2011年12月21日水曜日

冬至からの養生法

インフルエンザが流行中です!風寒、風熱の風邪にもご注意下さい!
皆さん、タンポポ茶は常備されていますか?
風邪かな?と思ったら、一日3袋ほど服用してくださいね。
本日は、風邪に対応するメニューをご紹介します。

風寒証(悪寒、水っぽい咳や、透明の鼻水のとき)のメニュー

1,切り干し大根と干し椎茸のスープ
切り干し大根3に対して、干し椎茸1の割合で20分ほど煎じてスープを作り、塩、胡椒、生姜汁、刻み白ネギ、ごま油を加えて調味して飲みます。
高野豆腐を細かくして入れてもよいです。

風熱証(ノドの痛み、発熱、熱感)のメニュー

2,牛蒡と蓮根のスープ
牛蒡と蓮根は薄切りにして、ごま油で軽く炒めます。
そこへ水を加え、沸騰したら火を弱め、味噌仕立てにします。
お椀についだら、大根おろしをのせていただきます。

3,りんごと大根のすり下ろしデザート
りんごと大根は半々にすりおろして混ぜ、少量の塩をふります。
器についで、ハチミツをかけていただきます。

2011年12月14日水曜日

店頭雑話

今日は、朝一のお客様にとても幸せなお話を聴かせていただきました。

長年、嫁姑の立場で張り合ってこられ、いつもストレスを感じていた方なのですが、姑さんが寝たきりになられ、一生懸命にお世話をされて確執がとれて、お互いにとても気持ちが軽くなったというお話です。

これに気がついたのは、姑さんのお下の世話をされているときに、最初は強烈だった便の臭いが全く気にならなくなった・・・という出来事からです。
”私は鼻がおかしくなったのかしら?”
と言っておられたのですが、最近になって姑さんのことをとても優しい気持ちでお話になるので、これは心の確執がとれると、気になる臭いまで何ともなくなるものなのだと、改めて思いました。

実は私にも同じ経験があり、私の父は飲んだくれの頑固者でしたので、父のことをずっと恨んでいましたし、寝たきりになっても面倒なんて看るものか!
と思っていました。
ところが母の死後、父は生き方を全く変えて、素直で可愛らしい親父になってしまいました。
介護生活13年・・・特に寝たきりになってからの3年間は、下の世話をしていても本当に毎日が楽しく、出る物が出ることは大きな喜びなので、沢山出ると二人で手をたたいて喜びました。(笑)

今から思い起こすと、この13年間は私達親子にとって至福の時間で、天からおおきなご褒美をいただいた気分です。
いびつだった親子関係が、最後の最後に修復されて、父を気持ちよく送り出す事が出来たのは、本当に有り難く幸せなことでした。

世の中には、親子の絆の修復ができないままに、親を亡くしてしまわれる方も沢山おられます。
誰しもお互い恨みの感情をもったまま送り出したくないはずなのに・・・・
親が病についたときは、それを修復できるおおきなチャンスですね。
どちらからでもよいから、ほんのちょっとだけ素直になればこのチャンスはつかめますよ。
終わりよければ、すべてよし!
死はこの度の終着点でもあるわけですから、”お陰様で幸せだった”と微笑むことができる最期を迎えたいものですね。

2011年12月7日水曜日

冬至までの養生法

陽気をとりこみましょうね

これから冬至までの間が最も日が短く陰が強まる時期です。
風邪やインフルエンザ、中風から身を守るために、体を温めて陽気を養いましょう。
寒気がしたり、風邪気味のときは、白ネギや生姜などを使った料理。
冷えによる腰痛や生理痛、腹痛などには、鮭、鱒、黒砂糖、韮など体の奥深くを温める食材。
体全体の陽気を保つには、海老、胡桃、ナマコなどの食材が効をなします。

また、お手軽で驚くほど体を温める食材は、切り干し大根、干し椎茸、乾燥ワカメ、高野豆腐、麩、湯葉などの乾物です。
乾物はお日様のエネルギーを吸収し、素材の栄養にビタミン、ミネラルが加わり、味的にも独特の甘味と旨みがあります。
体を温めると同時に、解毒も助けてくれる救世主的な食材です。
現代人は乾物を殆ど口にしなくなりましたが、昔は保存の利く食材として、冬の定番食材でしたよね。

切り干し大根と干し椎茸の煎じ汁は、私の解毒メニューの定番になっています。
ご馳走を食べ過ぎた時の次の食事は、この煎じ汁のみにしています。
飲んだ瞬間から、指先まで温まり、ジワジワと汗をかきはじめます。
便と尿の排泄もよくなり、体が驚くほどスッキリと元気になりますよ♪

★乾物の炊き込みご飯★
お手軽に乾物(ビタミン、ミネラルの宝庫)を取り込める方法として、乾物の炊き込みご飯を教わりました。

作り方はとても簡単・・・・切り干し大根、乾燥ひじき、干し椎茸をそのまま炊飯器に放り込み、お米と一緒に炊くだけです。
お好みで、人参や油揚げを入れ、醤油と酒で調味してくださいね。
乾物をもどしませんので、水加減は一合分余分に入れてください。
簡単で美味しいですよ~♪
薬膳のプロ・・・いちご&まさみ両先生に教わりました♪

2011年11月29日火曜日

大雪からの養生法

耳の温灸

寒くなると朝起きるのが辛いですね・・・。
いつまでも布団に入っていたかったり、朝はテンションが低くしゃべる気になれない方、
そして朝ゴキゲンが悪い方は、陽気不足です。
簡単に言えば体が冷えていると元気がなくなるわけです。
陽気が不足していると、陰であるご飯をあまり食べたくありませんし、食べてもかえってしんどくなったり、動悸やめまい、吐き気が始まることもあります。

往々にしてものも食べずに出勤したりするわけですが、エネルギー枯渇状態にあるので今ひとつ元気が出てきません。
このような状態でストレスを受けると鬱々したり怒りっぽくなり、夕方になるともう立っていられないほど疲れてしまいます。

このような方は腎が弱っている可能性があります。
腎は体の生命活動を維持するエネルギーを蓄え、五臓が健全に働ける役割を担っているので、腎が弱ると気力、体力、免疫力が低下し、体が冷えて動けなくなるのです。

そこで毎日やっていただきたいのが耳の温灸です。
耳は腎に通じているので、耳を温めることは即ち老化を防ぎ、生きる力をみなぎらせる養生になります。
足が冷えて眠れない方も、耳の温灸をすると足が温まってくるのがわかります。
もちろん膝腰も温まり、尿の出がよくなり、体の余分な水気が排泄されるために、気持ちが晴れて活動的になりますよ。

耳の温灸は就寝前のリラックスタイムがお勧めですが、朝が辛い方は朝にやってもOK!
朝は大椎温灸と併せてくださいね。

2011年11月22日火曜日

大雪までの養生法

大雪までの養生法・・・陽気を上手に巡らせよう

いよいよ本格的な冬がやってきて、寒さのために体も縮こまっています。
寒さで体が硬くなるのは、陽気が巡らなくなっているためです。
特に、朝は胃腸も冷えていますし、陽気が昇ってこないために体もカチカチです。
冬の朝は温かい梅醤番茶やシナモンティー、生姜黒蜜湯などでお腹を温めてください。
そして、早朝の散歩よりもお日様が昇ってからの散歩をお勧めします。
特に抵抗力が落ちている方、体が弱っている方は、風が強い日の散歩は止めてください。
朝よりも陽気の盛んな午前10時~遅くとも午後3時までの時間帯で散歩されるのがよいです。
特に食後しばらくしてから15分ほど軽く散歩すると、全身に陽気が巡り、体を丈夫にしてくれます。

食前の散歩はダイエットに効きますが、冬は積極的な減量は禁物です。
食事で体を温め、栄養が満たされてからの散歩は体力を落としませんし、気血の詰まりを防止して解毒も盛んにしてくれるので、冬の散歩にお勧めなのです。
悪天候の日は無理に外に出ず、屋内でストレッチやシンデレラ体操を行えば十分です。
忙しい現代人にとって、1時間も続けて運動することは負担になって続かないことが多いですね。
そこで、食後に15分や、仕事のキリがついたところで5分などの、小刻みな運動でリフレッシュして気を巡らせてください。
軽い運動でも十分に陽気は巡り、免疫力を強化してくれますよ♪

2011年11月14日月曜日

小雪からの養生法

免疫アップ五色鍋・・・養血解毒抗ガン作用バッチリの鍋ものです

青・・・ブロッコリー (胃腸を丈夫にし、五臓の力を強めます。抗ガン作用の強い野菜)
赤・・・人参 (血液を作り、五臓を調和させます)
黄・・・高野豆腐 (胃腸を丈夫にする働きと解毒を促進する働きがあります)
白・・・白菜 (消化を促進し、浄血作用があります)
黒・・・黒木耳 (養血止血作用と浄血作用を併せもった野菜です)
味付け・・・味噌、ごま油

作り方
1,ブロッコリー、人参は食べやすい大きさにして軽く下ゆで
2,高野豆腐と黒木耳はもどしておきます
3,フライパンにごま油をしき、ブロッコリー、人参、黒木耳、高野豆腐を軽く炒めます
4,火が通ったら水と白菜を加えます
5,煮立ったら味噌を加えて調味します
★お好みで、ネギ、白菜キムチ、胡麻などを加えると一層美味しさが引き立ちます♪

2011年11月9日水曜日

小雪からの養生法・・・あなたの免疫力チェック

これから約3ヶ月は、風邪はインフルエンザに感染する機会が非常に高まります。
例えば満員電車の中で、インフルエンザに罹った人が乗っていた場合、感染する危険性は皆同じのはず。
ところが、同じ条件の環境にいても、発病する方とそうでない方がいるのは、体の中の状態が違うためです。
感染しても発病しない免疫力の強い体を作るポイントは
1,解毒で体内浄化
2,体温を高める
3,腸内免疫を高める
の3つでしたね♪

それでは、皆さんが今、免疫力の高い状態にあるかどうかを診断してみましょう。
1,舌がきれいなピンク色で、べったりした白~黄色の苔が生えていない
2,寝起きが快適で、目の下にクマがあったり、まぶたが腫れぼったいなどの症状がない
3,半身浴をしていると、10分以内に汗が出始める
4,起床時と就寝前とで、体重差が800グラム以内 
5,平熱が36度5分以上ある
6,掌の魚際がきれいなピンク色をしている
7,指先が黒ずんでいたり、赤く鬱血していない
8,大椎が温かく、後谿や足の踵をつまんだとき、激痛がない
9,便は明るい茶色で、切れが良く、臭いがきつくない
10,トイレの滞在時間が短く、お腹がスッキリしている
いかがでしたか?

