2017年5月24日水曜日

日本人に多い痰湿、痰熱体質

日本人に多い痰湿、痰熱体質

日本は海に囲まれて湿度が高いこと、刺身や海藻など生ものを多食することなどで、体に余分な湿気を溜めやすい民族と言われています。
水分代謝が悪く、体内に滞った余分な水分を痰湿といい、熱を帯びたものを痰熱といいます。
これらの水分代謝障害を、東洋医学では水毒といい、様々な不快症状をもたらします。


典型的な水毒症状は???
関節が重だるい 咳やゼロゼロした痰が出る むくみ 水太り 脂肪太り セルライト 重くだるい腰痛や肩こり 不眠 化膿症 乳ガン リンパ節の腫れ 甲状腺の腫れ グリグリ ガングリオン しこりやおでき 眼球突出 メタボ 食欲不振 動悸 眩暈 胸苦しい 頭がスッキリしない・・・等々。

これらの水毒症状を解決する方法は、活血(血流をよくすること)と化痰(体内に停滞した水分を取り除くこと)です。
これには、穿山薯預という漢方が非常に有効で、穿山薯預は生薬の中でも、活血と化痰の働きを併せ持つ非常に珍しい漢方です。
水毒症状は、それそのものに病状が長引き治りにくい・・という粘滞性質がありますが、穿山薯預を3ヶ月以上服用することで、気になるしこりが消えて手術を免れた方、メタボ検診がクリアーできた方、バセドウ病による眼球突出がへこんだ、長引く咳痰が治まった等、多くの喜びの声をいただいています。

2017年5月17日水曜日

リズムで体調が整う

リズムで体調が整う

人が病気になったり、気持ちが沈んでやる気がなくなってしまったり・・・という時には何らかの加減でその人の体内リズムが壊れていることが多い。
リズムがうまく整っていると、少々のストレスがあっても、素早く復元できる。

体調を崩している人は、1日の生理リズム(起床、排泄、食事、活動、就寝)のパターンを再度構築して、なるべく大きくずれないように実行されるとよい。
起床や就寝時間、食事時間があまりにもバラバラだと、体の代謝リズムというのも整いにくい。
そういった意味で、昼夜三交代勤務などは、年齢と共に体に堪える職業だと思うけれど、それもある程度パターン化出来ていると、人の体は適応出来るように出来ているので、たいしたものです。

次に、仕事のペースや、遊びのペースなども、やはり自分のリズムというのがあり、全くリズムが合わない方と一緒に行動したり、相手のペースに合わせすぎていると、自分のリズムが崩れて、体調を壊しかねないので、常に自分の位置に戻ってくることも大切です。

そして、三つ目は、壊れているリズムを素早く取り戻す方法!!!
それは、リズム運動です。
例えばウォーキング・・・かかとに定期的に加重がかかることにより、体内リズムがうまくリセットされ、ホルモンなどの内分泌系統もうまく働き出したり、歩くリズムにより、セロトニンが放出され、知らない間に気鬱などが改善されやすくなります。
悶々と悩んでばかりいる人は、頭ばかり充血し、手足の筋肉を働かせるリズム運動や作業を嫌う傾向にあります。

ウォーキングばかりでなく、ダンスや、歌いながら踊る、楽器を演奏する・・・などもとても効果的です。
特にリズム楽器・・・打楽器、ギター、ベース、ピアノなどお勧めですよ♪

2017年5月6日土曜日

薬草蒸しの効用

野草蒸しの効用

心と体をリラックスさせて免疫力をアップするお手当ての1つに野草蒸しがあります。

ヨモギや、スギナ、ドクダミなどでなくてもOK・・・野草の種類は問いません。
田んぼの畔などに咲く、朝の露ぶいたフレッシュな野草を大きなざるに一杯摘んできて、軽く水洗いして、厚手の綿袋に詰めます。

多少、土がついていたり、犬の尿などがついていたりするかもしれませんが、それも自然のものなので、ヨシとする勇気をもってください。
そして、綿袋のまま、蒸し器に入れて10分程度蒸し、蒸し上がった袋ごと、バスタオルなどでくるんで、お腹に乗せたり、背中の督脈に当てたりします。

野草の生命力はとても強いものです。
植物は動物と違って、動くことが出来ない分、様々なホルモン様物質を出して、生命力を高めます。
自然に身を任せ、自然に包まれて、自分も自分らしさを取り戻して、自然の一部として生きることが、生命力を高めることにつながります。
その温かさと、アロマを存分に楽しんでくださいね。

ここ大垣近辺の皆様は、大垣市波須の田辺温熱さんの薬草温熱蒸し風呂も体験してみてください。
伊吹薬草の効能高い蒸気が、樽の下から蒸し上がり、下半身から気持ちよく温まります。

