2015年9月15日火曜日

イネ科のアレルギーが出てきました

イネ科のアレルギーが出てきました

ここのところ、ツルツルした透明の鼻水が出だした方、水っぽい痰が絡む方、喉がイガイガしたり、耳のリンパ節が腫れてきた・・・などの症状の方が増えてきました。
特に、たんぼ道を歩いて通学しているお子さんや、畑仕事している方にも多く、イネ科の花粉の影響かと思います。

このようなアレルギーの養生として、解毒を高める養生+粘膜を潤し丈夫にする養生の2つが大切です。
解毒は夜寝ているうちに進みますから、寝不足や過労がないよう心がけてください。
また、食事において、甘い物、油物、動物性タンパク質などの摂りすぎに注意していただき、お腹いっぱいになる少し手前で食事を終わらせていただくのがコツです。
気候が良くなりましたので、本来ならウォーキングなどで軽く汗が出る程度の運動をしていただくのがよいですが、たんぼ道を歩いてツライ方は、自宅で養生体操、半身浴をしながらリンパマッサージなどの養生で解毒を促進してくださいね。
入浴前のタンポポ茶(ショーキT1)は解毒を高めるので、お勧めです。

粘膜を丈夫にするには、納豆、オクラ、長芋、もずく、蓮根や大根のおろしなどのネバネバ食品を取入れてください。
過度なストレスや甘い物も、大切な粘膜を傷めますのでご注意ください。
漢方では、冬虫夏草、紅参、紫蘇が配合され、粘膜の荒れを修復する通竅がお勧めです。

お早めの養生を心がけてくださいね♪

2015年9月8日火曜日

季節とともに、食事も見直し♪

季節とともに、食事も見直し♪

ここのところ、急激に冷えてきて、あれほど暑い暑いといっていたのがウソのようです。

食事は、美味しく有り難くいただくのが一番ですが、常に体の声を聴いてあげて、体が必要としているものを入れてあげてくださいね。
それは、時には心の欲求と微妙に違うかもしれませんが・・・(苦笑)

私は夏の間は、朝食にミックスジュースを飲んでいました。
朝はあまり消化管に負担をかけたくないので、季節のフルーツ+季節の野菜+無調整豆乳+ココナッツオイルをミキサーにかけて作ったジュースを、薬局スタッフが出勤してきたらいただくのが日課でした。
けれども、寒くなってきたので、これからの季節は、お昼~夕方までに頂くようにします。
この手作りジュースは、ビタミン、ミネラル、食物繊維、タンパク質、必要なカロリーのバランスが良く、日によって体調に合わせて果物や野菜もチョイスできるので、飽きも来ずに気に入っています。

寒い季節の朝食には、お味噌汁や、玄米雑炊、お粥などにバリエーションを持たます。

夏内は、麦味噌を使っていましたが、これからの季節は玄米味噌が定番です。

お昼になると、仕事の疲れも出てくるので、きのこ、海藻、こんにゃくなどの腸内免疫を促進して免疫力を高める一品に、野菜やタンパク質のおかず、そしてこれからの季節は小麦の麺よりも、体を冷やさないご飯の回数が増えてきます。

夜は、血肉を補うタンパク質メニューと、それを効率よく代謝させるために、お野菜と酵素類を合わせ、炭水化物の量は少なめ・・・です。
私は血圧が高く、脳卒中のサラブレット家系なので、夕食に酢タマネギ、マリネ類や納豆、青魚を良く摂ります。

食養は、各々の体により違ってきます・・・それが体の声を聴くということですね。
皆さんも、必要な食材で、心と体を養ってあげてくださいね♪

2015年9月2日水曜日

夏の終わりに現れやすい五臓の虚労について

夏の終わりに現れやすい五臓の虚労について

今年の夏はとても暑さが厳しく、そしてここのところ急激に朝晩冷えてきました。
地上の気温は、日中30度近くありますが、5000メートル上空にはすでにマイナス10度の寒氣が流れてきており、その差がなんと40度もあります。
ここのところの異常な雨、湿度、突風などの不安定な気候はこの温度差からきており、これらの異常気象は私たちの体に想像以上の影響を与えています。
ここのところ店頭で増えている、代表的な5つの虚労のタイプと漢方食養生についてお話します。

