2011年2月2日水曜日

立春からの養生法

立春とは名ばかり・・・まだまだ寒くてと思いがちですが、すでに大地から野草の小さな芽が吹き出しているのを発見しました。
すべての生き物が活動しはじめる季節に入ったのですね。

これからはダイエット解禁ですよ~~~。
冬至から一陽が生まれ、立春をきけばどんどんと陽気が昇ってまいります。
私達の体も新陳代謝が活発になり、冬の間に溜めた古い脂肪を解毒排泄し、滞った気血をスムーズに蘇らせる時期になりました。

冬場は2~3キロまでならむしろ太った方が体力が安定することをお話しましたが、これから立夏までの3ヶ月間には自然に体はスリムになろうとしますので、ダイエットには最適の季節です。
冬に太った方は元にもどす、太り気味の方は4~6キロ体重を無理なく落とすことができます。

アブラの代謝を高め、余分な中性脂肪、コレステロール、そして有害金属をも排泄する干し大根+干し椎茸のスープを入浴前にお召し上がりください。

作り方は簡単・・・干し大根3:干し椎茸1を鍋に入れ、水を4倍量入れて20分ほど煎じます。
そのままスープをいただきますが、残った具はごま油で炒めてきんぴら風にすると美味しく召し上がれますよ♪
このメニュー・・・驚くほどゴッソリと出ますよ~~~とてもお腹スッキリ気持ちよいです。

面倒でやれない方は勿論タンポポ茶でOK!!
入浴前に飲んで、20分ほど半身浴をしてください。
湯船の中に立って、腰マワシや半スクワットをするとダラダラ汗がでてきます。
まずは、余分なものを精算してから、新たなエネルギーを補給してゆきましょうね♪

2011年1月26日水曜日

立春までの養生法

大寒も後半となり、一層寒さを増していますが、春の声はすぐそこまできているようです。
今の内に、腎を温め、気血を養う養生をしておくと、春先の起こりやすい上半身のトラブル(眩暈、頭痛、目赤、鼻水、咳、喉の痛み、気分不安定等)に襲われることはありません。

益気養血の食材(いんげん、栗、鶏肉、きくらげ、プルーン)
助陽補腎の食材(くるみ、羊肉、スッポン、なまこ、えび、イワナ)
温経散寒の食材(生姜、ねぎ、にら、トウガラシ、山椒、胡椒、黒砂糖、アジ、サケ、マス)
などを積極的にメニューに取り入れましょう。

デスクワークの方は下半身の冷えがピークに達していませんか?
今日は、座り仕事で冷え性に悩んでいる方・・・腰痛、膝の痛み、生理痛、生理不順、子宝希望の方にお勧めの一品をご紹介します。

♪♪♪にらと海老の炒め物♪♪♪

材料・・・にら、えび、きくらげ、プルーン、生姜、ごま油、紹興酒、塩、胡椒、片栗粉

1,にらは、3センチくらいの長さに切り、えびは塩でもみ洗いして片栗粉をまぶし、きくらげは水でもどしておきます。
2,フライパンにごま油をひき、千切りにした生姜で香りをだし、水でもどしたきくらげ、海老、にら、プルーンを炒めます。
3,紹興酒少々と塩胡椒で味付けして出来上がりです。くるみでトッピングするとさらに補腎、補陽力がパワーアップしますよ♪
精力もつきます・・・ウフフ(笑)

2011年1月19日水曜日

大寒からの養生法

乾布摩擦の勧め

いよいよ一年で最も寒い時期・・・大寒を迎えます。
しかしこの時期を乗り切れば、春はすぐそこまで来ています。
今年は花粉症の当たり年と言われていますね。
立春を迎える頃から花粉が一気に増えてきそうな気配ですので、今から肺脾腎を鍛える養生と、余分な毒を溜めないようにしっかりと解毒もしてゆきましょう。

肺脾腎を鍛える養生の一つに乾布摩擦があります。
花粉症やアレルギー症状のくしゃみ、鼻水、咳などは肺のトラブルですが、肺の機能を高めるには皮膚を鍛えることが一番です。

朝目覚めましたら、お部屋を暖かくして下着姿になり、乾いたタオルで皮膚を摩擦します。
まずバンザイの姿をとっていただき、手足の表側(お日様に日焼けしている側)は、バンザイした指先から腕の付け根へ向かってこすります。
足も表側は足の付け根から指先に向かってこすってゆきます。
逆に、手足の裏側(日焼けしていない側)は足先から足の付け根に向けて、手も腕の付け根から指先に向けてマッサージしてください。
簡単に言いますと、バンザイで立った状態で、表側(陽経)は上から下(手指の先~足指先)向き
裏側(陰経)は下から上(足の指先~手指の先)向きです。