子宮や、腎、膀胱経の病気の方、赤ちゃんが欲しい方、更年期の症状が辛い方には特にお勧めですヨ♪

2017年4月25日火曜日

生命を育む愛

生命を育む愛

2月の”がん治っちゃったよIN福山”についで、ここ大垣の地(田辺温熱保養所さん)で、二度目の杉浦タカさんのトーク&ライブを聴きました。
タカさんのライブは何度聴いても新たな感動があり、生きるためのスイッチが入る人が続出するのも、腑に落ちる。

生き物は本当は、寿命が来るまでは、生きることが出来るのだと思うけれど、幼い頃からの環境で、自分を傷めつけるライフスタイルが、潜在意識的に植え付けられてしまうと、知らず知らずのうちに、生命力を削ぎ落とす行為をしてしまう。

私もそうだったけれど、多くの日本人は
”欲しがりません!!!勝つまでは!”
”人に負けるな、追いつけ追い越せ”
”辛くても、ベソをかくな!歯を食いしばって頑張れ”
”愚痴を言うな!心は辛くても顔では笑え!”
などと教育されてきたのではないでしょうか?

幼い頃に、このような教育をされていると、”今のままの自分では全くダメ、もっともっと頑張らねばダメだ”
”頑張らない自分は認められない(愛されない)”
”遊ぶこと、楽しむことは罪悪・・・・とにかく努力しまくらねば・・・”
と、体が悲鳴をあげていても、心の辛さに気づかない・・・何故か?・・・それが当たり前だと教育されているから・・・。
これが長く続くと、致死的な病気を発病する・・・・いわば、病気にでもならないと気がつかない。

私は、生命を育む物は、無償の愛だと思う。
母親なら誰しも、我が子に頬ずりをし、”あなたがこの世に存在するだけで、幸せ!”

と思う瞬間を経験しているでしょう。
例え出来が悪くても、やんちゃでも、手放しに愛おしい。

その愛こそが、60兆個の細胞を輝かせ、生きるエネルギーをもたらすのでは???
”大丈夫!いつも愛してるよ、どんな困難もちゃんとあなたなら乗り切れる!”
と自分を信じて、愛してあげましょう。
あなたの大事な家族にも同じ気持ちで接しましょう。
全ての生き物や、あなたの苦手な人にもそんな気持ちで接してみたら・・・・生命力は泉のように湧いてくる。

人を嫌うこと、傷つけること、否定することは、自分を傷める事と同じ・・・。
何故なら、脳は自己と非自己を区別することは出来ないので、他人に向けた感情でも嫌な感情は脳を疲弊させ、すべて我が身に返ってくるしくみ・・・。

今日、タカさんは、熱弁と熱唱で、皆さんに愛を注いでくれましたね。
私達も、同じようにこの愛の輪を拡げ、1人1人の命をより大きく丈夫に育んで行きたいですね♪

2017年4月11日火曜日

気象シンドローム・・・重だる脚

気象シンドローム・・・重だる脚

3月の終わりから、しばしば脚のだるさに悩まされ、夜中に脚を上に上げてゴキブリ体操をしている。
糖尿病や肝臓病でもなく、激しく筋肉疲労したわけでもない。
しいていえば、毎日ほぼ立ち仕事か、腰掛けに座った状態で仕事していて、ここのところ運動量は少なめかも・・・。

調べてみた結果、重だる脚は、気象シンドロームとも呼ばれ、20~40代の8割以上の女性が悩まされており、3月から急上昇し、6月にピークを迎え、9月の末頃から減り始める・・・ということ。

これには、3月を迎えると徐々に平均気圧が下がり始め、逆に気温と湿度は上昇しはじめることが、大きく関係しているとのこと。

★気圧が下がると、外圧が低下するために、脚の筋肉がゆるみ、ポンプ力(筋肉により血流を心臓に戻す力)が低下し、むくみ、老廃物が溜まりやすくなる

★湿度が高くなると、汗が蒸発しにくく、水分が貯留しやすくなる

★気温と湿度が高くなると、自律神経の調整が乱れ易く、代謝も鈍くなり、解毒排泄力が低下する

そして、脚のだるさを感じている方は、そうでない方に比べ、頭痛、肩こり、不眠、イライラ、体のだるさ、胃の不調などの自律神経失調症状も3割程度多いとの報告があり、非常に興味深い。

特に男性よりも圧倒的に女性に多く、月経がある年代の女性に多いことから、私は肝血虚が大きく関係しているのでは???
と思っている。
肝血が不足すれば、肝の疏泄力が低下し、すなわち自律神経の乱れが生じやすい。
血虚があれば、心臓のポンプ力やふくらはぎの筋力も低下するために、脚がむくみやすい。