7つ以上丸がつけば、かなり免疫力が高い体ですヨ♪
丸印が少なかった方は、メルマガ本編・・・インフルエンザに負けない体作りをマスターしてくださいねっ♪

2011年11月2日水曜日

立冬からの養生法

立冬に入り、これから3ヶ月間は陰の盛んな季節です。
動物たちはお腹を一杯にしてエネルギーを蓄え、体温を下げて心拍数を減らして無駄な消費を避けて冬眠(休息モード)に入ります。
人は寒さに対して体温の維持ができるために、冬眠することはありませんが、寒さから身を守り、免疫力を強化するためには、これからの3ヶ月は活動量を抑えて十分に休息をとることが大切です。
したがって、この3ヶ月間にダイエットをすること、活動量や運動量を増やすこと、過労、寝不足、サウナ等で汗をかきすぎることは、自然の流れに反することになり、心身を傷めるので注意が必要です。
散歩やウォーキングも日中の暖かい時間に、そして風のない日に行いましょう。

冬場に無理をすると、寒さから身を守るためのエネルギーが枯渇して著しく体力が低下します。
体力の低下は、免疫力の低下、自律神経の反応の悪さ、ホルモンバランスの乱れとして、来年の春以降に現れやすくなります。
具体的には、
1,免疫力の低下・・・インフルエンザ、流行病などの感染症に罹りやすい、アレルギーが出やすい
2,自律神経の乱れ・・・めまい、動悸、不眠、のぼせ、食欲不振、下痢、便秘等が起こりやすい
3,ホルモンの乱れ・・・月経周期が乱れる、赤ちゃんが出来にくい、更年期症状が強まる

冬場の過労は、命の電池の放電状態と同じで、老化を促進し、大病を抱えている方は命取りになることもありますので、十分に養生なさってください。

2011年10月26日水曜日

立冬までの養生法

イコプラズマ肺炎が今期は過去10年で最高

10月に入り、全国でマイコプラズマ肺炎の患者さんが一気に増え始め、今年は過去10年において最多の罹患率を示しています。
マイコプラズマ肺炎は、細菌性の感染症で、初期症状は普通感冒と似ているため、油断して長期化、重症化するケースも見られます。
それではマイコプラズマ肺炎の特徴を見てみましょう。

1,潜伏期間は1~3週間
2,微熱~38度程度の熱があり、全身の倦怠感や頭痛、喉痛などから始まる
3,2~3日後に痰を伴わない乾いた強い咳が出始め、咳は夜間に悪化
4,呼吸が苦しい、吐き上げる、喘息様の症状が4割の方に見られる
5,熱は数日で下がるが、咳は数週間~1ヶ月以上続くことがある
などの特徴があります。

このような潜伏期間が長い病気では、気がつかないうちに感染して発病にいたるケースが多いので、人混み、満員電車などの狭く人口密度の高い空間に在籍した後や、咳をしていた人と同席した後には、うがい、手洗いの他、即座にタンポポ茶(ショーキT1)を飲んで養生してください。
タンポポ茶は、マイコプラズマ肺炎の他、インフルエンザ、ヘルペス等のウイルスの解毒に有効に働きます。
また、感染しても発病させないためには、免疫力を高めることが大切♪
特にアレルギー、喘息のある方、風邪をひくと重症化する方、風邪をひきやすい方は、肺脾腎を強化して免疫力を高める通竅と、タンポポ茶を併用してください。

2011年10月19日水曜日

霜降からの養生法

解毒を助けて免疫アップ

随分と空気が乾燥してきました。
あれほど湿気に悩まされた夏がウソのよう・・・・季節の巡りとは有り難いものですね。
しかし、喜んでばかりはいられません。
これからは長引く乾燥に備えて体調を整えてゆきましょう。
このところ、皮膚が乾燥する、髪がパサパサして抜け毛が目立つ、咳が出て喉が痛む・・・などの症状が多くなってきました

夕方と明け方は気温が急降下してきて、私達の体表の毛穴はしっかりと閉じられています。
毛穴が閉じて汗が出にくいこれからの季節は、解毒力が弱まり体に毒が溜まりがちです。
実は、毛穴が閉じると、汗をかきにくいだけでなく、排便も排尿も弱まります。
これは、名付けて”プッチンプリン”の理論です。
プリンを逆さにしてもなかなか中身は出ませんが、上のツマミを折って穴を空けるとスムーズにプリンが出ますね?
あれと同じで、毛穴が開くことで、体の気がうまく通り、下から尿と便が排泄されやすくなるわけです。

便秘をしたりむくんだり、そして汗をかかない体は、余分なモノが溢れており、血流も悪くなりますし、腸内免疫も低下させて、風邪やインフルエンザなどの感染症、そしてガンの発病を促進させますので、ちゃんと排毒してゆきましょうね、

そのためには、肺気を補い毛穴を開いて解表を促進する辛味の食材・・・ネギ、生姜、わさび、唐辛子、紫蘇、大根、玉ネギ、ニラなど

そして、食物繊維とミネラルが多く、大腸の働きを助ける根菜(大根、人参、ごぼう、れんこん、イモ)
乾物食品(麩、高野豆腐、湯葉、切り干し大根、干し椎茸、乾燥ワカメ)など
を補ってゆきましょう。

                   ★解毒を助け免疫アップのスープ★

材料
切り干し大根、干し椎茸、生姜、ネギ

作り方
鍋にカップ4の水を入れ、切り干し大根10グラムほどと干し椎茸3枚分を入れて、やわらかくなるまで煮ます。
それをカップに入れて、ネギと生姜汁を落としていただきます。

お好みで、塩少々や味噌で調味してもOKですが、そのままでもとても美味しいんですよ。
体がとても温まる、お手軽な一品です。
高野豆腐や湯葉を入れれば、栄養も満点のおかずスープになります♪

2011年10月12日水曜日

霜降までの養生法

心のポンプ力を助ける養生法

秋がだんだんと深まり、本格的な冬がすぐそこにまで来ています。
冬に備えて、血液循環を良くして、冷えに強い体を作ってゆきましょう。

血液を循環させる働きを担当しているのは、五臓の中の心であり、心気と心陽が大きく関わっています。
心気とは、血を全身に巡らせる先導役となる気のことをいい、心陽とは血液を巡らせることにより体を温める作用のことを指します。

外気温が下がる・・・寒邪が支配する季節は、体も血管も縮こまり、血液の流れが細くなります。
心臓は、ポンプの圧力を上げて血液を全身に届けなければなりませんので、夏に比べ血圧も上がりやすくなります。
特に手足の先は心臓から最も遠い末梢で、ポンプ力が弱いと手足は冷えてむくみやすくなります。
足先が冷えると、冷たい血液が子宮や内臓を通って心臓に戻らねばならず、体は中から冷え切ってしまいます。

冬場の心臓を助ける方法は足の筋肉を鍛えることと、足元を温めることです。
特に座りっぱなしや立ちっぱなしの姿勢の方は、こまめに”かかと上げ下げ運動”や”足首回し”、”足の雑巾絞り風マッサージ”、”足首でお尻たたき運動”をすることで、足の筋肉が第二のポンプとなって、末梢血を心臓に返してくれます。
こうすることで、心臓への負担は大きく減らすことが出来るのです。

また、足を冷やさないようにレグウォーマー等で温める工夫をしてください。
足湯が出来れば一番よいですが、可能でない場合は、温かいペットボトルやユタンポで太ももの内側を温めましょうね。

2011年10月5日水曜日

寒露からの養生法

少陽調整の季節

ここのところ一気に冷え込んできました。
今年はほのぼのとした春と爽やかな秋が大変に短いですね。
季節の移り変わりが極端だということは、それだけ体にも負担がかかっているということです。

春と秋は少陽(体の体側部、半表半裏)に症状が出やすい季節です。
つまり、前でもなく、後でもなくヨコの部分、体表でもなく、臓器でもなくその間の組織(三焦)
戸で言えば、ちょうつがいのところですね。
天気図で言えば、高気圧と低気圧の境目の前線の部分。
つまり最も負担がかかり、不安定な部分を意味し、自律神経の失調やホルモンの変動も起こりやすい季節と理解していただいたらよいのです。

具体的な症状としては、何となく体がだるい、熱っぽい、食欲がない、鬱気味、吐き気、眩暈、耳鳴り、片頭痛、三叉神経痛、坐骨神経痛、肩こり、筋肉痛、むくみ、血圧が不安定、動悸、息切れ、疲れやすい、月経不順・・・等

この時期、余分な邪(気滞や痰湿、オケツなど)がある方と、体質虚弱(気虚、血虚、陽虚、陰虚)の方は最も少陽の影響を受けやすいので、特に食事には注意してください。
食欲が出る時期ですが、欲求に任せて食べたい放題食べるのではなく、体に必要なものを確実に補う!
そして余分なモノは体に取り込まない!
を意識して食事をなさってくださいね。

★漢方で言えば、加味逍遥散、小柴胡湯、柴胡桂枝湯などの柴胡剤がとてもよく効く季節。
これに似た漢方食品は、馬鞭草+龍衣です・・・・ご遠方の方でも発送可能です
どうかご家庭に常備くださいね。

2011年9月28日水曜日

寒露までの養生法2

笛吹健康法

朝夕、めっきりと涼しくなりましたね。
空気が乾燥してきて、空咳を訴える方が増えてきました。
これから冬に向けて、乾布摩擦などで皮膚を丈夫にしてゆくと風邪をひきにくくなります。
中医学では、皮膚は肺の管轄で、肺の機能を高めることはすなわち、免疫アップにも老化防止にもつながりますヨ♪

そこでご提案は、どなたでも簡単に吹くことが出来るリコーダー健康法です。
ストレス過剰な現代人は、息を吸うことはしても完全に吐けていない傾向にあります。
息を十分に吐くと副交感神経がリラックスして血流が良くなり、高血圧の方の血圧も下がりますよ。
リコーダーは、細い吹き口からタンギングして息をコントロールしながら吹き込むので、肺の鍛錬にもとても効果的なのです。
一日15分ほど練習するとよいですね。

