2011年4月13日水曜日

穀雨からの養生法

ギックリ腰、寝違い、ねんざが多い季節

ギックリ腰や寝違い、ねんざは、一度起こすとクセのように立て続けに起こることがあります。
季節的に見ても、春はもっともこれらのトラブルを起こしやすい時期にあたります。

それは何故かと申しますと、春は肝の季節で、樹木や草木が上へ上ね伸びるがごとく、人の気も上昇しやすくなります。
冬場にしっかり補腎し、肝血に蓄えがある方は大丈夫ですが、これらが不足していると、肝気の上昇とともに、肝血不足を起こし、筋肉や筋を栄養できなくなります。
栄養されていない筋肉や筋はいわばスキだらけ・・・硬く硬直してしまって弾性を失っているために、ほんの少しの刺激や加重にも耐えられなくなっているのです。

そして、これらのトラブルは、ポカポカ陽気の明くる日に急激に気温が下がった朝(寒邪が入る)や雨の日(湿邪が入る)、風の強い日(風邪が入る)などに起こりやすいのです。
ギックリ腰、寝違い、ねんざの殆どは風寒湿の邪によるものです。

特に、以下の方はトラブルに見舞われやすいので要注意です!

1,心配事、ストレス等があり慢性的に疲れている方(肝血不足で、筋肉と筋が栄養されない)
2,甘いお菓子、白米、イモ類、動物性タンパク、加工食品をとる機会が多く、酸性血になっている方(筋肉や筋が傷められる)
3,食べ過ぎで胃腸が疲れている方(解毒がおいつかず、血液が汚れる)
4,便秘がち、むくみがち、汗をかかない、運動していない方(解毒がおいつかず、血液が汚れる)
5,一日の殆どが座り仕事、立ち仕事の方(筋肉、筋、骨を傷める)
6,更年期で月経に乱れがある方(腎精不足、肝血不足で、筋肉、筋、骨が栄養されない)

これらのトラブルから脱却するためには
1,血液の解毒
2,肝血不足と腎精不足を補う
3,患部の血流回復
です。

1,タンポポ茶又は、第一大根湯、干し椎茸切り干し大根スープ等で解毒を促進するとともに、腹七分で新たな毒を入れないようにして、血液を解毒します。
2,婦宝三膠や子羊袋で養血補腎、補精源や八味地黄丸などで腎を補います。
良い血液を作る食べ物は根菜のきんぴら、味噌、色の濃い野菜。そして黒豆、黒ごま、木耳などの黒い食べ物は補腎を促します。
3,ギックリ腰やねんざには、全身浴よりも、半身浴、腰浴、足浴がよく効きます。
生姜湿布やビワ葉温灸、こんにゃく湿布などで血流を回復させ、痛みを流すお手当てを施します。
松康泉などの抗炎症漢方と併用すると、痛みが早く処理できます。

★漢方については、状態により処方が変わりますので、お早めにご相談ください。
また、必要に応じお手当てもさせていただいております。詳しくはお問い合わせくださいねっ★

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