2011年7月6日水曜日

大暑までの養生法

1年中で最も暑さが厳しい時期に入ります。
中医学では、夏バテ、夏負けのような軽い物から、熱中症、日射病を含む急を要する物まで、暑邪の侵入によって起こる病気を中暑といいます。
中暑は、臨床症状により、次の3つのタイプがあり、それぞれ養生の仕方が違います。

1,暑熱邪盛・・・夏の炎天下で長時間労働し、体に熱がこもって熱中症の心配があるもの
症状・・・発熱、顔赤、口渇、冷たい物が飲みたい、心煩(胸苦しい、息苦しい、動悸)息切れ、不眠
対処法・・・酸味+甘味+しおから味を満たしたドリンクを速やかに服用します。
例えば、梅干し+しょうゆ+黒砂糖少々+番茶、はちみつレモン水に少量の塩も入れるなど
涼しいところに体を移して、首回りをぬれタオルや保冷剤で冷やします。

★発熱とともに汗が出て止まらない、目がかすんでくる、手足が震える等は急を要する危険な状態です!
ミネラルバランスが悪いと、このような発作が起こりやすいですので、この季節は”しほよもぎ”を補給して、熱中症対策してください。
スイカや瓜もお勧めの食材です。日頃から冷房のかけすぎと睡眠不足に気をつけることも大切です

2,暑湿侵入・・・冷たい物をとりすぎて胃腸を傷めるもの
症状・・・微熱、体がだるく重い、倦怠感、食欲不振、悪心、嘔吐、下痢、軟便
対処法・・・下痢や軟便の時は、タンポポ茶に梅干しと醤油を小さじ1加えて飲みます
吐き気が強ければ、タンポポ茶に大根おろし、スプーン1の醤油、生姜汁を加えて飲みます

★体に湿が有り余るとこのような症状が起きやすいです。
穿山薯預や升降丹で、消化管を除湿しましょう
ハトムギ、緑豆、小豆、紫蘇、香りの強い香草もお勧めの食材です
冷たい物と水分の一気のみを避けて、お腹をよく温めます。体を動かす方が治りやすいです。

3,気陰両虚・・・汗をかきすぎて体が疲れるもの
症状・・・疲労倦怠感、痩せる、じっとしていても汗が出る、寝汗をかく、動悸、息切れ、胸苦しさ、
声が出しづらい、しゃべる元気がない
対処法・・・りんごとハチミツを煮詰めて、ビンにストックしておき、小さじ1杯をお湯に溶かして、豆乳を加えて飲みます
プルーンのハチミツワイン煮をプレーンヨーグルトにかけてもよいですね。

★ピリ辛のものや揚げ物は御法度です。心陰を補う生脈紅景天を補いましょう。
更年期の方は、婦宝三膠や亀齢寿で体液と血液をしっかり補うことも大切です。
山芋、豆腐、湯葉、うなぎ、あなごなどもお勧めです。
足の裏の湧泉に温灸しましょう。

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