のそぼろをのっけた冷やしうどんを作ってみました。
オクラや納豆、長芋などのネバネバ食品も、津液を補い、荒れた粘膜を潤す働き、免疫強化の働きがあります。
汗をかけすぎている方は、甘酢ソースで召し上がっていただくと、疲れがとれますよ♪

2015年7月21日火曜日

養血の薬膳 竜眼肉と大棗の赤ワイン煮

養血の薬膳 竜眼肉と大棗の赤ワイン煮

抗ガン剤などで骨髓抑制が起こり、赤血球が少ない方。
貧血気味で、動悸、息切れ、めまい、不眠、不安などがある方にお勧めの養血レシピです。
夏場は汗のかきすぎ(津液の消耗)と、食欲の低下による栄養の不足で、貧血になりやすい時期です。
血液は、造血の素材+補気の素材により作られるので、炭水化物制限食などをしておられると、思わぬ貧血に陥ることもあります。
活動が盛んな、朝と昼は炭水化物を制限しすぎないように注意しましょう。
夏場は、昼食後15分ほどお昼寝することで、造血力もアップします。

材料・・・1人分 竜眼肉又はプルーン20グラム、大棗8個、赤ワイン25CC
作り方・・・
1,大棗を適量の水で柔らかくなるまで煮る

2,そこへ、竜眼肉(なければプルーン)と赤ワインを加えて、アルコール分が飛ぶまで煮る

3,好みでハチミツを少量加えてもよいです

このレシピは、血を養い精神を安定させる、”養血益心安神”の働きがあり、心血虚、肝血虚に対応します。

★読者さまより、お勧めの中医学の入門書を教えてほしいと尋ねられましたので、ご紹介いたします。

*薬膳の基本 辰巳洋 緑書房
*中医薬膳学 辰巳洋 東洋学術出版社
*実用中医学 辰巳洋 源草社
*がんに負けない養生レシピ 三位敏子、小高修司 世界分化社
*東洋医学で食養生 高橋よう子、上馬場和夫 世界分化社
*図解 東洋医学のすべてがわかる本 ナツメ社

等、私の師匠の方々が書かれた本です。

2015年7月14日火曜日

介護生活を前向きに♪

介護生活を前向きに♪

超高齢化社会に突入し、薬局店頭でも介護の悩みを頻繁にご相談を受けています。
介護は子育てと違って、次第に弱ってゆく姿を目の当たりにせねばならず、お世話する方も、される方も大変に辛い!というのが本音かと思います。
けれども、いつまで続くかわからない先が見えない辛さが延々と続けば、お互いに免疫力が低下して共倒れすることは目に見えています。
野生動物の世界では、子育てはしても、介護するという習慣はみられません。
即ち、介護は高度な知能をもつヒトだけに与えられた、成長のための天からの贈り物なのかもしれませんね。
お互いにより良い介護生活を送り、人生の終盤を価値ある物として過ごすためには、お互いが創意工夫することが必要です。

私は小さい頃から、父母がそのまた父母のお世話をする環境で育っており、祖母を7年、実父を13年間介護していたので、このような状況を比較的当たり前のように受け入れることができていました。
ところが、核家族でマイペースでやってきた方や、介護を経験したことがない方にとっては、方法もわからないし、相手の気持ちもなかなか理解できないために、多くの衝突が生じる事と思います。
各ご家庭により、環境も条件も違いますので、その都度最も良い方法を編み出し、一つ一つ乗り越えてゆけると、逆に大きな自信につながったり、より良い家族関係が築けたりします。
私の場合も、恐怖の存在だった父でしたが、介護の末に素晴らしい親子関係を築いて見送ることができ、これは私たち親子にとって大きな心の宝物になりました。
今また、主人の母の介護が続いていますが、このおかげで家族が結束し、大変だけど充実した毎日が送れています。

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今日は私たち家族が、介護生活する中で見いだした、お世話するヒトの心の養生と、お世話を受けるヒトの心の養生をご紹介したいと思います。
ご本人はとても辛い!けれども家族も同じように辛い!だからお互いを思いあって、辛さなんて吹き飛ばし、楽しい毎日を送りたいですね!!!

★お世話するヒトの心の養生6訓★
1,ありがとう、ありがとう、いつも育ててくれたよね?

2,腹がたったらひと呼吸!自分もいつかはたどる道

3,辛い言葉は、病気や不自由がそうさせる、決して本音じゃないんだよ!

4,1人でしょいこまず、関わるヒトの智慧を借りよう

5,時間を決めて濃いお世話!ダラダラ止めて自分の時間もちゃんと確保

6,笑顔を見るのは、徳積み作業

★お世話を受けるヒトの心の養生6訓★
1,ありがとう、ありがとう、当たり前じゃないんだね?

2,あなたのご都合大丈夫?人への気遣い円満の秘括

3,家族は召使いじゃなかったね?指図を止めてお願いしま~す

4,お任せしたら、口出し我慢

5,今の私に出来ること、毎日一つ見つけよう

6,今すぐに!焦る気持ちは事故の元、待てます、待てます、のんびり行こう

最後に、お互いに百万回ありがとうの気持ちで行きましょうね!!!


2015年7月7日火曜日

梅雨バテ、夏バテの2タイプ

梅雨バテ、夏バテの2タイプ

1,焼け石に水タイプ(気陰両虚型)

特徴・・・体力が低下して体温調整がうまくいかないタイプ (大きな病気をした方や、寝不足、過労が続いている方は要注意)
*じっとしていても、額や首筋から玉のような汗がしたたり、異常な汗をかいてしんどい
*異常にのどが渇き、冷たい水分を欲する
*飲食の度に、軟便や下痢になりやすく、便が出すぎてしんどい
*少し動くと、動悸や息切れがする
*熟睡できず、眠りが非常に浅い

養生・・・消耗した体力(気血津液)を補う養生をします
*早めの睡眠と、30分ほどのお昼寝
*サウナや強い運動は中止し、涼しい時間帯に15分程度の散歩
*ハチミツレモン水や甘酢の料理で気と津液を補給
*冷たい水分をがぶのみしない
*生脈紅景天等、気陰を補う方剤で後押しする

2,スポンジ水ふやけタイプ(気虚湿熱型)

特徴・・・体に余分な湿と熱がこもり、体が重い(更年期の方、運動する習慣のない方、クーラーの部屋ですずんでいる方は要注意)
*首から上がのぼせて火照り、後頭部のあたりからじっとり嫌な汗をかく
*首や肩が詰まってくると、めまい、フワフワ感、頭が重く不愉快
*動悸、息苦しさ、煩燥、熱が籠もり、頭がぼんやりする
*食欲がない、手足が重くだるい、
*尿量が少なく、体がむくみ、しんどい

養生・・・上下の気を巡らせ、良い汗をかける体を作る/胃腸の働きを助け余分な湿熱をためない養生をします
*涼しい時間にウォーキングをしたり、青竹踏みをする
*クーラーの中ですずんでばかりは止めて、体をこまめに動かす
*冷たい水分のがぶのみ、ビールなどのアルコールを控える
*揚げ物、炒め物、甘いお菓子等、湿熱を生む食品を控える
*冷や麦、素麺等に偏らず、ご飯を食べる、麺類は薬味をしっかり入れる
*胃腸を助け、湿熱をさばく升降丹や、水はけをよくするショーキT1タンポポ茶等の漢方で後押しする

2015年7月1日水曜日

食事療法はオーダーメードで!