10月より、第二と第四火曜の夜7時~保健室にて、リコーダーパーティーが開かれます。
お好きなリコーダーを片手にお気軽にお集まりください。
小学校で習った童謡や簡単なアンサンブルを楽しんで、心も身体も元気になりましょう。

2011年9月21日水曜日

寒露までの養生法

サーモダイエットスープ・・・ぴょん魔女の解毒スープ

何をやっても血圧が下がらない、コレステロールが高い、血糖値が下がらない・・・成人病予備軍の3高現象で悩む方に、魔女の解毒スープをお勧めします。
数種類の野菜を鰹節と昆布で煮込んだ抜群に美味しいスープです。

材料:玉ネギ、セロリ、トマト、ピーマン、南瓜、人参、キャベツ、生姜、パセリ、高野豆腐、昆布、鰹節、塩、胡椒、黒酢

作り方・・・あまりに簡単ですぐ出来る♪
1,玉ネギの渋皮は、5分ほど煎じてザルなどでこしてスープを作っておきます。
2,生姜とパセリ以外の材料を早く煮えるように小さめに切り、高野豆腐はもどして細かく切ります。
3,鍋に1のスープと2の野菜、出汁昆布、鰹節を入れて煮ます。
4,塩胡椒で味を調え、お好みで黒酢を少し加えます。
5,スープボールに盛ったら、パセリとおろし生姜を加えて出来上がり

スープの働き
抗ガン効果、血圧降下作用、血糖降下作用、コレステロール降下作用、血栓防止血管保護作用、利尿排便作用を併せ持つ解毒スープですが、同時に胃腸を整え、気血、免疫力をつけて体力を補う働きもあるので、安心して続けられますヨ♪
玉ネギの渋皮を使うのがポイントです。
高血圧でのぼせやすい方は、黒酢をプラスしてね。
冷え性の方は生姜を忘れずに。
ストレスが多い方はパセリを散らして召し上がれ。
まとめて作って冷蔵庫で保存可能です。
味付けがシンプルですので、カレー味やトマト味などのバリエーションも楽しんでくださると、飽きずに召し上がることができますよ。
一日一食をこのスープと一口玄米おにぎりにすれば、必ず解毒出来まする♪

2011年9月14日水曜日

秋分からの養生法

暑さ寒さも彼岸まで・・・と古来から申しますように、秋分をすぎると肌に感じる空気もぐっと秋らしくなってきます。
特に朝晩は冷え込んできますので、寝冷えなどのないよう、腹巻きや長袖の衣類を用意して寒邪に備えてください。
秋の3ヶ月間は鶏のように早く寝て、早く起きるとよい・・・とも言われています。
体をしっかり休めた後の、朝の散歩が心地よく楽しみになりますね。
ただし運動のしすぎ、汗のかきすぎは陰陽を消耗し冬に向かっての体力を損なうので要注意です。

空気が乾燥してくると、この夏湿気に苦しんだ痰湿体質の方、脾虚で食欲が落ちた方はぐっと楽になってきますよ。
体は今までの分を取り返そうとして、やたらと食欲が出てくることがありますが、食べ過ぎには気をつけてくださいね。
今の季節は、体の余熱を清め、肺を潤し、胃を益する薬膳が養生の基本となります。
蓮根と山芋のお粥を是非召し上がり、体調を整えてください。

材料
うるち米100グラム、蓮根30グラム、山芋50グラム、塩少々
作り方
1,蓮根と山芋をさいの目に切る
2,うるち米を水1000CCに入れて粥を作り、途中で1を加えてやわらかくなったら塩で味付ける
やさしく美味しいお味ですよ~~~!

2011年9月7日水曜日

秋分までの養生法

台風12号と体調

紀伊半島を中心に甚大な被害をもたらした台風12号
およそ8日間にわたって、日本列島は気圧が低く湿度が高い状態にさらされました。
雨風の被害は勿論ですが、この気象条件は体に相当なストレスを与えました。
この1週間、以下のような症状で、保健室は対応に追われました。

1,肝陽上亢証・・・めまい、のlぼせ、耳鳴り、浮遊感、頭が塞がった感じ、目が見にくい
2,心火亢盛証・・・動悸、心煩、不眠、息が上がる
3,寒湿痺痛証・・・肩~腕にかけて冷感痛と痺れ、腰痛、関節痛
4,肺気不宣証・・・胸の圧迫感、息苦しい、体がむくむ、尿や便が出にくい、自汗、喘息発作


皆様の体調はいかがでしたでしょうか?
特に、更年期等のホルモンのバランスが変化しやすい時期で、腎陰が不足している方、過労と睡眠不足がある方、普段から脾胃が弱く、体の水はけが悪い方に、トラブルが集中しました。
大型で長期間居座った台風のために、気圧が低くなり、南から湿った空気が流れ続けました。
気圧が低くなると、海面が持ち上げられて高潮が起きるのと同じく、私達の体の気の流れも上へ持ち上げられます。
これとともに血行導態が変化し、上半身にエネルギーが集中し、下半身は空虚となります。
心臓は、バランスの乱れた血流を改善しようとして頑張らなくてはなりません。
胸は苦しく塞がれ、体の上下の動きが分断されます。
気圧が低くなると、血管への圧力も弱まり、気管や血管は力を失い血流が悪くなります。
組織へ水分が移動し、むくんだ体に追い打ちをかけるように湿邪が加わり、重苦しい痛みにさいなまされたのです。
さらに今回は新月と大潮の時期が重なったことも、この低気圧効果を大きなものにしています。
まだまだ台風シーズンは始まったばかり・・・・。

このような自然環境に対する抵抗力をつけるためにも、補腎と脾胃強化の養生を行うべきですね。
保健室では、あなたの体に応じた補腎薬、補脾薬、そしてツボ養生術を提案します。
是非ご相談ください。

2011年9月2日金曜日

白露からの養生法

急激な気温差に要注意

日中の暑さはとても厳しいですが、朝夕はかなり気温が下がってきました。
夜中の寝苦しさも少し軽減され、体も少しほっとしているようですね。
ところが、これからが要注意の季節です。

ひとつは夏の疲れが一気に出やすくなること・・・・。
夏に汗をかきすぎていたり、夏痩せした方、そして寝苦しく熟睡できなかった方は、ほっとするこれからの季節に大きな揺り返しがくることが多いのです。

もうひとつは、朝夕の温度差が大きくなるために、自律神経のバランスが崩れやすくなることです。
例えば、暑い屋外で過ごしたあと、急激にクーラーの効いた部屋に入ると、体の表面が冷えるために汗腺が閉じてしまい、体内の熱が籠もりやすくなります。
冷たいアイスクリームやジュースなどをたくさん摂りたくなり、胃腸は冷えるけれども、部分的な内熱がとれないため、眩暈、頭のふらつき、吐き気など、自律神経失調症状を起こしやすくなるわけです。

逆にクーラーの効き過ぎた部屋から、暑い屋外に出ても体表が冷えているために汗がかけず、場合によってはほんの数分のことで熱中症を起こすこともあります。
とにかく急激な気温変化は要注意で、これからの季節は脳梗塞、心筋梗塞等も増える時期です。
皆さん夏の猛暑で体力低下していますので、体温調節能、自律神経調整能もお疲れ気味と考えてよいのです。
胃腸が疲れている方は、脾虚を改善して体のほてりと余分な湿を除く升降丹(1ヶ月分9240円)を是非服用なさってください。
特に、のぼせる、火照る、眩暈がする、足がむくむ、膀胱炎になりやすい、疲れやすいなどの症状の方にお勧めです。
また、急激な温度変化によるストレスにはカッコウショウキサンと牛黄の併用が、この夏大変によく効きました。
頓用に常備されておかれるとよいですね♪

2011年8月24日水曜日

白露までの養生法

気虚の立て直しの最終チャンス

立秋以降の暑さが残暑ですが、今年もかなり厳しいですね。
今年の暑さは例年にも増して湿が多いのが特徴です。
私は毎年、夏場にさつまいもや人参の水耕栽培をするのですが、今年はマメに水を換えても根腐れしてしまい、うまく育ちませんでした。
この湿気に植物さんも辟易しているようです。
ここのところ、薬局の相談で多いのが、胃の不調と、しんどくて息切れがする、元気が出ないなどの気虚症状です。

暑熱と湿邪は心肺脾の臓を犯し、この時期誰もが気虚になりやすい状態です。
心気虚・・・動悸、息切れ、動くとしんどい、脈が飛ぶ
肺気虚・・・衛気が弱り、容易に風邪をひきやすい
脾気虚・・・食欲がない、お腹が張る、疲労倦怠の他、肝を高ぶらせてストレスを容易に受けやすい
などの特徴があります。

夏の終わりに、これらの気虚症状を立て直しておかないと、秋冬~来春にかけて、アレルギー、花粉症、インフルエンザ、風邪などに罹りやすくなりますので、今が一番大切な時期ですヨ♪
冷たい食べ物や水分の摂りすぎを抑えて、温かい飲み物、お粥などでお腹を整えてゆきましょう♪
ショーキ温灸器で、お臍の温灸をするのもよいですよ!
お近くの方は保健室にお手当てを習いにいらしてくださいね。
元気になって帰れますヨ!

