2017年2月15日水曜日

若い方にも多い咳喘息

若い方にも多い咳喘息

最近、咳がなかなか止まらない・・・というご相談が目立ちます。
風邪などをきっかけに咳のみが二週間以上続く・・・ということがあれば咳喘息かもしれません。

咳喘息の特徴は
*湯気を吸い込むと出る
*夜間や寝入りばな、明け方に出る
*冷たい空気を突然吸ったときに出る
*人混み、電車に乗ったとき、エアコンの風が当たったときなど、空気の変化で出る
*会話をしたり、笑ったりしたときに出る
*線香の煙、タバコの煙、香水などで刺激されて出る
*ラーメンなどをすする、熱い飲み物の湯気を吸ったときなどに出る
*咳が出だすと、連続して出て止らず、ぜいぜい痰が絡んで息苦しい
*息を吐くのが苦しい
*以前にもこんな発作が出た


これは、気道の粘膜がなだらかでなく、荒れているために少しの刺激でも敏感に反応してしまう・・・いわゆる粘膜病です。
気道の壁に炎症が起きると、免疫細胞が集まり、粘液が異常に増えます。
炎症で敏感になった気道が、痰などの存在で狭くなると、息が苦しくなり、やがて心臓にも負担がかかります。

粘膜を荒らす最大の原因は、寝不足と過労と空気の乾燥です。
さらに、甘い物の食べ過ぎは痰を生み、揚げ物や炒め物、スナック菓子などの摂りすぎは、炎症を助長します。
症状がひどいときは、餃子やキムチ、香辛料全般は避けましょう。

粘膜をなだらかに整える食べ物は、長芋、里芋、大根、蓮根、おくら、なめこなど。
漢方では、通竅を用います。

通竅には、冬虫夏草、紅参、紫蘇が配合されており、冬虫夏草は肺と腎を、紅参と紫蘇は肺と脾を補い、呼吸を整え、気道粘膜の炎症を防ぎ、咳喘息の辛い症状を取り除いたり、予防する働きがあります。

これから黄砂や花粉、大陸からの汚染物質を含む風が吹く季節ですので、通竅+養生で体調を整えてください。

2017年2月9日木曜日

インフルエンザの時期に気をつけたい食事

インフルエンザの時期に気をつけたい食事

1,食べ過ぎを避けて腹7~8分
毎回の食事をお腹が苦しくなるほど食べたり、間食をしたりすると、免疫力が食べ物のチェックの方に回されてしまうので、”まだ少し食べたいな・・・”程度のところで留めておきます。

2,甘いおやつや、スナック菓子のようなものでお腹を膨らませてしまうと、食事が摂れなくなり、必要な栄養素が不足するので、ほどほどに。

3,野菜やタンパク質がバランス良く入った鍋物が、この季節のお勧め。

4,鼻や喉の粘膜が乾燥すると、粘膜免疫が低下して、インフルエンザに罹りやすくなります。
粘膜の乾燥を助長する最大の原因が睡眠不足ですので、冬場はなるべく夜更かしを避けます。
また、糖分は痰を生み、揚げ物、炒め物、スナック菓子などは粘膜の炎症を生みますので、多食しないよう気をつけましょう。

逆に粘膜を丈夫にする食材は、長芋、里芋、おくら、納豆、なめこ、もずくなどのネバネバ食品や、蓮根、大根おろしなどです。

5,食後は、歯磨きや口ゆすぎなどで、口腔の清潔を保ちます。
唾液中に雑菌が多いと、ノイラミニダーゼという酵素が作られ、これがインフルエンザウイルスの分裂増殖を促進させます。