お腹は、時計回りにグルグルマッサージ(脾を鍛える)
背中は、タオルの端と端を右手と左手で持って、斜めにして首の大椎を通るラインでこすります。
最後に腰のラインにタオルをあて、右、左とタオルを前に引っ張り摩擦します。(腎を鍛える)

回数は、体がポカポカと温まる程度です。
毎日続けると風邪をひきませんし、アレルギーや花粉症にも強くなりますよ。
肺脾腎を強化する通竅と、解毒のタンポポ茶もこの時期から始めてくださいね♪

2011年1月13日木曜日

大寒までの養生法

まもなく大寒を迎えようとしており、一年で最も寒さが厳しい季節になりました。
冷え性の方は特に辛いですね。
甘いお菓子、ジュース、白い食べ物、生野菜、果物などは体を冷やす食べ物ですのでこの時期は摂らないようにしてください。
また水分の摂りすぎも体を冷やします。
これらの食事は、血液を薄め、造血力も低下させますので、冷え性にはよくありません。

また、こってりした味の濃い食べ物、揚げ物などのアブラ料理、動物性タンパクの摂りすぎも、血液の粘性を高め、血流を悪くする結果、凝りや冷えを作りますので、要注意です。

この季節のお勧めは、手足温浴(42~43度の少し熱めのお湯)です。
入浴剤には、天然塩をひとつまみ入れ、すりおろし生姜、大根干葉、よもぎの乾燥したもの、柑橘類の皮、生薬入浴剤などを入れてくださいね。
手足は体の抹消で最も冷えるところです。
足浴だけでなく、手もつけることで温かい血液が上下にバランスよく循環し、急激な血圧変化なども防いでくれます。
全身浴と違った心地よいリラックス感が楽しめますヨ♪

お湯が冷めやすいので、やかんに熱湯を入れて、お湯を足せるように工夫してください。
約20分ほどでじわっと汗が出たらOK!
最後は冷水を絞ったタオルで手足を締めてフィニッシュしてください。
こうすることで、温かさが逃げないのです。

2011年1月8日土曜日

小寒からの養生法

小寒からの養生法

あらためて、新年おめでとうございます。
今年も一年、無病息災でありますように・・・。
さて、皆様お正月はいかがお過ごしでしたか?
いつもは養生している方でも、お正月はついつい食べ過ぎて、体重も少し増えたのでは?

ぴょんは、500CCのお弁当箱を用意して、お節もそこへ取り分けて、それ以上は食べないように工夫していました。
お弁当箱の半分が玄米ご飯、残りの半分の内の3分の2が野菜類、3分の1がお肉や魚や豆類と決めて取り分けました。(この詰め方を守ると、500CCでほぼ500キロカロリーなんですヨ♪)
お寿司の時も、すき焼きの時も、お弁当箱に取り分けていただきましたので、3が日で600グラムの体重増加にとどまり、2日で元のレベルに戻りました。
お肉やお魚などの動物性タンパク質を摂りすぎた方、揚げ物などを多食してしまった方は、今が解毒のチャンスです。
切り干し大根と干し椎茸のスープをいただいて、半身浴しましょう。

作り方は簡単♪
切り干し大根3:干し椎茸1の割合で併せた量の4倍の水を入れ、20分ほどコトコトと煎じます。
この煎じ汁をお湯のみ1杯飲んで、半身浴しましょう。
このスープの成分は、油の代謝を高めて排泄してくれる他、水銀や鉛などの有害金属も体外に排泄します。
腸内免疫を整える働きもあり、消化器系のガンや消化器に炎症がある方にお勧めです。
勿論、ダイエット効果もバッチリ!
しっかりと解毒をしつつ、体を補ってゆきましょうね。

2010年12月9日木曜日

冬至から大寒までの養生法

冬至から大寒までの養生法

冬至は陰陽でいうと、陰の極みの時期です。
陰が極まれば、陽に転じ、この日より一陽が生まれ、自然界の陽気が地下で動き始めます。
日本では、冬至の日には、かぼちゃを食べ、ゆず湯に入って身体を温め、寒邪から身を守りますが、中国ではあずき粥を食べて身体の解毒をはかるそうです。

一陽生まれるといっても、これからが最も寒い時期で、空気の乾燥も進み、インフルエンザやノロウイルス等が流通しやすい条件になります。
現代人は、この季節に忘年会、新年会等のパーティーが続き、知らず知らずのうちに暴飲暴食します。
身体の免疫は、入ってきた食物や飲み物を吟味して栄養に変えたり解毒するのに疲労困憊し、外からのウイルスのパトロールが手落ちになります。
食べ過ぎて胃腸が疲れている人ほど、ウイルスに感染しやすくなりますので、ご注意ください。
宴会の前後は、ご飯と一汁一菜程度の粗食を心がける。
食べ過ぎて胃腸に負担がかかったと思ったら、小豆と鳩麦の八倍粥(半カップのお米に4カップの水、小豆と鳩麦はそれぞれ大さじ1を入れて、コトコト炊きます)を召し上がってください。

