2011年6月15日水曜日

夏至からの養生法

夏至からの養生法・・・この季節の西風に要注意

夏至を迎えた今が、一年中で最も陽気の盛んな季節で、日の出が早く、日の入りが遅い・・・昼の時間の一番長い時期です。
私達はこれから暑い夏を迎えますが、夏至を境に一陰生まれ、陽のピークは過ぎ去ります。
今の私達の体は毛穴は開いて汗をかきやすくなっており、夏用の体になっています。
夏は気温が上昇し、風は少なく穏やかで、ときおり南から温かく湿った風が吹くのが順風です。

ところがここ数年の気候は本当に異常です。
昼間、30度以上の気温の上昇が見られたと思いきや、夕方には乾燥した強い西風が吹き付け、体感温度もぐっと下がります。
就寝時は半袖のTシャツ感覚なのですが、明け方には必ず冷え込むため長袖のパジャマが必要な日が多いですね。
夜中に布団を蹴散らし、明け方になって海で泳いでいる夢や水に関する夢を見ている方は、まちがいなく体が冷えて寒邪が入り込んでいます。
朝起きても、頭がぼ~として元気が出ず、鼻水が出たりお腹が緩くなっているのが特徴です。

さて、ヨーロッパでは偏西風に乗った西風は穏やかな春の風で、ボッティチェリの春(プリマヴェーラ)、ヴィーナスの誕生にも西風の神であるゼフィロスが描かれていますね。
ところが、アジアでは西風は燥が支配する秋の風です。
西風の特徴は乾燥して冷たく寒い・・・そして強風です。
したがって、夏にこの風が吹けば明らかに逆風で、体を傷めて気分まで滅入らせてしまう悪い風なのです。
俵屋宗達の風神雷神図を思い浮かべて、養生しましょう。

皆さんは、今の季節にどちらから風が吹いているか敏感に感じてください。
そして、西風や北風が強い日は、要注意と肝に銘じてください。
このような日は、体が弱い方は余計な外出をさけて、家の中で養生します。
そして羽織る物で調整することが大切で、西風の日はたとえ暑くても長袖のパジャマで眠ります。
明け方必ず冷えますからね・・・。
スイカ、ビール、サイダー、アイスクリーム、冷や奴、冷麺も、西風の日は御法度です。
西風の日の積極的養生は大椎温灸です。
体調が悪くなっている方もこれで回復しますよ♪

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