2012年11月14日水曜日

柿の効用


知って得する!柿の効用です♪

今年は柿が小粒で甘味が強く美味しいですね。
柿は、寒性で体を冷やす働きがあり、特に、肺、大腸、心に作用してその部分の熱を冷まします。
中医学の言葉に天人相応というものがあり、人も自然界の一部であり、自然の原理と人間の原理は相応していることを示します。
このことから、柿が美味しく沢山実る年は、熱を冷まさなくてはならないような疾患が多いことが予測されます。

この予測どおり、今年の夏は暑さが長く厳しかったために、体の中に熱が籠もり、炎症を起こしやすい状態にある方が増えています。
さらに、空気が乾燥してきたことにより、咽頭痛やイガイガ感、空咳、咳嗽、血痰、口渇、口内炎、便秘などの症状がここのところ増えてきています。
柿は、肺と大腸を潤し、清熱する働きがあるので、これらの症状の方には救世主となる食材です。

このように、柿は体に熱が籠もった方に適した食材ですので、冷え性の方は多食なさらないでください。
冷え性の方が柿をどうしても召し上がりたい場合は、お日様が出ている昼食後に、2切れまでです。
空腹時や、夜に食べれば、胃を冷やして傷め、体の芯から冷えてゆきますし、熱性体質の方もカニと一緒に召し上がってはいけません。(腹痛と下痢が起こります)
その他の食べ合わせとして、柿とさつまいもを同時に摂ると、結石を作りやすいので注意が必要です。

もう一つの柿の作用に、利尿と解毒の働きがあります。
二日酔いの解毒には、酵素を含んだ熟し柿がお勧めです。
血圧が高い方も熟し柿がお勧め♪

さらに、今度は干し柿の効能ですが、干し柿の場合は天日に当てて、陽の力を引き込むので、柿の冷やす作用は弱まります。
干し柿は、肺を潤し、止血作用を持ち、しつこい痰を切ったり、咳を止める働きをもち、慢性の肺疾患の方の体力を増強します。
 
柿のヘタは、別にとっておき、しゃっくりが止まらないときに煎じます。
干し柿のヘタ5~10個をカップ4の水で半量になるまで煮詰めて、1回150CC程度を1日2~3回服用します。これで、ツライしゃっくり(タンニンが横隔膜の痙攣をとる)や、心臓の弱りからくる、手足のむくみを和らげてくれますよ。

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