2017年11月8日水曜日

ガメ(亀虫)の大量発生と、この冬の病気

ガメ(亀虫)の大量発生と、この冬の病気

今年は、畑及び花壇にガメ(亀虫)が大量に発生しています。
強烈なニオイを放ちながら、薬局内にも紛れ込んでくるのでたまりません。
ご近所の皆様に尋ねてみますと、やはり異常にガメが多いとのこと・・・。

私達の地方では、昔からガメが多いと、その年の冬は雪が多く降り積もる・・・と言われています。
すでに、何人かのご年配の方々から、”今年は雪が多いに!”とお聞きしており、しかも、このガメ予報は外れた試しがありません。
その秘密を中医学から紐解いてみましょう。

皆さん驚かれるかもしれませんが、ガメ(亀虫)は別名、九香虫(キュウコウチュウ)と呼ばれ、動物性生薬(漢方薬)として取り扱われています。

その働きは、
1,温腎助陽、行気止痛・・・腎を温め生命力を補い、足腰の痛みをとって老化を防ぐ

2,疏肝理気、温裏止痛・・・ストレスをうまく調和し、内臓の冷えと痛みをとる
で、足腰が冷えて痛む、胃腸が冷えて食欲がない、お腹が痛い、お腹が張って苦しい、ストレスで胃が痛む・・・などの症状に需要がある漢方です。

即ち、この虫が大量発生する・・・ということは寒湿(冷えて湿気が多く雪が降り積もる気候)が強くなり、冷えと痛みの症状が多発するために、この虫が役立つ・・・ということ!!!

こちらの薬局の方剤では、大熊柳という商品名の方剤の中に、九香虫が入っています。

1,胃腸が冷えて動きが悪く、いつも胃が使えてしんどい方
2,胃腸虚弱で、痩せて体力が無い方
3,疲れで歯茎が浮いて痛む方
4,お腹がシクシクと痛む方
5,朝起きると、鼻水が止まらない方
6,足腰や胃の裏が痛む方
などに喜ばれています。
独特の香りがしますが、粒になっているので、抵抗はありませんよ♪

今年の冬は、寒く雪が多い予想なので、今から特にお腹を温める食材をとって、胃腸の働きを整えておくことと、督脈の手当てで、全身の陽の気をしっかり巡らせておくことが、この冬を乗り切るコツになります。

ポイント1・・・お腹を温める温裏食材(ニラ、ネギ、唐辛子、シナモン、胡椒、山椒、黒砂糖、マス、サケ、アジなどの魚)
を食事にとりいれましょう。
胃腸が弱い方は、朝の食事にお粥を取入れてください。

ポイント2・・・大椎(首の後ろのグリグリ)を温灸などで、しっかり温めましょう。

手首、足首を冷やさないようにしっかりガード。
家族でお互いに背筋のさすりあいをしましょう。

0 件のコメント:

コメントを投稿