2013年3月26日火曜日

旬のごはん


おばあちゃんのご飯

皆さんは、子供の頃にどんな料理を食べていたか覚えていますか?
私は昭和38年生まれで、ちょうどこの頃から、インスタントラーメンやカレールーなどが流行りだしたそうですが、うちは貧乏だったので(苦笑)なかなかそういったものを食べさせてもらえませんでした。
母が働いていたために、祖母の料理をよく食べていましたが、春の季節で、今でも記憶に残っているメニューは、
1,切り干し大根の味噌汁
2,菜の花のお浸しの胡麻和え
3,菜の花の白和え
4,里芋と竹の子の煮物
5,ふきのとう味噌
6,ふきの煮物
7,白菜の煮浸し・・・等々
ご飯と味噌汁と、おかずが1品という、質素なものでしたが、それが当たり前だったために、大いに満足していた記憶があります。

現在は、スーパーで、いつの季節の野菜でも、どこの国の野菜でも手に入りますが、これがかえって、体に混乱を招いて、様々な病気を作っています。
自分の住んでいる土地で、旬の食べ物をいただくのが、からだにとって一番優しい食事です。

♪上記のメニューの2,3,7の菜の花や白菜・・・アブラナ科の食材は、解毒を促進して腫瘍を小さくする働きがあります。
キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、チンゲンサイなどもこの種類です。

♪5,6のふきのとう、そして竹の子、春の山菜も解毒力がとても旺盛です。
冬の間に溜まった老廃物を解毒し、体を浄化して、夏に向けて活力を高める体を作るのが、春の野菜です。
竹の子や山菜を食べて、発疹が出たり、下ったりする場合は、老廃物が多かったために、解毒が正常に働いていると捉えることができます。
里芋も、粘りけのある老廃物(痰、セルライト)を除去するのに、とても良い食べ物です。

体調不良で悩んでおられる方は、旬の食べ物をうまく取り入れてみてください。
体に活力が湧いてきますよ!!!
  

2013年3月21日木曜日

命の食事


命の食事

3月は人事異動、転勤、卒業、進学等々、人生の大きな転換期を迎える季節です。
ある職場では、3月には8割に近い方がプチ鬱を迎えるとのこと・・・・。
ストレスの多い時期ですね。

こちらでは、ストレスや心の悩みでご相談の方に、まず”何を食べておられますか?”と食事の内容をお伺いするのですが・・・。
驚くような内容であることが多いです。
朝食*クッキーとコーヒー、
昼食*洋菓子系の菓子パン
夕食*カップラーメンを食べて残業
お腹が空いたら、お菓子をチョコチョコつまむ・・・。
というような例
何でも、仕事が忙しく、ゆっくり食事をしたり準備するゆとりと元気が持てないとのこと・・・・。

こういった食事では、体も心も養われませんね。
ストレスが多いために甘いものばかりに手が出ますが、その甘いものがさらにストレスを作る!の悪循環に入ります。
甘いものでお腹を満たすと、本当に必要な体を養う食物を受け入れる気を失います。
これでは、脳は疲労する、体の正常な機能は低下し、防衛力が弱まる、血肉が作られません。

こんな食事をしていたら、ちょっとの刺激がストレスになり、気力が萎えてしまいますよ!
甘いものをつまむかわりに、せめて”おにぎり”にしてください。
ラーメンにも切り干しや、ひじき、乾燥ワカメ、高野豆腐などの乾物を加えるだけでも、ぐんと栄養と解毒力が増します。

今日の体は、先ほどまでできた食べ物で作られていると思ってまちがいないです。
活力ある体を作るには、命を養う食べ物が必須です。
季節の野菜、旬のお魚、海藻、そして日本人はなるべくお米を食べてくださいね!
食は元気の源です!!!

2013年3月6日水曜日

風邪とアレルギー


風邪とアレルギー

先日、久しぶりに風邪ともアレルギーともわからないような症状が出た。
突然のくしゃみ6発の後、水のような鼻水がタラ~と出て、目も涙目っぽい・・・。
”おかしいなぁ~今年初めて花粉症になったのかなあ”・・・・ヤバイなぁこれは・・・
と思っていました。
何故ヤバイかと言いますと、花粉症やアレルギーが出た!!なんて言うと、
”先生、それは解毒が出来てないからやよ!!!ちゃんと養生しとる???”
と患者さんからえらい襲撃に遭うためであります。

ところが、しばらくすると、ゾクゾクするほどの寒気があり、温かくしても、温かいものを飲んでもやたらとサブイ!!!
急いで、タンポポ茶と麻黄附子細辛湯と通竅を服用。
そして、後谿というツボにお灸を3壮すえました。
風邪は、表証のうちに治さないと、どんどん奥へ入ってしまい、一連の免疫反応が終了しないと治らなくなってしまうので、ひいてすぐの養生が大切です!
花粉症やアレルギーは異気といって、通常、寒気は出現しないので、ちょっと胸を撫で下ろした・・・ホッ♪

とことが、中医学の言葉で、”邪のあつまるところ、即ちその気は虚す”という言葉があるように、風邪をひくということ自体、解毒が不十分で血液が汚れ、抵抗力が落ちている証拠であるし、そういったときは、すでにオーバーフローの状態で、アレルギー反応も出やすいことを身を以て体験しました。
風邪はやはり百病の長・・・・とにかく体を休め(寝ること、食毒を入れないこと、余分なことを考えないこと)早い段階で邪を追い出すことが肝腎です。