新年を迎えたら、1年の病気予防のために、屠蘇酒をいただきましょう。
おやつには、落花生、栗、胡桃、小豆、黒豆、胡麻、黒砂糖などを混ぜ込んだパウンドケーキを作ってみられてはいかがでしょうか?
これらの食材は、体内で陽気の成長を促し、寒い冬から身を守り、一年の体力を養う原料です。
生クリームタップリの洋菓子を止めて、身体を養うお菓子を一家で楽しみましょう。

冬は野生の動物が冬眠するのと同じく、エネルギーを充電する時期なので、ダイエットをしてはいけません。
多少太るくらいがよいのです。
食事を減らして寒い中を歩いたりするのは、もってのほかで、身体に冷えが充満し、春を迎えてから眩暈、自律神経失調、鬱病、アレルギーなどの病気を起こすようになります。
冬のダイエットは老化を促進すると心得てください。

★保健室のお勧め★

♪ウイルス解毒と免疫強化に、タンポポ茶+通竅を!
♪春先に更年期症状が出やすい方は、冬の間に子羊袋、亀齢寿などを補っておきましょう!

2010年12月2日木曜日

立冬からの養生法

立冬からの養生法

今年は過ごしやすい秋が無いにひとしく、一気に冬を迎えてしまいました。
秋は、夏の暑さで消耗した体を休め、肺と大腸を補い、冬の寒さに向けての体を養う季節でした。
即ち、睡眠不足を解消してよく眠ること、蓮根、ゆりね、さつまいも、栗などで体液(陰)を補給すること、乾布摩擦などで皮膚の衛気(陽)を高めることで、冬の寒さに負けない体力や免疫力を養うのが秋の養生だったのです。

ところが本来秋でなくてはならない時期にまだ暑さが続き、補うどころか、心、肺の気をどんどん消耗し、冷たいものを食して脾胃を傷めたのが、今年の皆様の体です。
肺の気が消耗すると、肝気が抑えられなくなり、疏肝の力が弱まるので、ストレスに弱くなったり、自律神経のバランスが乱れたりと様々な不快症状で悩まれる方が大変に多いのが今年の晩秋の特徴です。
又、肺の気が弱るとその子供である腎気が養えず、すなわち生命力が危ぶまれます。

もしもこの冬に、強毒性のインフルエンザ等が流行れば、多くの死者が出ることが予測されます。
また、ガンの養生中の方や、慢性の病にかかっておられる方は、自分で思う以上に体が消耗していることを知っておくべきで、この冬は石橋をたたいても渡らないくらいの養生を心がけるべきです。
それでは具体的な養生をご紹介いたしましょう。

1,夜は9時~10時には就寝し、朝は遅め(日の出の時刻を参考)に起きる
2,冬はあれもこれもと仕事のしすぎをせず、来年春に向けて情報、知識、エネルギーを蓄える
3,冬は多くの人と活発に交流するほどエネルギーを発散し生命力を消耗することを念頭におく
4,北風が強い日、風雪の激しい日、雨の日に散歩しない
5,早朝の散歩や夜間の散歩は厳禁で、日中の温かい時間を選んで、汗をかかない程度に留める
6,半身浴、足浴、岩盤浴等も汗をかきすぎてはいけない
7,南風(逆風)が吹き温かい日の翌日は毛穴から寒邪が入りやすいので用心する
8,体を温める鍋物などの食べ物がよいが、汗をかくほど体を温めてはいけない
9,アイスクリームやビール、体を冷やす食べ物は厳禁
10,補腎の食材をとる・・・餅米、山芋、栗、ぎんなん、鶏肉、豚マメ、牛肉、烏梅、なまこ、黒胡麻、枸杞子
11,養血の食材をとる・・・豚レバー、ハツ、豚足、亀肉、スッポン、イカ、タコ、牡蛎、ホタテ、ムール貝、マテ貝
12,温腎の食材をとる・・・にら、らっきょう、ねぎ、胡桃、羊肉、海老、肉桂、胡椒、サケ、マス、黒砂糖
13,冬は補精の季節なので、性生活は控えめに、特に食後や酒を飲んでの性生活は命を縮める
14,朝は温かいお粥や雑炊を食べ、夜は補腎、養血、温腎の食材を取り入れる
15,紅参、大熊柳、コルマータQ10、補中益気湯など補脾のものは朝、紅羅布麻、循環元、センザンショヨ、タンポポ茶等の活血剤、化痰剤、理気剤などの巡らすものは昼と夕方、紫霊芝、亀齢寿、竜葵などの滋陰剤、解毒剤は夜~寝る前に服用する