2015年3月31日火曜日

意識は良薬にも毒藥にもなる

意識は良薬にも毒藥にもなる

先日、姫路にて木元聖花先生主催の”WAHAHAの会”にて、末期ガンを養生で治された春名伸司さんのお話がありました。
春名さんのお話は、何度聞いても常に新しい発見があります。
春名さんは、末期ガンを宣告されたときに、今まで気丈で自分の感情を表に表すことがなかった人なのに、全人格を否定された気持ちになり、男泣きに泣いた・・・とおっしゃいました。
病院では助からない・・・と余命宣告までされた春名さんは、あらゆる書物を買いあさり、自分で治す方法を模索されましたが、読めば読むほど迷いが生じ、何をやってよいのかわからなくなり、気持ちが欝に傾いていった・・・と言われます。

そんなとき春名さんは、このような迷いが生じる原因を、心の問題だと気付かれました。

最良の方法があるはずだ・・・と勉強しすぎると、収支がつかなくなるのは、完璧を目指すために時間を浪費するからだと思われます。
完璧を目指すことは、1日のタイムスケジュールを細かく計画することと大変に似ており、ひとたび小さなズレが生じると、その調整に時間を要し、徒労となります。

春名さんは、まず今の自分を、ありのままに受け入れることを試みられました。
そして、自分にできることは、これとこれ!というように直感で決意をされたといいます。
春名さんが実行されたのは
1,気功を取入れて、体を動かし気を巡らすこと
2,朝晩2回の入浴で、体を温めること
3,毎朝鏡をみて、笑顔を作ること
4,食養生(甘い物、油ものを控え、玄米を取入れる、少食、100回かむ)
5,自分をいつもほめてあげる
6,人間関係において、オホホ・・・ありがとう!アハハ・・・ごめんなさい!ウフフ・・・~さんのおかげね♪を実行
の6つです。
それをひたすら、淡々粛々と実行され、ついには末期ガンから生還され、完治にいたり、現在はその語り部として、ボランティアで全国を行脚されています。

現在、闘病中の方々は、”えっ?病院でもお手上げだと言われた病気がそんなことで治るの?”と思われるかもしれません。
また、養生を取入れているけれど、半信半疑・・・と言う方も多いのではないでしょうか?
春名さんは、今回”意識は特効薬にもなるし、毒藥にもなる!”と言われました。
私もその言葉に強く共感いたします。
いつも患者さんに申し上げるのは、”治ろうと思う気持ちが、病を治すのですよ!養生に手遅れはありません、始めたその日が底で、あとは畳の目のごとく、体が変化してゆきます!”という言葉です。

簡単な例えをお話いたしましょう。
フルートは私のあこがれの楽器でしたが、20代の頃、挑戦をしたものの、全く良い音が出ず、諦めました・・・やっぱりなって(苦笑)
ところが50歳を目の前にしたとき、辛い病気で悩んでおられる患者さんに、下手でもかまわないから、話だけでなく音楽で気持ちを和んでいただくことができたらいいなあ!
と直感的に思い、何度か諦めたフルートを、毎日ひたすら練習しはじめました。
習いだした1ヶ月後には、東洋医学講座の生徒さん70人の前で、その日が講座の最終日でしたので、”蛍の光”を息も絶え絶えになりながら吹きました。
ところが、皆さんは笑わず、全員が大合唱してくださり、”先生、ありがとう!”と大きな拍手をくださったのです。
このときの、恥ずかしさと、喜びが原動力になり、養生講演の後や、ご相談の後、そしていつもフルートを持参して、許されればいつでも演奏をするようになりました。
”フルートを演奏するようになりたい!”・・・その意識を持っただけで、素晴らしい師匠との出会いや、プロのミュージシャンとのご縁も不思議とついてきました。
意識の力とは、そのようなものです。
私たちの体のメタボリズムは、感情という信号を受け取り、それに見合うホルモン、酵素、神経伝達物質、免疫物質を分泌しています。
本日のキーワードは”意識は良薬にも毒藥にもなる!”です。
この言葉は、養生の中枢ですね!!!

2015年3月24日火曜日

三寒四温とストレス

三寒四温とストレス

ここのところ、急激に温かくなったり、また冬に逆戻りしたり・・・の激しいお天気が続いています。
春先はこのような変化を繰り返しながら、少しづつ暖かくなってゆくのですが、40歳も半ばを超えると、このような気温の過激な変化そのものがストレスになってゆきます。

10度を超えるような気温の日内変動は、自律神経の反応を揺さぶり、それ自体がストレスとなって、交感神経が過剰緊張しやすくなります。
暖かくなって、血圧も下がり気持ちも緩むはずなのに、逆に血圧が上がる、気が逆上する、のぼせる、じっとしていられない、眠りが浅く疲れがとれない・・・などの症状に悩まされやすくなります。

加齢に伴い、副交感神経の働きは低下するので、季節の変わり目に体調を崩さないためには、副交感神経の働きをアップさせる生活養生を取入れることがポイントとなります。

その1・・・息を吸ったら、その5倍ほどの長さで息を吐く

その2・・・お腹、鼠径部、太ももの間など陰側を温灸やユタンポで温める

その3・・・寝る前に、四つんばいで体を回し、骨盤を緩め筋肉の緊張をほぐしてから床につく

その4・・・玄米、野菜、きのこ、海藻など繊維が多く腸管を刺激する食べ物、味噌、納豆などの発酵食品で腸の運動を促進し、副交感神経を刺激する

その5・・・腹七分、寝る3時間前に夕食をすませるなどで、良質な睡眠を心がける

その6・・・三寒四温の時期はしゃべりも、行動ものんびり・・・予定を入れすぎない工夫も大切
など、ご参考ください。

そして、新ノーゲンで自律神経を養ってくださいね♪

2015年3月13日金曜日

ココナッツオイルの特性

ココナッツオイルの特性

脂肪酸には、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸があり、飽和脂肪酸は常温で固体で脂、不飽和脂肪酸は、常温で液体で油と書かれます。
動物性の飽和脂肪酸は、からだに吸収されやすく、非常時のエネルギー源として使われる反面、体に蓄積されやすく、摂りすぎに注意が必要です。
ココナッツオイルも飽和脂肪酸なのですが、植物性の飽和脂肪酸で、性質が異なります。