食事療法はオーダーメードで!

世の中に食事療法というものが星の数ほどあり、いろいろな本を読めば読むほど皆さんは迷ってしまわれると思います。
ガンの食事療法でも、代表的な玄米菜食とゲルソン療法ではその内容も正反対である部分があります。
これは、物事には必ず裏面と表面があることを理解していれば、容易にそのバランスを取ることができるでしょう。

例えば、ブドウ糖はガン細胞にとって、この上ないエネルギーになるため、極端に糖質制限に走る療法があります。
しかし、炭水化物(食物繊維+ブドウ糖)は、私たちがエネルギー活動をするために不可欠なものであり、燃えかすが残らないクリーンなエネルギーなんですね。
従って、ブドウ糖が持続的に安定して供給されることが大切で、極端な血糖上昇や、それに伴うインスリン分泌で、血糖値が急激に下がってしまうことを避けるのが良い方法です。
そのような意味で、精白糖や液糖を避けて、雑穀などの食物繊維が多く、ゆっくりと持続的な必要量の糖が供給されてゆく食品を上手に摂られることは良いと思います。
ガンの方では、玄米菜食を取入れる方が多いですが、玄米菜食は安定した糖の供給が出来るほか、動物性のタンパクや脂質を控えるために、肝機能、腎機能に負担をかけることがなく解毒の力を高める点で、お勧めできると思います。

次に動物性のタンパク質についても賛否両論があります。
動物性タンパク質と植物性タンパク質の違いは、プロテインスコアーと脂肪酸のバランスの違いです。
植物性タンパク質に比べて、動物性タンパク質は必須アミノ酸が網羅されており、栄養の観点から優れています。
必須アミノ酸が不足すると、貧血、リンパ球の数と活性の低下・・・免疫力低下、手足がだるい、ふらつき、めまい、むくむ、疲れやすい、髪が抜けるなど、気血両虚の症状が出てくるので、状況に応じて制限を緩める必要があると思います。
又、動物性タンパク質の中でも、魚にはωー3系の脂質が含まれており、肉に多い動物性飽和脂肪酸とは、生理活性が違うので、別物として捉えた方がよいでしょう。

それでは、動物性タンパクを否定する理由としては、代謝の段階で、アンモニアを代表とする有害な窒素化合物が生じ、これが炎症、ガン化、神経障害等の原因になるためです。
組織で生じた有毒アンモニアは、グルタミンに変換され、筋肉で生じたアンモニアはピルビン酸からのアラニンに変換されて、肝臓に運ばれ、肝臓で脱アミノ化されて、尿酸・・・そして尿素に変換されて、腎臓から排泄されてゆきます。
これが非常に肝臓、腎臓に負担をかけ、解毒作業がオーバーワークになってしまうんですね。
ですので、特に肝臓、腎臓、消化管にガンがある方には、臓器の力が回復するまで避けた方がよいわけです。

このように、どれひとつをとっても必ず二面性があります。
そして、体の状態も千差万別ですので、そのときの体の状態に合わせた食養生というのが大切になります。
本日は、西洋医学的な観点から食養生をお話しましたが、中医学的にはさらに細かく体質を弁証し、それぞれに必要な食材をとることで、体のバランスを回復させてゆきます。
難病、慢性病でお悩みの方は、こちらまで食養生をご相談ください。
ご一緒に勉強したい方も大歓迎です♪

2015年6月16日火曜日

脳活トレーニング

脳活トレーニング

脳活トレーニングとは、その字のとおり脳を活性化するトレーニングです。
脳の老化には、良質な睡眠の不足、酸化と糖化を促進して、脳細胞を変性させてしまう食生活等がありますが、いくら食養生して良質な睡眠が得られても、脳を使わなければ頭は錆びてしまいます。

アメリカのデビッド・スノウドン博士が行った、ナン・スタディーという興味深い研究をご紹介します。
これは、カトリック修道会の協力を得て、修道女の脳を調べた物で、加齢とアルツハイマーについて研究された内容です。
修道女が対象になった理由は、健康が管理されており、衣食住の不自由がなく、妊娠、出産しないなど、均一的な集団であるためです。

これによると、100歳以上まで生きた修道女の脳をみたところ、アルツハイマーの病変(脳萎縮、多くの老人斑、神経繊維の変化)だらけであったにもかかわらず、彼女は最期まで頭脳明晰であった。
それに対し、認知症状がひどい80歳くらいの修道女の脳をみたところ、アルツハイマーの病変は非常に軽かった。

この違いは、前者は文章を書く能力にすぐれており、イキイキとしたタッチで、自叙伝を書き上げていた。
そして後者は、とおりいっぺんの文章しか書けない人だった・・・とのこと。

若い頃から表現力豊かな人は、認知症になりにくく、その一致率は80パーセントで、病理的な一致率よりも高いということ。
博士は、認知症にならないためには、今からでも遅くないので、表現力を身につけなさいと言っています。

例えば、文章を書く、絵を描く、歌を歌う、楽器を弾く、人と話す、ゲームをする、編み物や刺繍をする、大工仕事をする、料理を作る、お洒落を楽しむ・・・・など。

そこで、ぴょんから簡単にできるいくつかの提案をしてみます。
1,歩くのはボケ防止に最適です
歩きながら、腕をまわす、スキップする、後ろ向き歩行をしてみるなどの変化を取入れてみましょう

2,楽しみ見つけの散歩をする
毎日同じコースを歩くのでなく、楽しみを発見する目的で散歩に出ます
例えば、あそこの曲がり角に紫陽花が咲いていた・・・など、そしてそれを日記に書き留める。そのとき自分の感情(とても爽やかな気持ちになった等)も書き込む

