2012年2月22日水曜日

雨水までの養生法 酢の効用


酢の効用

まだまだ寒さは厳しいのですが、日射しに春を感じますね。
ここ数年は太陽活動の影響か、冬でもかなり日射しがきついです。
特に午後からは、あまり長時間強い日光に当たっていると、頭痛や眩暈を起こすことさえあります。
強い光は目を刺激し、肝を傷めて頭痛、眩暈、耳鳴り等の原因になるので気をつけてください。

春先になると特に眩暈やふらつき、浮遊感を訴える方が増えてきますが、このような方は肝の疏泄作用を助ける酢を今からとっていただくとよいですね。
酢には次のようないくつかの働きがあります。

1,健胃消食作用・・・食積のある方、脂質代謝、糖代謝の悪い方に!
  *糖が穏やかに吸収されて、血糖値の急な立ち上がりを防ぐ
  *コレステロールを低下させる
  *カルシウムや鉄の吸収を促進

2,活血作用・・・血圧が高い方、ストレス多く血が粘る方に!
  *血管中膜の筋肉を和らげ、血管を拡張する
  *血液の粘度を下げる
  *米酢は微温性で血流促進し、体を温めます

3,解毒作用・・・痛み、肩こり、筋肉疲労、疲れ、だるさのある方に!
  *クエン酸回路に入り、疲労物質の代謝を促進
  *肉、魚などの解毒を促進

4,収斂作用・・・下痢や汗のかきすぎで消耗している方に
  *下痢や汗による発散を止めます

ただし、持続効果がないので、毎日15ミリ程度を続けることが大切です。
酢は空腹で飲むと、胃腸を傷めやすいので、食後に服用ください。
胃腸が弱い方は、ハチミツ等と合わせて摂ってくださいね。

2012年2月15日水曜日

雨水からの養生法

私達の生活からはずせないものに、お茶があります。
食事のときのお茶は勿論、来客時にはまず、お茶でおもてなし・・・。
ちょっと一息・・”お茶しませんか?”
一日に何度もお茶タイムがありますね?

お茶は五臓に入り、私達の体のバランスを保ってくれる素晴らしい働きをもっています。
例えば
肝に入り・・・ほっと一息、気持ちを和らげる
心に入り・・・血流を良くする
脾に入り・・・消化を助ける
肺に入り・・・免疫力を高めて、風邪やインフルエンザを予防する
腎に入り・・・不安や緊張をとりのぞく、尿の出をよくして解毒力を高める
など、嬉しい効果がいっぱいですね。

それではもう少し詳しく、TPOに合ったお茶をご紹介しましょう!

1,食前には・・・ほうじ茶やお番茶がお勧めです。これらのお茶は、お腹を温めてこれから入ってくる食事を受け入れる準備をします。
発酵したお茶ですので、腸内の免疫も高まり、食物を血肉に変える働きも強化します。
貧血の方や、なかなか太れない方にお勧めです。
また、同じ食前でも、揚げ物や炒め物などアブラの多い料理の前には、プーアル茶をお飲みください。脂肪を溜めずに洗い流してくれる働きがありますよ。

2,食事中には・・・煎茶やウーロン茶がお勧めです。これらのお茶には消化を助ける働きが強いです。

3,食後には・・・緑茶がお勧めです。食後の解毒を強化し、胃熱をとります。
胃熱があると、食べても食べてもお腹が空き、ついつい食べ過ぎて食毒を溜めてしまいます。

4,朝一番のお茶は・・・もしもあなたが冷え性であったり、胃腸の働きが悪く疲れやすいなら、発酵紅参茶や梅醤番茶をお勧めします。
朝一番は胃腸が冷えており、その働きもよくないですから、胃腸を温めて元気をつけるお茶が大切なのです。
このような方は朝はこれらのお茶と、麩菓子(ふ~ちゃん)で十分です。
ふ~ちゃんは、ミネラルたっぷりの黒砂糖を、麩にコーティングしたお菓子で、岐阜県の名産品です。
消化吸収もよく、脳の働きを助けます。

またもしも、夕べは食べ過ぎて胃もたれ気味・・・であればタンポポ茶(ショーキT1)を飲んでください。
朝は解毒が高まる時間ですから、タンポポ茶のみにして、排便を促しましょう。

5,ストレスが溜まってイライラしたときは・・・コーヒーや紅茶よりも、緑茶やジャスミン茶をお勧めします。緑茶には、心熱をとり、焦り、不安、煩燥を和らげる働きがあります。
またジャスミン茶は、気の巡りをよくして、抑鬱気分を和らげます。

