2016年3月30日水曜日

気滞の痛みと養生法

気滞の痛みと養生法

元気で前向きに養生しようと頑張っていても、体のどこかに痛みがあると誰しも不安になるものです。
特に今の季節に多いのは気滞による痛みです。

気滞とは文字通り気の滞りで、ストレスや思いこみにより気が詰まり、巡りが悪くなっているために起きる痛みです。
その特徴は

1,痛い日と痛くない日がある
2,痛みの場所が変化する
3,ガスが溜まって張りがある痛み
などです。

気滞の痛みは、気の流れに詰まりがあるために起こるもので、例えば腸の動きが悪いと内容物からガスが生じ、腸管のある部分が風船玉のように膨れ、これが神経を圧迫して強烈な痛みが生じます。
けれども、しばらくして気の位置が移動すると痛みの場所が移動します。

このような痛みは、胃、大腸、小腸、膀胱、胆、子宮、三焦などいわゆる袋状の部分(腑)に起こりやすいです。
袋は常にものを一時的に受け入れ、順に送ってゆく働きがあるために、停滞してはいけないのです。

強いストレスで悩んだり、頭を使ってばかりいたり、同一姿勢を長く続けると、気の流れが悪くなり痛みが生じやすくなります。
ですので、気滞痛である場合は、気功、ヨガ、ストレッチ、ウォーキングなど体を動かすことや、入浴で体を温めること、マッサージなどの刺激を加えること、柑橘類を食することなどで、気をうまく巡らせることが養生の基本です。

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