2013年8月7日水曜日

体のサインを大切に

体のサインを大切に

猛暑と大雨・・・不安定な気候が続いており、体調不良を訴えている方がとても多いです。
夏バテしているから・・・食べなくちゃ・・・と無理矢理、ハイカロリー、高タンパクで味の濃い料理を食べて、それ以降、胃の調子が悪くなった・・・という話をよく聞きます。

日本人は、食べられないことに非常に恐怖感を抱いているようで、食べないと体力が落ちる、無理にでも食べないと死んでしまう・・・と思っている方がとても多いようです。
そのような発想から、風邪をひいて熱を出していても、無理矢理に肉を食べて精をつける。
夏バテしているから、ウナギや焼肉を食べる。
食べられなくなった人に、点滴や胃瘻を施す。
息をひきとる寸前の人に、食べなくては死ぬ・・・といって起こしてスプーンで食べさせる。
このような行為の全ては、体を苦しめることなのに、良かれと思ってやっているので、始末が悪いのです。

皆さんは、満腹で、これ以上食べられないときに、無理に食べさせられたら、しんどくてたまらなくなり、戻したりして受け付けなくなりますね?
食欲がなくなる・・ということは、これと同じで、食欲を落として、物を入れないようにして、体がやるべきことをやらねばならない・・・というサインなのです。
例えば、新たにものを入れないようにして、解毒しきれていないものを処理する、ウイルスをやっつける、胃腸機能を守る・・・など。
作業が終われば、自然に物を欲するようになります。
ですので、体の調子に耳を傾け、食べられるようになれば、食べたらよいのです。

犬も猫も、散歩をしていると、日によって食べる草が違います。
体調を診て、体が欲しているものをとり、体調が悪いときは、ものを食べずに寝ていますね。
薬局店頭では、”何を食べたらよいですか?”という質問をよく受けますが、中医学を勉強して、四気五味がわかってくると、自然と体に必要な食べ物が皆さんわかってきますよ。

ちなみに、私は今日は甘味と酸味が合わさったパイナップルをとても食べたくなり、食べたらすごく元気が出ました。
津液不足気味の夏バテ、消化不良だったのですね♪

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