2012年9月5日水曜日

腹水をとる絶品スープ




夏の疲れで、便や尿が出にくくなっている方が多いですね。
何で?と思われるかもしれませんが、夏に汗をかきすぎることにより、気と津液を消耗するわけです。
気の不足により、自分で排泄するエネルギーが不足すること+津液の不足による内熱があるため、水分を体に保持しようとする働きがあいまって、このような状態が起きてきます。
尿が出にくい、顔や手足がむくむ、腹水が溜まる、排便がスッキリ行かない方は、このスープを是非、お試しください。

♪冬瓜と筍のスープ♪

材料
冬瓜(利尿作用)4分の1
鶏の胸肉(補気作用)1枚
青ネギ(解表作用)1~2本
生姜(解表、利尿、鎮痛作用)1山
筍(化痰、排便作用)少々

作り方
1,冬瓜は皮をむき、身は一口大に切っておく
2,鶏の胸肉は、脂身を落とし、一口大に切る
3,青ネギはそのまま、生姜はざっくりスライスする、筍はうすく切る
4,鍋に1000CCほどの水を入れ、冬瓜の皮、胸肉、青ネギ、生姜、筍を20分ほど煎じる
5,アクをとり、スープをこして、冬瓜の身、煎じた筍、鶏を入れ、冬瓜が柔らかくなるまで煮る
6,塩少々で味付けして、このまま飲むのが良いが、お好みで醤油、胡椒等で味をつけてもOK
7,お椀にうつして、白ネギを散らす
鶏肉が食べられない方は、出汁だけでも十分です!

効能・・・鶏の補気力と、ネギ、生姜で肺気を通し、二便を押し出す処方

このスープ、ある患者さんのために作ってお届けしました。
お盆すぎから、急にお腹が張り始め、スッキリ排便しないばかりか、尿も一日10CCほどしか出ず、腹痛と食欲不振に悩まされておられました。
紫霊芝と補気健中湯にて、小康状態を保っておられましたが、全く食べられなくなったため、排泄力が鈍り、ラシックス(利尿剤)を服用しても排泄できない状態。
そこで、このスープを1回200CCづつ2度に渡って服用していただいたところ、堰をきったように尿が出始め、その後大量の排便があり、お腹が小さくなって元気回復したとのこと・・・まさに食は医なりですね♪

2012年8月28日火曜日

肺気を強める健康法


肺気を強める空瓶健康法

今年の夏は猛烈な暑さでしたが、お陰さんと夏バテもせず体調よく過ごせています。
この夏を乗り切れた勝因は、二つ・・・・フルート練習により、肺気が強められたことと、切り干し大根と玄米餅味噌汁を昼食に取り入れたことです。

今の時期、体がしんどくなっている方は、汗のかきすぎにより心気と肺気を消耗したためです。
肺は一身の気を主る・・・と言われ、元気よく活動したり、しゃべったりするのも肺気があってのことですし、肺気を消耗すると免疫力が低下し、風邪をはじめとする感染症に罹りやすくなったり、アレルギー症状を起こしたりしやすくなるので、気をつけてください。

巷では、肺気を高める方法として腹式呼吸やロングブレスが流行していますが、私のお勧めは吹いて音が出る楽器です。
曲を奏でると、肺気が高められるだけでなく、気の巡りもよくなり、ストレスやイライラに悩まされることが無くなりますヨ♪
薬局では、風邪をひきやすい方や花粉症、アレルギーのある方に、昔懐かしいリコーダーをお誘いしています。

楽器はちょっと敷居が高い方・・・ビール瓶などの空瓶をそっと吹いてみてください。

お腹から細く息を吹き込むと、ボッーという低くて深い音がしますよ♪
これを毎朝10回くらい吹くだけでも、肺が刺激されて、気が作られてきます・・・・トライしてみてくださいね。



2012年8月22日水曜日

夏の疲れを癒す養生 その2


夏の疲れを癒す養生 その2

この季節・・・・貧血、めまい、動悸、喘息、脳卒中、心臓発作が多発!!

1,夏を越えた体は、汗をかきすぎたことにより津液(体液)とミネラルを消耗しています
この時期は、津液とミネラルを補って夏バテを解消してゆきましょう

♪消耗が激しい方は、とにかく早く就寝することが大切・・・夜9時~10時には眠りましょう
♪はちみつレモン、もずく酢、八宝菜、酢豚など甘酢の料理はお勧めです
♪わかめ、ひじき、こんぶなどの海藻、きりぼし大根、牛蒡、高野豆腐、れんこんなどからミネラルを補給しましょう

2,暑さにより気が緩み、粘膜の抵抗力が落ちています
肺と大腸を養い、免疫力を回復させましょう

♪梅干しの種を舐めて唾液の分泌を盛んに!
♪梨、びわ、イチジク、ブドウなどのフルーツで津液を補いましょう
♪血虚の方は、れんこんをすりおろした絞り汁に塩又は醤油を少々入れて服用 (止血、養陰養肺)
♪雑穀を積極的に摂ろう! 豆(リジン、トリプトファンが摂れる)を入れた玄米ご飯は栄養万全
♪温冷シャワーや乾布摩擦で皮膚(肺気)を鍛える
♪腹式呼吸でリラックス

