2015年6月16日火曜日

脳活トレーニング

脳活トレーニング

脳活トレーニングとは、その字のとおり脳を活性化するトレーニングです。
脳の老化には、良質な睡眠の不足、酸化と糖化を促進して、脳細胞を変性させてしまう食生活等がありますが、いくら食養生して良質な睡眠が得られても、脳を使わなければ頭は錆びてしまいます。

アメリカのデビッド・スノウドン博士が行った、ナン・スタディーという興味深い研究をご紹介します。
これは、カトリック修道会の協力を得て、修道女の脳を調べた物で、加齢とアルツハイマーについて研究された内容です。
修道女が対象になった理由は、健康が管理されており、衣食住の不自由がなく、妊娠、出産しないなど、均一的な集団であるためです。

これによると、100歳以上まで生きた修道女の脳をみたところ、アルツハイマーの病変(脳萎縮、多くの老人斑、神経繊維の変化)だらけであったにもかかわらず、彼女は最期まで頭脳明晰であった。
それに対し、認知症状がひどい80歳くらいの修道女の脳をみたところ、アルツハイマーの病変は非常に軽かった。

この違いは、前者は文章を書く能力にすぐれており、イキイキとしたタッチで、自叙伝を書き上げていた。
そして後者は、とおりいっぺんの文章しか書けない人だった・・・とのこと。

若い頃から表現力豊かな人は、認知症になりにくく、その一致率は80パーセントで、病理的な一致率よりも高いということ。
博士は、認知症にならないためには、今からでも遅くないので、表現力を身につけなさいと言っています。

例えば、文章を書く、絵を描く、歌を歌う、楽器を弾く、人と話す、ゲームをする、編み物や刺繍をする、大工仕事をする、料理を作る、お洒落を楽しむ・・・・など。

そこで、ぴょんから簡単にできるいくつかの提案をしてみます。
1,歩くのはボケ防止に最適です
歩きながら、腕をまわす、スキップする、後ろ向き歩行をしてみるなどの変化を取入れてみましょう

2,楽しみ見つけの散歩をする
毎日同じコースを歩くのでなく、楽しみを発見する目的で散歩に出ます
例えば、あそこの曲がり角に紫陽花が咲いていた・・・など、そしてそれを日記に書き留める。そのとき自分の感情(とても爽やかな気持ちになった等)も書き込む

3,音楽に合わせて体を揺する
好きな音楽を聴きながら、一緒に口ずさむのもよし、リズムに乗って体を揺れ動かしてみましょう
楽器が出来る人は、CDに合わせて一緒に演奏したり、オブリガードを入れて楽しんでください

4,冷蔵庫にある素材で、一品を考える
レシピ本どおりの材料がなくちゃ・・・という人は実は完璧症でボケやすいです
冷蔵庫の中の素材で、何かを作る工夫を重ねることで、脳が活性化されます

5,言葉・・・例えば健康、成功、優しさなどの言葉を絵に描いてみます
下手でもいいんです。言葉がもつイメージを色にしたり、形に表したりして、イメージの世界を楽しみましょう

脳は楽しいこと、ワクワクすることが大好きなんです。
楽しむ気持ちが脳を養うといっても過言ではありません。
毎日を思い切り楽しんで過ごしてくださいね♪

2015年6月11日木曜日

健康食品とのつきあい方

健康食品とのつきあい方

こちらの薬局店頭で、通販の健康食品や、別のところで購入した漢方食品、サプリメントなどについて、尋ねられることがしばしばありますが、正直言って、他社製品のものは何の情報も持っていないため、正確にお答えすることが困難です。
医薬品には、薬物の含有量や組成、用法用量、効能、薬理作用等が添付文書に記載されていますが、健康食品は、あくまでも食品扱いなので、このような内容を記載することはできません。
つまり、スーパーに並んでいる野菜や果物と同じ扱いとイメージしていただければよいでしょう。

