2015年4月7日火曜日

この季節に多い風寒風熱錯雑症

この季節に多い風寒風熱錯雑症

三寒四温で気温の変化がめまぐるしいこの季節、体の中も同じように揺さぶられているのを感じます。
先日、気になっていたお墓掃除に出かけ、すぐ近くの公園の桜を楽しみましたが、何となく体がだるく様子がおかしいな~と思っていたら、扁桃腺やリンパ節が腫れてきて、全身の節々が痛み出し熱も上がってきました。
西洋医学的には、B型インフルエンザが怪しいか?と言うような症状です。

中医学的に見てみますと、舌は全体が赤、特に舌先の赤がひどい、脈数滑、尿薄黄、便秘、喉の乾き、喉の痛みが激しい、声が出ない、首リンパ節の腫れ、耳下腺の腫れ、熱37.8・・・ここまでは風熱症の特徴

激しい悪寒、節々と筋肉の痛み(寒邪の特徴の凝滞性・・・気血が巡らず痛みが起きる、収引性・・・筋肉の痙攣、収縮、痛み)・・・風寒症の特徴

さあ、困りましたね!こうなると使う薬も反対になるわけですから・・・。
でも、臨床ではこのようなことが日常よく起こります。

今回、どのように治したかをご紹介してみますと・・・。
まず、自分はもともと陰虚の傾向にあるところへ、風寒の邪が入り、表が閉じてしまった。(毛穴が閉じ、筋肉が収縮)
その結果、内熱が籠もり、炎症の症状が出ている・・・とみて、ぬるめ~だんだんと熱くするお風呂に入り、湊理をゆるめたところ、節々の痛みが和らいできました。
そして、すかさずタンポポ茶と銀翹解毒丸で清熱解毒、辛涼解表したところ、夜中に大汗をかいて、3回着替え、2日目の朝にはスッキリしました。
入浴は体力がある場合にしかできませんので、場合によっては、麻黄湯と銀翹散+柴胡剤を微調整しながら併用することもアリです。
ただし、状態がコロコロと変わってゆきますので、1服1服ごと処方が変わったり、微調整することが大切。
こちらの薬局の常連さんは、必要な置き薬を揃え、微調整する技を身につけておられるところがスゴイです!

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