2011年10月12日水曜日

霜降までの養生法

心のポンプ力を助ける養生法

秋がだんだんと深まり、本格的な冬がすぐそこにまで来ています。
冬に備えて、血液循環を良くして、冷えに強い体を作ってゆきましょう。

血液を循環させる働きを担当しているのは、五臓の中の心であり、心気と心陽が大きく関わっています。
心気とは、血を全身に巡らせる先導役となる気のことをいい、心陽とは血液を巡らせることにより体を温める作用のことを指します。

外気温が下がる・・・寒邪が支配する季節は、体も血管も縮こまり、血液の流れが細くなります。
心臓は、ポンプの圧力を上げて血液を全身に届けなければなりませんので、夏に比べ血圧も上がりやすくなります。
特に手足の先は心臓から最も遠い末梢で、ポンプ力が弱いと手足は冷えてむくみやすくなります。
足先が冷えると、冷たい血液が子宮や内臓を通って心臓に戻らねばならず、体は中から冷え切ってしまいます。

冬場の心臓を助ける方法は足の筋肉を鍛えることと、足元を温めることです。
特に座りっぱなしや立ちっぱなしの姿勢の方は、こまめに”かかと上げ下げ運動”や”足首回し”、”足の雑巾絞り風マッサージ”、”足首でお尻たたき運動”をすることで、足の筋肉が第二のポンプとなって、末梢血を心臓に返してくれます。
こうすることで、心臓への負担は大きく減らすことが出来るのです。

また、足を冷やさないようにレグウォーマー等で温める工夫をしてください。
足湯が出来れば一番よいですが、可能でない場合は、温かいペットボトルやユタンポで太ももの内側を温めましょうね。

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