3,音楽に合わせて体を揺する
好きな音楽を聴きながら、一緒に口ずさむのもよし、リズムに乗って体を揺れ動かしてみましょう
楽器が出来る人は、CDに合わせて一緒に演奏したり、オブリガードを入れて楽しんでください

4,冷蔵庫にある素材で、一品を考える
レシピ本どおりの材料がなくちゃ・・・という人は実は完璧症でボケやすいです
冷蔵庫の中の素材で、何かを作る工夫を重ねることで、脳が活性化されます

5,言葉・・・例えば健康、成功、優しさなどの言葉を絵に描いてみます
下手でもいいんです。言葉がもつイメージを色にしたり、形に表したりして、イメージの世界を楽しみましょう

脳は楽しいこと、ワクワクすることが大好きなんです。
楽しむ気持ちが脳を養うといっても過言ではありません。
毎日を思い切り楽しんで過ごしてくださいね♪

2015年6月11日木曜日

健康食品とのつきあい方

健康食品とのつきあい方

こちらの薬局店頭で、通販の健康食品や、別のところで購入した漢方食品、サプリメントなどについて、尋ねられることがしばしばありますが、正直言って、他社製品のものは何の情報も持っていないため、正確にお答えすることが困難です。
医薬品には、薬物の含有量や組成、用法用量、効能、薬理作用等が添付文書に記載されていますが、健康食品は、あくまでも食品扱いなので、このような内容を記載することはできません。
つまり、スーパーに並んでいる野菜や果物と同じ扱いとイメージしていただければよいでしょう。

けれども漢方食品や、サプリメントにおいては、過剰に摂ったり、体質が合わない方がとれば、間違いなく副作用が出る点が、普通の食品とは違うところです。
従って、私が薬局で皆様にお勧めする漢方食品やサプリメントに関しては、きちんと皆様の体質等を弁証した上で、お体に適したものをお勧めしています。
また、薬局で取り扱う商品に関しては、メーカーさんから十分な情報を得ているので、服用の目安なども的確にアドバイスすることができます。

漢方食品などに関しては、平性に作られているものはよいですが、物によっては、体を補うもの、瀉すもの、温めるもの、冷やすもの等があり、体の様子を見ながらお勧めするものを変えていかなければならない可能性があります。
通販等とは違い、その都度弁証を行いながら、副作用なく適した物を選ぶことができるのが、街の薬局の利点です。

他社のものについては、先ほども言ったように、情報がなくお答えが困難なので、少なくとも服用して、何らか体調が悪ければ止めるべきですし、調子が良ければ3ヶ月ほど続けて、その段階で再度考えられてはいかがでしょうか?
とお答えしています。

2015年6月3日水曜日

病は気からの免疫力2

病は気からの免疫力2

私たちの最大の敵は、得体の知れない不安と様々なマイナス感情と言われます。
前回お話しましたが、私たちの体は、起きている間も、寝ている間も無意識(潜在意識)により動かされています。
自律神経の働き、ホルモン調整、免疫力、そして解毒代謝など、あなたが”お願いします!”と言わなくても、働いていてくれる・・・と思いがちですが、実はあなたの意識が指令したとおりに、動かされています。

わかりやすく言えば、あなたが、”不安で一杯だ、私の体は余命3ヶ月と言われた!もうダメなんだ、治らない!”と意識すれば、その指令が伝えられ、無意識はそれに逆らうことなく、そのように体を動かしてゆきます。
逆に”私の体は、まだまだ生きようとしている。どんどんその力が発揮されている!”と思えば、無意識は免疫力、ホルモンなどをそのように働かせ、ドクターから言われた余命をとっくに超えて、活動している方もあります。

ここで重要なのは、無意識(潜在意識)は意識の奴隷で、良くも悪しくも、あなたに逆らうことはしません。
ご主人様の言うとおりに働いてゆきます。
もしも、あなたが本当に治りたいのであれば、”必ず治る!”という信念をもち、無意識にそれを伝え、治ってゆくイメージを描いてください。(特に寝る前と、起床時の頭が黄昏れている時間に!)
そうすることで、不思議と食事療法の本がみつかったり、探していた情報に出会えたり・・・という出来事が舞い込んできます。

誰かに否定的なことを言われたり、傷つくような言葉を受けても、それをあなたが受け入れて、その情報を潜在意識に送り込まないかぎり、無意識(潜在意識)は傷つくことはないし、ご主人様の指令しか受け取らないようにできている・・・というしくみを知っておくと良いですね。
そして、何があっても相手を恨まないでください。
恨みや憎しみの感情は、抱けば抱くほど、その相手ではなく自分の潜在意識を傷つけてゆくからです。

そのような感情が湧き起こったら、しばらくその場から離れ、その問題を棚置きにして、別の何かに意識を集中させてみましょう。
意識がその問題に捕われている限り、良い解決策は降りてきません。
例えば、鍋をみがいてみたり、草取りをしてみたり・・・単純作業やウォーキングなどがお勧めです。
気持ちがリラックスして和らいでくると、自然と自分が望んでいた方向や方針が降りてきます。

さらには、相手の立場なども考慮し、それぞれの考え方やその人の素晴らしさを認める気持ちが起きると、あなたの潜在意識は成長し、いかなる困難がきても、乗り越えられるような力がついてくると思います。
心の養生もこうして積み重ねることで、明るい未来につながると思っています。

2015年5月15日金曜日

この夏は湿の病に注意♪

この夏は湿の病に注意♪

今年は、5月の段階ですでに6つの台風が発生し、先日は6号が日本列島を通過してゆきました。
過去のデーターでは、5月に台風が日本を通過する年回りは、次々に台風が発生し、梅雨前線が刺激されて大雨の被害が出やすいとのことです。
梅雨が長引き、梅雨明けが7月終わり近くになり、明けて8月になってもはっきりしないお天気であることが多く、冷夏になりやすい傾向があるそうです。

私たちの体は、天人相応で気候の影響を受けていますので、毎年季節の養生をお話していても、微妙に違ってくるのは、天候が判で押したように同じではないためです。
年により、流行病や病気の傾向も違いますし、同じように農作物にも出来、不出来が生じてきます。