1,心虚労タイプ・・・Aさん 30代女性
★夏の内は、とにかくダラダラと流れるほどの汗をかき、1日に何度も着替えても追いつかないほどで、夜中も熟睡することができなかった。
少し涼しくなったら、疲れが出たのか、少し動いても動悸がして、立ちくらみなども起こるようになった。

♪この方は、汗のかきすぎと睡眠不足により、心を傷め、気(元気、気力)と陰(血液や体液)ともに消耗しました。
この場合は、心を養う漢方(コルマータQ10,生脈紅景天)などとともに、食べ物はらっきょう、棗、ぶどう、ハスの実、ハツ、小麦などを取入れます。

2,肺虚労タイプ・・・Bさん 60代男性
★会場を移動する仕事のため、1日に何度も暑い車の中と、冷えた会場での座り仕事を繰り返していた結果、喉が乾燥したり、そうかと思えば痰が絡んで息苦しくなったりを繰り返すようになった。いつも風邪をひいている感じで、低気圧が近づくと喘息になりやすい。

♪この方は、激しい温度変化と、クーラーによる湿度の変化、そしてクーラーのカビなどの影響もあるかもしれませんが、肺の粘膜を傷めています。粘膜を潤して炎症を収める、オクラ、納豆、長芋、もずく、大根おろし、里芋などのネバネバ食品、そして肺を養う豆腐、銀耳、ゆりね、梨などの食材を補います。状態がひどい場合は、漢方(通竅やスーパー紅景天など)を併用するとよいです。

3,脾虚労タイプ・・・Cさん 40代女性
★夏場は、食欲がなく冷や麦や、素麺などばかりで過ごしていた。やっと涼しくなって楽になるかと思いきや、手足がだるく、疲労倦怠感が強くて、何をやる気もなくなってしまった。

♪この方は、夏場の食事のアンバランス+冷や麺の摂りすぎにより、脾を傷めてしまったようです。
鶏肉のささみ、いんげん、長芋、棗、かぼちゃ、ねぎ、生姜などを具材にして、温かいお粥を作っていただきましょう。
胃腸が冷えて重症のときは、お腹を温める漢方(大熊柳、発酵紅参、補中益気湯など)を併用します。

4,肝虚労タイプ・・・Dさん 50代女性
★ここのところ、運転しているとやたらと目が眩しい。強い光を受けたあと、目眩や立ちくらみ、のぼせ感を感じて気分が悪い。
目が異常に疲れる感じ

♪ここのところの太陽光線はとても強いです。強い光や長時間のパソコンの画面の光などは、肝の穴である目を傷めます。
肝血を補う、レバー、しじみ、ウナギ、枸杞の実、黒木耳、小豆、プルーン、ブルーベリーなどを取入れ、夜間のパソコンやスマホは制限しましょう。気候の変動が激しい時期は、それだけで肝に負担がかかるので、要注意です。解毒を促すタンポポ茶(ショーキT!)等で肝の働きを助けてあげましょう。

5,腎虚労タイプ・・・Eさん 60代男性

★夏うち、あまりの暑さで熱中症がこわくて、毎日クーラーの中ですずんでいたら、ここのところ足腰がだるく、おまけに夜中に3回くらい、お小水に目がさめて、熟睡できない

♪一夏の間に、冷えが生じて、腎を傷めた症状です。
つま先の上げ下げで、ふくらはぎや太ももの筋肉に刺激を与えましょう。
エビ、くるみ、黒豆、黒胡麻、山芋、小豆、松の実、栗など補腎の食材を取入れ、腰まわりを温めます。
漢方では、(地黄丸製剤や骨砕補)などを用いてゆきます。

冷えと虚弱体質は、夏に作られやすいです。
早めの養生とお手当てで、臓の力を回復させ、寒い冬に備える体を今から作りましょう。