2016年3月30日水曜日

気滞の痛みと養生法

気滞の痛みと養生法

元気で前向きに養生しようと頑張っていても、体のどこかに痛みがあると誰しも不安になるものです。
特に今の季節に多いのは気滞による痛みです。

気滞とは文字通り気の滞りで、ストレスや思いこみにより気が詰まり、巡りが悪くなっているために起きる痛みです。
その特徴は

1,痛い日と痛くない日がある
2,痛みの場所が変化する
3,ガスが溜まって張りがある痛み
などです。

気滞の痛みは、気の流れに詰まりがあるために起こるもので、例えば腸の動きが悪いと内容物からガスが生じ、腸管のある部分が風船玉のように膨れ、これが神経を圧迫して強烈な痛みが生じます。
けれども、しばらくして気の位置が移動すると痛みの場所が移動します。

このような痛みは、胃、大腸、小腸、膀胱、胆、子宮、三焦などいわゆる袋状の部分(腑)に起こりやすいです。
袋は常にものを一時的に受け入れ、順に送ってゆく働きがあるために、停滞してはいけないのです。

強いストレスで悩んだり、頭を使ってばかりいたり、同一姿勢を長く続けると、気の流れが悪くなり痛みが生じやすくなります。
ですので、気滞痛である場合は、気功、ヨガ、ストレッチ、ウォーキングなど体を動かすことや、入浴で体を温めること、マッサージなどの刺激を加えること、柑橘類を食することなどで、気をうまく巡らせることが養生の基本です。

2016年3月24日木曜日

肝血虚に嬉しい蔵血レシピ

肝血虚に嬉しい蔵血レシピ・・・目がピキピキッと見えて、頭がシャンとしますよ!

我が家では、お盆のバーベキュー、お正月のすき焼き、くらいしか牛肉を食べる機会がないのですが、目がかすみ見にくいなどの肝血虚症状が出たときは、牛肉の出番です。
たまにしか食べないので、贅沢にも飛騨牛のA5等級の赤身の多い肩ロースの部分をこのレシピに使用します♪

★メイン・・・飛騨牛の赤ワイン&トマト煮込み (養血活血・・・血を作り、流れも良くする)

材料・・・牛赤身肉、玉葱、人参、じゃがいも、パセリ、赤ワイン、完熟トマトジュース、コンソメ、塩胡椒、オリーブ油

作り方・・・1,野菜と肉を好みの大きさに切って、オリーブ油でしんなりするまで炒め、赤ワインをカップ1ほど入れる

2,完熟トマトジュース1本(720ミリ)を加え、野菜が柔らかく、まろやかになる程度まで煮込み、コンソメ、塩胡椒で味付けて、パセリを散らす

★付け合わせ・・・人参と大根のしりしりサラダ (酵素力を高める)

材料・・・人参、大根、胡瓜、りんご、ごま、赤ワインビネガー、えごま油、

作り方・・・1,大根、人参、胡瓜、りんごをしりしりおろしでおろし、混ぜ合わせる


2,すりごま、赤ワインビネガー、えごま油をお好みの分量で調合し、1とあえる

★食前酒・・・万寿酵素のサングリア割り (益気養血し胃腸を養う)

材料・・・サングリア(赤ワインにかんきつフルーツ、りんごなどを1晩以上つけ込んだもの)、万寿酵素25ミリ

作り方・・・ワイングラスに万寿酵素25ミリをそそぎ、8分目までサングリアを入れる

2016年3月22日火曜日

春先のトラブル1・・・春先に腫瘍マーカーが上昇しやすいのは?

春先のトラブル1・・・春先に腫瘍マーカーが上昇しやすいのは?

今まで順調であったのに、2月~5月にかけて腫瘍マーカーが上昇傾向になる方が続出します。
腫瘍マーカーは、組織において炎症があるために代謝されてくるものの値と捉えることができるので、ガンの勢いばかりでなく、炎症の助長により上昇することがわかっています。

春先は、冬場に脂肪組織に溜められた化学物質や、解毒されきれていないものが、雪解け水のように一気に溢れだしてきます。
それに加え、花粉や黄砂も飛び交い、毎日の食毒も入ってきます。
また、1年の内で環境の変化が最も激しいのもこの季節で、そのストレスにより肝臓は様々なものを解毒せねばならずに、オーバーヒートしがちです。
この解毒が追いついていかないと、組織に汚れが生じて、炎症を起こしやすくなります。