3,ツルツル、ゴクゴク食で脾胃が冷えて弱っています
胃腸を温めましょう

♪ビワ温灸で、肝腎脾のお手当て
♪野草罨法でお腹を温める

4,肩こり、不眠、やる気が起きない、うつ、めまい、気分が優れないのは、頭のオーバーヒート状態
頭の熱をとり、脳を養いましょう

♪野草枕で、除熱解毒
♪健脳食・・・豆製品、高野豆腐を活用
♪玉ネギの煎じ汁で、酸化疲れを除去

ーーーーーーーーーーー★保健室のお勧め★

1,しほよもぎ(8190円)・・・海水をそのまま吸い上げた薬草、体液バランスそのままのミネラル補給
2,生脈宝(6300円)、生脈紅景天(8610円)、瓊玉膏(6300円)等で肺腎の津液を養う
3,ビワ温熱療法器(75000円)、ショー式温灸器(9975円)
4,脳の循環と細胞ネットワークの改善に、脳の栄養、新ノーゲン(13650円)

2012年8月10日金曜日

処暑からの養生 夏の疲れを素早く癒す養生


夏の疲れを素早く癒す養生

処暑を迎え、朝晩少しづつ涼しくなって参りましたが、これからが夏の疲れが出やすい時期なので要注意です。
夏の間は、毎日かなりの汗をかいていますし、暑さによって熟睡できなかった方が多かったと思います。
大汗をかくことと、寝不足はどちらも津液の不足(体を潤わせる体液)を招きます。
一夏越した私達の体は、ちょうどリンゴなどが潤いを失い、シワシワになりかかっているような状態にあります。
すなわち、体が火照りやすく、乾燥気味で、ノドが乾いたり、イライラしやすかったり・・・・しっとりとしていないわけです。
津液が不足すると、血液も濃くなり粘ってきます。
初秋に脳卒中や心臓発作が増えてくるのはこのためです。

この時期、とにかく十分な睡眠・・・特に午後10時には床につくのを目標に体を休めてください。
そして、これから出てくる梨、ビワ、イチジク、ブドウなどのフルーツや豆腐料理、鶏ガラのスープなどで、不足した津液を補ってください。

また、お勧めの漢方は、生脈宝(6300円)、生脈紅景天(8610円)、瓊玉膏(6300円)などです。
とくに、お休み前に服用されるとよいですヨ♪
この季節のお勧めのツボは、照海、失眠などです。
どちらも津液(陰)を補い、安眠のツボ・・・・薬局に起こしの方には、金粒ツボシールを貼らせていただきますね♪

2012年8月8日水曜日

処暑までの養生 この時期に増えるこむら返り (足の痙攣)


この時期に増えるこむら返り

ここのところ、よく相談される症状が”こむら返り”・・・腓腹筋痙攣です。
特に、夜間~明け方に頻繁に足がつって困る・・・というお話をききます。

こむら返りにはいろいろな原因がありますが、この時期に多いのは、多量の発汗と、発汗に伴いミネラルを含まない水分(甘いジュースや水、お茶など)だけを補給し、電解質のバランスが失調したことによるものが、圧倒的に多いです。
腕などにかいた汗をペロッと舐めてみて、塩辛い場合は、水分だけでなく塩分の補給も忘れてはなりません。
タンポポ茶や、お番茶に梅干しを入れて召し上がってくださいね。

また、とくにカルシウムやマグネシウムが神経の興奮や筋肉の痙攣と関係しており、不足により痙攣やイライラが起こりやすくなります。
カルシウムが多い食材として、小魚、大豆、ごま、ひじき、京菜
マグネシウムが多い食材は、ナッツ、海藻、玄米、ごま、大豆、かぼちゃ、しらす、なまこ
などがあげられます。
甘いお菓子や、ファーストフード、インスタント食品、ジャンクフードなどは、ミネラルを含まないばかりか、代謝の段階で、ビタミンB1や各種ミネラルを消耗し、痙攣の原因を作りますので、海洋ミネラル・・・しほよもぎ(海水を吸い上げた薬草)で、効率よく主要ミネラルを補給されることをお勧めします。

長時間の立ち仕事、激しい運動、いきなりの運動による筋肉疲労もこむら返りの原因となります。
これは、持続的な筋緊張に伴う酸素と栄養の不足と、老廃物の蓄積による血行不良が起こるためです。
足を使いすぎた後は、タンポポ茶に少量のリンゴ酢などを加えて召し上がってください。

