2015年3月13日金曜日

ココナッツオイルの特性

ココナッツオイルの特性

脂肪酸には、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸があり、飽和脂肪酸は常温で固体で脂、不飽和脂肪酸は、常温で液体で油と書かれます。
動物性の飽和脂肪酸は、からだに吸収されやすく、非常時のエネルギー源として使われる反面、体に蓄積されやすく、摂りすぎに注意が必要です。
ココナッツオイルも飽和脂肪酸なのですが、植物性の飽和脂肪酸で、性質が異なります。

ココナッツオイルは、炭素数が8~12個の中鎖脂肪酸を6割程度含んでおり、長鎖脂肪酸の4倍の速さで吸収され、10倍の速さでエネルギー代謝されるために、中性脂肪に変換されにくい性質があります。

糖質を抑えながら、中鎖脂肪酸を摂取すると、中鎖脂肪酸が肝臓で分解されてできるケトン体が正常細胞のエネルギー源となります。
特に、大量のエネルギーを必要とする脳の神経細胞では、ケトン体がグルコースにかわってエネルギー源になります。

アルツハイマー病では、脳の神経細胞が変性し、グルコースを利用できない状況にあり、3型糖尿病とも呼ばれます。
これにかわるエネルギー源として、ケトン体を利用し、脳細胞を養うことにより、脳の働きが回復に向かう症例が報告されています。

脳の神経細胞の変性は、日々発生する活性酸素と、過剰な糖分がタンパク質を変性させることにより起こり、50代から進み始めていると言われまが、中鎖脂肪酸を上手く取り入れ、糖質の過剰摂取を減らすことで、アルツハイマーをはじめとする老化を遅らせる可能性があります。
中鎖脂肪酸は、活性酸素を除去する、SODやカタラーゼなどのアンチエイジング酵素群を活性化する働きも報告されています。

そしてもうひとつ注目していただきたいのは、解糖系を利用して増殖するガン細胞は、ケトン体を利用することができないことです。
糖質の摂取を減らし、ケトン体からのエネルギー産生を行うことは、ガン細胞の兵糧攻めの養生として提案できます。
しかし、肝臓もケトン体を利用することができないため、極端に糖質を全て制限する・・・などの極論はお勧めできません。

少々難しい表現になってしまったので、以下にココナッツオイルをお勧めしたい方、そしてその取入れ方を提案してみます。
1,ガンの養生中で、経過が芳しくない、あるいは甘い物や精製された炭水化物が止められない方
2,アルツハイマー病や、認知症が心配な方
3,うつ病、パーキンソン病、パニック症、やる気が起きない・・・など精神疾患でお悩みの方
4,糖尿病予備軍の方
5,メタボを気にしておられる方
6,アンチエイジング希望の方

ココナッツオイルは、料理に使っても美味しいですが、手軽な取入れ方として、毎食前に大さじ1ほどを、コーヒーや番茶、白湯などに溶かして飲んでみてはいかがでしょうか?
また、おやつが無性に食べたくなったときに、同様にして飲んでもOK!
速やかに脳のエネルギー源になり、イライラや甘い物を食べたい欲求がおさわります。

1~6の程度が進んでいる方は、夕食のみ炭水化物(玄米なども含む)を控えます。
尚、摂取量によっては下痢が起こることもありますので、少なめからはじめて、自分の適量を調整することが大切です。

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