体調は悪くないのに、マーカーだけが上昇するとき、一喜一憂せずに解毒の養生を丁寧に行ってください。
具体的には、
1,タンポポ茶や切り干し大根茶、玄米のような解毒メニューをとりいれてゆく
2,甘いもの、油物、添加物の多いインスタント食品をなるべく入れない
3,大根おろしやりんごおろし、味噌、万寿酵素など発酵食品で解毒を助ける
4,リンパ節の温灸手当てや、経絡リンパ体操を取入れる
5,座浴により、肝腎に血を集中させる
6,ビワの葉を肝腎に湿布したり、ビワ温灸を取入れる
7,午後10時には床につく・・・・等

春は気も上に昇り、体の上半身に炎症が起こりやすく、様々なトラブルが生じやすいです。
マーカーが上昇している方は、解毒が手一杯になっていると捉え、これ以上の無理のしすぎ(次々に予定を入れる、気持ちが頑張りすぎるなど)をやめて、体をいたわることで、梅雨の声をきくあたりに値が落ちてくる傾向にありますので、養生に専念なさってくださいね。

2016年3月18日金曜日

ホルモンバランスを整える新習慣

ホルモンバランスを整える新習慣

私事ですが、46歳から始まった俗に言う更年期の不調も、2年前に月のお便りが途絶えていよいよ大詰めといったところです。
今年で8年・・・様々な症状とお付き合いしてきたことは、同じ悩みを抱えていらっしゃる皆様の相談役として、とても有り難い体験でした。

私の場合、産後に骨盤がうまく閉じず、帯脈が緩んでしまったことや、ストレスとなるライフイベントが40代前半に集中してしまったことが、このような長期間のトラブルを引き起こしたと考えているので、これから出産する方や、40前の方々に、無理は禁物を呼びかけています。

さて、閉経とともに女性ホルモンが急激に減少し、その代替えのホルモンが整うまでを、なるべく自然にソフトランディングすれば良いわけで、私が実行していてとても効果が上がった5つの習慣をご紹介しましょう。

1,早寝早起き(11時前睡眠、7時前起床)
寝入りばなを熟睡することで、解毒も免疫パトロールも再構築もされ、体が生まれ変わります

2,朝ヨガ
起床して1杯の白湯、又は白湯で薄めた酵素を服用し、朝食前にヨガやストレッチ、養生体操などを行うことで、体に酸素と血液が行き渡り、適切なホルモンが分泌されます。

3,納豆や高野豆腐など大豆製品を1日1~2食取入れる
ホルモンや酵素、セロトニンを作る原料となるほか、女性ホルモンの働きを補います(漢方では新ノーゲンがこれにあたります)

4,味噌、納豆、大根やりんごなどのすりおろし等、食物酵素を食前にいただきましょう(漢方では万寿酵素をお勧めしています)

5,1日の終わりは、ローズのアロマオイルやボディーミルクで、首筋や肩などをマッサージして、自分に1日のご褒美をあげましょう
ローズオイルには、女性ホルモンを整え、気持ちを落ち着けたり、免疫に働きかけ治癒力を高める働きがあります

どうぞご参考ください♪

2016年3月8日火曜日

インフルエンザの予防養生

インフルエンザの予防養生

★今年のインフルエンザ
*例年よりも流行の立ち上がりが遅く、現在猛威をふるっているようです。
例年、A型が流行りだして、収束したころにB型も出てくる傾向ですが、今年はA型、B型ともにはじまり、現在学級閉鎖等が出ているほとんどがB型のようです。

*今年のインフルエンザは、高熱や強烈な喉の痛みなどの典型的症状が少なく、37度代の微熱が続き、関節などが重だるく、何となく体がしんどい・・・というような症状の方を検査してみたらB型だった・・・というような例が多いようで、まさかインフルエンザとは思わずに出勤していたりする方が多いようです。

*手洗い、うがい、マスク、こまめな換気によるウイルス侵入予防を徹底しましょう

★インフルエンザを体の内から予防する方法・・・粘膜の免疫を高めてあげる養生(解毒+酵素力)が決めてです。

1,風邪は寝て体を休めることが一番・・・体調がおかしいと思ったときや、職場等でインフルエンザが流行しているときは、なるべく午後10時には床について体を休めましょう

