2014年5月8日木曜日

湿痺と脾の関係

湿痺と脾の関係

湿気が多い梅雨の季節は、湿痺が増えてきます。
湿痺とは、着痺ともいい、湿気が原因で、関節や四肢が重くだるい、痛む、痺れるなどの症状を呈する病気をいいます。

湿痺にかかると、症状に取り憑かれたように苦しく、しかも病状は長引き、容易によくならないので、とても厄介です。
こじらせると、リウマチや神経痛などの慢性の病気に移行することがあるので、早めに邪を散らせてしまうことが大切です。

湿痺の原因は、
1,湿度が高く、身体の湿気が体外へ抜けにくいこと
2,脾の働きが悪く、体内の水をうまくさばくことができないこと
により、身体に余分な水気が増え、その水気が原因となって、冷えと痛み、重だるさを作り出しているものです。

予防として、最も大切なことは、脾を傷めないことです。
脾は生痰の源ともいい、甘いお菓子、ジュース、冷たい飲み物、冷たい麺類などの摂りすぎは、脾の働きを弱め、水の代謝を悪くします。
これらのものを摂ったときは、十分に筋肉を動かして、汗をかき、身体を軽くしておくとよいです。
入浴で温めるのもよいです。
そして、汗をかいたら、こまめに拭き取り、皮膚を濡れた状態にしておかないことが大切です。

食養生としては、鳩麦、小豆、もやし、春雨など、利水作用のある食べ物を取り入れるとよいですね。
漢方薬では、タンポポ茶や?苡仁湯、龍衣などが使われ、湿取り漢方とも呼ばれています。

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