2011年4月27日水曜日

立夏からの養生法

立夏からの養生法  体を動かす季節ですが・・・

本来なら、一年のうちで最も穏やかで過ごしやすい季節なのでしょうが、今年は少し様子が違いますね。
例年より寒い日が多く、特に気温の変化が急激で、気温の高い翌日に突然寒くなったり、雷が鳴り出したりしています。
突風も多いです。また晴れたかと思えば、穏やかなお日様でなく、ギラギラと痛いような光線です。
やはり、太陽風の影響で、地球の気候も変化しているのでしょう。

穏やかなお天気の日には、自然を満喫しながらお散歩に出られることをお勧めいたしますが、雨の日、雷の鳴る日、風の強い日、急激に暑くなったり寒くなった日、日射しの激しい日には無理して散歩に出ないように気をつけてください。
私達の体は自然にものすごく影響されています。
激しい気候変動があると、自律神経やホルモン系が揺さぶられ、体調を崩す原因になります。
特に普段から虚弱な方や疲れている方、更年期等で体調不良の方は要注意です。
揺さぶられない体作りのために、升降丹、婦宝三膠等で補脾肝腎を心がけてゆくことも大切です。

散歩が出来ない日は、大好きな音楽をかけながら、ももをなるべく大きく上げてその場足踏みをするとよいですよ。
10分間足踏みすると、なんと30分歩いたのに等しい運動量になります。
できれば1日2回行うとよいですね。
足腰が弱い方は、机などにつかまって運動してください。
気候に左右されず、毎日できる運動法です。

2011年4月20日水曜日

立夏までの養生法

野草枕と野草罨法

この季節、道端の野草はお日様の光をあびて、グングンと成長しています。
田んぼの土手には、よもぎ、すぎな、クローバーなどの青々とした野草がいっぱい!
風もなく穏やかなお天気の朝に、是非野草摘みにゆきましょう。
野草の種類にこだわる必要はありません。
枕になるくらいの大きさの厚手の木綿の袋を用意して、野草をどんどん摘んでみましょう。
わんちゃんのおしっこが気になる方は、田んぼの中の野草をいただきましょう。
畑の草でもかまいませんよ。

摘んできた野草は汚れが気にならない限りは洗う必要はありません。
そのまま枕にして休みます。
ひんやりとした感じが、頭の疲れ、心身の疲れを取り去ってくれますよ♪

一晩寝た後は、袋ごと蒸し器に入れて、15分ほど蒸し上げます。
蒸した野草袋をバスタオルで包み、お腹や背中を温めます。
野草の香りがよく、優しい温かみに、極楽、極楽の気持ちよさですよっ♪

立夏を迎える前に、是非春を満喫してくださいね。

2011年4月13日水曜日

穀雨からの養生法

ギックリ腰、寝違い、ねんざが多い季節

ギックリ腰や寝違い、ねんざは、一度起こすとクセのように立て続けに起こることがあります。
季節的に見ても、春はもっともこれらのトラブルを起こしやすい時期にあたります。

それは何故かと申しますと、春は肝の季節で、樹木や草木が上へ上ね伸びるがごとく、人の気も上昇しやすくなります。
冬場にしっかり補腎し、肝血に蓄えがある方は大丈夫ですが、これらが不足していると、肝気の上昇とともに、肝血不足を起こし、筋肉や筋を栄養できなくなります。
栄養されていない筋肉や筋はいわばスキだらけ・・・硬く硬直してしまって弾性を失っているために、ほんの少しの刺激や加重にも耐えられなくなっているのです。

そして、これらのトラブルは、ポカポカ陽気の明くる日に急激に気温が下がった朝(寒邪が入る)や雨の日(湿邪が入る)、風の強い日(風邪が入る)などに起こりやすいのです。
ギックリ腰、寝違い、ねんざの殆どは風寒湿の邪によるものです。

特に、以下の方はトラブルに見舞われやすいので要注意です!

1,心配事、ストレス等があり慢性的に疲れている方(肝血不足で、筋肉と筋が栄養されない)
2,甘いお菓子、白米、イモ類、動物性タンパク、加工食品をとる機会が多く、酸性血になっている方(筋肉や筋が傷められる)
3,食べ過ぎで胃腸が疲れている方(解毒がおいつかず、血液が汚れる)
4,便秘がち、むくみがち、汗をかかない、運動していない方(解毒がおいつかず、血液が汚れる)
5,一日の殆どが座り仕事、立ち仕事の方(筋肉、筋、骨を傷める)
6,更年期で月経に乱れがある方(腎精不足、肝血不足で、筋肉、筋、骨が栄養されない)

これらのトラブルから脱却するためには
1,血液の解毒
2,肝血不足と腎精不足を補う
3,患部の血流回復
です。

1,タンポポ茶又は、第一大根湯、干し椎茸切り干し大根スープ等で解毒を促進するとともに、腹七分で新たな毒を入れないようにして、血液を解毒します。
2,婦宝三膠や子羊袋で養血補腎、補精源や八味地黄丸などで腎を補います。
良い血液を作る食べ物は根菜のきんぴら、味噌、色の濃い野菜。そして黒豆、黒ごま、木耳などの黒い食べ物は補腎を促します。
3,ギックリ腰やねんざには、全身浴よりも、半身浴、腰浴、足浴がよく効きます。
生姜湿布やビワ葉温灸、こんにゃく湿布などで血流を回復させ、痛みを流すお手当てを施します。
松康泉などの抗炎症漢方と併用すると、痛みが早く処理できます。

★漢方については、状態により処方が変わりますので、お早めにご相談ください。
また、必要に応じお手当てもさせていただいております。詳しくはお問い合わせくださいねっ★

2011年4月6日水曜日

穀雨までの養生法

穀雨までの養生法・・・味噌湿布

春先は肝の気が上昇しやすい時です。
陽気がよくなると、人々は活動的になり、環境の変化もあって肝はオーバーワークになります。
肝の気を養っている肝血が十分であれば問題ありませんが、不足しているといわゆる自律神経失調を起こしやすくなります。
お腹がトラブって、ガスが溜まったり、便秘したり、食欲がなくなるのも、肝の気が強すぎて、脾(消化吸収)が抑えられことで起こります。
こんな時は、お腹が冷えていて、消化管の血流がとても悪くなっているのです。

お勧めのお手当ては、味噌+こんにゃく湿布です。
味噌を薄く引き延ばし、お腹の上にのせます。
その上から、温めたコンニャクをタオルに包んでのせます。
コンニャクは板コンニャクを2枚用意し、塩ひとつまみを入れて20分ほど沸騰させて、タオルで包みます。
味噌の乳酸菌がコンニャクの熱で吸収され、お腹が動き出します。
1回30分ほど、至福の気持ちよさです。
毎日根気よく続けてくださいね。