TPOに合ったお茶を選んで、毎日を楽しんでくださいね♪

2012年2月8日水曜日

雨水

この寒波が通り過ぎると、春も近いようです。
そろそろ花粉が心配な季節ですね。
本日は、花粉症の薬膳を考えてみました。

花粉症(アレルギー)の原因は肺脾腎の虚損がベースにあるので、体力を補いながら解表、清熱して、上半身の熱をとってゆくことが大切です。
皆様おなじみのタンポポ茶は、花粉をどんどん解毒しますので、今から飲んでおいてくださいね。
また、アレルギーや花粉症の方にお勧めしている通竅は、当に肺脾腎を補い、根本からアレルギーを改善する薬膳食品ですので、毎日少しでも服用ください。

♪豆腐の紫蘇巻きステーキ
1,豆腐は水気を切り、食べやすい大きさの棒状に切る
2,1に青じそをクルクル巻き付けて、片栗粉を軽くまぶす
3,フライパンにごま油を敷いて、2を焼き、おろしポン酢(大根おろし+黒酢+醤油・・・脾が弱い人は黒砂糖も少し入れる)でいただくと美味しいです。
紫蘇・・・肺気の流れを助けて、解表
豆腐・・・脾胃を助けながら、清熱解毒
大根・・・肺の除熱と化痰

♪菜の花の胡桃あえ
1,胡桃は荒く刻んでから煎りする
2,サッと茹でた菜の花に胡桃をあえてお醤油でいただきます
菜の花・・・苦味で上半身の熱を冷ます
胡桃・・・腎を補い、体質強化
簡単にできるメニューですので、是非食卓に取り入れてくださいね♪

雨水までの養生法

この寒波が通り過ぎると、春も近いようです。
そろそろ花粉が心配な季節ですね。
本日は、花粉症の薬膳を考えてみました。

花粉症(アレルギー)の原因は肺脾腎の虚損がベースにあるので、体力を補いながら解表、清熱して、上半身の熱をとってゆくことが大切です。
皆様おなじみのタンポポ茶は、花粉をどんどん解毒しますので、今から飲んでおいてくださいね。
また、アレルギーや花粉症の方にお勧めしている通竅は、当に肺脾腎を補い、根本からアレルギーを改善する薬膳食品ですので、毎日少しでも服用ください。

♪豆腐の紫蘇巻きステーキ
1,豆腐は水気を切り、食べやすい大きさの棒状に切る
2,1に青じそをクルクル巻き付けて、片栗粉を軽くまぶす
3,フライパンにごま油を敷いて、2を焼き、おろしポン酢(大根おろし+黒酢+醤油・・・脾が弱い人は黒砂糖も少し入れる)でいただくと美味しいです。
紫蘇・・・肺気の流れを助けて、解表
豆腐・・・脾胃を助けながら、清熱解毒
大根・・・肺の除熱と化痰

♪菜の花の胡桃あえ
1,胡桃は荒く刻んでから煎りする
2,サッと茹でた菜の花に胡桃をあえてお醤油でいただきます
菜の花・・・苦味で上半身の熱を冷ます
胡桃・・・腎を補い、体質強化

簡単にできるメニューですので、是非食卓に取り入れてくださいね♪

2012年2月1日水曜日

立春からの養生法

皆さんは、季節のお野菜を食べていますか?
同じ食物でも、季節によってその効用が変化するのはとても面白いです。

例えばネギを例にあげてみますと・・・。
一般的に、ネギといえば辛温解表類に属し、体を温めて発汗を促し、風邪を追い出したり、肺を強める働きを持ちます。
この辛温解表成分が最も多いのは、晩秋~冬にかけてのネギです。
この時期の白ネギの部分は、特に辛味が強く、風寒の邪を散じて解表し、体内では陽気を通じるので、腹痛や下痢にも有用とされます。

寒の内のネギは、霜や雪に当たり、甘味がとても増しますね。
すき焼きに最も適したネギは大寒の入り前後です。
甘味により、脾胃を補い、冬を乗り切る体力をつけてくれるのです。

立春を過ぎると、次第にネギは苦味を増してゆきます。
春先は、花粉症や扁桃炎、インフルエンザ等、体の上半身に熱が籠もることによる病気が増えるので、苦味のもので清熱する必要があります。
春にふきのとう、菜の花などの苦味野菜が増えてくるのも、このような理にかなった自然の働きなのですね。
皆さんもハウスものの野菜ではなく、季節の露地物野菜を召し上がって、体調を整えてくださいね。