けれども漢方食品や、サプリメントにおいては、過剰に摂ったり、体質が合わない方がとれば、間違いなく副作用が出る点が、普通の食品とは違うところです。
従って、私が薬局で皆様にお勧めする漢方食品やサプリメントに関しては、きちんと皆様の体質等を弁証した上で、お体に適したものをお勧めしています。
また、薬局で取り扱う商品に関しては、メーカーさんから十分な情報を得ているので、服用の目安なども的確にアドバイスすることができます。

漢方食品などに関しては、平性に作られているものはよいですが、物によっては、体を補うもの、瀉すもの、温めるもの、冷やすもの等があり、体の様子を見ながらお勧めするものを変えていかなければならない可能性があります。
通販等とは違い、その都度弁証を行いながら、副作用なく適した物を選ぶことができるのが、街の薬局の利点です。

他社のものについては、先ほども言ったように、情報がなくお答えが困難なので、少なくとも服用して、何らか体調が悪ければ止めるべきですし、調子が良ければ3ヶ月ほど続けて、その段階で再度考えられてはいかがでしょうか?
とお答えしています。

2015年6月3日水曜日

病は気からの免疫力2

病は気からの免疫力2

私たちの最大の敵は、得体の知れない不安と様々なマイナス感情と言われます。
前回お話しましたが、私たちの体は、起きている間も、寝ている間も無意識(潜在意識)により動かされています。
自律神経の働き、ホルモン調整、免疫力、そして解毒代謝など、あなたが”お願いします!”と言わなくても、働いていてくれる・・・と思いがちですが、実はあなたの意識が指令したとおりに、動かされています。

わかりやすく言えば、あなたが、”不安で一杯だ、私の体は余命3ヶ月と言われた!もうダメなんだ、治らない!”と意識すれば、その指令が伝えられ、無意識はそれに逆らうことなく、そのように体を動かしてゆきます。
逆に”私の体は、まだまだ生きようとしている。どんどんその力が発揮されている!”と思えば、無意識は免疫力、ホルモンなどをそのように働かせ、ドクターから言われた余命をとっくに超えて、活動している方もあります。

ここで重要なのは、無意識(潜在意識)は意識の奴隷で、良くも悪しくも、あなたに逆らうことはしません。
ご主人様の言うとおりに働いてゆきます。
もしも、あなたが本当に治りたいのであれば、”必ず治る!”という信念をもち、無意識にそれを伝え、治ってゆくイメージを描いてください。(特に寝る前と、起床時の頭が黄昏れている時間に!)
そうすることで、不思議と食事療法の本がみつかったり、探していた情報に出会えたり・・・という出来事が舞い込んできます。

誰かに否定的なことを言われたり、傷つくような言葉を受けても、それをあなたが受け入れて、その情報を潜在意識に送り込まないかぎり、無意識(潜在意識)は傷つくことはないし、ご主人様の指令しか受け取らないようにできている・・・というしくみを知っておくと良いですね。
そして、何があっても相手を恨まないでください。
恨みや憎しみの感情は、抱けば抱くほど、その相手ではなく自分の潜在意識を傷つけてゆくからです。

そのような感情が湧き起こったら、しばらくその場から離れ、その問題を棚置きにして、別の何かに意識を集中させてみましょう。
意識がその問題に捕われている限り、良い解決策は降りてきません。
例えば、鍋をみがいてみたり、草取りをしてみたり・・・単純作業やウォーキングなどがお勧めです。
気持ちがリラックスして和らいでくると、自然と自分が望んでいた方向や方針が降りてきます。

さらには、相手の立場なども考慮し、それぞれの考え方やその人の素晴らしさを認める気持ちが起きると、あなたの潜在意識は成長し、いかなる困難がきても、乗り越えられるような力がついてくると思います。
心の養生もこうして積み重ねることで、明るい未来につながると思っています。