さて、今年は雨が多いとのことですので、例年にも増して湿の病に注意が必要ですね。

湿と関係する臓は脾ですので、脾虚の方は今から冷たい水分の摂りすぎや、甘い物、揚げ物などの摂りすぎにご注意ください。
梅雨時に入ると、軟便、下痢、食あたり、膝腰の重痛など、下半身の湿邪による症状が増加します。
座りっぱなしや、運動不足で足の筋肉に刺激が不足すると、脾虚が進みやすいので、今からその場スクワットや養生体操などで足腰の筋肉を強化してくださいね。

また、冷え性の方は、梅雨冷えによる寒邪と湿邪があいまって、頭重、むくみ、腹冷え、関節の痛み、気持ちの落ち込みなどが生じやすいので、鳩麦や小豆をお米に混ぜて炊飯すると、湿の排泄に役立ちます。
冬瓜、胡瓜、トマトなどの瓜類は身体を冷やしますが、加熱調理をすると食性が変わり、利水作用が高まります。
同時に、紫蘇、生姜、パセリなどの芳香化湿類や、シナモン、胡椒などの温裏類を合わせて調理すると、冷えと湿から身を守る事ができます。

逆に、普段から身体が乾燥しやすかったり、便秘、暑がり体質の方は、外湿が高いために汗がかけない傾向になり、身体に熱と湿がこもる湿熱状態に移行しやすいです。
湿熱の邪は、化膿しやすい、渋り腹、膀胱炎、腹水などのトラブルをもたらしやすい特徴があります。
揚げ物や、海老、ニラ、ニンニク、唐辛子などの温熱性食品やアルコールの摂りすぎに注意し、夏野菜を積極的に召し上がってくださいね。

2015年5月8日金曜日

口内の清潔が、誤嚥性肺炎を予防

口内の清潔が、誤嚥性肺炎を予防

高齢者の死因で大きな割合を占めるのが、誤嚥性肺炎です。
歳と共に、嚥下能力が弱り、飲食物が息道に入り、むせる回数が増えてきます。
嚥下能力は、脳と密接な関わりがあり、脳の機能が低下すると、物を飲み込みにくくなります。
以前、脳の栄養剤(脳細胞の賦活、脳の血流促進、神経伝達物質の調整等の働きが期待できる新ノーゲン)を服用したところ、飲み込みそこねて、むせる回数が激減したという声をたくさんいただいています。

けれども、実はむせたり、咳込めるうちはまだ軽傷で、むせることができない、咳払いすることができない状態が、誤嚥性肺炎の本当の原因になります。
誤嚥を防ぐために、身体を起こして飲食することや、嚥下を助けるためのトロミ食が、養生食として取入れられていますが、それでも知らない間に肺炎を起こしてしまうのは、常時出ている唾液の問題です。

唾液には1ミリリットル中に約1億個の細菌がいると言われています。
腸内細菌の問題と同様に、甘い物の摂りすぎ、脂身の多い動物性タンパクの摂りすぎ等は、口腔内の細菌環境を悪化させますし、食後の口腔内の不衛生も、よくありません。
有害な菌が大量に発生した唾液が、気道から流れ込み、むせることができずに肺胞に入り込むと、抗生剤を使用しても、そのうちに繰り返し肺炎を起こすようになります。

こちらでは、食後の口腔内の衛生に、デンタルマスティックによるケアをお勧めしています。
マスティックは、ギリシャのヒオス島に自生するウルシ科の木から採取される樹液で、ピロリ菌、消化管粘膜の炎症、歯周病、虫歯の原因菌に対する除菌効果を有しています。
食後の歯磨きは勿論、空腹時や就寝前に、マスティククリーム(歯磨き状)を指に取り、歯茎をやさしくマッサージするだけです。
マスティックは天然の抗生剤、抗炎症剤とも言われ、治癒力を促進し、副作用の心配もありませんので、誤嚥性肺炎を心配しながら介護生活をしておられるご家族に、とても喜ばれています。

2015年4月28日火曜日

初夏にお勧めする肝の養生

初夏にお勧めする肝の養生

*この季節に増えてくるご相談は?

その1,皮膚症状や鼻水、咳などのアレルギー症状
その2,めまい、耳鳴り、動悸、不安、不眠などの自律神経が関係する症状

*どうしてこんな症状が増えるの?

どちらも、中医学で言う”肝”の働きととても関係しています。
肝には疏泄と蔵血の働きがあるといいますが、それを現代医学的に置き換えると、解毒と自律神経の調節とみることができます。

肝は血液をたくさん溜める臓器で、環境の変化や体にかかるストレスの状況に応じて、各臓器への血液の分配をコントロールしたり、血管の伸び縮みや、消化管の活動などを司ります。
したがって、血液が十分で、肝の働きが充実していないと、暑さ寒さや急なストレスに対応する力が低下し、めまいや動悸等の自律神経の不具合を生じます。

また、春は冬場に溜めた老廃物を一気に解毒してゆく季節でもあります。
それに加えて、ウイルスや花粉、黄砂、そして毎日の食事からの添加物、余分な糖分やアブラ、化学物質、そしてストレスから生じるホルモン等も解毒してゆかなければなりませんから、この時期の肝はとてもオーバーワークな状態にあります。

*肝の働きを助けるにはどんな養生がありますか?

1解毒を高める養生
○甘い物、脂物、味の濃いものの摂りすぎを避けて腹七分
○タンポポや切り干し大根のお茶、大根おろし、りんごおろしなどで解毒を助ける
○半身浴で肝腎を温めたり、ビワの葉湿布などによる肝の手当て
○午後10時~午前2時のゴールデンタイムに眠っていること

2肝血を作り疏泄を高める養生
○赤身の肉、魚、貝類、イカ、タコなど造血力に優れた食品をとる
○プルーン、干しぶどう、黒豆、小豆、黒胡麻、木耳など黒い食べ物と、パプリカ、トマト、ブルーベリー、ブロッコリー、小松菜、人参、かぼちゃなど色の濃い野菜も肝血を補う
○大豆食品が脳の疲れをとり、精神ストレスを和らげる

*具体的なお客様の声は?