★保健室からのお勧め★
しばらく、通竅とご縁が切れていた方・・・今こそ通竅で肺脾腎を補ってあげてください。
動悸や息切れで不安が強く、熟睡出来ていない方には、天蘭美人がお勧めです。

2011年8月19日金曜日

処暑からの養生法

土用の養生法

季節の変わり目である土用には脾胃の働きを立て直す必要があります。
胃腸を丈夫にすることは長生きの秘訣で、たとえ体調を崩していても、脾胃の働きをよくしてあげれば体全体が元気になります。

胃腸のトラブルは、口の周りに現れる事が多く、口内炎や口の周りに吹き出ものが多い、肌荒れをおこしやすい、皮膚が黄ばんできた、やたらと甘い物が欲しくなる・・・などは胃腸が弱っている証拠なので注意が必要です。

処暑とは、暑さも一段落・・・ということですが、今年は残暑も厳しく尚かつ湿気もかなり高いですね。
秋雨前線が停滞する季節は、特に脾胃を傷めやすいので皆様どうかご自愛くださいね。

冷たい物や体を冷やす食べ物(生野菜、おさしみ、果物、麺類)は控えて、温かいご飯を召し上がってください。
山芋、じゃがいも、人参、かぼちゃ、ブロッコリーなどのお野菜を煮込んだスープもお勧めです。
自然な甘味を摂ることにより、甘すぎるお菓子を食べたい欲求が抑えられますヨ♪

★胃腸が弱い(脾虚)の方にお勧めの熊柳三兄弟★

大熊柳・・・食欲不振があり、食べても太ることが出来ない方に
火神丹・・・胃腸が冷えて体がだるい、むくむ、元気が出ない方に
升降丹・・・胃腸の働きが悪く、のぼせ、ほてり、湿疹などが出やすい方に

2011年8月10日水曜日

処暑までの養生法

夏痩せと夏太り

夏に太る人と夏に痩せる人の2通りがありますが、この違いは一体何でしょうか?
夏に痩せる原因は
1,気温が高くなるために、抹消に血液がいってしまい、消化管の血流が不足して食欲がなくなる
2,冷たい水分で胃液が薄められ、食欲がなくなる
3,アイスクリームやジュースなどの甘味の間食で主食が食べられなくなる
4,汗をかきすぎて津液消耗し、消化液が少なくなる

それでは夏に太る原因は
1,ビールやジュース、冷たいお茶を多飲して涼んでいると体がむくむ
2,食欲がなくなるため、ご飯ではなく冷や麦、冷やし中華などの麺類を多食、甘味の間食が増えて摂取カロリーが増える
3,冷たい物の摂りすぎで胃腸が冷えて、代謝力、解毒力が低下する
4,暑いので動かずに、クーラーの部屋で涼んでおり、代謝力が低下する

どちらも脾の運化機能が低下して、受け付けないか、代謝できないかのようですが、決定的な違いは胃袋が丈夫か弱いかですね。
夏痩せする人は本当に食べられなくなりますし、夏太りする人は食べられないと言いつつも、カロリーの高いものをつまんでいたりするようです。

もう一つは、どちらのタイプも筋肉をつける必要があります。
筋肉を増やせば、脾の働きが補われ、代謝もよくなるからです。
この夏、夏痩せでしんどい方には、大熊柳・・・お腹を温めて胃腸の働きを助けます
夏太りでしんどい方には、升降丹・・・脾を助け、余分な水湿をさばきます
がお勧めの薬膳漢方ですヨ♪

2011年8月3日水曜日

立秋からの養生法

夏バテの方は食べ過ぎに注意

暦の上では秋になりましたが、これからお盆すぎまでが夏本番の暑さです。
皆さん、気持ちの良い汗がかけていますか?
適度に体を動かして、良い汗がかけている方は、体に熱がこもらず快適に過ごしておられるかと思います。
でも、汗のかきすぎもいけません。
汗は五臓でいう心の液ですので、かきすぎると心が消耗します。
夏におきやすい心のトラブルは次のとおりです。

1,心気虚・・・動悸、胸悶、息切れ、動くと症状が悪化、汗がダラダラ出る、顔色が蒼白い
2,心血虚・・・動悸、不眠、熟睡できず夢が多い、めまい、物忘れ、集中力の低下、顔色が蒼白い
3,心陰虚・・・動悸、午後から微熱、顔、手足の裏が火照る、胸がザワザワする、不眠、頬が赤い
どのタイプも、動悸がして胸がしんどいのが特徴です。

特に起こりやすいのが、食後です。
食後は血液が胃に集まります。心気、心血が不足している方が食べ過ぎると、血液を大量に胃に送る必要があり、動悸息切れがますます激しくなり、場合によっては心臓発作を起こす可能性も出てきます。
このようなときは、夏バテだから・・・・とこってりしたものを食べるのではなく、消化によい物を腹七分にとどめましょう。

お勧めの薬膳漢方
1,心気虚の方には・・・・生脈紅景天(心肺を潤し、動悸、息切れを改善、1ヶ月分8610円)
2,心血虚の方には・・・・天蘭美人(心血を補い、めまいや不眠に対応、1ヶ月分6090円)
3,心陰虚の方には・・・・亀齢寿(心液を補い、体を潤して、火照りや熱をとる、1ヶ月分8190円)
心を補えば、夏の疲れを防げますヨ♪

2011年7月27日水曜日

立秋までの養生法その2

湿邪にご用心

今年もすでに四の気に入りました。(7月23日~9月22日)
この時期の主気は太陰湿土、客気は太陽寒水と、湿気が多く雨がふりそそぎ、ジトジトとして湿度と冷えに悩まされる気候となっています。
この暦のとおりに、台風通過後はっきりしないお天気が続いています。
湿気が並半端でないですね~
体の湿が抜けにくいので、冷たい物や水分の一気のみはさけてください。
消化管に水が溜まると、吐き気、下痢、食欲不振の原因になります。
体が重くだるくなり、むくみ、膀胱炎、分泌物の多い皮膚病も多発しています。
気も鬱ぎがちになりますので、努めて体を動かして汗をかくようにしましょう。
マーボ豆腐やグリンカレーなどの辛味を取り入れて、湿を飛ばす工夫をしましょうね♪

2011年7月19日火曜日

立秋までの養生法

立秋までの養生法・・・冷え腹と下痢に注意

今年の夏は湿気がとても高いです。
湿気をとてもきらう臓は脾で、今年は脾病を煩う方が多い傾向にあります。
症状として最も多いのは、食欲不振、下痢、軟便です。
湿がなければ下痢はない・・・と言われるほど、湿気と下痢とは関係しています。

1,連日、外気の湿気が高い
2,甘い物、油の多い食事、生もの、冷や麦、冷や奴、果物、ビールなどを長くとり続ける
3,イライラ、辛抱などのストレス
は脾を傷め、慢性の下痢、あるいは些細なことで下痢するなどの状態を生みやすくするので注意が必要です。
夏の終わり頃には、皆さんとても脾が疲れた状態にありますので、今からしっかりお手当てしましょう。

まずは、お腹を温めて、気を巡らし湿を飛ばすカッコウショウキサンは、常備しておきましょう。
湿は温めることで飛ばすことができますから、毎日お腹を温灸器やコンニャク湿布で温めましょう。
また、脾が弱い方には、お腹を中から温める大熊柳がお勧めです。
常備して朝晩補給してください。
水様性の下痢が続くと、気も損なわれますし、ミネラルバランスが崩れて脱水症や場合によっては熱中症を起こしやすくなります。
梅干しに少量の醤油を入れた番茶を服用するか、水分と共にしほよもぎを摂取してくださいね。

2011年7月13日水曜日

大暑からの養生法

熱射病に要注意

夏本番の暑さが続きます。
今年は梅雨明けが早く、残暑も厳しいという予報ですので、きちんと体力をつけておかないと秋口になってひどく体が消耗します。
連日、かなりの汗をかきますので、津液の消耗とともに、気の消耗も激しいです。
体を潤す津液が不足すると、動悸、胸苦しさ、煩燥、眠れない、じっとしていても胸がゾワゾワする、声が出にくい、しんどくて動けない、のぼせる、火照る・・・などの症状が出ます。
このような傾向がある方は、生脈紅景天と亀齢寿を併用して今からしっかり気陰を補ってくださいね。

何よりも大切なことは、睡眠を多めにとることです。
疲れていたら、午後10時には就寝してください。
また、昼食後30分程度横になるか、タイマーをかけてお昼寝してください。(昼寝のしすぎは逆効果)
これだけでも、ぐっと気陰を補うことができるのです。

睡眠不足をすると、体の熱を冷ます働きが低下して、熱が籠もりやすくなります。
熱中症で倒れる多くの方は、睡眠不足や無理のしすぎがあります。
体に熱が籠もり、気分が悪くなったときは、後頭部と左脇、右鼠径部を冷却剤などで冷やしてください。

汗をかきすぎた方は、タンポポ茶に少量の塩を入れて飲みましょう。
又、汗をかけないで熱が籠もっている方は、タンポポ茶に大根おろし大さじ3+生姜少々、醤油少々を入れて飲んで下さい。

2011年7月6日水曜日

大暑までの養生法

1年中で最も暑さが厳しい時期に入ります。
中医学では、夏バテ、夏負けのような軽い物から、熱中症、日射病を含む急を要する物まで、暑邪の侵入によって起こる病気を中暑といいます。
中暑は、臨床症状により、次の3つのタイプがあり、それぞれ養生の仕方が違います。

1,暑熱邪盛・・・夏の炎天下で長時間労働し、体に熱がこもって熱中症の心配があるもの
症状・・・発熱、顔赤、口渇、冷たい物が飲みたい、心煩(胸苦しい、息苦しい、動悸)息切れ、不眠
対処法・・・酸味+甘味+しおから味を満たしたドリンクを速やかに服用します。
例えば、梅干し+しょうゆ+黒砂糖少々+番茶、はちみつレモン水に少量の塩も入れるなど
涼しいところに体を移して、首回りをぬれタオルや保冷剤で冷やします。

★発熱とともに汗が出て止まらない、目がかすんでくる、手足が震える等は急を要する危険な状態です!
ミネラルバランスが悪いと、このような発作が起こりやすいですので、この季節は”しほよもぎ”を補給して、熱中症対策してください。
スイカや瓜もお勧めの食材です。日頃から冷房のかけすぎと睡眠不足に気をつけることも大切です

2,暑湿侵入・・・冷たい物をとりすぎて胃腸を傷めるもの
症状・・・微熱、体がだるく重い、倦怠感、食欲不振、悪心、嘔吐、下痢、軟便
対処法・・・下痢や軟便の時は、タンポポ茶に梅干しと醤油を小さじ1加えて飲みます
吐き気が強ければ、タンポポ茶に大根おろし、スプーン1の醤油、生姜汁を加えて飲みます

★体に湿が有り余るとこのような症状が起きやすいです。
穿山薯預や升降丹で、消化管を除湿しましょう
ハトムギ、緑豆、小豆、紫蘇、香りの強い香草もお勧めの食材です
冷たい物と水分の一気のみを避けて、お腹をよく温めます。体を動かす方が治りやすいです。

3,気陰両虚・・・汗をかきすぎて体が疲れるもの
症状・・・疲労倦怠感、痩せる、じっとしていても汗が出る、寝汗をかく、動悸、息切れ、胸苦しさ、
声が出しづらい、しゃべる元気がない
対処法・・・りんごとハチミツを煮詰めて、ビンにストックしておき、小さじ1杯をお湯に溶かして、豆乳を加えて飲みます
プルーンのハチミツワイン煮をプレーンヨーグルトにかけてもよいですね。

