2012年4月18日水曜日

穀雨からの養生法


春の不定愁訴とカキ

先日、甥の結婚式で広島に訪れた際、宮島まで足を伸ばしました。
カキとアナゴは宮島の名産とのことで、海のいたるところにカキイカダがしつらえてありました。
リニューアルして、見応えのある宮島水族館(みやじマリン)を初めて見学し、驚いたのはカキイカダの展示でした。
イカダの下のロープは約9メートルの長さで、それにお行儀よくカキが植え付けて?ありました。
カキの赤ちゃんは、生まれるとまもなく住処を探し、”ここに決めた!”と居場所を見つけると、一生をそこで暮らすそうです。
そして、海水の中の色々な物をいっぱい食べて、大きくなると自分が雄になるか雌になるかを決定するそうです。
栄養状態が良いと、雌になるそうですヨ♪
そうして、産卵と放精が行われ、新しい命が誕生するのですね。

厳島神社への参道で、炭火焼きの焼きガキをいただきました・・・口いっぱいに拡がるジューシーな旨みは最高でした!
カキの旬は桜の花が散るまで・・・と言われるのでそろそろ終わりの時期です。
これから産卵と放精が始まると、身が細り味が落ちる上、中毒も起こしやすいそうです。

しかし、それは真牡蠣において言えることで、夏ガキとして有名な岩ガキは、これからがシーズンだそうです。

美味しいカキは、薬用にもとても優れたものです。
体の陰を補い、春先に多いのぼせ、火照り、耳鳴り、動悸、精神不安定などの不定愁訴を取り除きます。
春の薬膳にもってこいのカキですが、これらの作用は、カキの殻にあるので、カキ殻を煎じてその汁を飲むとよいのです。

一方、身の方には血行を良くしたり、女性の月経を整える働き、美肌、肝機能を助ける働き等があります。
ただし、胃腸の弱い方や、高血圧の方、痔のある方は食べ過ぎないこととされています。


カキを使った簡単で美味しいレシピをご紹介しましょうーーーーカキとシメジの白ワイン蒸し

1,フライパンにオリーブ油をしき、みじん切りにしたにんにくを炒めます
2,香りが出たら、カキとシメジを入れ、軽く塩、胡椒し、白ワインをふりかけて蒸します
3,好みでパセリ、醤油、バターを少量落としていただいたり、ゆずぽん、レモンなどでいただいても美味しいです♪

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