2011年8月24日水曜日

白露までの養生法

気虚の立て直しの最終チャンス

立秋以降の暑さが残暑ですが、今年もかなり厳しいですね。
今年の暑さは例年にも増して湿が多いのが特徴です。
私は毎年、夏場にさつまいもや人参の水耕栽培をするのですが、今年はマメに水を換えても根腐れしてしまい、うまく育ちませんでした。
この湿気に植物さんも辟易しているようです。
ここのところ、薬局の相談で多いのが、胃の不調と、しんどくて息切れがする、元気が出ないなどの気虚症状です。

暑熱と湿邪は心肺脾の臓を犯し、この時期誰もが気虚になりやすい状態です。
心気虚・・・動悸、息切れ、動くとしんどい、脈が飛ぶ
肺気虚・・・衛気が弱り、容易に風邪をひきやすい
脾気虚・・・食欲がない、お腹が張る、疲労倦怠の他、肝を高ぶらせてストレスを容易に受けやすい
などの特徴があります。

夏の終わりに、これらの気虚症状を立て直しておかないと、秋冬~来春にかけて、アレルギー、花粉症、インフルエンザ、風邪などに罹りやすくなりますので、今が一番大切な時期ですヨ♪
冷たい食べ物や水分の摂りすぎを抑えて、温かい飲み物、お粥などでお腹を整えてゆきましょう♪
ショーキ温灸器で、お臍の温灸をするのもよいですよ!
お近くの方は保健室にお手当てを習いにいらしてくださいね。
元気になって帰れますヨ!

★保健室からのお勧め★
しばらく、通竅とご縁が切れていた方・・・今こそ通竅で肺脾腎を補ってあげてください。
動悸や息切れで不安が強く、熟睡出来ていない方には、天蘭美人がお勧めです。

2011年8月19日金曜日

処暑からの養生法

土用の養生法

季節の変わり目である土用には脾胃の働きを立て直す必要があります。
胃腸を丈夫にすることは長生きの秘訣で、たとえ体調を崩していても、脾胃の働きをよくしてあげれば体全体が元気になります。

胃腸のトラブルは、口の周りに現れる事が多く、口内炎や口の周りに吹き出ものが多い、肌荒れをおこしやすい、皮膚が黄ばんできた、やたらと甘い物が欲しくなる・・・などは胃腸が弱っている証拠なので注意が必要です。

処暑とは、暑さも一段落・・・ということですが、今年は残暑も厳しく尚かつ湿気もかなり高いですね。
秋雨前線が停滞する季節は、特に脾胃を傷めやすいので皆様どうかご自愛くださいね。

冷たい物や体を冷やす食べ物(生野菜、おさしみ、果物、麺類)は控えて、温かいご飯を召し上がってください。
山芋、じゃがいも、人参、かぼちゃ、ブロッコリーなどのお野菜を煮込んだスープもお勧めです。
自然な甘味を摂ることにより、甘すぎるお菓子を食べたい欲求が抑えられますヨ♪

★胃腸が弱い(脾虚)の方にお勧めの熊柳三兄弟★

大熊柳・・・食欲不振があり、食べても太ることが出来ない方に
火神丹・・・胃腸が冷えて体がだるい、むくむ、元気が出ない方に
升降丹・・・胃腸の働きが悪く、のぼせ、ほてり、湿疹などが出やすい方に

2011年8月10日水曜日

処暑までの養生法

夏痩せと夏太り

夏に太る人と夏に痩せる人の2通りがありますが、この違いは一体何でしょうか?
夏に痩せる原因は
1,気温が高くなるために、抹消に血液がいってしまい、消化管の血流が不足して食欲がなくなる
2,冷たい水分で胃液が薄められ、食欲がなくなる
3,アイスクリームやジュースなどの甘味の間食で主食が食べられなくなる
4,汗をかきすぎて津液消耗し、消化液が少なくなる

それでは夏に太る原因は
1,ビールやジュース、冷たいお茶を多飲して涼んでいると体がむくむ
2,食欲がなくなるため、ご飯ではなく冷や麦、冷やし中華などの麺類を多食、甘味の間食が増えて摂取カロリーが増える
3,冷たい物の摂りすぎで胃腸が冷えて、代謝力、解毒力が低下する
4,暑いので動かずに、クーラーの部屋で涼んでおり、代謝力が低下する

どちらも脾の運化機能が低下して、受け付けないか、代謝できないかのようですが、決定的な違いは胃袋が丈夫か弱いかですね。
夏痩せする人は本当に食べられなくなりますし、夏太りする人は食べられないと言いつつも、カロリーの高いものをつまんでいたりするようです。

もう一つは、どちらのタイプも筋肉をつける必要があります。
筋肉を増やせば、脾の働きが補われ、代謝もよくなるからです。
この夏、夏痩せでしんどい方には、大熊柳・・・お腹を温めて胃腸の働きを助けます
夏太りでしんどい方には、升降丹・・・脾を助け、余分な水湿をさばきます
がお勧めの薬膳漢方ですヨ♪

2011年8月3日水曜日

立秋からの養生法

夏バテの方は食べ過ぎに注意

暦の上では秋になりましたが、これからお盆すぎまでが夏本番の暑さです。
皆さん、気持ちの良い汗がかけていますか?
適度に体を動かして、良い汗がかけている方は、体に熱がこもらず快適に過ごしておられるかと思います。
でも、汗のかきすぎもいけません。
汗は五臓でいう心の液ですので、かきすぎると心が消耗します。
夏におきやすい心のトラブルは次のとおりです。

1,心気虚・・・動悸、胸悶、息切れ、動くと症状が悪化、汗がダラダラ出る、顔色が蒼白い
2,心血虚・・・動悸、不眠、熟睡できず夢が多い、めまい、物忘れ、集中力の低下、顔色が蒼白い
3,心陰虚・・・動悸、午後から微熱、顔、手足の裏が火照る、胸がザワザワする、不眠、頬が赤い
どのタイプも、動悸がして胸がしんどいのが特徴です。

特に起こりやすいのが、食後です。
食後は血液が胃に集まります。心気、心血が不足している方が食べ過ぎると、血液を大量に胃に送る必要があり、動悸息切れがますます激しくなり、場合によっては心臓発作を起こす可能性も出てきます。
このようなときは、夏バテだから・・・・とこってりしたものを食べるのではなく、消化によい物を腹七分にとどめましょう。

お勧めの薬膳漢方
1,心気虚の方には・・・・生脈紅景天(心肺を潤し、動悸、息切れを改善、1ヶ月分8610円)
2,心血虚の方には・・・・天蘭美人(心血を補い、めまいや不眠に対応、1ヶ月分6090円)
3,心陰虚の方には・・・・亀齢寿(心液を補い、体を潤して、火照りや熱をとる、1ヶ月分8190円)
心を補えば、夏の疲れを防げますヨ♪