2,暴飲暴食を避けて、バランスよく腹7~8分が鉄則です。
食べれば食べるほど、消化酵素が消耗され、代謝や免疫を司る酵素が品薄になります。

特に、空腹時の甘いおやつ、揚げ物の摂りすぎは、酵素を消耗しますのでご注意ください

3,胃腸が弱い方は、特に味噌、納豆、漬け物などの発酵食品、食物酵素で胃腸の働きを助け、腸内の環境を良好に保ちましょう。
皆さんが食べた食物から、酵素の働きで解毒や免疫力の活性化が働きます
*デンプンの消化を助けるもの・・・大根、山芋、長芋、かぶ、りんご、レモン、アボガド等
*タンパク質の消化を助けるもの・・・バナナ、パイナップル、セロリ、パパイア、キウイ等
*脂質の消化を助けるもの・・・納豆、とうもろこし、落花生、きのこ

4,ネバネバ食品と甘酢の料理で、粘膜の乾燥や荒れを防ぎます
*納豆、おくら、わかめ、こんぶ、なめこ、長芋、里芋などのネバネバした食品を常食しましょう
*蜂蜜レモン、梅醤番茶、八宝菜などの甘酢料理は粘膜の免疫力を高めます

5,タンポポ茶や切り干し大根茶で解毒力を高めよう

6,ストレスを感じている方は、頭ばかり使わずに、体を動かしてセロトニン力を高めよう
*朝起きたら、お日さまを浴びて15分程度の散歩
*雨の日は、屈伸、足踏みなどのリズム運動でもOK
*親しい人とペアで、背中をさすりあう

7,お勧めの漢方は?
*ウイルス解毒力をもつタンポポ茶・・・どなたにもお勧め
*胃腸を助け、消化と代謝、免疫を助ける万寿酵素・・・特に胃腸が弱い方
*腸内環境を改善するナノ型乳酸菌、長活生・・・便通が悪い、便が臭う方
*粘膜の荒れを改善する通竅・・・アレルギー等がある方

2016年3月2日水曜日

酸化油脂中毒に気をつけて!

酸化油脂中毒に気をつけて!

先日、古い油に当たって、一晩中、腹痛と気持ち悪さ、下りに苦しみ翌日も丸1日ダメ!
という情けない事態を経験しました(苦笑)
もともと、炒め物にはごく少量のオリーブ油しか用いないし、天ぷらは盆と正月にやるかやらないか程度の頻度のため、お中元か何かでいただいたヘルシー何とか・・という油が少量残っていたようで、家の者がそうとは知らず、パスタのゆで麺に小さじ1ほど絡ませたようでした。
後からその油をみたら、強烈な酸化臭がしていたのですが・・・鼻が詰まっていたらしく・・・(涙)
症状は、その12時間後くらいから出て、食べた人間だけに限定されていたので、まさしくその油が原因です。

酸化油脂は化学性食中毒の一種で、過酸化物分解生成物であるヒドロペルオキシアルケナール等がアミノ酸と結合して
1,生体内の酵素を不活性化
2,血球を破壊
3,肝臓、腎臓、肺、脾臓、胆のうなどの臓器の細胞を障害、ひどければ壊死
4,腸管内壁を障害
等、ごく少量でも猛毒となる化学反応を体で引き起こします。
酸化油は本当に怖いですよ!!!
皆さん、換気扇に付着したベタベタの油が消化管や血管壁に作用する怖さ・・・容易に連想できるでしょう。

天ぷら油等の使い回し、期限がきていなくても日光の当たる場所や、暖気にふれやすい場所においてあれば、自然酸化が加速されています。
その他に、インスタントラーメン、揚げ菓子、みりん干し、乾物製品、ナッツなどの製品の酸化にも要注意です。
また、中毒が多いのは、冷凍食品の酸化です。
冷凍食品には、トランス脂肪酸、植物油脂、ラード、各種添加物が大量に使われており、冷凍してあるから大丈夫!という考えは甘く、長期間の冷凍により、中の油脂が劣化して中毒を起こすことがあるので、油断してはいけません。

私がこの二日間で使用した薬剤は
1,葛根湯、五苓散、桂枝加芍薬湯、鬼菊・・・主に下痢、腹痛、吐き気に
2,タンポポ茶・・・解毒促進
3,万寿酵素・・・酵素失活のための補給
4,腸活生・・・腸内細菌の整え
5,DHAアルガトリウム・・・酸化抑制、中和・・・・・・等
薬が我が家で処方できてよかったです(冷汗)