2013年7月17日水曜日

熱中症要因

熱中症要因

熱中症は、日射病や熱射病などの総称で、 「高温下での運動や労働のため、発汗機構や循環系に異常をきたして起こる病気。体温上昇、発汗停止とともに虚脱・けいれん・精神錯乱・昏睡などを起こし、生命の危険を伴うこともある」とされています。
今年も、梅雨明けから熱中症で搬送される方が急増しており、注意が必要です。

人が体温を下げるメカニズムは
1,皮膚表面から空気中へ熱を放出
2,発汗による気化熱を利用
の二つがありますが、体温よりも気温が高くなることで、放熱できなくなり、また、湿度が75パーセント以上になると、汗が気化できなくなり、体の熱を冷ますことができなくなります。

熱中症の初期には、眩暈やふらつきがしたり、のぼせて気分が悪くなったりしますが、この段階で対処しないと、思ったよりも早く症状が進み、痙攣、脱水、錯乱に陥り、取り返しがつかなくなる恐れがあります。

熱中症は、5歳未満の幼児や、65歳以上の高齢者では特に注意が必要ですが、以下の方も熱中症を起こしやすいので、しっかりと養生なさってください。

1,疲労、寝不足が続いている人
2,朝食抜き等、空腹時に散歩や外出
3,肥満傾向の方
4,アトピー等で、皮膚が乾燥しがちで、汗をかきにくい方
5,貧血がある方(血虚傾向)
6,空咳、便秘、皮膚乾燥等、陰虚傾向の方
7,更年期でのぼせ、火照りがある方
8,飲酒時や、濃いコーヒー等のカフェインの摂りすぎ時
9,水分の摂りすぎで、塩分が不足しているとき

熱中症の予防には、気陰を補う生脈宝を用います。
すでに症状があるときは、牛黄製剤や、五苓黄解で対処します。
カバンの中に1セット持っていると、安心ですね!

2013年7月10日水曜日

マラセチア毛包炎

マラセチア毛包炎

高温多湿の梅雨~夏にかけて、皮膚病で悩む方が増えています。
この時期、日光皮膚炎、かぶれ、水虫、あせも、汗によるアトピーの悪化などが見られますが、マラセチアと呼ばれるカビが皮膚に繁殖することで、皮膚病が現れることがあります。

皮膚に棲み着いている常在菌のマラセチアが、汗に含まれている皮脂をエサとして毛穴で繁殖し、胸、背中、肩、上腕にニキビのような紅色丘疹や、膿胞を作り、痒みを伴う炎症を起こします。
これは、マラセチア毛包炎というもので、ニキビとは似て非なるもので、癜風や脂漏性皮膚炎の原因にもなり、長期化する恐れもあります。

ジトジトした汗をかいた後は、長時間放置せずに、シャワーにかかるのが予防策です。

また、抗真菌作用のある、ラベンダーやティートリーのアロマオイルを洗面器に水をはって1~2滴落とし、タオルを絞って体を拭くのも効果的です。
マラセチアは皮脂を好みますので、アブラっぽい料理やスナック菓子、揚げ物、甘い物を控えるとともに、皮膚病解毒の定番・・・タンポポ茶の服用をお勧めします。

ステロイドやニキビの薬を塗布すると、確実に悪化します。
マラセチアには、マスマリンローションがお勧めですが、きちんとした診断を受けられることをお勧めいたします。

2013年7月3日水曜日

夏バテ防止レシピ 夏野菜の炒め煮

夏バテ防止レシピ  夏野菜の炒め煮

お中元の季節になり、ある取引先の方から、上等なハムの詰め合わせをいただきました。

普段は殆ど食べることがない食品ですが、上等のハムをたまにこうしていただくと、やはり美味しいものですね。
ハムは、中医学では補益類に入り、燻製で熱が入っているために、温性です。
特に、胃腸を温め、健脾開胃作用(消化力を増し、食欲を増進させること)、生津補血作用(汗で消耗した体液、血液を補う)があるので、夏バテ防止のレシピに応用が利く食材です。
夏場は汗をかきすぎたり、生野菜やフルーツでカリウムをたくさん摂っているので、適度な鹹味を補給していくことは夏バテ防止になります。

今日は、夏野菜とハムの炒め煮をこしらえてみました。
ぴょんがご紹介するレシピは、すべて調理から口に運ぶまで15分かからないレシピばかりをモットーにしています。
面倒なものは作らない、続かないし、お腹が減りすぎると、出来上がるまでに、体に良くないものをつまみ食いしてしまいますモン(笑)