★春先になってアトピーがひどくなり、首筋や肘の裏、膝の裏が真っ赤になっていた。

確かに、炒め物を食べたり、チョコを1粒でも食べた翌日は悪化することに気がついた。

タンポポ茶や切り干し大根茶を作り、食べ過ぎに気をつけて養生したら、状態がよくなっていった

★更年期を迎え、ここ数年この季節になると、めまい、動悸、精神的な落ち込みなどで、自信をなくしていたけれど、納豆や豆腐などの大豆食品を1日1~2食取入れたり、大豆などが原料の漢方を取入れることで、状態が改善して、気持ちが落ち着いてきた

2015年4月7日火曜日

この季節に多い風寒風熱錯雑症

この季節に多い風寒風熱錯雑症

三寒四温で気温の変化がめまぐるしいこの季節、体の中も同じように揺さぶられているのを感じます。
先日、気になっていたお墓掃除に出かけ、すぐ近くの公園の桜を楽しみましたが、何となく体がだるく様子がおかしいな~と思っていたら、扁桃腺やリンパ節が腫れてきて、全身の節々が痛み出し熱も上がってきました。
西洋医学的には、B型インフルエンザが怪しいか?と言うような症状です。

中医学的に見てみますと、舌は全体が赤、特に舌先の赤がひどい、脈数滑、尿薄黄、便秘、喉の乾き、喉の痛みが激しい、声が出ない、首リンパ節の腫れ、耳下腺の腫れ、熱37.8・・・ここまでは風熱症の特徴

激しい悪寒、節々と筋肉の痛み(寒邪の特徴の凝滞性・・・気血が巡らず痛みが起きる、収引性・・・筋肉の痙攣、収縮、痛み)・・・風寒症の特徴

さあ、困りましたね!こうなると使う薬も反対になるわけですから・・・。
でも、臨床ではこのようなことが日常よく起こります。

今回、どのように治したかをご紹介してみますと・・・。
まず、自分はもともと陰虚の傾向にあるところへ、風寒の邪が入り、表が閉じてしまった。(毛穴が閉じ、筋肉が収縮)
その結果、内熱が籠もり、炎症の症状が出ている・・・とみて、ぬるめ~だんだんと熱くするお風呂に入り、湊理をゆるめたところ、節々の痛みが和らいできました。
そして、すかさずタンポポ茶と銀翹解毒丸で清熱解毒、辛涼解表したところ、夜中に大汗をかいて、3回着替え、2日目の朝にはスッキリしました。
入浴は体力がある場合にしかできませんので、場合によっては、麻黄湯と銀翹散+柴胡剤を微調整しながら併用することもアリです。
ただし、状態がコロコロと変わってゆきますので、1服1服ごと処方が変わったり、微調整することが大切。
こちらの薬局の常連さんは、必要な置き薬を揃え、微調整する技を身につけておられるところがスゴイです!

2015年4月1日水曜日

帯津良一先生のお話をきいて

帯津良一先生のお話をきいて

先日の姫路、WAHAHAの会(木元聖花先生主催)での帯津良一先生のお話をお聞きして、さっそく私も自分の人生を見つめ直してみました。
帯津良一先生は、ホリスティック医療の日本の先駆者で、多くのガン患者さんが全国から集まる帯津三敬病院の名誉院長・・・患者さんが帯津先生のことを神様と崇拝されるような穏やかで温かいオーラを持った先生です。

先生のお話は、とにかく愉快で機智に富み、非常にレベルの高いお話をされているのにもかかわらず、なるほど・・と頷けるような・・・そしてどんどんと先生の世界に引き込まれてゆきます。
患者さんは勿論、各界の多くの方々とのご交流や、膨大な書物を読みこなしておられることから、何倍もの人生を生きてこられたようなご体験が、聴く人の心を捉えて離さないのでしょう。

自然治癒力を高めるには、場のエネルギーを高めることが重要だとおっしゃいます。
すなわち、その場の環境、そして1人1人の意識エネルギー、志というもの・・・。
それには、折に触れて死(虚空)を思い、そこへ向かうために今何をするか?
それがわかると、一瞬たりともムダがなく日々トキメキの中に生きることができると・・・。

先生のトキメキは何ですか?と尋ねると
毎日の晩酌、お昼のトンカツ、女性、仕事をあげる、原稿が仕上がってゆく、太極拳の流暢な動き・・・等一瞬一瞬がトキメキの連続で、常に命のエネルギーを高めておられるのだなぁ~と感じます。
歳を重ねても、凛として矍鑠と、粋に生きておられるその波動がジンジン伝わり、こちらの背筋も伸びてきます。

私も毎日、患者さんと接し、難病で悩んでおられる方々の、病の原因を一緒に探し、養生を伝え、音楽で和んでいただき、”ああ今日、ここへ来られてよかった!また来るのが楽しみ!”と思っていただくことを天職としています。
そのために、この内容の質を高めてゆきたい・・・と思うと同時に、自分自身の養生を心がけ、極めて自然に虚空に旅立つ事が出来るよう、意識エネルギーを凝縮してゆきたいと思います。
お婆ちゃんになっても、可愛らしく、人としての艶っぽさを失わないような・・・そんな生き方が目標です。

2015年3月31日火曜日

意識は良薬にも毒藥にもなる

意識は良薬にも毒藥にもなる

先日、姫路にて木元聖花先生主催の”WAHAHAの会”にて、末期ガンを養生で治された春名伸司さんのお話がありました。
春名さんのお話は、何度聞いても常に新しい発見があります。
春名さんは、末期ガンを宣告されたときに、今まで気丈で自分の感情を表に表すことがなかった人なのに、全人格を否定された気持ちになり、男泣きに泣いた・・・とおっしゃいました。
病院では助からない・・・と余命宣告までされた春名さんは、あらゆる書物を買いあさり、自分で治す方法を模索されましたが、読めば読むほど迷いが生じ、何をやってよいのかわからなくなり、気持ちが欝に傾いていった・・・と言われます。

そんなとき春名さんは、このような迷いが生じる原因を、心の問題だと気付かれました。

最良の方法があるはずだ・・・と勉強しすぎると、収支がつかなくなるのは、完璧を目指すために時間を浪費するからだと思われます。
完璧を目指すことは、1日のタイムスケジュールを細かく計画することと大変に似ており、ひとたび小さなズレが生じると、その調整に時間を要し、徒労となります。

春名さんは、まず今の自分を、ありのままに受け入れることを試みられました。
そして、自分にできることは、これとこれ!というように直感で決意をされたといいます。
春名さんが実行されたのは
1,気功を取入れて、体を動かし気を巡らすこと
2,朝晩2回の入浴で、体を温めること
3,毎朝鏡をみて、笑顔を作ること
4,食養生(甘い物、油ものを控え、玄米を取入れる、少食、100回かむ)
5,自分をいつもほめてあげる
6,人間関係において、オホホ・・・ありがとう!アハハ・・・ごめんなさい!ウフフ・・・~さんのおかげね♪を実行
の6つです。
それをひたすら、淡々粛々と実行され、ついには末期ガンから生還され、完治にいたり、現在はその語り部として、ボランティアで全国を行脚されています。