★ピリ辛のものや揚げ物は御法度です。心陰を補う生脈紅景天を補いましょう。
更年期の方は、婦宝三膠や亀齢寿で体液と血液をしっかり補うことも大切です。
山芋、豆腐、湯葉、うなぎ、あなごなどもお勧めです。
足の裏の湧泉に温灸しましょう。

2011年6月29日水曜日

小暑からの養生法

湿邪対策

梅雨のまっただ中の養生法は、体の湿をどのように除湿するかです。
湿気の多い部屋はジメジメして陰気でカビ臭く、気分も悪くなります。
これと同じように、湿気が体に溜まると、体が重い、むくむ、湿疹が出る、食欲が無くなる、下痢と軟便、関節が痛む、膀胱炎や腟炎など下の病に罹りやすくなる、気力が湧かない・・・・など重く湿っぽい症状に悩まされます。

こんなとき、体がだるいからといって座ってばかりいると、気が巡らず湿が停滞してますますしんどくなりますよ。
朝起きたら、ラジオ体操でも、ストレッチでもよいので、とにかく体を動かして巡らせてあげることです。
やり始めはしんどくても、終わる頃には気分爽快になります。

漢方食品では
★胃腸が冷えて湿を溜めている方には火神丹
★のぼせ、ほてり、膀胱炎など熱がこもって湿を溜めている方には升降丹
★食べ過ぎ、飲み過ぎで湿を溜めている方には穿山薯預
がこの季節の大きな味方です♪

それでは湿を抜くとっておきのツボをご紹介しましょう
1,ショーキ温灸器で大椎を温める
2,肝臓と腎臓にコンニャク湿布をする
3,肺経の尺沢
  脾経の陰陵泉
  膀胱経の委中
  にせんねん灸をすえる

1~3の手順で行ってください。
それぞれのツボは左右にありますが、反応が強い方(痛気持ち良い、しこっている、あるいは力が無いなど)
で施灸してくださいね。

2011年6月21日火曜日

小暑までの養生法

梅雨時の薬膳そば
この季節は、湿気が多く体が重い、元気が出ないなどの症状で気が滅入りがちです。
これは重たい湿気のせいで、肺気の流れが塞がれ、体に余分な湿が溢れているためです。

湿気を飛ばすには、辛味を取り入れて肺気に喝を入れることがポイント♪
中国の四川省はとても湿度の高い地域で、マーボー豆腐などに代表される四川料理は辛味が強いことが特徴です。
今日は、辛味と湿摂りの乾物を使った、梅雨にピッタリの薬膳そばをご紹介します。
【ピリ辛田舎そば】
●材料(2人前)
日本そば(乾)200g、切干し大根50g、高野豆腐1枚、鶏肉(胸またはササミ)50g、葱半本、豆板醤大匙1、醤油大匙2、梅干し1個、ゴマ油大匙1
●作り方
1、日本そばは、茹でて水洗いし、ザルに移しておく。
2、高野豆腐は水で湿らせ、鶏肉、葱と共に細切りにしておく。梅干しは種を除きつぶしておく。
3、鍋に500~600ccの水、切干し大根、高野豆腐、鶏肉を入れ、沸騰したらアクをすくい取り、中火で10分程煮る。
4、具を別の器に移し、豆板醤大匙1、醤油大匙1、ゴマ油大匙1と細切り葱、梅干しと和えておく。
5、鍋の煮汁に醤油大匙1と、茹でておいたそばを加え、温まったら器に移し、4の具を載せて出来上がり!
よく混ぜてお召し上がり下さい。
豆板醤の辛味で肺気を奮い立たせ、葱で発汗解表し体表の湿を追いだします。
消化管の湿は切干し大根が吸い取り、食物繊維で腸を掃除。
消耗した気と陰は鶏肉と高野豆腐で補い、開いた汗腺は梅干しの酸味で引き締めます。
一散一収、一瀉一補の薬膳そばです。

2011年6月15日水曜日

夏至からの養生法

夏至からの養生法・・・この季節の西風に要注意

夏至を迎えた今が、一年中で最も陽気の盛んな季節で、日の出が早く、日の入りが遅い・・・昼の時間の一番長い時期です。
私達はこれから暑い夏を迎えますが、夏至を境に一陰生まれ、陽のピークは過ぎ去ります。
今の私達の体は毛穴は開いて汗をかきやすくなっており、夏用の体になっています。
夏は気温が上昇し、風は少なく穏やかで、ときおり南から温かく湿った風が吹くのが順風です。

ところがここ数年の気候は本当に異常です。
昼間、30度以上の気温の上昇が見られたと思いきや、夕方には乾燥した強い西風が吹き付け、体感温度もぐっと下がります。
就寝時は半袖のTシャツ感覚なのですが、明け方には必ず冷え込むため長袖のパジャマが必要な日が多いですね。
夜中に布団を蹴散らし、明け方になって海で泳いでいる夢や水に関する夢を見ている方は、まちがいなく体が冷えて寒邪が入り込んでいます。
朝起きても、頭がぼ~として元気が出ず、鼻水が出たりお腹が緩くなっているのが特徴です。

さて、ヨーロッパでは偏西風に乗った西風は穏やかな春の風で、ボッティチェリの春(プリマヴェーラ)、ヴィーナスの誕生にも西風の神であるゼフィロスが描かれていますね。
ところが、アジアでは西風は燥が支配する秋の風です。
西風の特徴は乾燥して冷たく寒い・・・そして強風です。
したがって、夏にこの風が吹けば明らかに逆風で、体を傷めて気分まで滅入らせてしまう悪い風なのです。
俵屋宗達の風神雷神図を思い浮かべて、養生しましょう。

皆さんは、今の季節にどちらから風が吹いているか敏感に感じてください。
そして、西風や北風が強い日は、要注意と肝に銘じてください。
このような日は、体が弱い方は余計な外出をさけて、家の中で養生します。
そして羽織る物で調整することが大切で、西風の日はたとえ暑くても長袖のパジャマで眠ります。
明け方必ず冷えますからね・・・。
スイカ、ビール、サイダー、アイスクリーム、冷や奴、冷麺も、西風の日は御法度です。
西風の日の積極的養生は大椎温灸です。
体調が悪くなっている方もこれで回復しますよ♪

2011年6月7日火曜日

夏至までの養生法

アロマスプレーで湿邪を飛ばそう♪

ジメジメ、ムシムシと湿気が多い季節です。
湿度が高いために、体の湿気が飛びにくく、体がだるい、重い、気分が塞ぐなどの症状に悩まされます。
皮膚の表面もベタベタとしていて、着ている物も何となく湿っぽく気になります。
こんなときは、アロマで除菌+除湿+気分爽快を兼ねたスプレーを作り、快適に過ごしましょう。

材料
無水エタノール・・・10ミリ
精製水・・・・・・・・80ミリ
アロマオイル・・・・・合計40滴(お勧めは、真正ラベンダー、ティートリー、ゼラニウム)
100ミリ遮光ガラススプレー

作り方
1,スプレー容器に、無水エタノールを入れ、お好みでアロマオイルを合計40滴入れます
2,肩まで精製水を入れ、ゆっくりと上下に攪拌します

用途
1,手足にシュッシュッ・・・体の湿を飛ばし、気持ちよい汗をかく効果を高めます。
  デオドラント効果も抜群
2,脇にシュッシュッ・・・気になる臭いを防止
3,お部屋に・・・湿った空気を浄化
4,洗濯物に・・・気になる湿気臭さを防止
5,三角コーナーにも・・・除菌
いろいろなところに使えますヨ♪

2011年6月1日水曜日

芒種からの養生法

湿邪の季節

いよいよ本格的な梅雨の到来です。
オホーツク海高気圧から吹き出す冷たく湿った気流と、小笠原高気圧からの温かく湿った気流が上空でぶつかり合い、この時期は大気の状態がとても不安定です。

急激な気温の変化は肺を傷め、湿気の多い気候は脾胃に負担をかけます。
今週は、風邪をひいてしまった方、アレルギー症状が悪化している方、湿疹などの皮膚病、骨や筋肉の痛み、リウマチの悪化、下痢や嘔吐、腹部膨満感等で訪れる方が急増しました。
今こそ、肺脾腎を補強し、余分な湿毒を除く”タンポポ茶+通竅”の組み合わせは大切です。

脾胃はやわらかく温かい物、脂肪の少ないものを好みます。
胃腸が弱っているときは、小豆やハトムギをやわらかく煮てかぼちゃを加えたお粥を召し上がるとよいです。
かぼちゃの甘味が美味しいので、塩味だけで整えてください。
体を温めるうどんやにゅうめんをやわらかく炊いて、かぼちゃや人参を加えて食べてもよいですね。
生姜やネギを薬味として散らし、体を温めて湿を飛ばしましょう。

2011年5月25日水曜日

梅雨に向けて

梅雨どきは乾物

お天気が良いのもつかの間
そろそろ梅雨の走りでしょうか・・・・。
梅雨時はお部屋も体もジメジメとしがちですね。
湿度が高いと、汗が蒸発しにくく体に湿熱がこもり、眩暈、気分の鬱ぎ、体が重くだるい、膀胱炎などの症状を起こしやすくなります。
こんなときは、水分の一気のみは止めて、逆に体の中を乾かす養生に努めます。
体の湿をうまくとってくれるものの代表が乾物です。
干し椎茸、切り干し大根、高野豆腐、湯葉、麩などをうまく利用してください。
特に胃腸が冷えて水気が溜まり、チャポチャポと音がしているような方、食欲が無い方、下痢や軟便が続いている方にはお勧めです。
カロリーも控えめで栄養価はとても高いアイテムです。

2011年5月18日水曜日

芒種までの養生法

 腰浴の勧め

今年は気温の変化、天候の変化が激しいですね。
日中は暑いのに、夜は長袖が必要ですし、晴れていたかと思ったら、突風や激しい雨・・・・。
このようなときは、自律神経やホルモン系、免疫系にとても負担をかけます。
頭がのぼせる方、急に血圧が上がる方、生理不順の方、ぎっくり腰、子宮のトラブル、イライラして疲れがとれない方・・・・こんな方々が大変に多く、これは肝、腎、脾の浄化槽が弱っている証拠です。