そして、ふくらはぎをよく温め、承山(ふくらはぎ中央のツボ)を中心にマッサージをすると、速やかに老廃物が解毒されてゆきます。

また、東洋医学的には血虚(血液の不足)が痙攣を招きます。
パソコンなどで目を使いすぎている方、デスクワークで頭や目を使いすぎたり、気をもむことも血液を消耗します。
特に女性は月経がありますので、十分すぎるほど血を補うことが大切!
色の黒い食べ物や、カラフルな野菜、イカ、タコなどをメニューに取り入れてくださいね。

夜間やプールに入っているときに足がつりやすいのは、骨盤のゆるみげ原因していることもあります。骨盤がゆるむと、持続的に足の筋肉が引き延ばされるため、反射がおきて部分的に筋肉が収縮します。
骨盤の緩みは簡単にチェックできます。
自然に体を横たえたときに、両足が逆ハの字(外向き)になっていると、骨盤は開いています。
足をハの字(内向き)にして、腹筋に力を入れ、15センチくらいの高さに上げると、骨盤が締まってくるので、やってみてください。
又、ふくらはぎの下に、バスタオルをロール状に巻いたものを置いて寝ると予防できますよ♪

2012年8月1日水曜日

立秋からの養生 血圧の下がりすぎに注意


血圧の下がりすぎに注意

毎日、強烈な暑さが続いていますが、皆様お元気でおられますか?
ここのところ、血圧の下がりすぎにより、体調を崩している方が多く見られます。
夏は、気温が高くなるために末梢の血管が拡張してしまい、頭痛、眩暈、ふらつき、気分が悪いなどの症状を起こしやすくなります。
特に、流れるほどの汗をかいたあとは要注意です。

そして、普段から病院で血圧のお薬を頂いている方は特に体調に注意をしてください。

本来であれば、季節や状況に於いて血圧の薬もコントロールしていただけるとよいのですが、日本では夏でも冬でも同じようにお薬が処方されていますし、何種類ものお薬が出ていて、本来の血圧より下がりすぎることで、頭がふらついたり、ぼっ~としたり、眩暈を起こしたりして、不具合を生じている方がとても多いのです。

本来、今の体の状態に合わせて血圧はコントロールされています。
例えば、どこか流れが悪いところがあったり、目詰まりが生じていれば、血圧をあげて血液を流さねばなりません。
それを必要以上に不自然に下げれば、血流不全を起こし、不具合を生じるのは目に見えています。

血圧が高すぎるのも低すぎるのも、不安定なのもそれなりの原因がありますので、それに気がついて養生に努めることが第一です。
現在降圧薬を飲んでおられる方で、下がりすぎて調子が悪い方は、遠慮をせず主治医に相談してみてください。
薬を減らしてもらったら、養生の仕方をアドバイスいたしますので、保健室までいらしてくださいね♪

2012年7月25日水曜日

立秋までの養生法 気血水の毒とは?


気の毒、血の毒、水の毒を解毒しましょう♪

東洋医学では、気の流れ、血の流れ、水の流れをとても大切にしています。

気は全身を巡るモーターの働きで、気がうまく巡ることにより血液も循環し、代謝も正常に働きます。
体を動かすすべての原動力は気の働きです。

血は文字通り、血液の流れと考えてよいと思います。
血液は、酸素と栄養を全身の細胞に届け、そこで生じた代謝産物(老廃物)を解毒器官に運びます

水は、体を巡る体液(リンパ液、消化液、涙液、鼻水など)をさします。
ホルモン、免疫、自律神経の働きにより、水の流れはコントロールされており、細胞で生じた燃えかす物質(老廃物)を解毒代謝して、体を浄化してゆくのも水の働きです。

私達が元気で体調よく過ごすためには、毎日体内で生じる、気の毒、血の毒、水の毒を解毒してゆかねばなりません。

1,気の毒とは、主にストレスにより生じた不快な感情です。
プレッシャーや、我慢しなくてはならないこと、不愉快なことがあると、そのような気持ちを引き起こす神経伝達物質が放出されます。
この神経伝達物質は猛毒で、沢山生じると肝を傷めます。
気の毒を早く解消するためには、喜び、楽しみ、感謝の気持ちを引き出せばよいので、起きた事象に対して、発想を転換すれば解決できます。

2,血の毒とは、食毒(食べ過ぎ、飲み過ぎ)です。
血糖値を一気に上げる食事、脂質の多い食事、粗悪なタンパク(加工食品)は、血液を汚しますので、少食を心がけるとともに、タンポポ茶で毎日の毒を解毒することをお勧めいたします。

3,水の毒は、運動不足や寝不足により生じます。
寝不足をすると、目に隈ができたり、体がむくみ疲れがとれません。
人の体は、熟睡している時間に解毒され生まれかわってゆきますので、寝不足をすれば、いくら良い栄養をとっても、体は楽にならないようにできています。
また、適度に体を動かすことにより、リンパ管が刺激され、体液循環が正常化し、解毒代謝れてゆきますので、座りっぱなし、立ちっぱなしの姿勢の方は、こまめにからだの一部を動かす工夫をしてゆきましょう。