2017年6月14日水曜日

梅雨時病

梅雨時病

梅雨入りしたにもかかわらず、からっとした晴天が続いています。
気分はよく有り難いはずなのに、体調を崩されている方が意外に多いです。

梅雨入り前まで、真夏の蒸し暑さだったのが、ここのところの乾燥した西風と朝晩の気温低下で、体表面の湊理が閉じてしまったために、体は汗をかけなくなり、熱と湿を溜め込みやすくなっています。

その結果、下半身が冷えて上半身がのぼせることによる、めまい、フワフワ、動悸、息切れ、耳鳴り、頭がボウッ~とする感じなどに悩まされる方が増えています。
また、消化管に余分な水分が停滞して、下痢や軟便を繰り返す症状もとても多いです。

人だけでなく、我が家のニャンズも軟便、吐き戻しなどの症状が入れ替わり立ち替わり見られます。

この時期のお助け食材は、スイカやマクワウリなどの瓜類です。
利尿効果があり、体の余分な湿熱を上手く利水してくれるので、体の重だるさがスッキリします。
冷え性の方は、冷蔵庫で冷やさずに常温でいただいてください。

さらに、トマト、キュウリなどの夏野菜をスープに入れたり、炒め物にしたりして、火を通すことにより、体を冷やす働きは低下して、利尿効果が高まるので、体が浮腫んで冷えている方にお勧めです。

漢方では、タンポポ茶や升降丹などがお勧めとなります。

足が冷えてむくみ、頭がフワフワして眩暈がする人は、足湯をしたり、足首を雑巾絞りするようにマッサージして、足を温め刺激し、上下の気を巡らせてください。
これで、この時期の大半の不調は取り除けますよ♪

2017年6月8日木曜日

コーヒーとのお付き合い

コーヒーとのお付き合い

薬局店頭でよくご相談を受けるのが、”コーヒーはのんでよいですか?”というもの。

コーヒーというと、カフェインが多くて良くないのでは???
という話しになりますが、カフェインは緑茶や紅茶にもたくさん含まれていますからね・・・。

コーヒーが飲みたいのだけど、コーヒーを飲んで、イライラする、動悸がする、眠れなくなる、肩が詰まってくる・・・などの血流障害を感じる方や、高血圧を気にしておられる方は、デカフェ(カフェイン抜きのコーヒー)にされれば良いと思いますよ。

私は大のコーヒー好きで、お酒は止められても、コーヒーを止めるのは辛いです。
私の場合コーヒーは
1,朝の気持ちをシャキッとさせる
2,仕事の集中力を高める
3,夜はリラックスモードで寝付きをよくする
などの理由で、1日3~6杯くらいはいただいています。

今日はコーヒーについて、カフェインではなく、クロロゲン酸(抗酸化作用の強いポリフェノール)の作用についてご紹介してみたいと思います。
コーヒーに断然多く含まれているのがクロロゲン酸で、コーヒーの複雑な旨みと香りの元になるものです。

クロロゲン酸は、細胞の酸化を防ぐポリフェノールの1つで、抗酸化、頭痛などの痛み防止作用の他、酸化防止による老化の抑制の働きを持っています。

さらに、糖尿や、コレステロールが高い方に朗報です。
食前にコーヒーを飲んでから、食事をすると、血糖値の立ち上がりを抑制します。
これは、クロロゲン酸が、糖質分解酵素の働きを抑制すること、腸管からのブドウ糖の吸収を和らげること・・・によるようです。
また、肝臓での脂肪燃焼を亢進させ、エネルギーを作り出す力を作り出します。

デスク仕事の方や、メタボを気にしておられる方は、食前や食事中、間食前などにコーヒーをブラックで飲まれるとよいかと思います。
胃に来る方は、アメリカンや薄めのドリップで。
どうしても抵抗があれば食後でもかまいません。

クロロゲン酸は、深入りのローストタイプでは少なくなりますので、浅煎り~中煎りのグアテマラや、モカマタリ、ブルーマウンテンなどがお勧めです。
インスタントよりも、やはり新鮮な豆をドリップしたものをお勧めします。
勿論、デカフェでもクロロゲン酸は含まれているので大丈夫です!!!