2014年7月16日水曜日

夏型過敏性肺炎

最近目立って増えているのが「なんだか熱っぽくて咳が止まらない。夏風邪でしょうか?」と云うお客様です。

他には目立った症状がないので、市販の風邪薬を飲んでいたがすっきりせず、良くなる日もあるが悪くなる日もあり、延々と2~3ヶ月続いている・・・というパターンが多いようです。

また、朝は比較的落ち着いているけれど、時折痰が絡んだ咳発作があり、1日終わる頃には、声も枯れてしまい、体がヘロヘロになるというもの・・・。

こんな症状でお悩みの方は、”夏型過敏性肺炎”あるいはそこまでいかなくても、過敏性の呼吸器症状の可能性があります。
特に、エアコンをつけると、咳が出始める!という方は可能性大です。

夏型過敏性肺炎は、日常の生活環境にある台所、浴室、エアコンの吹き出し部などに繁殖している”トリコスポロン”という黒いカビを知らず知らずのうちに吸い込むことにより、過敏症を起こして発症するもので、6月~10月の高温多湿の夏期をピークに発症し、ここ数年でとても増えている疾患です。(日本の夏が熱滞化してきているため)

咳発作は長引けば長引くほど、体力を消耗して治りにくくなり、それにストレスや寝不足、過労が重なれば、一気に悪化しますので、いち早く養生することが大切です。

夏型過敏性肺炎の予防法は、直接の原因であるトリコスポロンの増殖を食い止めることにあるので、日当たりや風通しにお悪い湿気の多い台所、洗面所、風呂場などにある腐木、マット、畳、寝具、そしてエアコンの吹き出し口などを消毒処置することです。

消毒方法は次の手順で行います。
1,除去・・・カビ臭いものは、可能な限り捨てる
2,乾燥・・・まずは日光干し、扇風機等で乾燥させる
3,消毒・・・消毒用アルコール、又はキッチンハイターで拭き掃除
4,乾燥・・・消毒後に再び乾燥

もともと喘息やCOPDがある方では、咳発作や声がれが続くと消耗が激しくなりますので、なるべくアレルゲンから遠ざかる他、すりおろし蓮根を手当て食とし、通竅を1日4回ほど服用してください。
肺陰を補い、体を回復させる百合根、山芋、そして生脈紅景天もお勧めです。

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