2013年8月29日木曜日

定年うつを防ぐ智慧

定年うつを防ぐ智慧

定年後のうつ病に悩むのは、圧倒的に男性が多いです。
特に、現役中はバリバリと仕事をこなしてきた人で、趣味もあって休日でも家でじっとしていないような方が、意外にも要注意です。
忙しく働いた多くの方が、”定年になったら、しばらくのんびりとしてリフレッシュします”と言われますが、この”のんびりリフレッシュ”は、1週間程度までの期間限定で十分です。

人は常に行動する生き物なので、長期間のらりくらりしていると、次第にやる気と意欲が失せて、うつや閉じこもり、寝たきりに突入していってしまいます。
のんびりは、次にやることがあるから楽しみなのであって、自由になる時間が長すぎると、いつでもできるからいいや・・・となり次第に趣味にも興味がわかなくなってしまいます。

女性の場合は、退職しても毎日の家事に追われていますので、食事の準備や掃除、洗濯物の出し入れの合間に、ちょっと読書をしようとか、趣味の練習をしようとかします。
つまり自由になる時間が限られているので、かえって短時間であれこれと集中してこなせる幸せがありますね(笑)

うつを防ぐためには、一日をリズムよく過ごすのがよいですね!
まずは、早寝早起きと食事・・・つまり寝る時間と起きる時間、食事の時間を決めます。

午前中、午後、夜と3つに時間が分かれましたら、体を動かすこと、脳を動かすこと、感性を動かすことを交代に、日程に入れると良いですよ。

例えば、私の場合は早朝、30分散歩をしてきたら、次は原稿を書くための研究をする、次に洗濯機を回しながらお勝手をする、食事が終わったらフルートの練習をする・・・等、出勤までにけっこうあれこれやってきます。
仕事も患者さんの相談か、メ~ル相談のお返事、締め切りの原稿の仕上げ等、座る作業ばかりなので、一段落つけながら、店内で笛を吹く、1曲踊って体を動かす・・・などの工夫をしています。

定年後、イキイキと過ごされている男性は、数種類の趣味の他にも、ボランティア、そして男の手料理などにも挑戦していらっしゃいます。
私の仕事には、定年はありませんが、毎日の生活がマンネリにならないように、楽しんでゆきたいです♪

2013年8月21日水曜日

膀胱炎が多発しています

膀胱湿熱が多発しています!

連日大変な暑さが続いていて、多くの方が体力を消耗しています。
薬局店頭では、膀胱炎で悩む方が増えてきました。

気温が35度を越えるような日に、海水浴やプールに長時間浸かる。
食事にバーベキュー、イカ焼き、たこ焼き、揚げ物などとビールやかき氷を食べる。
というようなパターンの後に、膀胱炎を起こしやすくなります。

これは、連日の暑さで体が疲労しているところへ、気温が高いと発汗が高まり、その結果尿量が減少して濃くなること。
その結果炎症を起こしやすくなる。
食事の内容が、さらに体に熱を生むものであること、そしてプールなどに浸かり体が疲れることで、粘膜の抵抗力が弱り、容易に感染しやすくなること・・・などが重なり発症するものと見られます。

一度膀胱炎を起こすと、繰り返しやすくなりますので、注意してください。
まずは、十分な睡眠をとることと、熟睡するために、晩ご飯を食べ過ぎない事が大切です。
体の熱をとり、炎症を清熱するために、スイカ、トマト、キュウリなどの瓜類、夏野菜を冷やしすぎることなく召し上がってください。
瓜類は、熱を加えて調理すると、利尿作用が高まり、解毒を促します。
タンポポ茶は清熱解毒剤としてお勧めいたします。
症状によっては白花アザミ、小薊飲子、猪苓湯、茵陳蒿湯などの漢方薬を使用します。

2013年8月17日土曜日

靴下で夏バテ予防

靴下で夏バテ予防

今年の夏は高温多湿な日が連続しており、普段元気な人にも夏バテが見られるようになってきました。
夏バテの原因に、冷たい物や脾胃を傷める食事の摂りすぎがありますが、今日はもう一つの原因、激しい温度変化による自律神経の動揺についてお話します。

多くの方が、夏場は軽装備で裸足で過ごされることが多いのですが、この裸足こそが夏バテを生む一つの要因と考えられます。
特に暑いところから、冷房の効いたショッピングモールなどを長時間歩いていると、足の踵がものすごくだるくなってきます。
これがすでに、夏バテ前段階です。

足の踵がだるく重いということは、膀胱経に寒湿の邪がすでに入っていることを意味し、次第に腰がだるくなる、尿の出が悪くなる、体がむくむ、めまい、吐き気がする、少し動いてもしんどい・・・などの症状を呈するようになります。
これは、足元から冷えが入ったために、水分代謝が悪くなり、尚かつ温度の変化で、少陽経が対応できずに起きるもので、夏風邪にも似たような体のだるさを伴うのが特徴です。

これを防ぐには、屋内では裸足を止めて、踵のあるソックスを1枚はくこと。
これだけで、うんと違いますので、お試しください。
また、すでに足がだるい方・・・足の踵、三陰交などにお灸をして、腰痛や生理痛、胃腸不良の予防をしましょう♪

2013年8月7日水曜日

体のサインを大切に

体のサインを大切に

猛暑と大雨・・・不安定な気候が続いており、体調不良を訴えている方がとても多いです。
夏バテしているから・・・食べなくちゃ・・・と無理矢理、ハイカロリー、高タンパクで味の濃い料理を食べて、それ以降、胃の調子が悪くなった・・・という話をよく聞きます。

日本人は、食べられないことに非常に恐怖感を抱いているようで、食べないと体力が落ちる、無理にでも食べないと死んでしまう・・・と思っている方がとても多いようです。
そのような発想から、風邪をひいて熱を出していても、無理矢理に肉を食べて精をつける。
夏バテしているから、ウナギや焼肉を食べる。
食べられなくなった人に、点滴や胃瘻を施す。
息をひきとる寸前の人に、食べなくては死ぬ・・・といって起こしてスプーンで食べさせる。
このような行為の全ては、体を苦しめることなのに、良かれと思ってやっているので、始末が悪いのです。

皆さんは、満腹で、これ以上食べられないときに、無理に食べさせられたら、しんどくてたまらなくなり、戻したりして受け付けなくなりますね?
食欲がなくなる・・ということは、これと同じで、食欲を落として、物を入れないようにして、体がやるべきことをやらねばならない・・・というサインなのです。
例えば、新たにものを入れないようにして、解毒しきれていないものを処理する、ウイルスをやっつける、胃腸機能を守る・・・など。
作業が終われば、自然に物を欲するようになります。
ですので、体の調子に耳を傾け、食べられるようになれば、食べたらよいのです。

犬も猫も、散歩をしていると、日によって食べる草が違います。
体調を診て、体が欲しているものをとり、体調が悪いときは、ものを食べずに寝ていますね。
薬局店頭では、”何を食べたらよいですか?”という質問をよく受けますが、中医学を勉強して、四気五味がわかってくると、自然と体に必要な食べ物が皆さんわかってきますよ。

ちなみに、私は今日は甘味と酸味が合わさったパイナップルをとても食べたくなり、食べたらすごく元気が出ました。
津液不足気味の夏バテ、消化不良だったのですね♪