2016年9月20日火曜日

春のアレルギーと秋のアレルギー



春のアレルギーと秋のアレルギー

春秋ともにアレルギーが起きやすい季節ですが、その発症機序はまるで違います。
春には杉や桧の花粉、秋にはイネ科の草花・・といったアレルゲンの問題ではなく・・・アレルギーを起こす体の状態の違いです♪

春は、冬場に溜めた食毒、痰湿毒が、春の陽気とともに雪解けの水のように溢れ出てくる事が原因で、肝機能に負担がかかり、肝熱をもつ状態になります。
肝熱をもつと、気が上昇しやすく上半身に熱が籠もりやすくなり、目赤、鼻炎、喉の痛み、上半身の発疹等の症状が出やすくなります。

このときの治療は、解毒が中心です。
タンポポ茶で疏肝し(肝の働きを助ける)、余分な毒素をどんどん解毒排泄して、血液を浄化してゆきます。

これに対して秋のアレルギーは、夏の疲れ(汗のかきすぎ、睡眠不足、栄養不足、胃腸の冷え)による肺脾腎の虚損と消耗が原因です。
夏の終わり~秋にかけては、三臓が大変に疲れているところ、急な寒さや空気の乾燥が引き金となり、体を守る力が低下しているために、アレルギーを起こします。
喘息などの慢性病に移行しやすいのも秋のアレルギーの特徴です。
春にはアレルギーが出ないけれど、秋にアレルギーが出る方は、体力や免疫力が低下している方と言えます。

したがって秋のアレルギーの治療は、肺脾腎を通竅(紅参、冬虫夏草、紫蘇の合剤)でしっかりと補うことです。
そして、食材としては山芋や長芋(肺脾腎の三臓を助ける食材)、蓮根、大根、百合根などの肺を補うもの、そして、オクラ、納豆、なめこ、もずくなどのネバネバ食品が粘膜の荒れを防ぎ、免疫力を増強します。
その他に発酵食品(万寿酵素、味噌、納豆、漬け物等)もよいですね!

♪メニュー紹介♪・・・ぴょん一家温泉巡りの食事から

三峰温泉(岐阜県可児市)・・・月見御膳 (月見とろろ、お刺身、きのことわかめの味噌汁など、陰陽を補うのにバッチリの定食)

花の里温泉(大阪府高槻市)・・・つるすべうどん (なめこ、おくら、もろへいや、長芋、大根おろしなどが乗った、ネバネバ滋陰うどん)

猪の倉温泉(三重県津市)・・・つるつる釜揚げ (とろろ、コラーゲンボールたっぷりの滋陰うどん)

2016年9月7日水曜日

冬瓜の解毒利水スープ

冬瓜の解毒利水スープ

体に溜まった水毒(浮腫、腹水、胸水など)は、ただ単に利水するだけでは、返って体力を無くしてしまいます。
水毒が起こる原因は、
1・・・実の原因 体のどこかに炎症がある (疲れや無理のしすぎ、ストレスにより生じた炎症反応、そして不正な食べ物の摂りすぎによる血液の汚れ等)

2・・・虚の原因 無理のしすぎによる五臓の疲労、栄養の不足による浮腫(タンパク質の不足によるアルブミン低下等)

水毒をとるには、清熱解毒利水をかけながら、同時に益気養血し、解毒の力を高めます。


★冬瓜の解毒利水スープ・・・足の浮腫、腹水、胸水、体が重くだるい・・・等の時に解毒利水を促進して、体をスッキリさせるスープです★

材料
冬瓜・・・解毒利水、糖の排泄強化
セロリ・・・清熱利水、血圧降下
パセリ・・・芳香化湿、気を巡らせる
ぶなしめじ・・・益気、免疫力増強
トマト・・・清熱利水、養肝、消化を高める (トマト缶でもOK)
ほたて・・・滋陰養肝、解毒代謝を促進 (イカやタコでもOK)
にんにく・・・強壮、補陽、気血を巡らす
ごま油
塩胡椒 (お好みでコンソメ、醤油味、カレー粉等で調味してもOK)

作り方
1,冬瓜は皮をむき、一口大に切ります
2,鍋に1リットルの湯を沸かして、冬瓜の皮を20分ほど煎じます
3,トマトは一口大、セロリとパセリは細かく刻みます
4,フライパンに、ごま油をしいて、にんにくで香りを出し、ほたてとトマト、ぶなしめじを炒めます
5,火が通ったら、2の冬瓜の煎じ液と、1の冬瓜を入れて煮ます
6,冬瓜が柔らかくなったら、セロリとパセリの刻みをサッと入れます
7,塩胡椒で調味して出来上がり