2014年7月2日水曜日

夏風邪は何故長引くか?

夏風邪は何故長引くか?

冬の風邪と違い、夏風邪をひくとなかなか治りません。
それは何故でしょうか?
私はその原因は、熱と湿、そして激しい温度変化にあるとみています。

冬の風邪は、寒気がして頭痛、鼻水など、そして肩~項にかけて表面の湊理が閉じて、体が硬くなり、邪の出所がないので、体を温め、表面を緩ませて汗をかくことで邪を排泄できれば、比較的すんなりと治るものです。

ところが夏の風邪は・・・連日の暑さで、寝苦しい夜が続く、そして汗をどんどんかくことで、陰液が消耗して、体には熱がこもりやすくなっています。
西洋医学的には、睡眠不足があるということは、解毒力も免疫力も低下しているということです。
さらに、冷たい水分やアイスクリーム等で、胃腸には湿が溜まり、冷えている・・・(免疫の低下)
暑いところから、クーラーが効いた部屋に入り、自律神経が揺さぶられる。
これに仮に心労でも重なれば、免疫力は最低ラインと思っても過言ではありません。

又、冬の風邪は、汗をかいて治しますが、夏風邪は、黙っていても汗をかいており、肌表にまとわりついたこの汗が、風に当たるとさらなる邪気を体内に呼び込んでしまう状況にあります。
汗で肌表が濡れている状態は、ウイルスの繁殖を促進し、毛穴から容易にウイルスが入ると考えられます。

まとめると、夏風邪は、体力、免疫力、自律神経の調整力がもともと低下しているところへ、汗をかくことで何度も邪が出入りしやすく、長引きやすい状況と言えると思います。

夏風邪対策としては、
1.ある程度涼しい環境で、汗をかくことを抑え、しっかりと体を休めること
2,下痢や嘔吐は、ウイルスの排泄反応なので、薬で無理矢理止めず、タンポポ茶でウイルス解毒を促進する
3,熱や寒気がなければ、入浴して代謝を促進させ、体をスッキリさせて免疫を上げる・・・ただし入浴後は、しっかり汗をふきとり、扇風機等に当たらない
4,陰虚と湿熱が混在することが多いので、適宜、滋陰降火湯、生脈散、瓊玉膏、竹茹温胆湯、銀翹散などで匙加減をする必要がある
5,胃腸症状が主なときは、?香正気散や人参木で、胃腸を温め、消化管の湿をさばく・・・アイスクリームやサイダー、ビール、甘いもの、脂こいものは厳禁

♪早い話、胃腸を休め、汗のかきすぎを抑えて、体を休める!ということです。

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