現在、闘病中の方々は、”えっ?病院でもお手上げだと言われた病気がそんなことで治るの?”と思われるかもしれません。
また、養生を取入れているけれど、半信半疑・・・と言う方も多いのではないでしょうか?
春名さんは、今回”意識は特効薬にもなるし、毒藥にもなる!”と言われました。
私もその言葉に強く共感いたします。
いつも患者さんに申し上げるのは、”治ろうと思う気持ちが、病を治すのですよ!養生に手遅れはありません、始めたその日が底で、あとは畳の目のごとく、体が変化してゆきます!”という言葉です。

簡単な例えをお話いたしましょう。
フルートは私のあこがれの楽器でしたが、20代の頃、挑戦をしたものの、全く良い音が出ず、諦めました・・・やっぱりなって(苦笑)
ところが50歳を目の前にしたとき、辛い病気で悩んでおられる患者さんに、下手でもかまわないから、話だけでなく音楽で気持ちを和んでいただくことができたらいいなあ!
と直感的に思い、何度か諦めたフルートを、毎日ひたすら練習しはじめました。
習いだした1ヶ月後には、東洋医学講座の生徒さん70人の前で、その日が講座の最終日でしたので、”蛍の光”を息も絶え絶えになりながら吹きました。
ところが、皆さんは笑わず、全員が大合唱してくださり、”先生、ありがとう!”と大きな拍手をくださったのです。
このときの、恥ずかしさと、喜びが原動力になり、養生講演の後や、ご相談の後、そしていつもフルートを持参して、許されればいつでも演奏をするようになりました。
”フルートを演奏するようになりたい!”・・・その意識を持っただけで、素晴らしい師匠との出会いや、プロのミュージシャンとのご縁も不思議とついてきました。
意識の力とは、そのようなものです。
私たちの体のメタボリズムは、感情という信号を受け取り、それに見合うホルモン、酵素、神経伝達物質、免疫物質を分泌しています。
本日のキーワードは”意識は良薬にも毒藥にもなる!”です。
この言葉は、養生の中枢ですね!!!

2015年3月24日火曜日

三寒四温とストレス

三寒四温とストレス

ここのところ、急激に温かくなったり、また冬に逆戻りしたり・・・の激しいお天気が続いています。
春先はこのような変化を繰り返しながら、少しづつ暖かくなってゆくのですが、40歳も半ばを超えると、このような気温の過激な変化そのものがストレスになってゆきます。

10度を超えるような気温の日内変動は、自律神経の反応を揺さぶり、それ自体がストレスとなって、交感神経が過剰緊張しやすくなります。
暖かくなって、血圧も下がり気持ちも緩むはずなのに、逆に血圧が上がる、気が逆上する、のぼせる、じっとしていられない、眠りが浅く疲れがとれない・・・などの症状に悩まされやすくなります。

加齢に伴い、副交感神経の働きは低下するので、季節の変わり目に体調を崩さないためには、副交感神経の働きをアップさせる生活養生を取入れることがポイントとなります。

その1・・・息を吸ったら、その5倍ほどの長さで息を吐く

その2・・・お腹、鼠径部、太ももの間など陰側を温灸やユタンポで温める

その3・・・寝る前に、四つんばいで体を回し、骨盤を緩め筋肉の緊張をほぐしてから床につく

その4・・・玄米、野菜、きのこ、海藻など繊維が多く腸管を刺激する食べ物、味噌、納豆などの発酵食品で腸の運動を促進し、副交感神経を刺激する

その5・・・腹七分、寝る3時間前に夕食をすませるなどで、良質な睡眠を心がける

その6・・・三寒四温の時期はしゃべりも、行動ものんびり・・・予定を入れすぎない工夫も大切
など、ご参考ください。

そして、新ノーゲンで自律神経を養ってくださいね♪

2015年3月13日金曜日

ココナッツオイルの特性

ココナッツオイルの特性

脂肪酸には、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸があり、飽和脂肪酸は常温で固体で脂、不飽和脂肪酸は、常温で液体で油と書かれます。
動物性の飽和脂肪酸は、からだに吸収されやすく、非常時のエネルギー源として使われる反面、体に蓄積されやすく、摂りすぎに注意が必要です。
ココナッツオイルも飽和脂肪酸なのですが、植物性の飽和脂肪酸で、性質が異なります。

ココナッツオイルは、炭素数が8~12個の中鎖脂肪酸を6割程度含んでおり、長鎖脂肪酸の4倍の速さで吸収され、10倍の速さでエネルギー代謝されるために、中性脂肪に変換されにくい性質があります。

糖質を抑えながら、中鎖脂肪酸を摂取すると、中鎖脂肪酸が肝臓で分解されてできるケトン体が正常細胞のエネルギー源となります。
特に、大量のエネルギーを必要とする脳の神経細胞では、ケトン体がグルコースにかわってエネルギー源になります。

アルツハイマー病では、脳の神経細胞が変性し、グルコースを利用できない状況にあり、3型糖尿病とも呼ばれます。
これにかわるエネルギー源として、ケトン体を利用し、脳細胞を養うことにより、脳の働きが回復に向かう症例が報告されています。

脳の神経細胞の変性は、日々発生する活性酸素と、過剰な糖分がタンパク質を変性させることにより起こり、50代から進み始めていると言われまが、中鎖脂肪酸を上手く取り入れ、糖質の過剰摂取を減らすことで、アルツハイマーをはじめとする老化を遅らせる可能性があります。
中鎖脂肪酸は、活性酸素を除去する、SODやカタラーゼなどのアンチエイジング酵素群を活性化する働きも報告されています。

そしてもうひとつ注目していただきたいのは、解糖系を利用して増殖するガン細胞は、ケトン体を利用することができないことです。
糖質の摂取を減らし、ケトン体からのエネルギー産生を行うことは、ガン細胞の兵糧攻めの養生として提案できます。
しかし、肝臓もケトン体を利用することができないため、極端に糖質を全て制限する・・・などの極論はお勧めできません。

少々難しい表現になってしまったので、以下にココナッツオイルをお勧めしたい方、そしてその取入れ方を提案してみます。
1,ガンの養生中で、経過が芳しくない、あるいは甘い物や精製された炭水化物が止められない方
2,アルツハイマー病や、認知症が心配な方
3,うつ病、パーキンソン病、パニック症、やる気が起きない・・・など精神疾患でお悩みの方
4,糖尿病予備軍の方
5,メタボを気にしておられる方
6,アンチエイジング希望の方