材料
上等なハム、ピーマン、トマト、ナス、きゅうり、ごま油、ゆずぽん

作り方
1,それぞれを、食べやすい大きさにざっくりと切ります
2,フライパンに少量のごま油を敷いて、ハムを炒め、他の野菜を入れて軽く炒めます

3,ゆずぽんをフライパンでジューと焼いて、具にからめ、しばらく蒸します
♪おさらに盛って出来上がり・・・他にいろいろな夏野菜(利水解毒)を入れてOK
酢の酸味で、疲れがとれますよ♪
夏バテ防止レシピ  夏野菜の炒め煮

お中元の季節になり、ある取引先の方から、上等なハムの詰め合わせをいただきました。 

普段は殆ど食べることがない食品ですが、上等のハムをたまにこうしていただくと、やはり美味しいものですね。
ハムは、中医学では補益類に入り、燻製で熱が入っているために、温性です。
特に、胃腸を温め、健脾開胃作用(消化力を増し、食欲を増進させること)、生津補血作用(汗で消耗した体液、血液を補う)があるので、夏バテ防止のレシピに応用が利く食材です。
夏場は汗をかきすぎたり、生野菜やフルーツでカリウムをたくさん摂っているので、適度な鹹味を補給していくことは夏バテ防止になります。

今日は、夏野菜とハムの炒め煮をこしらえてみました。
ぴょんがご紹介するレシピは、すべて調理から口に運ぶまで15分かからないレシピばかりをモットーにしています。
面倒なものは作らない、続かないし、お腹が減りすぎると、出来上がるまでに、体に良くないものをつまみ食いしてしまいますモン(笑)

材料
上等なハム、ピーマン、トマト、ナス、きゅうり、ごま油、ゆずぽん

作り方
1,それぞれを、食べやすい大きさにざっくりと切ります
2,フライパンに少量のごま油を敷いて、ハムを炒め、他の野菜を入れて軽く炒めます 

3,ゆずぽんをフライパンでジューと焼いて、具にからめ、しばらく蒸します
♪おさらに盛って出来上がり・・・他にいろいろな夏野菜(利水解毒)を入れてOK
酢の酸味で、疲れがとれますよ♪

2013年6月27日木曜日

夏野菜の解毒スープ

夏野菜の解毒スープ

パプリカ、ピーマン、ズッキーニ、ナス、トマト、キュウリ、トウガンなどの夏野菜は、体の火照りや熱をとり、体を潤す働きがあります。
夏場はたくさん汗をかきますし、皮膚呼吸からもかなり津液が失われています。
夏野菜にはカリウムが多いので、体液のバランスを崩さないためにも、塩味で調味されるのがよいです。

体の熱を冷まし、体液を補う夏野菜ですが、熱を加えて調理すると、解毒と利水作用が高まります。
クーラーの効いた部屋で過ごしている方や、冷え性の方は、夏野菜を加熱調理して召し上がると、水分代謝を促進し、むくみや疲れを防止してくれますよ。
今日は、夏野菜を用いた解毒スープをご紹介しましょう!

材料
生姜、ピーマン、玉ネギ、ナス、トマト、高野豆腐、パセリ、トマトジュース、塩、カレー粉、サラダ油

作り方
1,生姜を皮ごとすりおろし、他の野菜は食べやすい大きさに切る
2,フライパンに少量の油をしき、生姜、ピーマン、玉ネギ、ナス、トマトを炒め、カレー粉を軽くからめる
3,別の鍋に、高野豆腐をもどし、汁ごと2と合わせる
4,トマトジュースを入れて、一煮立ちさせ、塩で調味する
5,みじん切りのパセリを振りかけて盛りつける

♪冷え性の方は高野豆腐を、暑がりの方はとうふ、油抜きした厚揚げ、別ゆでした春雨にスープをかけてもOKです。
♪解毒をかけるために、朝・・・おかゆ、昼・・・日本蕎麦、夜・・・夏野菜の解毒スープにすると効果的、3日間続けると体がスッキリ軽くなりますヨ!!

2013年6月19日水曜日

痺証、痿証の方が急増中!

