2014年11月5日水曜日

忍法細切れの術

忍法細切れの術

忍法細切れの術とは、正式名を”菊地忍法細切れの術”といい、私のJAZZフルートの師である”菊地康正師匠”から教わったメソッドを、私が勝手に銘々したものであります。

これは、仕事や家事でなかなか楽器の練習に時間が回らない事情をお話したところ、”1日10分でかまわないから、今日は音出しだけの練習!とか決めて、10分間のタイマーをかけて集中するんだよ!時間が来たら、さっさと止めて、それ以上はやらずに、次のことにとりかかるのがコツ!”
と教えていただいたことに始まります。

なるほど、これは私にとってはとても新鮮な方法でした。
というのは、自分はけっこう凝り性の性格で、例えば原稿を書き出したら、できるまでとことんやらないと気が済まない・・・休みの日になると、フルートを8時間くらい吹いている、部屋の模様替えなどを始めると、終わるまでご飯も食べずにやっている・・・等々
その結果、当然、決めていて出来なかったことがいくつか生じてきて、自分自身に嫌気がさしてくるという結末。
この全てか無かの一極集中型が、歳と共に体力と時間を消耗し、思うような効果があがっていない・・・ということに気がつかされました。

それ以来、原稿を一つ書いたら、次は体を動かす、そして患者さんの相談が終わったら、10分練習する、その後原稿を書く、そして料理を作る・・・等
なるべく頭を使ったら、次は体を動かす、気を遣ったら、音楽をやって気を巡らす、また頭を使ったら、次は手作業をする・・・と細切れにその場その場を集中する訓練をしています。

これは簡単なようで、意外と難しいことです。
とくに物事に捕らわれやすい性格の持ち主にとっては、厳しい修行なのですが、これを身につけると多くの利点があり、生き方達人になることができます。
すなわち、

1,今、目の前のことに全神経を集中することができる
2,過ぎたことを悔やみ、先のことを心配する癖が改善される
3,気持ちの切り替えが上手くなり、ストレスが溜まらない
4,自分の観念にとらわれて、いたずらに時間が過ぎ去ることがなくなる
5,毎日の細かい積み重ねが、意外な上達や効果を生んでいることに気がつく

そしてその結果、ガンをはじめとする老化予防にもつながり、自然体で人生を楽しんでゆけることにも通じると思うのです。

あれもこれもやらなきゃ・・・でも出来ていない、あ~でもない、こ~でもないと考え、1日が過ぎ去ってしまった、嫌な出来事があるとひきずって、気が滅入ってしまった、ライブでアドリブ失敗したら、硬くなって次の曲が吹けなくなった・・・(苦笑)・・等の経験がある方に、”菊地忍法細切れの術”を是非お勧めいたします♪

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