2011年9月28日水曜日

寒露までの養生法2

笛吹健康法

朝夕、めっきりと涼しくなりましたね。
空気が乾燥してきて、空咳を訴える方が増えてきました。
これから冬に向けて、乾布摩擦などで皮膚を丈夫にしてゆくと風邪をひきにくくなります。
中医学では、皮膚は肺の管轄で、肺の機能を高めることはすなわち、免疫アップにも老化防止にもつながりますヨ♪

そこでご提案は、どなたでも簡単に吹くことが出来るリコーダー健康法です。
ストレス過剰な現代人は、息を吸うことはしても完全に吐けていない傾向にあります。
息を十分に吐くと副交感神経がリラックスして血流が良くなり、高血圧の方の血圧も下がりますよ。
リコーダーは、細い吹き口からタンギングして息をコントロールしながら吹き込むので、肺の鍛錬にもとても効果的なのです。
一日15分ほど練習するとよいですね。

10月より、第二と第四火曜の夜7時~保健室にて、リコーダーパーティーが開かれます。
お好きなリコーダーを片手にお気軽にお集まりください。
小学校で習った童謡や簡単なアンサンブルを楽しんで、心も身体も元気になりましょう。

2011年9月21日水曜日

寒露までの養生法

サーモダイエットスープ・・・ぴょん魔女の解毒スープ

何をやっても血圧が下がらない、コレステロールが高い、血糖値が下がらない・・・成人病予備軍の3高現象で悩む方に、魔女の解毒スープをお勧めします。
数種類の野菜を鰹節と昆布で煮込んだ抜群に美味しいスープです。

材料:玉ネギ、セロリ、トマト、ピーマン、南瓜、人参、キャベツ、生姜、パセリ、高野豆腐、昆布、鰹節、塩、胡椒、黒酢

作り方・・・あまりに簡単ですぐ出来る♪
1,玉ネギの渋皮は、5分ほど煎じてザルなどでこしてスープを作っておきます。
2,生姜とパセリ以外の材料を早く煮えるように小さめに切り、高野豆腐はもどして細かく切ります。
3,鍋に1のスープと2の野菜、出汁昆布、鰹節を入れて煮ます。
4,塩胡椒で味を調え、お好みで黒酢を少し加えます。
5,スープボールに盛ったら、パセリとおろし生姜を加えて出来上がり

スープの働き
抗ガン効果、血圧降下作用、血糖降下作用、コレステロール降下作用、血栓防止血管保護作用、利尿排便作用を併せ持つ解毒スープですが、同時に胃腸を整え、気血、免疫力をつけて体力を補う働きもあるので、安心して続けられますヨ♪
玉ネギの渋皮を使うのがポイントです。
高血圧でのぼせやすい方は、黒酢をプラスしてね。
冷え性の方は生姜を忘れずに。
ストレスが多い方はパセリを散らして召し上がれ。
まとめて作って冷蔵庫で保存可能です。
味付けがシンプルですので、カレー味やトマト味などのバリエーションも楽しんでくださると、飽きずに召し上がることができますよ。
一日一食をこのスープと一口玄米おにぎりにすれば、必ず解毒出来まする♪

2011年9月14日水曜日

秋分からの養生法

暑さ寒さも彼岸まで・・・と古来から申しますように、秋分をすぎると肌に感じる空気もぐっと秋らしくなってきます。
特に朝晩は冷え込んできますので、寝冷えなどのないよう、腹巻きや長袖の衣類を用意して寒邪に備えてください。
秋の3ヶ月間は鶏のように早く寝て、早く起きるとよい・・・とも言われています。
体をしっかり休めた後の、朝の散歩が心地よく楽しみになりますね。
ただし運動のしすぎ、汗のかきすぎは陰陽を消耗し冬に向かっての体力を損なうので要注意です。

空気が乾燥してくると、この夏湿気に苦しんだ痰湿体質の方、脾虚で食欲が落ちた方はぐっと楽になってきますよ。
体は今までの分を取り返そうとして、やたらと食欲が出てくることがありますが、食べ過ぎには気をつけてくださいね。
今の季節は、体の余熱を清め、肺を潤し、胃を益する薬膳が養生の基本となります。
蓮根と山芋のお粥を是非召し上がり、体調を整えてください。

材料
うるち米100グラム、蓮根30グラム、山芋50グラム、塩少々
作り方
1,蓮根と山芋をさいの目に切る
2,うるち米を水1000CCに入れて粥を作り、途中で1を加えてやわらかくなったら塩で味付ける
やさしく美味しいお味ですよ~~~!