ココナッツオイルは、炭素数が8~12個の中鎖脂肪酸を6割程度含んでおり、長鎖脂肪酸の4倍の速さで吸収され、10倍の速さでエネルギー代謝されるために、中性脂肪に変換されにくい性質があります。

糖質を抑えながら、中鎖脂肪酸を摂取すると、中鎖脂肪酸が肝臓で分解されてできるケトン体が正常細胞のエネルギー源となります。
特に、大量のエネルギーを必要とする脳の神経細胞では、ケトン体がグルコースにかわってエネルギー源になります。

アルツハイマー病では、脳の神経細胞が変性し、グルコースを利用できない状況にあり、3型糖尿病とも呼ばれます。
これにかわるエネルギー源として、ケトン体を利用し、脳細胞を養うことにより、脳の働きが回復に向かう症例が報告されています。

脳の神経細胞の変性は、日々発生する活性酸素と、過剰な糖分がタンパク質を変性させることにより起こり、50代から進み始めていると言われまが、中鎖脂肪酸を上手く取り入れ、糖質の過剰摂取を減らすことで、アルツハイマーをはじめとする老化を遅らせる可能性があります。
中鎖脂肪酸は、活性酸素を除去する、SODやカタラーゼなどのアンチエイジング酵素群を活性化する働きも報告されています。

そしてもうひとつ注目していただきたいのは、解糖系を利用して増殖するガン細胞は、ケトン体を利用することができないことです。
糖質の摂取を減らし、ケトン体からのエネルギー産生を行うことは、ガン細胞の兵糧攻めの養生として提案できます。
しかし、肝臓もケトン体を利用することができないため、極端に糖質を全て制限する・・・などの極論はお勧めできません。

少々難しい表現になってしまったので、以下にココナッツオイルをお勧めしたい方、そしてその取入れ方を提案してみます。
1,ガンの養生中で、経過が芳しくない、あるいは甘い物や精製された炭水化物が止められない方
2,アルツハイマー病や、認知症が心配な方
3,うつ病、パーキンソン病、パニック症、やる気が起きない・・・など精神疾患でお悩みの方
4,糖尿病予備軍の方
5,メタボを気にしておられる方
6,アンチエイジング希望の方

ココナッツオイルは、料理に使っても美味しいですが、手軽な取入れ方として、毎食前に大さじ1ほどを、コーヒーや番茶、白湯などに溶かして飲んでみてはいかがでしょうか?
また、おやつが無性に食べたくなったときに、同様にして飲んでもOK!
速やかに脳のエネルギー源になり、イライラや甘い物を食べたい欲求がおさわります。

1~6の程度が進んでいる方は、夕食のみ炭水化物(玄米なども含む)を控えます。
尚、摂取量によっては下痢が起こることもありますので、少なめからはじめて、自分の適量を調整することが大切です。

2015年3月4日水曜日

老化を防ぐ習慣を身につけよう

老化を防ぐ習慣を身につけよう

歳を重ねれば重ねるほど、不適正な生活習慣による生活習慣病(ガン、血管疾患、アレルギー等)にかかる率が高まります。
生活習慣病を予防することは、即ち老化を予防し、老いても健やかに生きることにつながります。
老化を防ぐ習慣を、クセにしてしまえば、怖いものなしですね?
そんな5つの食習慣、5つの生活習慣、5つの精神習慣をご案内します。
名付けてゴー、ゴー、ゴーで病知らず!!!是非ご参考くださいね♪

食習慣
1,食事は、決まった時間によく噛んで腹7分
2,炭水化物は食事の後半、甘いおやつは間食せず、食後に少しにして、血糖値の立ち上がりを防ぐ
3,大豆製品を中心とした植物性タンパク:魚、肉、卵などの動物性タンパクが2:1

4,揚げ物料理の割合を減らし、青魚、アマニ油、オリーブ油、ココナッツ油などを取り入れてゆく
5,新鮮な野菜、きのこ、海藻、発酵食品、蒟蒻、乾物など腸を掃除する食品を取り入れる

生活習慣
1,早寝早起きで、解毒スッキリ!朝から充実!
2,息が上がるほど、運動を頑張ってしない
3,1曲3分の間、八の字体操で下半身を鍛える
4,湯船につかって、体をいたわり、じんわり汗をかいたら上がる
5,首筋~肩、手首、足首と耳のマッサージで、老化予防

精神習慣
1,1日1回ありがとう、お陰様発見、良いことみつけ、一言良いこと日記
2,我慢は心の便秘!自分もOK,他人もOKで免疫アップ
3,不平、不満、怒りは、自分の細胞を傷つけることを知っておくだけでOK!
4,腹がたったらまず深呼吸!夜はくよくよ考えるのを止めて、寝る!
5,良い音楽、綺麗なもの、良い香り、美味しいもの、心を潤すもの・・・感動は生きる栄養