2012年2月1日水曜日

立春からの養生法

皆さんは、季節のお野菜を食べていますか?
同じ食物でも、季節によってその効用が変化するのはとても面白いです。

例えばネギを例にあげてみますと・・・。
一般的に、ネギといえば辛温解表類に属し、体を温めて発汗を促し、風邪を追い出したり、肺を強める働きを持ちます。
この辛温解表成分が最も多いのは、晩秋~冬にかけてのネギです。
この時期の白ネギの部分は、特に辛味が強く、風寒の邪を散じて解表し、体内では陽気を通じるので、腹痛や下痢にも有用とされます。

寒の内のネギは、霜や雪に当たり、甘味がとても増しますね。
すき焼きに最も適したネギは大寒の入り前後です。
甘味により、脾胃を補い、冬を乗り切る体力をつけてくれるのです。

立春を過ぎると、次第にネギは苦味を増してゆきます。
春先は、花粉症や扁桃炎、インフルエンザ等、体の上半身に熱が籠もることによる病気が増えるので、苦味のもので清熱する必要があります。
春にふきのとう、菜の花などの苦味野菜が増えてくるのも、このような理にかなった自然の働きなのですね。
皆さんもハウスものの野菜ではなく、季節の露地物野菜を召し上がって、体調を整えてくださいね。

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