2011年9月7日水曜日

秋分までの養生法

台風12号と体調

紀伊半島を中心に甚大な被害をもたらした台風12号
およそ8日間にわたって、日本列島は気圧が低く湿度が高い状態にさらされました。
雨風の被害は勿論ですが、この気象条件は体に相当なストレスを与えました。
この1週間、以下のような症状で、保健室は対応に追われました。

1,肝陽上亢証・・・めまい、のlぼせ、耳鳴り、浮遊感、頭が塞がった感じ、目が見にくい
2,心火亢盛証・・・動悸、心煩、不眠、息が上がる
3,寒湿痺痛証・・・肩~腕にかけて冷感痛と痺れ、腰痛、関節痛
4,肺気不宣証・・・胸の圧迫感、息苦しい、体がむくむ、尿や便が出にくい、自汗、喘息発作


皆様の体調はいかがでしたでしょうか?
特に、更年期等のホルモンのバランスが変化しやすい時期で、腎陰が不足している方、過労と睡眠不足がある方、普段から脾胃が弱く、体の水はけが悪い方に、トラブルが集中しました。
大型で長期間居座った台風のために、気圧が低くなり、南から湿った空気が流れ続けました。
気圧が低くなると、海面が持ち上げられて高潮が起きるのと同じく、私達の体の気の流れも上へ持ち上げられます。
これとともに血行導態が変化し、上半身にエネルギーが集中し、下半身は空虚となります。
心臓は、バランスの乱れた血流を改善しようとして頑張らなくてはなりません。
胸は苦しく塞がれ、体の上下の動きが分断されます。
気圧が低くなると、血管への圧力も弱まり、気管や血管は力を失い血流が悪くなります。
組織へ水分が移動し、むくんだ体に追い打ちをかけるように湿邪が加わり、重苦しい痛みにさいなまされたのです。
さらに今回は新月と大潮の時期が重なったことも、この低気圧効果を大きなものにしています。
まだまだ台風シーズンは始まったばかり・・・・。

このような自然環境に対する抵抗力をつけるためにも、補腎と脾胃強化の養生を行うべきですね。
保健室では、あなたの体に応じた補腎薬、補脾薬、そしてツボ養生術を提案します。
是非ご相談ください。

2011年9月2日金曜日

白露からの養生法

急激な気温差に要注意

日中の暑さはとても厳しいですが、朝夕はかなり気温が下がってきました。
夜中の寝苦しさも少し軽減され、体も少しほっとしているようですね。
ところが、これからが要注意の季節です。

ひとつは夏の疲れが一気に出やすくなること・・・・。
夏に汗をかきすぎていたり、夏痩せした方、そして寝苦しく熟睡できなかった方は、ほっとするこれからの季節に大きな揺り返しがくることが多いのです。

もうひとつは、朝夕の温度差が大きくなるために、自律神経のバランスが崩れやすくなることです。
例えば、暑い屋外で過ごしたあと、急激にクーラーの効いた部屋に入ると、体の表面が冷えるために汗腺が閉じてしまい、体内の熱が籠もりやすくなります。
冷たいアイスクリームやジュースなどをたくさん摂りたくなり、胃腸は冷えるけれども、部分的な内熱がとれないため、眩暈、頭のふらつき、吐き気など、自律神経失調症状を起こしやすくなるわけです。

逆にクーラーの効き過ぎた部屋から、暑い屋外に出ても体表が冷えているために汗がかけず、場合によってはほんの数分のことで熱中症を起こすこともあります。
とにかく急激な気温変化は要注意で、これからの季節は脳梗塞、心筋梗塞等も増える時期です。
皆さん夏の猛暑で体力低下していますので、体温調節能、自律神経調整能もお疲れ気味と考えてよいのです。
胃腸が疲れている方は、脾虚を改善して体のほてりと余分な湿を除く升降丹(1ヶ月分9240円)を是非服用なさってください。
特に、のぼせる、火照る、眩暈がする、足がむくむ、膀胱炎になりやすい、疲れやすいなどの症状の方にお勧めです。
また、急激な温度変化によるストレスにはカッコウショウキサンと牛黄の併用が、この夏大変によく効きました。
頓用に常備されておかれるとよいですね♪