多くの方が半身浴を実行されておられますが、さらにお勧めなのが腰浴です。
たらいや、お風呂に熱めのお湯をはって、腰の部分のみ浸かります。
浸かっている部分は、お臍から下鼠径部まで、そして腰の部分です。
ちょうど肝腎脾の部分で、内臓の主要な神経と毛細血管が走っています。
ポイントは少しづつ熱めにしてゆくことです。(部分浴なので、長く浸かってもしんどくないです)
10分ほどたつと、手足の先までポカポカと温まってくるのがわかります。
20分もたつと汗がいっぱい♪

肝腎脾が強化されて、驚くほど疲れがとれますよ。
腰浴の後は、血圧の高い人も下がりますし、熟睡できます。
明くる日に大量の尿や便が出て、本当に爽快です。
全身浴ではこの効果はありません。
汗が出たら、体を洗って最後は軽く全身浸かって出てもかまいません。
仕上げは、手足に水をかけておあがりくださいね。

2011年5月7日土曜日

小満までの養生法

小満までの養生法  補脾補肺補腎

この先、湿気の多い梅雨を迎えます。
梅雨を乗り切るためには、体の水はけをよくするシステムを強化することがポイント♪
体に余分な湿が溜まると、体が重くだるい、頭がスッキリしない、体のあちこちに重い痛みがある、胃腸がスッキリしない、下痢しやすいなどのトラブルに見舞われやすくなります。

1,冷たい食べ物、飲み物を一気に摂らない
2,甘い物、油物をとりすぎない
3,肺脾腎を補う食べ物で湿を除きやすくする
を守ってくださいね。

補肺の食べ物・・・もち米、山芋、からし菜、蜂蜜、豆乳、サバ等
補脾の食べ物・・・穀類、山芋、じゃがいも、かぼちゃ、キャベツ、カリフラワー、いんげん、豆類、干し椎茸、栗、蜂蜜、鶏肉、牛肉、鮒等
補腎の食べ物・・・山芋、キャベツ、カリフラワー、豆類、ささげ、栗、胡桃、うなぎ等

体の湿をとりのぞき、快適に過ごすためには、肺脾腎を強化することがポイント!
皆様にもうおなじみの通竅は絶妙の補肺脾腎効果を発揮しますよ。
特にアレルギーのある方や、疲れてむくみやすい方、梅雨時に体がだるい方は今から服用くださいね!

2011年4月27日水曜日

立夏からの養生法

立夏からの養生法  体を動かす季節ですが・・・

本来なら、一年のうちで最も穏やかで過ごしやすい季節なのでしょうが、今年は少し様子が違いますね。
例年より寒い日が多く、特に気温の変化が急激で、気温の高い翌日に突然寒くなったり、雷が鳴り出したりしています。
突風も多いです。また晴れたかと思えば、穏やかなお日様でなく、ギラギラと痛いような光線です。
やはり、太陽風の影響で、地球の気候も変化しているのでしょう。

穏やかなお天気の日には、自然を満喫しながらお散歩に出られることをお勧めいたしますが、雨の日、雷の鳴る日、風の強い日、急激に暑くなったり寒くなった日、日射しの激しい日には無理して散歩に出ないように気をつけてください。
私達の体は自然にものすごく影響されています。
激しい気候変動があると、自律神経やホルモン系が揺さぶられ、体調を崩す原因になります。
特に普段から虚弱な方や疲れている方、更年期等で体調不良の方は要注意です。
揺さぶられない体作りのために、升降丹、婦宝三膠等で補脾肝腎を心がけてゆくことも大切です。

散歩が出来ない日は、大好きな音楽をかけながら、ももをなるべく大きく上げてその場足踏みをするとよいですよ。
10分間足踏みすると、なんと30分歩いたのに等しい運動量になります。
できれば1日2回行うとよいですね。
足腰が弱い方は、机などにつかまって運動してください。
気候に左右されず、毎日できる運動法です。

2011年4月20日水曜日

立夏までの養生法

野草枕と野草罨法

この季節、道端の野草はお日様の光をあびて、グングンと成長しています。
田んぼの土手には、よもぎ、すぎな、クローバーなどの青々とした野草がいっぱい!
風もなく穏やかなお天気の朝に、是非野草摘みにゆきましょう。
野草の種類にこだわる必要はありません。
枕になるくらいの大きさの厚手の木綿の袋を用意して、野草をどんどん摘んでみましょう。
わんちゃんのおしっこが気になる方は、田んぼの中の野草をいただきましょう。
畑の草でもかまいませんよ。

摘んできた野草は汚れが気にならない限りは洗う必要はありません。
そのまま枕にして休みます。
ひんやりとした感じが、頭の疲れ、心身の疲れを取り去ってくれますよ♪

一晩寝た後は、袋ごと蒸し器に入れて、15分ほど蒸し上げます。
蒸した野草袋をバスタオルで包み、お腹や背中を温めます。
野草の香りがよく、優しい温かみに、極楽、極楽の気持ちよさですよっ♪

立夏を迎える前に、是非春を満喫してくださいね。

2011年4月13日水曜日

穀雨からの養生法

ギックリ腰、寝違い、ねんざが多い季節

ギックリ腰や寝違い、ねんざは、一度起こすとクセのように立て続けに起こることがあります。
季節的に見ても、春はもっともこれらのトラブルを起こしやすい時期にあたります。

それは何故かと申しますと、春は肝の季節で、樹木や草木が上へ上ね伸びるがごとく、人の気も上昇しやすくなります。
冬場にしっかり補腎し、肝血に蓄えがある方は大丈夫ですが、これらが不足していると、肝気の上昇とともに、肝血不足を起こし、筋肉や筋を栄養できなくなります。
栄養されていない筋肉や筋はいわばスキだらけ・・・硬く硬直してしまって弾性を失っているために、ほんの少しの刺激や加重にも耐えられなくなっているのです。

そして、これらのトラブルは、ポカポカ陽気の明くる日に急激に気温が下がった朝(寒邪が入る)や雨の日(湿邪が入る)、風の強い日(風邪が入る)などに起こりやすいのです。
ギックリ腰、寝違い、ねんざの殆どは風寒湿の邪によるものです。

特に、以下の方はトラブルに見舞われやすいので要注意です!

1,心配事、ストレス等があり慢性的に疲れている方(肝血不足で、筋肉と筋が栄養されない)
2,甘いお菓子、白米、イモ類、動物性タンパク、加工食品をとる機会が多く、酸性血になっている方(筋肉や筋が傷められる)
3,食べ過ぎで胃腸が疲れている方(解毒がおいつかず、血液が汚れる)
4,便秘がち、むくみがち、汗をかかない、運動していない方(解毒がおいつかず、血液が汚れる)
5,一日の殆どが座り仕事、立ち仕事の方(筋肉、筋、骨を傷める)
6,更年期で月経に乱れがある方(腎精不足、肝血不足で、筋肉、筋、骨が栄養されない)

これらのトラブルから脱却するためには
1,血液の解毒
2,肝血不足と腎精不足を補う
3,患部の血流回復
です。

1,タンポポ茶又は、第一大根湯、干し椎茸切り干し大根スープ等で解毒を促進するとともに、腹七分で新たな毒を入れないようにして、血液を解毒します。
2,婦宝三膠や子羊袋で養血補腎、補精源や八味地黄丸などで腎を補います。
良い血液を作る食べ物は根菜のきんぴら、味噌、色の濃い野菜。そして黒豆、黒ごま、木耳などの黒い食べ物は補腎を促します。
3,ギックリ腰やねんざには、全身浴よりも、半身浴、腰浴、足浴がよく効きます。
生姜湿布やビワ葉温灸、こんにゃく湿布などで血流を回復させ、痛みを流すお手当てを施します。
松康泉などの抗炎症漢方と併用すると、痛みが早く処理できます。

★漢方については、状態により処方が変わりますので、お早めにご相談ください。
また、必要に応じお手当てもさせていただいております。詳しくはお問い合わせくださいねっ★

2011年4月6日水曜日

穀雨までの養生法

穀雨までの養生法・・・味噌湿布

春先は肝の気が上昇しやすい時です。
陽気がよくなると、人々は活動的になり、環境の変化もあって肝はオーバーワークになります。
肝の気を養っている肝血が十分であれば問題ありませんが、不足しているといわゆる自律神経失調を起こしやすくなります。
お腹がトラブって、ガスが溜まったり、便秘したり、食欲がなくなるのも、肝の気が強すぎて、脾(消化吸収)が抑えられことで起こります。
こんな時は、お腹が冷えていて、消化管の血流がとても悪くなっているのです。

お勧めのお手当ては、味噌+こんにゃく湿布です。
味噌を薄く引き延ばし、お腹の上にのせます。
その上から、温めたコンニャクをタオルに包んでのせます。
コンニャクは板コンニャクを2枚用意し、塩ひとつまみを入れて20分ほど沸騰させて、タオルで包みます。
味噌の乳酸菌がコンニャクの熱で吸収され、お腹が動き出します。
1回30分ほど、至福の気持ちよさです。
毎日根気よく続けてくださいね。

2011年3月31日木曜日

清明からの養生法・・・肝を補う酸味の食材

清明というと、すでに春真っ盛りの時期なのですが、今年は寒い日が続いています。
寒暖の差が激しく、雪が降る冬に逆戻りしたかと思うと、次の日は20度を超える陽気になり・・・といった具合で、本当に体がおかしくなってしまいますね。

この激しい気候の変化や、春の環境の変化により、最も酷使されるのは肝です。
肝は栄養素の代謝、胆汁の生成、体内に入ってきた食毒や薬物、ホルモン、異物などの解毒、精神毒の処理などを行っていますが、その最も重要な働きは血液を貯蔵することです。
肝が異常に酷使されると、肝に貯蔵されるべき血液が陽気とともに上昇し、上半身に滞るようになります。
するとイライラして眠れない、頭に血が昇る、首や肩が詰まる、頭痛、高血圧などの症状が現れます。
疲労の原因は、血液の酸性化です。
乳酸が多量に蓄積されると、体がだるくなる、老化を促進する、動脈が硬化し高血圧の原因になりますので、アルカリの強い食品で中和するのが良いのです。

その代表的な食品が梅干しです。
梅干しの酸味の元であるクエン酸により、疲労物質である乳酸がすみやかに代謝され、エネルギーに変わるため、疲れがス~と引いてスッキリとします。

