2011年9月7日水曜日

秋分までの養生法

台風12号と体調

紀伊半島を中心に甚大な被害をもたらした台風12号
およそ8日間にわたって、日本列島は気圧が低く湿度が高い状態にさらされました。
雨風の被害は勿論ですが、この気象条件は体に相当なストレスを与えました。
この1週間、以下のような症状で、保健室は対応に追われました。

1,肝陽上亢証・・・めまい、のlぼせ、耳鳴り、浮遊感、頭が塞がった感じ、目が見にくい
2,心火亢盛証・・・動悸、心煩、不眠、息が上がる
3,寒湿痺痛証・・・肩~腕にかけて冷感痛と痺れ、腰痛、関節痛
4,肺気不宣証・・・胸の圧迫感、息苦しい、体がむくむ、尿や便が出にくい、自汗、喘息発作


皆様の体調はいかがでしたでしょうか?
特に、更年期等のホルモンのバランスが変化しやすい時期で、腎陰が不足している方、過労と睡眠不足がある方、普段から脾胃が弱く、体の水はけが悪い方に、トラブルが集中しました。
大型で長期間居座った台風のために、気圧が低くなり、南から湿った空気が流れ続けました。
気圧が低くなると、海面が持ち上げられて高潮が起きるのと同じく、私達の体の気の流れも上へ持ち上げられます。
これとともに血行導態が変化し、上半身にエネルギーが集中し、下半身は空虚となります。
心臓は、バランスの乱れた血流を改善しようとして頑張らなくてはなりません。
胸は苦しく塞がれ、体の上下の動きが分断されます。
気圧が低くなると、血管への圧力も弱まり、気管や血管は力を失い血流が悪くなります。
組織へ水分が移動し、むくんだ体に追い打ちをかけるように湿邪が加わり、重苦しい痛みにさいなまされたのです。
さらに今回は新月と大潮の時期が重なったことも、この低気圧効果を大きなものにしています。
まだまだ台風シーズンは始まったばかり・・・・。

このような自然環境に対する抵抗力をつけるためにも、補腎と脾胃強化の養生を行うべきですね。
保健室では、あなたの体に応じた補腎薬、補脾薬、そしてツボ養生術を提案します。
是非ご相談ください。

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