ココナッツオイルは、料理に使っても美味しいですが、手軽な取入れ方として、毎食前に大さじ1ほどを、コーヒーや番茶、白湯などに溶かして飲んでみてはいかがでしょうか?
また、おやつが無性に食べたくなったときに、同様にして飲んでもOK!
速やかに脳のエネルギー源になり、イライラや甘い物を食べたい欲求がおさわります。

1~6の程度が進んでいる方は、夕食のみ炭水化物(玄米なども含む)を控えます。
尚、摂取量によっては下痢が起こることもありますので、少なめからはじめて、自分の適量を調整することが大切です。

2015年3月4日水曜日

老化を防ぐ習慣を身につけよう

老化を防ぐ習慣を身につけよう

歳を重ねれば重ねるほど、不適正な生活習慣による生活習慣病(ガン、血管疾患、アレルギー等)にかかる率が高まります。
生活習慣病を予防することは、即ち老化を予防し、老いても健やかに生きることにつながります。
老化を防ぐ習慣を、クセにしてしまえば、怖いものなしですね?
そんな5つの食習慣、5つの生活習慣、5つの精神習慣をご案内します。
名付けてゴー、ゴー、ゴーで病知らず!!!是非ご参考くださいね♪

食習慣
1,食事は、決まった時間によく噛んで腹7分
2,炭水化物は食事の後半、甘いおやつは間食せず、食後に少しにして、血糖値の立ち上がりを防ぐ
3,大豆製品を中心とした植物性タンパク:魚、肉、卵などの動物性タンパクが2:1

4,揚げ物料理の割合を減らし、青魚、アマニ油、オリーブ油、ココナッツ油などを取り入れてゆく
5,新鮮な野菜、きのこ、海藻、発酵食品、蒟蒻、乾物など腸を掃除する食品を取り入れる

生活習慣
1,早寝早起きで、解毒スッキリ!朝から充実!
2,息が上がるほど、運動を頑張ってしない
3,1曲3分の間、八の字体操で下半身を鍛える
4,湯船につかって、体をいたわり、じんわり汗をかいたら上がる
5,首筋~肩、手首、足首と耳のマッサージで、老化予防

精神習慣
1,1日1回ありがとう、お陰様発見、良いことみつけ、一言良いこと日記
2,我慢は心の便秘!自分もOK,他人もOKで免疫アップ
3,不平、不満、怒りは、自分の細胞を傷つけることを知っておくだけでOK!
4,腹がたったらまず深呼吸!夜はくよくよ考えるのを止めて、寝る!
5,良い音楽、綺麗なもの、良い香り、美味しいもの、心を潤すもの・・・感動は生きる栄養

2015年2月25日水曜日

切り干し大根と干し椎茸の解毒茶

切り干し+干し椎茸の解毒茶

乾物に含まれるセルロース、リグニン、エルゴステロール、βグルカンなどは、善玉のコレステロールを増やす働き、骨を丈夫にする働きの他、脂質代謝を促進する働きがあります。

脂質代謝が促進されるということは、脂肪組織に溜められた水銀、鉛などの有害金属、ダイオキシン、環境ホルモン、化学薬品、添加物などの毒の解毒排泄も高めます。

片手に握れるくらいの切り干し大根と、干し椎茸3個を1000CCほどの水から20分ほど煎じ、半量ほどに煮詰めたものを、味を付けずにお茶としていただきます。
空腹時や入浴前、お手当て前に、お湯のみ1杯ほど1日2~3回いただきます。

乳ガン、子宮ガン、前立腺ガンなど、ホルモン系のガンの方や、大腸ガンの方、そして、中性脂肪が高い方や胆石の方にもお勧めします。
日頃から乳製品や肉類を摂りすぎる方にもよいです。

また会食などの次の食事を、この手当てにしてもOKです。

2015年2月17日火曜日

薬物乱用とオキシトシン

薬物乱用とオキシトシン

先日、学校薬剤師の仕事の一環として、”薬物乱用出前講座”を依頼され、担当小学校にて講義をしてきました。
6年生の児童70名ほどが、”薬物乱用!ダメ!絶対ダメ!”のビデオを見た後、私の話を熱心に聴いてくれました。

いけないこと、恐ろしいことがわかっているのに、薬物乱用に手を出してしまう心理は、無差別殺人や、愉快殺人、むしゃくしゃして誰でもよかった!などと青少年が殺人に手を染めてしまう事件と非常に共通しています。

こういった青少年の過去をたどってみると、幼児期に虐待にあっていたり、十分な愛情を受けられない環境であったために、前頭葉のある部分(社会性を培う部分や、悪いことを悪いと判断し、行動を抑制する部分)の成長がうまくいかず、線条体への働きかけが低下して、抑制できない行動パターンに出やすいことがわかってきています。

母親が我が子に授乳するとき、我が子がどんな状態であろうと丸ごと受け入れて、無条件の愛をもって、子どもを育てますが、そのときに母親にも、子どもにも、オキシトシンというホルモンが分泌され、リラックス、幸福感、自分は愛されているという気持ちを培う脳が形成されてゆくといいます。
言い換えれば、オキシトシンは、愛情ホルモンであり、人が相手の立場を思いやりながら、社会で人間関係を保ってゆくための大切な働きをしています。

愛情ホルモンをたっぷり受けて育っていないと、人への思いやり、自分への思いやりも形成されず、自暴自棄になってしまい、いけないと言われることに手を出してしまう心理が芽生えます。
このような青少年に対して、最近ではオキシトシンの点鼻噴霧により、社会性を担う脳を形成してゆく治療が試みられています。

私はこの日、6年生の皆さんに、”背中のほんわか撫で撫で”のお話をしました。
朝起きたら、顔を合わせた家族や友人に”おはよう”と声をかけながら、お互いに首~背中の肩胛骨と肩胛骨の間あたりを、やさしく撫でましょう!
”いつもありがとう””今日もお疲れ様やったね!”などのねぎらいの言葉をかけながら、撫でるのも効果があります。

実は背中の督脈沿いをさすると、セロトニンやオキシトシンなどのホルモンが分泌され、気持ちが穏やかになってくることがわかっています。
また、犬や猫などの動物を抱っこしたり、可愛がったりすることにも同様の効果があります。