痺証、痿証の方が急増中

痺証とは、風、寒、湿、熱などの邪気が人体を侵襲し、経絡を閉阻し、気血の運行が阻滞されるために、肌肉、筋骨、関節等に痛みが生じるもので、麻木や屈伸不利を伴い易い証。

痿証とは、肢体の筋脈が弛緩、軟弱無力となり、このため久しく随意運動を行えず、肌肉が萎縮する病証で、歩行困難や、まっすぐに立っていられないなどの症状を伴うが、痛みはないもの。

どちらも梅雨場の湿気の多い時期に症状が悪化しやすい。
湿気が多いために、体の内湿が抜けにくく、体内に溜まった湿が、気血の運行を塞いだり、体を冷やしたりする。
また、湿をさばく脾の力が弱っていると、その影響は肌肉に現れ、体がだるい、重い、手足に力が入らない・・・・等の症状が現れる。

痺証、痿証を重症化させないためには、脾の健康を保つことが大切!
脾は肌肉(筋肉)を主るので、一日中、座り仕事などの、運動不足は脾を弱め、水分の代謝能力を低下させます。
また、甘い物の摂りすぎ、動物性食品や、油脂の摂りすぎも、脾に負担をかけ、肌肉に影響が出るので注意が必要です。

痺証、痿証の方には、主食は小麦(粉食)よりも米(粒食)がお勧めです。
お弁当箱の半分にご飯をつめ、残り半分の3分の1に豆をはじめとするタンパク質、3分の2を野菜、海藻、きのこなどのおかずにして、よく噛んで召し上がってください。

2013年6月12日水曜日

梅雨時期の冷やし中華

梅雨時期の冷やし中華

スーパーでは、すでに冷やし中華、冷や麦、素麺などが出回っていますね♪
これからの季節、お昼は簡単に麺類になる方が多いのでは?
暑い季節に、体を冷やす食材である小麦を摂ることは、理にかなっているのですが、家の中で涼んでいる方には要注意です。

冷や麺は、外仕事等で体に熱が籠もった方の為の食べ物で、そうでない方が毎日召し上がると、胃腸が冷えて湿が溜まり、一夏越えるごとに、冷え性の体を作って体力を失ってゆきます。
冷え性の方でも、冷や麦や素麺を美味しくいただくためには、沢山の薬味を付け合わせてください。
生姜、ねぎ、茗荷、かいわれ、青じそ、胡麻などを麺の上にたっぷりと盛り、少量のつゆをかけて召し上がると、余分な湿をとらずにすみます。
またこれらの薬味は、辛味がある芳香化湿類で、体の湿気を飛ばしたり、解毒を促す働きがあり、胃腸機能を落としません。

冷やし中華の具の代表は、卵焼き、ハム、きゅうり、トマトなどですが、こういった定番に捕らわれずに、バラエティーに富んだ具材をのせてみてください。
梅雨時期には、乾物をもどした具材が、お腹を温め、湿気をとってくれるので重宝しますよ♪
切り干し人参、黒木耳・・・養血補陽 ホウレン草・・・養血 パプリカ・・・芳香化湿  もやし・・・清熱解毒去湿 黒ごま・・・滋補肝腎
その他に、厚揚げや細切りの高野豆腐、乾燥ワカメ、プルーン、らっきょうなどもお勧めですヨ!

2013年6月5日水曜日

梅雨場の食養生

梅雨場の食養生

日本は海に囲まれた島国なので、湿気が溜まりやすい環境です。
その上に、刺身、サラダ、南国のフルーツ、素麺や冷や麦などを食する習慣は、体に不要な水分(内湿)を溜めやすくします。
胃腸が冷えると、脾の働きが低下して水分をさばく力が弱くなるためです。

この季節の養生としては
1,しつこいもの、味の濃いもの、甘い物、油の多い物は、脾を疲弊させ湿をますます溜めるので、摂りすぎない
2,辛味で発汗を促進させる
3,冷たい物や生ものを食べ過ぎず、平性の食べ物に温性の食べ物を少々合わせて、胃腸を冷やさない工夫をする
4,食中毒に気をつける

それでは、梅雨場にお勧めの食材をご紹介しますね♪

1,辛温解表類・・・体を温め発汗を促すもの
(生姜、ネギ、紫蘇、茗荷、三つ葉)

2,芳香化湿類・・・香りの性質で湿を飛ばすもの
(さくらんぼ、うど、紫蘇、バジル、パセリ)

3,利尿去湿・・・利尿作用により、湿の排泄を促進するもの
(ハトムギ、冬瓜、とうもろこしのヒゲ、小豆、黒豆、大豆、そら豆、こい、ふな、はも、しらうお、茯苓、車前子)

4,乾温燥湿・・・体を温め、湿気を吸って乾燥させるもの
(高野豆腐、切り干し大根、湯葉、乾燥わかめ、はるさめ)

*冷やし中華や冷や麦等を、食べられる時は、薬味や上記の食材をたっぷりと載せてお召し上がりください。