特に砂糖が入っている甘い食品と、動物性タンパク、加工食品などは激しく肝臓を酷使しますので、努めて量を減らし、食べてしまった時には梅干しを1個補給して毒を中和しましょう。

梅干しの酸味は収斂作用により上半身に昇った血液を肝にもどします。
そして梅干しの鹹味は腎を助けます。
梅干しに、生姜少々(辛味)を合わせ、タンポポ茶(苦味、甘味・・・ショーキT1にはハトムギも入っているため)を注いで飲むことで、五臓のバランスがとれた最高の解毒ティーが出来上がります。
辛味は肺と大腸を助け、苦味は解毒の促進、甘味は脾を補います。
生姜が胃にさわる方は大根おろしの辛味でもよいでしょう。

起床時に疲労がとれていないとき、仕事で肩が凝ったり眩暈が起きたとき、この1杯をホットで召し上がってください。驚くほど体がラクになりますよ♪

2011年3月24日木曜日

清明までの養生法・・・放射線から身を守る食事

放射線の汚染による不安が日本全国に広まっています。
放射線毒は、フリーラジカル反応による、遺伝子の損傷、造血細胞の損傷、細胞の炎症と損傷です。
いわゆる強い酸化毒です。

広島の原爆のとき、味噌汁を毎日食べていた方々が放射線被害が軽くすんだ・・・というデーターがあり、チェルノブイリ原発事故のときも、日本から大量の味噌が輸出されました。
放射線から身を守る食材の代表は、味噌です。

味噌には良質のタンパク質が消化しやすい形でたくさん入っており、ビタミン、ミネラル、不飽和脂肪酸も豊富ですので、味噌はさながら ”良質の血液材料セット”です。
味噌の有効菌、繊維質が腸内環境を整え、抗酸化効果も高いため、造血力のみならず、腫瘍発生を抑制する効果にも優れています。
有機丸大豆の醤油にも同様の働きがあります。

放射線から身を守る食事は、
玄米ご飯、玄米餅とお味噌汁です。
お味噌汁の具として、ひじき、わかめ、昆布、とろろ昆布、川海苔、胡麻、切り干し大根、干し椎茸、湯葉などを入れてください。
その他の副菜として、納豆、きなこ、梅干し、ひじきこんにゃく、ごぼうや人参、れんこんなどのきんぴら、胡麻塩などを召し上がってください。
飲み物として、梅しょう番茶や梅しょうタンポポ茶はもちろんよいです。

手軽に補給できるサプリメントとしては、抗酸化力の強いコルマータQ10や松康泉、ミネラル補給として、しほよもぎがお勧めです。
これらの漢方食品は発送可能ですので、詳しくはお問い合わせください。TEL 0584-91-8077林薬局まで

2011年3月18日金曜日

災害時の備え

今回の地震で、自然の驚異を思い知らされました。
1000年に1度の規模の地震と言われますが、ここのところの異常気象やあちこちでの大規模地震、大型台風、集中豪雨、雪害などを見ると、地球活動の変換期を迎えているような気がしてなりません。
大きな山脈がかつては海の底だったように、地球規模で考えれば、想像を絶するような災害もあり得ることを突きつけられた感じがします。

こんなに大きな災害がきたら、もう絶望だ・・・・と思ってしまいがちですが、今生きている生命はあらゆる苦難を乗り越え、進化し生き続けているわけで、生物である以上辛くても乗り越えて行かねばならない試練なのだと感じさせられます。

災害で困っておられる方々の映像を見る度に、何も出来ないでいる自分が情けなく思ってしまうのですが、一人一人が自分の出来る立場で頑張ってゆくことがやはり何より大切なことですね。
私は中医学の智慧をもとに、災害時の養生法を皆さんにお伝えしてゆきたいです。

さて、備えあれば憂いなしと言われますが、果たしてそうでしょうか?
災害はいつどこで起きるかわからないです。
家族がバラバラの状況、乗り物に乗っているとき、自宅で待機するとき、避難所へ逃げなければならないとき・・・・あらゆる時を想定して物を用意したところで、不安をぬぐい去ることはできません。
すでにあちこちの地区で買い占めが起きて、物が不足していると聞きます。
むしろ完璧を求めるほど、神経症になり体調と世の中のバランスを壊してしまうものです。
災害時の備えで一番大切なのは、心の備えではないでしょうか?
冷静な判断、あきらめない心、深呼吸や瞑想トレーニングにより、生きるためのテンションを失わない訓練、
そういったことこそ必要なのでは?と思います。

2011年3月9日水曜日

春分までの養生法

暑さ寒さも彼岸まで・・・というようにあと10日足らずで春のお彼岸を迎えます。
春分が過ぎるといよいよ陽気が盛んになり、本格的な春です。
今は寒の戻りでかなり寒さが厳しく、体に堪えますが、これからは散歩にも嬉しい季節になりますね。

陽気が盛んになると私達の気も上へ上へと上がりやすくなり、ややもすると上半身にいろいろなトラブルが起こりがちになります。
この季節の花粉症、アレルギー、目の痒み、喉のイガイガ、鼻水もそうですし、頭痛、肩こり、眩暈、フワフワ感、のぼせ、耳鳴り、血圧の上昇なども起こりやすくなります。

気が上に上がりやすいのは、肝腎要の二つの蔵にエネルギーがしっかりと充電されていないのが原因です。
腎精は生命力の源で、気を沈めて安定する働きがあり、どっしりと腰をおろして落ち着かせます。
又、肝血がたっぷりと蓄えられていることにより、環境に変化が生じても十分に必要な場所に血を届けることができ、頭痛や眩暈を起こすことはありません。

毎年、春分を過ぎたあたりから、不快な自律神経症状や、特に首から上のトラブルにお悩みの方は、今が最後のチャンス!!!
しほよもぎ(1ヶ月分 8190円)や梅醤番茶、そして色の黒い食べ物とカラフルな色の野菜を毎食召し上がってくださいね♪
これでしっかりと肝腎にパワーをつけましょう。

2011年3月2日水曜日

啓蟄からの養生法

先日、野道を散歩していると”ふきのとう”がいくつか顔を出していました。
今年は少し遅い気がしますが、黄緑色の何とも春らしい”ふきのとう”を見ると、気分もワクワクと弾んできます。
私は、”ふきのとう”摘みは大好きで、宝物をみつけるような気分になります。
寒い大地、雪解けの合間から芽を出す野草は、生命力の塊ですね。
年に一度、この時期に”ふきのとう”を食べることをとても楽しみにしています。

”ふきのとう”はほろ苦みがあり、五臓でいうと心に入り、イライラ、モヤモヤ、神経病み、肺の熱などを冷ましてくれます。
強アルカリの食べ物で、血液の浄化力は大きく、ほんの少量この時期にとっておくと、冬から春に向かう体のバランスを整えてくれます。
心配事があっていつも気持ちがザワザワしている方や、アレルギー、花粉症のある方、舌先だけがとても赤い方、春先に自律神経の乱れが起こる方に特にお勧めです。

野草はアクが強いので、あく抜きをしてから”ふき味噌”を作られたり、天ぷらにして熱を加える食べ方もよいですね。
解毒排泄力が高まり、細胞が蘇りますが、強い食べ物なので、あくまでも食べ過ぎにはご注意くださいね。

2011年2月25日金曜日

啓蟄までの養生法

朝、散歩をしていると東から穏やかな風が吹いています。
春ですね・・・・春の風向きは東です。
縮こまっていた体も緩み、気持ちも外へ向くようになりました。
皆さんは何色のお洋服を着ていらっしゃいますか?

先日、私は重症の患者さんの会に出向いていってお話させていただいたのですが、皆様のお洋服の色は、ほとんどが黒、グレー、薄紫、紺、茶色・・・とまだ冬の色でした。
自分一人が、サーモンピンクのコートを羽織り、中の洋服もカラフルなパステルカラーで、”先生はもう春の装いですね・・・”と言われ少し浮いた感じでした。(笑)

病気が深刻であったり、体調が優れないと当然気持ちも暗く、それは服装にも反映します。
病は気からですし、病気というものは、治ろうと思わなければ決してよくなりません。
ですので、”治りたい方は、明るく綺麗な色のお洋服を着てください!”と言います。
気持ちがたとえ暗くても、明るい洋服を着ると、何だか少し華やいだ気分になり、嬉しくなって病気を吹っ飛ばしてしまう足がかりにもなるのです。

特にこれからは春ですから、暖色系の淡いパステルカラーやビビッドなグリーンにオレンジや黄色のアクセントが気分を上昇させてくれますヨ♪

2011年2月14日月曜日

雨水からの養生法

立春の夜、踊りのメンバーと共に回転寿司に出掛けました。
前日が節分で丸かぶり寿司の日であったせいか、私達8人の他にお客さんがなく、回転寿司なのに、回転板が回っていませんでした。
メンバーが”注文したほうが、新鮮でいいじゃない!”と言うけれど、ぴょんはいろいろと回ってくるのが楽しいので、ちょっとしょんぼり・・・。

ぴょんのこの日の注文は
ほたてのガーリック炙り、サーモンのマリネ、エビの炙り、あなご、カキフライ、海鮮味噌汁、たっぷりのガリでした。
他のメンバーは、アンキモとかシラコなどけっこうマニアックな精力系(笑)を食べていました・・・。
まだ寒い時期なので、温性の魚や炙りなど火の通ったものにこだわりました。
春のお彼岸を過ぎるまでは、生もの、特に寒性のお魚は控えた方がよいですね。
勿論ビールを選ぶなら日本酒の熱燗、回転寿司のデザートもアイスクリームなどには手を出さないようにしましょう。
この時期に体を冷やすと、あとあと堪えます。
たっぷりのガリで体を温め、解毒を促しましょう。
生姜や紫蘇は魚介類の毒を中和しますヨ♪
ご参考までにお魚の種類と性質を少しあげておきます。
1,補気類(元気を作る)
ウナギ温、タチウオ温、スズキ温、イワシ温、サバ平、カツオ平