こんなお話をしながら、講義の最後に、フルートで”ひこうき雲”を演奏しました。
”みんなが今日の大切な心のお話を忘れないように、愛情をこめて演奏します”と。
皆さん、一緒に口ずさんでくれて、”僕たち、私たちは、何があっても怖い薬物に絶対に手をだしません!”と誓ってくれる、思い出の1日になりました。

2015年2月3日火曜日

アトピーの悩み養生法

アトピーの悩み養生法

節分をすぎると、春の陽気が強くなります。
私たちの体も、雪解けの水と同じで、これからは冬場に溜めた様々な毒素が解毒代謝されてくる時期に入り、通常の経路からの解毒が、冷えやストレスで追いつかなくなると、皮膚に代謝されてきます。

特に抗生剤や、ホルモン剤、添加物などの薬品毒は、脂肪組織に溜められており、脇や乳首、耳の中や周辺の頭部、お臍周り、陰部などのアポクリン腺から代謝されます。

乳首のただれは、乳製品の毒(乳製品に含まれる抗生剤や環境ホルモン)が、乳首から排毒されることが多いですから、乳製品は治るまで厳禁です。
(牛乳、アイスクリーム、プリン、カステラ、ケーキ、クッキーなどの洋菓子)
ヨーグルト、チーズは発酵していますので、少量ならかまいませんが、できれば落ち着くまでは控えた方がよいです。
マーガリンやショートニングなどのトランス脂肪酸と、砂糖を使った食品やジュースを控えるように養生なさってください。
これらの食品は、炎症を助長させ、なかなか治らない体質を作ってしまうので、酷なようですが要注意食品です。

症状が出ているときは、チョコレート一粒でも激しく悪化することがありますので、気をつけてください。

タンポポ茶による排毒と、通竅にて肺、脾、腎を強化して粘膜に炎症を鎮めます。
便秘や下痢、軟便があったり、便が臭う方は、ナノ型乳酸菌で、腸内環境を整えましょう♪

2015年1月28日水曜日

人は足から老いる

人は足から老いる

日本人の平均寿命はとても高齢ですが、1人で身の回りのことができる自立寿命は意外に短いことに驚かされます。
高齢化が進み、要介護生活が男女ともに10年を超える時代にきており、何とかこれをくい止め、お年寄りが元気で自立できる社会環境を整えて行かねば・・・と思います。

老化は足腰からはじまり、目や耳などの感覚器官、そして脳の老化へと進んでゆきます。

人の70%の筋肉は、腰から下・・・特に足の太ももやふくらはぎに集中しており、足は第2の心臓と言われるように、足の筋肉の運動は、
1,血液を心臓へ戻し、全身の血行動態を改善させる
2,成長ホルモンを促し、体の作り替えを行う
3,大脳の網様体賦活系を刺激し、脳の活動を覚醒と睡眠の調整を行う
などを司っています。

従って、ウォーキングなどの他に、足首の上げ下ろし運動、大地を踏みしめ、体を上下させながら、大きく横に八の字をかいてゆく運動や、片足立ち、足のスローストレッチなどの運動をコマメに行い、筋肉を維持させてゆくことが、老化防止~ボケ防止につながります。

2015年1月13日火曜日

温腎去湿止痛の薬膳スープ(足腰骨関節が痛む方のレシピ)

温腎去湿止痛の薬膳スープ (足腰骨関節が痛む方のレシピ)

♪基本の解毒スープ
トマト、セロリ、玉葱、キャベツ、パプリカをざっくりと食べやすい大きさに切って煮込んだもの・・・湿を飛ばし、痛みやむくみを解毒する働きがあります。

♪この基本の解毒スープに、エビ、長芋を加えて煮込みます。・・・腎を補い、骨や関節を温めます。
味付けは、塩胡椒と、カレーパウダーを用います。・・・カレー粉には止痛作用があります。

♪最後に、器に盛る段階で、生姜のすりおろし、パセリ又は大葉、そしてお好みでココナッツオイルをトッピングして熱々をどうぞ。・・・生姜で止痛効果を高め、パセリや大葉は去湿して重痛を取り去ります。
ココナッツオイルは太りにくく香りも良いオイル・・・グッとエスニックなお味に!
エビは、小さな干しエビでもよいですよ。生のエビよりも補陽効果が強いです。

2015年1月6日火曜日

生き方のうと(1)・・・フレキシブルに生きる

生き方のうと(1)・・・フレキシブルに生きる

今年から、新たに四季折々に感じること、日々の生活から感じること、そしてストレスを良い方向へ転換するための方法など、”生き方のうと”を連載することになりました。

その第一回目は、今年の私の目標でもある”フレキシブルに生きる”です。
フレキシブルとは、辞書をひいてみますと
1,物がしなやかであるさま、柔軟性があること
2,精神や性格が柔軟なさま
3,制度や組織が融通が利くさま
とあります。
最近つくづく思うのですが、歳とともに人は頑固さを捨てて、環境に適応してゆかないと、次第に疲弊し最終的には淘汰されてしまうように思います。

例えば、1日の日課を決めて、確実にそれをこなしてゆくこと・・・それができれば最高ですが、体調が悪く予定していた時間に起きられなかったり、急な雑用が入り、予定の日課が消化できないと、”ああ~あれができていない!どこかでとりかえさなくちゃ・・・”などと考え、これがストレスになってしまうんですよね。
こんなことが何度も続くと、イヤになってしまったり、自分に自信を無くしてしまうこともあります。
これは、”きちんとやらなくちゃ!”と完璧症癖が頭をもたげてくるからだと思います。


完璧症の人は、それがうまくこなせているうちは、非常に機嫌が良く優秀ですが、何かのトラブルがあると非常に脆いという欠点があります。
例えばフィギアスケートなどを見ていても、最初のジャンプで失敗してしまうと、残りの演技が台無しになってしまう人と、失敗を重ねても、最後まで素晴らしい演技をできる人との差は何でしょうか?
それは、完璧にやらなきゃ!とプレッシャーで演技しているか、その場の一瞬一瞬を楽しんでいるかの違いではないか?
と私は思います。

実は、ガンや血管病、免疫病などは、完璧症の方にとても多いです。
歳をとればとるほど、若い頃のように体も思考も動かなくなります。
すると常にイライラや不満が募り、交感神経の緊張が強いられます。
今の自分の状況や器をよく見つめて、それを受け入れ、出来ることだけ出来たらそれでよし!
という気持ちを大切にしてゆきたいですね。
根無し草のように、全て流されてゆくのではなく、根っこはついているけれど、川の流れにもまれてもしなやかに身をくねらせながら、元気に生きている水草のようなイメージを思い描いています。