例えば、炭水化物でお腹を膨らませ、良質なタンパク質が不足していれば、筋力も低下し、運動嫌いになる。
特に麺類は痰湿を溜めやすく、排泄力が低下しやすくなる。

養生は、食事から変えてゆくことが大切。
麺類や丼ものは炭水化物加重になるため、一汁二~三菜の和定食がお勧め。
動物性タンパク質が全タンパク質の三分の一を下回らないように注意したい。
水分代謝が悪い方は、タンポポ茶とコルマータQ10やエネスポの併用がお勧め。
長時間の座りっぱなしや、立ちっぱなしは、どちらも脚に負担がかかるので、こまめに姿勢を変えたり、かかとの上げ下げ運動、散歩、ストレッチ、少し熱めの足湯なども心がけてください。

2017年3月16日木曜日

牡蠣の効用

牡蠣の効用

先日、友人夫婦に連れられて、伊勢志摩の浦村に焼きガキを食べに行ってきました。
友人が、”60個は食べられるよ!”と豪語しており、ぶっ飛んでましたが、本当に意外に食べられるものですね・・・40個くらい食べたかも・・・笑

それにしても牡蠣の効果は凄いですよ!!!
食べた直後から、目の見え方が違いましたし、翌日はお肌プルプル。
そして、ここのところ口が淡かったり、苦かったりする味覚障害で悩んでいたのが、一気に治ってしまいました。
亜鉛が不足していたのかな?

牡蠣は中医学では滋陰作用のある食材で、体液や肝血を補う働きがあるために、お肌が潤い、さらに春先の眩暈やのぼせ、耳鳴りなどの肝血不足による症状を楽にしてくれます。
その滋陰作用の秘密は・・・低脂肪高タンパクの身にギュッと詰まった18種類の必須アミノ酸とグリコーゲン!

この必須アミノ酸は、肝臓の血液を増やし、貧血を改善・・・そして肝の穴である目の見え方をアップさせます。
牡蠣には吸収の良いヘム鉄もたくさん含まれていますので、妊娠したい方にもお勧め!

さらに、解毒を助ける、筋肉を作るなどの働きもあります。

また、あらゆる食材の中で、牡蠣に最も含有量が多いのが、亜鉛です。
亜鉛が不足すると、味覚障害を起こしたり、薄毛、白髪、免疫異常、精力減退、うつなどを呈しますので、これらの症状を緩和するには、牡蠣が一番です。

さらに、牡蠣には疲労回復、肝臓での脂質代謝を改善し、動脈硬化や老化を防ぐタウリンもたっぷりと含まれています。
動物性食品を敬遠している人にもお勧めしたい食材です。

ただし、牡蠣の季節は3月半ばで終わり・・・それ以降は、あさりやしじみ、ほたてなどの貝類や、牡蠣を加工した佃煮などで、栄養を補給してくださいね。
薬局では、手軽に摂れるスッポン+牡蠣の生命力の源サプリ・・・エネスポを提供しています。
アミノ酸の不足による、貧血や筋力低下に悩む方は是非こちらもお試しくださいね♪

2017年3月7日火曜日

肝を養う春の養生

肝を養う春の養生

春の季節の特徴は

1解毒代謝が盛んになる

★温かくなり血流がよくなってくると、冬場に溜めた栄養を代謝し、肝臓での解毒と排泄の働きが盛んになります
★毎日の食毒の解毒代謝+花粉や黄砂の到来で、肝臓は解毒に大わらわ
★進学や就職、職場の移動など、春先は出会いと別れ、そして環境の変化が大きく、精神的ストレスも大きな時期です
 体にとって毒性の強いストレスホルモンを解毒するのも肝臓の働きです
★肝が疲れ、解毒が追いつかなくなると・・・アレルギーが出る、花粉症にかかる、肌が乾燥してかゆく、発疹が出るなどの症状に見舞われます

養生法は

◎早めに就寝し、質の良い睡眠をとる
◎夕食は軽めに、食後に少し横になるのもOK
◎タンポポ茶や切り干し大根茶で解毒促進

2肝血が不足すると、上半身に熱の症状が出やすい

★肝は様々な変化に対応するよう各所に血液を分配しますが、血液が足りないと熱を持ちやすく、眩暈、のぼせ、耳鳴り、目赤、かすみ目、鼻の乾燥、頭痛などの症状を起こしやすい

養生法は

◎肝血、肝陰を補う食材をしっかりとる・・・レバー、赤身の肉、イカ、タコ、ほたて、牡蠣、あさり、しじみ、黒豆、黒胡麻、小豆、ひじき、プルーン、落花生、緑黄色野菜

3のどかな春は、ややもすると気持ちが落ち込みやすい

★冬場の日照不足は、セロトニンの生成を低下させています

養生法は

◎大豆製品を毎日とろう
◎朝起きたら、お日さまの光を浴びよう
◎リズム運動を取入れよう