2,助陽類(体を温める)
エビ温、ナマコ温、イワナ温

3,養血類(血を作る)
アカガイ温、マナガツオ平、イカ平、タコ寒

4,滋陰類(体を潤す)
ムール貝温、ホタテ平、カキ平、アワビ平、マテ貝寒

5,清熱類(体を冷やす)
カニ寒

6,利水類(むくみをとる)
フグ温、コイ平、フナ平、シラウオ平、ハマグリ寒

7,温裏類(お腹を温める)
マス温、アジ温、サーモン温

2011年2月9日水曜日

雨水までの養生法

立春を過ぎて三寒四温、寒の戻りと気温の変化の激しい季節に入りました。
関東や東海地方の太平洋側に雪が降るのも、雨水の前後が一番多いと言われています。

私は月に2度ほど、仲良しの鍼灸の先生にお世話になり、五臓の気を整えてもらっています。
その先生に昨日、”りえ先生の脈はもうすでに春の脈になってますね・・・”
と言われました。
”そりゃあ、立春を過ぎたから、もう春ですよ・・・”
と答えたところ、”まだまだ冬の脈の方が殆どですよ、先生は元気がいいね!”
ということで、自分はどうも気が急いているようです。
実はこんなあわてん坊こそ、寒の戻りの影響を受けやすいので、用心しないといけません。(笑)

春の脈とは、冬の沈んだ脈から、体表面近くに浮いてくる脈で、毛穴が開きやすく汗をかきやすい状態です。
汗をかいたあとに、油断すると寒邪が侵入して体のあちこちが痛くなったり、風邪の症状がでますので、きちんと毛穴を締めておかねばなりません。
具体的には、お風呂から上がるときに冷たいシャワーをサッとかけたり、冷たいタオルで皮膚を締めておくことですね。

逆にまだまだ体の陽気が上がらない方・・・朝起きるのが寒くてツライ、体がだるい、元気がない、やる気が起こらない・・・等の症状でお悩みの方は、しほよもぎを飲まれるか、朝食前に梅醤番茶を召し上がってくださいね。
私も毎日飲んでいますよ。

梅醤番茶の作り方
1,梅干し1個の果肉をつぶし、小さじ1の醤油で練る
2,生姜を小さじ1すり下ろす
3,1と2をお湯のみに入れ、熱い番茶を注ぎ、熱々を楽しむ

♪胃腸が温まり、消化がよくなる
♪血液が浄化され、疲れ、凝り、痛みがとれる
♪免疫力アップ

面倒な方は”しほよもぎ(380粒 8190円)”を10粒服用してください。
天然のミネラル補給で、朝からがぜんやる気が出てきますよ!

2011年2月2日水曜日

立春からの養生法

立春とは名ばかり・・・まだまだ寒くてと思いがちですが、すでに大地から野草の小さな芽が吹き出しているのを発見しました。
すべての生き物が活動しはじめる季節に入ったのですね。

これからはダイエット解禁ですよ~~~。
冬至から一陽が生まれ、立春をきけばどんどんと陽気が昇ってまいります。
私達の体も新陳代謝が活発になり、冬の間に溜めた古い脂肪を解毒排泄し、滞った気血をスムーズに蘇らせる時期になりました。

冬場は2~3キロまでならむしろ太った方が体力が安定することをお話しましたが、これから立夏までの3ヶ月間には自然に体はスリムになろうとしますので、ダイエットには最適の季節です。
冬に太った方は元にもどす、太り気味の方は4~6キロ体重を無理なく落とすことができます。

アブラの代謝を高め、余分な中性脂肪、コレステロール、そして有害金属をも排泄する干し大根+干し椎茸のスープを入浴前にお召し上がりください。

作り方は簡単・・・干し大根3:干し椎茸1を鍋に入れ、水を4倍量入れて20分ほど煎じます。
そのままスープをいただきますが、残った具はごま油で炒めてきんぴら風にすると美味しく召し上がれますよ♪
このメニュー・・・驚くほどゴッソリと出ますよ~~~とてもお腹スッキリ気持ちよいです。

面倒でやれない方は勿論タンポポ茶でOK!!
入浴前に飲んで、20分ほど半身浴をしてください。
湯船の中に立って、腰マワシや半スクワットをするとダラダラ汗がでてきます。
まずは、余分なものを精算してから、新たなエネルギーを補給してゆきましょうね♪

2011年1月26日水曜日

立春までの養生法

大寒も後半となり、一層寒さを増していますが、春の声はすぐそこまできているようです。
今の内に、腎を温め、気血を養う養生をしておくと、春先の起こりやすい上半身のトラブル(眩暈、頭痛、目赤、鼻水、咳、喉の痛み、気分不安定等)に襲われることはありません。

益気養血の食材(いんげん、栗、鶏肉、きくらげ、プルーン)
助陽補腎の食材(くるみ、羊肉、スッポン、なまこ、えび、イワナ)
温経散寒の食材(生姜、ねぎ、にら、トウガラシ、山椒、胡椒、黒砂糖、アジ、サケ、マス)
などを積極的にメニューに取り入れましょう。

デスクワークの方は下半身の冷えがピークに達していませんか?
今日は、座り仕事で冷え性に悩んでいる方・・・腰痛、膝の痛み、生理痛、生理不順、子宝希望の方にお勧めの一品をご紹介します。

♪♪♪にらと海老の炒め物♪♪♪

材料・・・にら、えび、きくらげ、プルーン、生姜、ごま油、紹興酒、塩、胡椒、片栗粉

1,にらは、3センチくらいの長さに切り、えびは塩でもみ洗いして片栗粉をまぶし、きくらげは水でもどしておきます。
2,フライパンにごま油をひき、千切りにした生姜で香りをだし、水でもどしたきくらげ、海老、にら、プルーンを炒めます。
3,紹興酒少々と塩胡椒で味付けして出来上がりです。くるみでトッピングするとさらに補腎、補陽力がパワーアップしますよ♪
精力もつきます・・・ウフフ(笑)

2011年1月19日水曜日

大寒からの養生法

乾布摩擦の勧め

いよいよ一年で最も寒い時期・・・大寒を迎えます。
しかしこの時期を乗り切れば、春はすぐそこまで来ています。
今年は花粉症の当たり年と言われていますね。
立春を迎える頃から花粉が一気に増えてきそうな気配ですので、今から肺脾腎を鍛える養生と、余分な毒を溜めないようにしっかりと解毒もしてゆきましょう。

肺脾腎を鍛える養生の一つに乾布摩擦があります。
花粉症やアレルギー症状のくしゃみ、鼻水、咳などは肺のトラブルですが、肺の機能を高めるには皮膚を鍛えることが一番です。

朝目覚めましたら、お部屋を暖かくして下着姿になり、乾いたタオルで皮膚を摩擦します。
まずバンザイの姿をとっていただき、手足の表側(お日様に日焼けしている側)は、バンザイした指先から腕の付け根へ向かってこすります。
足も表側は足の付け根から指先に向かってこすってゆきます。
逆に、手足の裏側(日焼けしていない側)は足先から足の付け根に向けて、手も腕の付け根から指先に向けてマッサージしてください。
簡単に言いますと、バンザイで立った状態で、表側(陽経)は上から下(手指の先~足指先)向き
裏側(陰経)は下から上(足の指先~手指の先)向きです。

お腹は、時計回りにグルグルマッサージ(脾を鍛える)
背中は、タオルの端と端を右手と左手で持って、斜めにして首の大椎を通るラインでこすります。
最後に腰のラインにタオルをあて、右、左とタオルを前に引っ張り摩擦します。(腎を鍛える)

回数は、体がポカポカと温まる程度です。
毎日続けると風邪をひきませんし、アレルギーや花粉症にも強くなりますよ。
肺脾腎を強化する通竅と、解毒のタンポポ茶もこの時期から始めてくださいね♪

2011年1月13日木曜日

大寒までの養生法

まもなく大寒を迎えようとしており、一年で最も寒さが厳しい季節になりました。
冷え性の方は特に辛いですね。
甘いお菓子、ジュース、白い食べ物、生野菜、果物などは体を冷やす食べ物ですのでこの時期は摂らないようにしてください。
また水分の摂りすぎも体を冷やします。
これらの食事は、血液を薄め、造血力も低下させますので、冷え性にはよくありません。

また、こってりした味の濃い食べ物、揚げ物などのアブラ料理、動物性タンパクの摂りすぎも、血液の粘性を高め、血流を悪くする結果、凝りや冷えを作りますので、要注意です。

この季節のお勧めは、手足温浴(42~43度の少し熱めのお湯)です。
入浴剤には、天然塩をひとつまみ入れ、すりおろし生姜、大根干葉、よもぎの乾燥したもの、柑橘類の皮、生薬入浴剤などを入れてくださいね。
手足は体の抹消で最も冷えるところです。
足浴だけでなく、手もつけることで温かい血液が上下にバランスよく循環し、急激な血圧変化なども防いでくれます。
全身浴と違った心地よいリラックス感が楽しめますヨ♪

お湯が冷めやすいので、やかんに熱湯を入れて、お湯を足せるように工夫してください。
約20分ほどでじわっと汗が出たらOK!
最後は冷水を絞ったタオルで手足を締めてフィニッシュしてください。
こうすることで、温かさが逃げないのです。

2011年1月8日土曜日

小寒からの養生法

小寒からの養生法

あらためて、新年おめでとうございます。
今年も一年、無病息災でありますように・・・。
さて、皆様お正月はいかがお過ごしでしたか?
いつもは養生している方でも、お正月はついつい食べ過ぎて、体重も少し増えたのでは?

ぴょんは、500CCのお弁当箱を用意して、お節もそこへ取り分けて、それ以上は食べないように工夫していました。
お弁当箱の半分が玄米ご飯、残りの半分の内の3分の2が野菜類、3分の1がお肉や魚や豆類と決めて取り分けました。(この詰め方を守ると、500CCでほぼ500キロカロリーなんですヨ♪)
お寿司の時も、すき焼きの時も、お弁当箱に取り分けていただきましたので、3が日で600グラムの体重増加にとどまり、2日で元のレベルに戻りました。
お肉やお魚などの動物性タンパク質を摂りすぎた方、揚げ物などを多食してしまった方は、今が解毒のチャンスです。
切り干し大根と干し椎茸のスープをいただいて、半身浴しましょう。

作り方は簡単♪
切り干し大根3:干し椎茸1の割合で併せた量の4倍の水を入れ、20分ほどコトコトと煎じます。
この煎じ汁をお湯のみ1杯飲んで、半身浴しましょう。
このスープの成分は、油の代謝を高めて排泄してくれる他、水銀や鉛などの有害金属も体外に排泄します。
腸内免疫を整える働きもあり、消化器系のガンや消化器に炎症がある方にお勧めです。
勿論、ダイエット効果もバッチリ!
しっかりと解毒をしつつ、体を補ってゆきましょうね。