2011年11月2日水曜日

立冬からの養生法

立冬に入り、これから3ヶ月間は陰の盛んな季節です。
動物たちはお腹を一杯にしてエネルギーを蓄え、体温を下げて心拍数を減らして無駄な消費を避けて冬眠(休息モード)に入ります。
人は寒さに対して体温の維持ができるために、冬眠することはありませんが、寒さから身を守り、免疫力を強化するためには、これからの3ヶ月は活動量を抑えて十分に休息をとることが大切です。
したがって、この3ヶ月間にダイエットをすること、活動量や運動量を増やすこと、過労、寝不足、サウナ等で汗をかきすぎることは、自然の流れに反することになり、心身を傷めるので注意が必要です。
散歩やウォーキングも日中の暖かい時間に、そして風のない日に行いましょう。

冬場に無理をすると、寒さから身を守るためのエネルギーが枯渇して著しく体力が低下します。
体力の低下は、免疫力の低下、自律神経の反応の悪さ、ホルモンバランスの乱れとして、来年の春以降に現れやすくなります。
具体的には、
1,免疫力の低下・・・インフルエンザ、流行病などの感染症に罹りやすい、アレルギーが出やすい
2,自律神経の乱れ・・・めまい、動悸、不眠、のぼせ、食欲不振、下痢、便秘等が起こりやすい
3,ホルモンの乱れ・・・月経周期が乱れる、赤ちゃんが出来にくい、更年期症状が強まる

冬場の過労は、命の電池の放電状態と同じで、老化を促進し、大病を抱えている方は命取りになることもありますので、十分に養生なさってください。

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