2012年10月24日水曜日

腹腰温灸手当て・・・マス灸


腹腰温灸手当て法

朝晩、大変に冷え込むようになり、体調を崩す方が増えてきました。
現在、薬局に来られる急性病ベスト5は
1,喘息、咳、痰、鼻水、喉の痛み 
2,下痢、便秘などお腹のトラブル 
3,ギックリ腰、関節の痛み、むくみ、尿量が少ない 
4,鬱症状、朝に清陽があがらない(朝起きても頭がスッキリせず元気がでない) 
5,背中や肩が異常に凝る 
で、寒痰(冷えた病理的な水分)が災いしているものばかりです。

夏の間に、冷たい水分を摂りすぎたり、素麺や冷麺、冷や奴、アイスクリーム、ビールなどを常食していた人は、胃腸が冷え切っており、体に溜まった痰湿(病理産物)が、急激な気温の低下により冷やされます。
つまり、冷却ジェルを体にまとっている状態を想像していただいたらよいです。

特に、胃腸が冷えると、肺も冷やされ、鼻水や痰が出現したり、正常なエネルギー産生ができず、気力がわかなかったり、元気が出ない状態になります。
大腸(下腹部)が冷えていますと、腸管の働きと運動が弱り、下痢や便秘を呈するようになり、風邪をひきやすくなるなど、免疫力に影響を及ぼします。
腰回りが冷えますと、筋肉が硬くなり、急なギックリ腰や背中の凝りと痛みが現れます・・・・これは食べ過ぎによる胃腸の疲れも原因になります。

すでにこのような体質になっている方に最も効果的なのは、お腹と腰の温灸です。
ビワ灸、こんにゃく湿布もよいですが、一番火力があり、広範囲に気持ちよく温まるのは、枡灸です。
箱型のマスに、ステンの金網がほどこされており、そこに掌大の粗もぐさをのせて火をつけます。
これをお腹に置くと、すっぽりとお腹が温まり、至福の心地よさです。
お腹が終わったら、腰の命門部分、余裕があれば、背中の督脈沿いに温陽します。
冷えている方は、毎日30分くらいずつ続けてください。
この手当てだけで、急性期の症状は消失しますヨ♪

マスが無い方は、お菓子を作るときにつかう、丸いふるいを2つ用意して、網と網を重ねてテープなどで固定し、代用できます。
もぐさの煙を嫌がる方がありますが、インフルエンザ等のウイルスを殺す力があるんですよ。
薬局内はいつも、もぐさの煙で除菌されており、私達は予防接種をしたことがないですが、インフルエンザで苦しんだことはないです。(笑)

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