2011年10月26日水曜日

立冬までの養生法

イコプラズマ肺炎が今期は過去10年で最高

10月に入り、全国でマイコプラズマ肺炎の患者さんが一気に増え始め、今年は過去10年において最多の罹患率を示しています。
マイコプラズマ肺炎は、細菌性の感染症で、初期症状は普通感冒と似ているため、油断して長期化、重症化するケースも見られます。
それではマイコプラズマ肺炎の特徴を見てみましょう。

1,潜伏期間は1~3週間
2,微熱~38度程度の熱があり、全身の倦怠感や頭痛、喉痛などから始まる
3,2~3日後に痰を伴わない乾いた強い咳が出始め、咳は夜間に悪化
4,呼吸が苦しい、吐き上げる、喘息様の症状が4割の方に見られる
5,熱は数日で下がるが、咳は数週間~1ヶ月以上続くことがある
などの特徴があります。

このような潜伏期間が長い病気では、気がつかないうちに感染して発病にいたるケースが多いので、人混み、満員電車などの狭く人口密度の高い空間に在籍した後や、咳をしていた人と同席した後には、うがい、手洗いの他、即座にタンポポ茶(ショーキT1)を飲んで養生してください。
タンポポ茶は、マイコプラズマ肺炎の他、インフルエンザ、ヘルペス等のウイルスの解毒に有効に働きます。
また、感染しても発病させないためには、免疫力を高めることが大切♪
特にアレルギー、喘息のある方、風邪をひくと重症化する方、風邪をひきやすい方は、肺脾腎を強化して免疫力を高める通竅と、タンポポ茶を併用してください。

2011年10月19日水曜日

霜降からの養生法

解毒を助けて免疫アップ

随分と空気が乾燥してきました。
あれほど湿気に悩まされた夏がウソのよう・・・・季節の巡りとは有り難いものですね。
しかし、喜んでばかりはいられません。
これからは長引く乾燥に備えて体調を整えてゆきましょう。
このところ、皮膚が乾燥する、髪がパサパサして抜け毛が目立つ、咳が出て喉が痛む・・・などの症状が多くなってきました

夕方と明け方は気温が急降下してきて、私達の体表の毛穴はしっかりと閉じられています。
毛穴が閉じて汗が出にくいこれからの季節は、解毒力が弱まり体に毒が溜まりがちです。
実は、毛穴が閉じると、汗をかきにくいだけでなく、排便も排尿も弱まります。
これは、名付けて”プッチンプリン”の理論です。
プリンを逆さにしてもなかなか中身は出ませんが、上のツマミを折って穴を空けるとスムーズにプリンが出ますね?
あれと同じで、毛穴が開くことで、体の気がうまく通り、下から尿と便が排泄されやすくなるわけです。

便秘をしたりむくんだり、そして汗をかかない体は、余分なモノが溢れており、血流も悪くなりますし、腸内免疫も低下させて、風邪やインフルエンザなどの感染症、そしてガンの発病を促進させますので、ちゃんと排毒してゆきましょうね、

そのためには、肺気を補い毛穴を開いて解表を促進する辛味の食材・・・ネギ、生姜、わさび、唐辛子、紫蘇、大根、玉ネギ、ニラなど

そして、食物繊維とミネラルが多く、大腸の働きを助ける根菜(大根、人参、ごぼう、れんこん、イモ)
乾物食品(麩、高野豆腐、湯葉、切り干し大根、干し椎茸、乾燥ワカメ)など
を補ってゆきましょう。

                   ★解毒を助け免疫アップのスープ★

材料
切り干し大根、干し椎茸、生姜、ネギ

作り方
鍋にカップ4の水を入れ、切り干し大根10グラムほどと干し椎茸3枚分を入れて、やわらかくなるまで煮ます。
それをカップに入れて、ネギと生姜汁を落としていただきます。

お好みで、塩少々や味噌で調味してもOKですが、そのままでもとても美味しいんですよ。
体がとても温まる、お手軽な一品です。
高野豆腐や湯葉を入れれば、栄養も満点のおかずスープになります♪

2011年10月12日水曜日

霜降までの養生法

心のポンプ力を助ける養生法

秋がだんだんと深まり、本格的な冬がすぐそこにまで来ています。
冬に備えて、血液循環を良くして、冷えに強い体を作ってゆきましょう。

血液を循環させる働きを担当しているのは、五臓の中の心であり、心気と心陽が大きく関わっています。
心気とは、血を全身に巡らせる先導役となる気のことをいい、心陽とは血液を巡らせることにより体を温める作用のことを指します。

外気温が下がる・・・寒邪が支配する季節は、体も血管も縮こまり、血液の流れが細くなります。
心臓は、ポンプの圧力を上げて血液を全身に届けなければなりませんので、夏に比べ血圧も上がりやすくなります。
特に手足の先は心臓から最も遠い末梢で、ポンプ力が弱いと手足は冷えてむくみやすくなります。
足先が冷えると、冷たい血液が子宮や内臓を通って心臓に戻らねばならず、体は中から冷え切ってしまいます。

冬場の心臓を助ける方法は足の筋肉を鍛えることと、足元を温めることです。
特に座りっぱなしや立ちっぱなしの姿勢の方は、こまめに”かかと上げ下げ運動”や”足首回し”、”足の雑巾絞り風マッサージ”、”足首でお尻たたき運動”をすることで、足の筋肉が第二のポンプとなって、末梢血を心臓に返してくれます。
こうすることで、心臓への負担は大きく減らすことが出来るのです。

また、足を冷やさないようにレグウォーマー等で温める工夫をしてください。
足湯が出来れば一番よいですが、可能でない場合は、温かいペットボトルやユタンポで太ももの内側を温めましょうね。

2011年10月5日水曜日

寒露からの養生法

少陽調整の季節

ここのところ一気に冷え込んできました。
今年はほのぼのとした春と爽やかな秋が大変に短いですね。
季節の移り変わりが極端だということは、それだけ体にも負担がかかっているということです。

春と秋は少陽(体の体側部、半表半裏)に症状が出やすい季節です。
つまり、前でもなく、後でもなくヨコの部分、体表でもなく、臓器でもなくその間の組織(三焦)
戸で言えば、ちょうつがいのところですね。
天気図で言えば、高気圧と低気圧の境目の前線の部分。
つまり最も負担がかかり、不安定な部分を意味し、自律神経の失調やホルモンの変動も起こりやすい季節と理解していただいたらよいのです。

具体的な症状としては、何となく体がだるい、熱っぽい、食欲がない、鬱気味、吐き気、眩暈、耳鳴り、片頭痛、三叉神経痛、坐骨神経痛、肩こり、筋肉痛、むくみ、血圧が不安定、動悸、息切れ、疲れやすい、月経不順・・・等

この時期、余分な邪(気滞や痰湿、オケツなど)がある方と、体質虚弱(気虚、血虚、陽虚、陰虚)の方は最も少陽の影響を受けやすいので、特に食事には注意してください。
食欲が出る時期ですが、欲求に任せて食べたい放題食べるのではなく、体に必要なものを確実に補う!
そして余分なモノは体に取り込まない!
を意識して食事をなさってくださいね。

★漢方で言えば、加味逍遥散、小柴胡湯、柴胡桂枝湯などの柴胡剤がとてもよく効く季節。
これに似た漢方食品は、馬鞭草+龍衣です・・・・ご遠方の方でも発送可能です
どうかご家庭に常備くださいね。