2014年5月1日木曜日

梅雨場の体調

梅雨場の体調

日本は海に囲まれているために、大陸よりも湿度が高く、梅雨に入ると高温多湿な環境が続きます。
湿度が高くなると、最も悪影響を受ける臓は、脾です。

脾は、水の運化(体内の水分代謝)を司る臓ですが、外気の湿度(外湿)が高くなると、体内の水分も汗から蒸発しにくくなり、内湿が溜まります。
消化管に余分な水が多いと、食欲がなくなり、吐き気がしたり、下痢、軟便などになりやすくなります。
また、体もむくみやすくなるため、手足がだるい、重い、やる気が起きない、何をするのもおっくう・・・・という状態になります。

湿邪の特徴は
1,陰の邪気で、陽気を傷つけやすい・・・つまり、元気ややる気を奪われ、活動が低下する

2,重濁性・・・体が重く、解毒代謝が低下して、特に下半身に症状が現れやすい(むくみ、下痢、尿が出にくい、発汗しない、湿疹、おりもの等)

3,粘滞性・・・ネバネバ、ベトベトしたものが体に残りやすく、この時期に病気をすると、長引きやすい・・・等。

日本の夏は高温多湿です。
梅雨場に脾胃を傷めて体力を落としてしまうと、夏を乗り切ることができませんので、この時期は、脾胃を助け、体の水はけをよくしてゆく養生が必要です。

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